1. Home
  2. >
  3. ボディメイク
  4. >
  5. 首の筋肉の名前とは?首筋の筋肉の役割と働きを解説!
首の筋肉の名前とは?首筋の筋肉の役割と働きを解説!

首の筋肉の名前とは?首筋の筋肉の役割と働きを解説!

首の筋肉の名前とは、僧帽筋や胸鎖乳突筋に代表される頭部と頚椎に付いている筋肉群をさしています。首には形状や付いている骨の部分が名前の由来になっている筋肉が多くあります。首筋の役割は、頚椎の自由な運動を可能にして、人体の約8%の重量がある頭部を保護して良い姿勢を保持することです。

2021.12.16 ボディメイク

Writer

writer avatar

公式ライター
mblue1974


首の筋肉とは?

 (236227)

首の筋肉とは、頚椎の周りにある筋肉群のことで、頭部と身体をつないでいる頚椎の保護し、運動する働きを担っています。首の筋肉が働くことで頚椎がしている運動は3つです。

・前に倒す屈曲と後ろに反らせる伸展
・左右に倒す側屈運動
・左右にひねる回旋運動

人間の頭の大きさはおよそ6キログラムほどあり、横になっている時以外は常に頭の重さを頚椎と周りにある筋肉が支えています

首の筋肉の名称

首の筋肉の名称は単独の場合と筋肉群とまとめて呼ばれている場合があり、付いている骨や働きで名前が付けられていることが多いです。首の筋肉の多くは、左右1対で存在していることが多く、左右の筋が同時に働くと頸部の屈曲・伸展運動になり、片側のみの収縮では側屈あるいは回旋運動になります。

頭部と頚椎から肩甲骨や胸椎につながっている筋肉は首の運動だけでなく、身体の姿勢や運動に関与しています。

名前 付着している部位 働き
僧帽筋 頭部後面,胸椎/鎖骨,肩先端 肩甲骨を上に挙げる
肩甲挙筋 頚椎/肩甲骨 肩甲骨を上に挙げる
菱形筋 小菱形筋:頚椎/肩甲骨 肩甲骨を上に挙げる
大菱形筋:胸椎/肩甲骨 内側に寄せる
胸鎖乳突筋 胸骨,鎖骨/頭部後面 頸部伸展・回旋
斜角筋群 頚椎/肋骨 頸部屈曲・側屈
後頭下筋群 頚椎/頭部後面 頸部伸展・側屈・回旋
椎前筋群 頚椎/頭部後面 頸部屈曲
舌骨下筋群 胸骨,鎖骨,肩甲骨/舌骨 舌骨の引き下げ
頭板状筋 頚椎,胸椎/頭部後面,頭部側面 頸部伸展・側屈・回旋
頚板状筋 胸椎/頚椎 頸部伸展・側屈・回旋
広頚筋 下顎骨/肋骨周囲の皮膚 口角を下方に引く
頭半棘筋 頚椎,胸椎/頭部後面 頸部伸展・回旋

僧帽筋

 (236228)

僧帽筋は頭部の後方から肩甲骨や肩の先端、鎖骨に付いている表層にある面積の広い筋肉で、頭部と肩甲骨の幅広い運動に関与しています。僧帽筋は肩こりの原因になる筋肉で、別の働きをもつ以下の3つの筋繊維から構成されています。

・僧帽筋上部筋繊維:肩甲骨を引き上げる
・僧帽筋中部筋繊維:肩甲骨を中央に寄せる
・僧帽筋下部筋繊維:肩甲骨を引き下げる

僧帽筋を鍛えるためには、懸垂やデッドリフトが有効です。

菱形筋

菱形筋は頚椎と胸椎の棘突起から肩甲骨に付着している深層筋で、肩甲骨を内側に引きよせる働きをしています。大菱形筋と小菱形筋の2つの筋で構成されている菱形筋は、表層にある僧帽筋や広背筋の働きをサポートをする役割があり、菱形筋が弱くなると、肩甲骨が外側に開き、不良姿勢の原因になります。

菱形筋は、腕を伸ばした状態から肩甲骨を引き寄せるトレーニングで効果的に鍛えることが可能です。

肩甲挙筋

肩甲挙筋は、首の後ろから肩甲骨に付着している筋肉で、肩甲骨を上方に上げる作用があり、僧帽筋と同時に働きます。ショルダーバッグやリュックを背負う場面では肩甲挙筋に特に負担がかかり、長時間続けていると筋肉が硬くなり、肩こりが起こりやすくなるため注意が必要です。

