首の筋肉の名前とは?首筋の筋肉の役割と働きを解説!
首の筋肉の名前とは、僧帽筋や胸鎖乳突筋に代表される頭部と頚椎に付いている筋肉群をさしています。首には形状や付いている骨の部分が名前の由来になっている筋肉が多くあります。首筋の役割は、頚椎の自由な運動を可能にして、人体の約8%の重量がある頭部を保護して良い姿勢を保持することです。
Writer
公式ライター mblue1974
首の筋肉とは?
・前に倒す屈曲と後ろに反らせる伸展
・左右に倒す側屈運動
・左右にひねる回旋運動
人間の頭の大きさはおよそ6キログラムほどあり、横になっている時以外は常に頭の重さを頚椎と周りにある筋肉が支えています。
首の筋肉の名称
頭部と頚椎から肩甲骨や胸椎につながっている筋肉は首の運動だけでなく、身体の姿勢や運動に関与しています。
名前 | 付着している部位 | 働き |
僧帽筋 | 頭部後面,胸椎/鎖骨,肩先端 | 肩甲骨を上に挙げる |
肩甲挙筋 | 頚椎/肩甲骨 | 肩甲骨を上に挙げる |
菱形筋 | 小菱形筋:頚椎/肩甲骨 | 肩甲骨を上に挙げる |
大菱形筋:胸椎/肩甲骨 | 内側に寄せる | |
胸鎖乳突筋 | 胸骨,鎖骨/頭部後面 | 頸部伸展・回旋 |
斜角筋群 | 頚椎/肋骨 | 頸部屈曲・側屈 |
後頭下筋群 | 頚椎/頭部後面 | 頸部伸展・側屈・回旋 |
椎前筋群 | 頚椎/頭部後面 | 頸部屈曲 |
舌骨下筋群 | 胸骨,鎖骨,肩甲骨/舌骨 | 舌骨の引き下げ |
頭板状筋 | 頚椎,胸椎/頭部後面,頭部側面 | 頸部伸展・側屈・回旋 |
頚板状筋 | 胸椎/頚椎 | 頸部伸展・側屈・回旋 |
広頚筋 | 下顎骨/肋骨周囲の皮膚 | 口角を下方に引く |
頭半棘筋 | 頚椎,胸椎/頭部後面 | 頸部伸展・回旋 |
僧帽筋
・僧帽筋上部筋繊維:肩甲骨を引き上げる
・僧帽筋中部筋繊維:肩甲骨を中央に寄せる
・僧帽筋下部筋繊維:肩甲骨を引き下げる
僧帽筋を鍛えるためには、懸垂やデッドリフトが有効です。
菱形筋
菱形筋は、腕を伸ばした状態から肩甲骨を引き寄せるトレーニングで効果的に鍛えることが可能です。
肩甲挙筋
肩甲挙筋のトレーニングには、肩甲骨を上方へ引き上げる運動であるショルダーシュラッグを行って僧帽筋と同時に鍛える方法があります。
胸鎖乳突筋
胸鎖乳突筋は、仰向けの姿勢から軽い抵抗をおでこに加えて頭を起こす動作をすることで鍛えることが可能で、フェイスラインがすっきりする効果があります。
斜角筋群
斜角筋のみを鍛える方法はありませんが、首を上に向ける動作をともなうバックエクステンションで背筋群と一緒にトレーニングすることが有効な方法です。
後頭下筋群
・大後頭直筋
・小後頭直筋
・上頭斜筋
・下頭斜筋
後頭下筋群は首の付け根に位置し、周辺には神経が集中している場所でもあるため、猫背や首が前に移動して緊張状態が続くと、頭痛やめまいの原因になります。
椎前筋群
・頚長筋
・頭長筋
・前頭直筋
・外側頭側筋
4つの椎前筋群が同時に収縮することで、頭部の屈曲と側屈を補助する働きがあります。
椎前筋群は大きな力を持つ筋肉ではありませんが、ストレートネックが原因で頭の位置が前方にある場合には、過剰な収縮をして疲労しやすい筋肉群です。
舌骨下筋群
・胸骨舌骨筋
・胸骨甲状筋
・甲状舌骨筋
・肩甲舌骨筋
舌骨下筋群は肩甲骨に付いているため、姿勢が悪くなって猫背になると舌骨が十分に働かず、食べ物や飲み物をうまく飲み込みにくくなります。
頭板状筋
頭板状筋の効果的なストレッチは、頭の後方から斜め前方に深く曲げて止まったところで10秒ほど保持する方法があります。
頚板状筋
板状筋を鍛える方法は、手やタオルを使って後ろから頭部を固定した状態から抵抗を加えながら顔を上げる動作をすることです。
広頚筋
広頚筋は大きな表情動作を意図的にすることで他の表情筋と同時に鍛えることが可能となり、首回りが締まりキレイに見える効果が期待できます。
頭半棘筋
脊椎を支える背筋の中でも短い筋群が横突棘筋群であり、半棘筋・多裂筋・回旋筋に分けられ、半棘筋はさらに3つに分類されています。
・頭半棘筋
・頸半棘筋
・胸半棘筋
頭半棘筋を鍛える方法は、体幹を反らせる運動であるバックエクステンションが有効です。
首の筋肉の役割と働き
・頭部の支持
・頭部のコントロール
・肩甲骨の運動をスムーズにする
・頸椎の保護と運動
・呼吸のサポート
首の筋肉には強い固定性と幅広い運動範囲を可能にする柔軟性が求められています。
頭部の支持
首の筋肉は、走ったり、上下に激しく動く運動をしても頭部が不安定にならない機能性と支持性の両方で頭部を守る役割を果たしています。
頭部のコントロール
パソコン作業やデスクワーク、スマートフォンの長時間の使用で頭部は前方に偏る傾向があるため、あごを引いて、頭部を後方へ動かすトレーニングが有効になります。
肩甲骨の運動
肩こりの予防や肩甲骨と肩関節の機能を十分に果たすためには、首回りと肩甲骨の両方をストレッチすることが大切です。
頚椎の保護と運動
首周りの筋肉は寝ている間以外は常に緊張を保っている必要があり、血行が滞りやすく疲労物質が蓄積されやすい部位のため、運動やストレッチを習慣化させることが大切です。
呼吸のサポート
呼吸を補助する役割がある首筋は3つです。
・僧帽筋
・肩甲挙筋
・胸鎖乳突筋
首の筋は頭頚部を支える重要な筋肉!
首の筋肉が緊張している状態は日常生活での起きたり歩いたりする動作に影響するため、首周りの筋肉強化やストレッチをして常に働きやすい状態を保つことが大切です。
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