ラジオ体操の歴史とは?いつからラジオ体操は始まったの?起源と発祥を解説
ラジオ体操の歴史は、1925年のアメリカから始まります。ラジオ体操の起源は、1925年アメリカのメトロポリタン生命保険会社が体操を考案しラジオ番組で放送したことが始まりです。ラジオ体操の発祥はアメリカですが、発祥地は千代田区立佐久間公園で全国に先駆けて子供達を集めてラジオ体操をしていた歴史があります。
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公式ライター Activel_director
ラジオ体操の歴史とは?
全国でラジオ放送が開始されてすぐの時代に大人から子どもまで誰でも簡単に取り組むことができる体操は、ラジオ体操と呼ばれ親しまれていきます。ラジオ体操は老若男女だれでも、どこでも体操ができるようにひとつひとつの動きが丁寧に考案されました。
ラジオ体操の起源・始まり
日本に普及したラジオ体操は、アメリカの健康体操を参考にしてつくられたもので1928年から昭和天皇の即位を祝う事業の一環で国民保健体操の名前で全国のラジオ放送が開始されています。
ラジオ体操の語源
当時は、ラジオが最先端の電子機器として注目されていた時代で、ひとつの家に近所の人々が集まってみんなで放送を聞きながら体操をしていました。
ラジオ体操の発祥国
海外の保険事業の視察に行った簡易保険局監督課長の猪熊貞治がアメリカの事業を紹介したことから、日本でのラジオ体操の歴史が始まります。
ラジオ体操の発祥の地
1978年にはラジオ体操50周年を記念し佐久間公園に記念碑が建てられており、佐久間公園だけが正式な発祥地と記録が残っています。
ラジオ体操の歴史年表
1925年 | アメリカのメトロポリタン生命保険会社が国民の健康増進を目的に体操を考案する |
Setting up exerciseでラジオ放送を開始 | |
1928年 | 旧ラジオ体操第一を制定 |
昭和天皇の即位を祝う事業で国民保健体操のラジオ放送が開始される | |
1929年 | ラジオ体操の全国放送が開始 |
---|---|
1931年 | ラジオ体操の歌を発表 |
1932年 | 旧ラジオ体操第二が制定され放送が開始する |
全国ラジオ体操の会が開始 | |
1939年 | 全国ラジオ体操の会が結成 |
旧ラジオ体操第三が制定され放送が開始する | |
1945年 | 戦後旧ラジオ体操の放送が中止されるもすぐに再開 |
1946年 | 旧ラジオ体操を中止 |
新ラジオ体操、第一、第二、第三を制定 | |
1947年 | 新ラジオ体操の放送が中止される |
1951年 | 現在のラジオ体操第一が制定され放送が開始する |
1952年 | 現在のラジオ体操第二が制定され放送が開始する |
1956年 | 現在のラジオ体操の歌を発表 |
1962年 | 全国ラジオ体操連盟創設 |
1978年 | ラジオ体操が50周年を迎える |
1000万人ラジオ体操祭中央大会を東京都明治神宮外苑広場で開催 | |
1999年 | みんなの体操が制定されテレビ放送が開始する |
2018年 | ラジオ体操が90周年を迎える |
ラジオ体操のロゴマークを制定する | |
2019年 | みんなの体操が20周年を迎える |
旧ラジオ体操は終戦後に放送を中止していますが数日で再開、翌年に新ラジオ体操が制定されています。ラジオ体操は全国民に親しまれるように変更を繰り返し1951年に現在の形になりました。
ラジオ体操の歴史を記した本
・青弓社/ラジオ体操の誕生
・小学館文庫/素晴らしきラジオ体操
ラジオ体操の誕生は、ラジオ体操は身体の健康ではなく国民の意識を形成することが本来の目的で作られた仮説を黒田勇が史料を詳しく調査しながら紐といていきます。
素晴らしきラジオ体操は、著者の高橋秀実がラジオ体操を作った人々や現在の愛好者に3年かけて取材した内容をもとに書かれています。
青弓社/ラジオ体操の誕生
著者 | 黒田 勇 |
出版社 | 青弓社 |
西欧の文化を積極的に取り入れていた1920年代にラジオ体操を国民に広めることは、どのような目的がありどのような影響が与えられたか歴史を紐解きながら探っていきます。健康増進が目的とされているラジオ体操の政治的な側面や、体操を広めることで形成された国民意識について論じています。
小学館文庫/素晴らしきラジオ体操
著者 | 高橋秀実 |
出版社 | 小学館文庫 |
著者自身が自ら出向き綿密な取材と調査をし、ラジオ体操を作った人々へインタビューをすることでルーツと歴史を辿ったノンフィクションのエッセイです。
ラジオ体操の歴史を知って理解を深めよう
私たちは子供の頃からラジオ体操をするシーンが当たり前のようにあり、疑問を持ったりルーツや歴史、発祥地について考えたりすることはありませんでした。
ラジオ体操のルーツや歴史を知って理解を深めることで、盛んに開催されて来た理由や重要性がわかります。
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