肩甲挙筋のトレーニングには、肩甲骨を上方へ引き上げる運動であるショルダーシュラッグを行って僧帽筋と同時に鍛える方法があります。

胸鎖乳突筋

 (236229)

胸鎖乳突筋は、側頭部から鎖骨と胸骨に付着している大きな筋肉で、頭部の伸展運動と片側だけの収縮で首の回旋運動をしています。胸鎖乳突筋の特徴は人体で最も速筋繊維の占める割合が高いことで、スポーツで怪我の防止目的で鍛えられることが多い筋肉の1つです。
胸鎖乳突筋は、仰向けの姿勢から軽い抵抗をおでこに加えて頭を起こす動作をすることで鍛えることが可能で、フェイスラインがすっきりする効果があります。

斜角筋群

 (236230)

斜角筋群は前斜角筋・中斜角筋・後斜角筋の3つの名称から構成されている深層筋であり、肋骨の上部から頚椎に付いています。斜角筋群は、頭部を側屈させる働きと、肋骨を引き上げる動きで呼吸の補助する呼吸筋の役割があります。

斜角筋のみを鍛える方法はありませんが、首を上に向ける動作をともなうバックエクステンションで背筋群と一緒にトレーニングすることが有効な方法です。

後頭下筋群

後頭下筋群は、頭部から頚椎の棘突起をつなぐ4つの首の後ろにある筋肉の総称で、同時に収縮することで頭部の伸展と側屈、回旋させる働きがあります。後頭下筋群を構成している筋肉は4つです。

・大後頭直筋
・小後頭直筋
・上頭斜筋
・下頭斜筋

後頭下筋群は首の付け根に位置し、周辺には神経が集中している場所でもあるため、猫背や首が前に移動して緊張状態が続くと、頭痛やめまいの原因になります。

椎前筋群

椎前筋群は、頚椎から頚椎と後頭骨をつないでいる首の後ろの深層にある筋群で4つの種類の筋肉で構成されています。

・頚長筋
・頭長筋
・前頭直筋
・外側頭側筋

4つの椎前筋群が同時に収縮することで、頭部の屈曲と側屈を補助する働きがあります。
椎前筋群は大きな力を持つ筋肉ではありませんが、ストレートネックが原因で頭の位置が前方にある場合には、過剰な収縮をして疲労しやすい筋肉群です。

舌骨下筋群

 (236231)

舌骨下筋群は、胸骨、鎖骨、肩甲骨からのどにある甲状軟骨に付着している筋肉群で、頸部の屈曲と舌骨を引き下げる働きをもっています。舌骨下筋群を構成している筋肉は4つです。

・胸骨舌骨筋
・胸骨甲状筋
・甲状舌骨筋
・肩甲舌骨筋

舌骨下筋群は肩甲骨に付いているため、姿勢が悪くなって猫背になると舌骨が十分に働かず、食べ物や飲み物をうまく飲み込みにくくなります

頭板状筋

頭板状筋は、後頭部と側頭部から頚椎・胸椎に左右対称に付着している僧帽筋や菱形筋の深層にある比較的大きな筋肉です。頚板状筋と頭板状筋は同時に働いていて、片方が収縮すると頭部を回旋し、両方が同時に収縮すると頭部の伸展をし、頭部の安定にとても重要な役割を果たしています。

頭板状筋の効果的なストレッチは、頭の後方から斜め前方に深く曲げて止まったところで10秒ほど保持する方法があります。

頚板状筋

 (233278)

頸板状筋は、胸椎の棘突起から頚椎の横突起に付着している筋肉で、頭板状筋のすぐ下に位置し、同時に収縮しています。頸板状筋の収縮で頭部の後屈、側屈、回旋の働きがあり、片側が働くと向いた方向に首が回転し、両側が作用すると顔が上を向く動きになります。

板状筋を鍛える方法は、手やタオルを使って後ろから頭部を固定した状態から抵抗を加えながら顔を上げる動作をすることです。

広頚筋

広頚筋は、顎から胸や肩に付着している広い範囲に及ぶ筋肉で、頭部の屈曲と口角を引き下げる働きがあります。付着している部位の1部が皮膚で終わっていることから表情筋の働きもあり、引き締まった首すじを作ったりや顔のたるみの原因になったりする筋肉の1つです。

