自重でできる僧帽筋の筋トレ5選!器具なしで自宅でできる肩の鍛え方とは?
僧帽筋は肩甲骨と肩回りを覆っている平らな表層にあり、上半身の動きに大きく関係している筋肉の1つです。僧帽筋の強化は家で気軽にできる自重筋トレを習慣化することで効果が期待できます。僧帽筋を自重筋トレで鍛えることで、肩こりや猫背の改善が期待できます。
Writer
公式ライター mblue1974
僧帽筋とは?
僧帽筋は肩関節にある三角筋を補助して肩甲骨を安定させる働きがあり、過緊張すると、肩こりを引き起こす原因になります。
僧帽筋の場所
起始 | 停止 | |
上部繊維 | 後頭骨と頸椎の靭帯 | 鎖骨の外側1/2 |
中部繊維 | 第7頸椎と第1~3胸椎棘突起 | 肩峰(肩の先端)と肩甲棘(肩甲骨にある突起) |
下部繊維 | 第4~12胸椎の棘突起 | 肩甲棘の内側3/1 |
僧帽筋は広背筋・脊柱起立筋と背筋群を構成し、働きが低下すると上半身全体に影響を及ぼすほど大切な筋肉です。
僧帽筋の働き
働き | |
上部繊維 | 肩甲骨の挙上(上方に挙げる),上方回旋 |
中部繊維 | 肩甲骨の内転(内側に寄せる) |
下部繊維 | 肩甲骨の下制(引き下げる) |
僧帽筋全体 | 肩甲骨の内転と上方回旋 |
日常生活ではパソコンの使用や肘を浮かせて文字を書くことや、スポーツ場面のボート競技でこぐ動作をするときに僧帽筋が中心となり働いています。
※肩甲骨の構造
肩甲骨構造上の特徴は、他の骨と関節を形成しないで、筋肉による支持のみで位置を保っていることです。
僧帽筋をはじめとする肩甲骨に付着している筋力が低下すると、肩甲骨は不安定な状態になり、姿勢や肩関節の動きに影響が出てきます。
僧帽筋を鍛えるメリット
・肩こりの緩和
・姿勢の改善
・後ろ姿がきれいに見える背中
僧帽筋は面積が大きく筋力の出力も大きいため、鍛え方次第では背中全体を強くすることにつながります。
肩こりの緩和
デスクワークや前かがみの姿勢が多く肩こりに慢性的に悩まされている人にとって、僧帽筋を強化することは、肩こり対策の有効な方法の1つです。
姿勢の改善
猫背のまま日常生活を送っていると、肩こりや腰痛につながるため、僧帽筋を鍛えて姿勢を保持することは、健康な生活をするために大切な要素です。
背中の筋肉に与える影響
僧帽筋の強化は、背中全体の筋肉が刺激されて血行が促されるため、上半身全体の新陳代謝につながりダイエットの効果も期待できます。
自重でできる僧帽筋の筋トレ5選
・チンニング
・バックエクステンション
・デクラインプッシュアップ
・バックラットプルダウン
・リバースエルボープッシュアップ
自重筋トレは負荷が少なく、自宅で気軽にできるため、初心者や女性の方でも簡単に取り組みやすいおすすめの鍛え方です。
チンニング
負荷の強さ | ★★★★☆ |
セット回数 | 5~8回×2セット |
【チンニングのやり方】
①肩幅よりも広めにバーを握りぶら下がる
②胸を天井に向けて身体を引き上げる
③あごがバーまで近づいたら停止する
【ポイント】
・腕の力ではなく背中の筋肉を意識する
バックエクステンション
負荷の強さ | ★★★☆☆ |
回数 | 10回×3セット |
【バックエクステンションのやり方】
①うつ伏せの姿勢から両手は耳の付近に添える
②両脚と胸を同時に上げる
③背中に刺激を感じたら1秒停止し、ゆっくり戻す
【ポイント】
身体を上げるときには、胸を張って肩甲骨を寄せます。
デクラインプッシュアップ
負荷の強さ | ★★★★☆ |
回数 | 10回×3セット |
【デコラインプッシュアップのやり方】
①足を椅子に乗せ、手は肩幅に広げる
②身体を一直線にして下ろす
③胸が床に着きそうになったら1秒キープする
バックラットプルダウン
負荷の強さ | ★★★☆☆ |
回数 | 15回×3セット |
【ラットプルダウンのやり方】
①タオルを握って腕を内側にひねる
①両手でタオルをひっぱり、腕を持ち上げる
②頭の後ろを通過させて下におろす
【ポイント】
腕を上下させているときは、胸を張って肩甲骨を寄せます。
リバースエルボープッシュアップ
負荷の強さ | ★★★☆☆ |
回数 | 20回×3セット |
【リバースエルボープッシュアップのやり方】
①膝を曲げて仰向けの姿勢になる
②両腕を身体に寄せて、肘を90度に曲げる
③床に向けて肘で上体を起こす
【ポイント】
上体を起こすときは背中が丸くならずに真っすぐな姿勢を意識します。
僧帽筋のストレッチ
仕事の合間や自宅の自重筋トレの前後にストレッチを習慣化することは、背中や肩回りの筋肉を常によい状態に保つことができる有効な方法です。
肩こり対策のストレッチ
【肩こり対策のストレッチのやり方】
①手を頭の上を通して反対側の耳を固定する
②固定している手で首をゆっくりと斜め前に倒す
③首の裏の筋肉に刺激を感じながら20秒キープする
【ポイント】
ストレッチ中は呼吸を止めずにおこないます。
肩甲骨回りのストレッチ
【肩甲骨回りのストレッチのやり方】
①両手で肩を触れて、肘でなるべく大きな円を描きながら前後に回します。
②前後30秒づつ実施します。
【ポイント】
ストレッチ中は両手を肩から離さずに、肩甲骨の動きを意識して大きく回します。
僧帽筋の自重筋トレで効果を上げる方法
僧帽筋は面積の大きい筋肉で効果を得るためにはある程度の負荷を必要としますが、正しいやり方を覚えて継続することで、確実に強くすることができます。
筋トレ中に意識すべき点
呼吸は力を入れるときに吐くことが基本であり、僧帽筋の筋トレでは肩甲骨が動くときに息を吐くことを意識します。
自重筋トレに必要な頻度
筋肉はトレーニングで刺激を与えて破壊されると、回復までに48~72時間が必要とされていますが、器具を使わない自重筋トレは筋肉が早く回復します。回復が早いことから2日以上の間を空けることなく、週に4~6回の頻度を継続することで、十分な筋肥大の効果を上げることが可能です。
効果が出やすい負荷量
トレーニングの効果を最大に発揮する負荷量は以下の4つの要素の総量になり、重量が小さくても他の要素を大きくすることで得られる効果は同じになります。
・重量
・回数
・セット数
・可動域
僧帽筋を効果的に鍛えて理想の上半身を手に入れよう
筋トレ初心者や女性が自宅で気軽に取り組める僧帽筋の自重筋トレは、理想的なかっこいい背中と上半身を手に入れることができるおすすめのトレーニングです。
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