広頚筋は大きな表情動作を意図的にすることで他の表情筋と同時に鍛えることが可能となり、首回りが締まりキレイに見える効果が期待できます。

頭半棘筋

 (236232)

頭半棘筋は、頚椎・胸椎から後頭骨に付着している筋肉で、左右両方が収縮すると首が後屈し、片側の収縮で側屈・回旋する働きがあります。
脊椎を支える背筋の中でも短い筋群が横突棘筋群であり、半棘筋・多裂筋・回旋筋に分けられ、半棘筋はさらに3つに分類されています。
・頭半棘筋
・頸半棘筋
・胸半棘筋
頭半棘筋を鍛える方法は、体幹を反らせる運動であるバックエクステンションが有効です。

首の筋肉の役割と働き

 (232976)

首の筋肉はさまざまな役割があり、日常生活上の動きをスムーズにするために多くの働きをしています。首の筋肉が果たしている役割は5つです。

・頭部の支持
・頭部のコントロール
・肩甲骨の運動をスムーズにする
・頸椎の保護と運動
・呼吸のサポート

首の筋肉には強い固定性と幅広い運動範囲を可能にする柔軟性が求められています。

頭部の支持

首周りにある筋肉は、不安定な頚椎を補って、頭部に必要以上の衝撃が加わらないように支持する働きがあります。頭部には司令塔である脳をはじめ、見たり話したり人間が生きていくうえで欠かすことのできない機能があり、安定した状態を常に保っていることが必要です。

首の筋肉は、走ったり、上下に激しく動く運動をしても頭部が不安定にならない機能性と支持性の両方で頭部を守る役割を果たしています。

頭部のコントロール

頭部の位置をコントロールして、正しい姿勢を保持することも首の筋肉が果たす重要な役割の1つです。正しい姿勢になるための頭部の位置とは、耳と肩の先端が垂直に1直線になり、頚椎や首の筋肉に負担がかかりにくい状態のことです。

パソコン作業やデスクワーク、スマートフォンの長時間の使用で頭部は前方に偏る傾向があるため、あごを引いて、頭部を後方へ動かすトレーニングが有効になります。

肩甲骨の運動

首の筋肉は肩甲骨や肩の動きと関係性が深く、肩甲骨の安定性と運動性を確保するために重要な役割を果たしています。首の筋肉の多くは、頭部や頚椎から肩甲骨につながっているため、首の筋肉が硬くなると肩甲骨の動く範囲が制限されてしまい、肩の動きに制限が出てしまいます。

肩こりの予防や肩甲骨と肩関節の機能を十分に果たすためには、首回りと肩甲骨の両方をストレッチすることが大切です。

頚椎の保護と運動

 (233288)

首の周囲の筋肉には、頚椎の運動範囲を確保しながら安全な状態に保護をする2つの役割が求められています。頚椎は全身に向かう神経や血管が集中している場所であると同時に、頭部をあらゆる方向へ動かす不安定な関節でもあります。

首周りの筋肉は寝ている間以外は常に緊張を保っている必要があり、血行が滞りやすく疲労物質が蓄積されやすい部位のため、運動やストレッチを習慣化させることが大切です。

呼吸のサポート

首周りの筋肉の中には、鎖骨や胸郭を上方に動かして呼吸のサポートの役割を果たしている呼吸補助筋があり、特に息を吸うときに働いています。呼吸は通常、横隔膜や肋骨の間の筋肉が働いておこなわれていますが、激しい運動のときには多くの酸素が必要になるため、呼吸補助筋が働くことで呼吸が大きく乱れるのを防いでいます。

呼吸を補助する役割がある首筋は3つです。
・僧帽筋
・肩甲挙筋
・胸鎖乳突筋

首の筋は頭頚部を支える重要な筋肉!

首の周りには頭部と頸部を支える重要な筋肉が首の骨から肩甲骨や鎖骨、肋骨にいくつも重なって付いています。首筋は高い支持力で頭部の安全性を確保すると同時に、広い運動範囲がある頚椎をスムーズに動かすための調整をする働きもしています。

首の筋肉が緊張している状態は日常生活での起きたり歩いたりする動作に影響するため、首周りの筋肉強化やストレッチをして常に働きやすい状態を保つことが大切です。

商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。

Follow Us
公式SNS
x logo facebook logo youtube logo
Search
サイト内検索