背筋を効果的に鍛えるトレーニングメニューとは?背中の筋力UPする鍛え方
背筋は自分では確認しずらいため見落としがちですが、体の中でも大きな面積を占める筋肉です。そのため他の筋肉は鍛えてあるのに背中だけが小さいとバランスが悪く見えてしまうので背筋のトレーニングは必須。この記事では背筋のトレーニング方法を詳しく紹介していきます!
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公式ライター old_user_id: 442
トレーニングで鍛えるべき背筋を構成する筋肉
・僧帽筋
・広背筋
・脊柱起立筋
それぞれ背中のどこについているのか、またその部位の役割や鍛えるトレーニング方法など、細かくみていきましょう。
背筋を構成する筋肉①僧帽筋
肩や腕全体を上に持ち上げる動作において使われる僧帽筋ですが、ここをみっちりと鍛えることによって首の付根が盛り上がり、ひし形に近い形の背中になります。逆三角形のガッチリした体を作っても僧帽筋が発達していないと非常にバランス悪く見えてしまいますので、背中や肩の筋トレをする場合は僧帽筋の付け方も意識しましょう。また、僧帽筋のトレーニングによって頭痛や肩こりの改善、四十肩五十肩の予防にも役立つと言われています。
背筋を構成する筋肉②広背筋
この大きな面積を占める広背筋は見た目だけでなく運動においても非常に重要で、投げる・打つ・叩くなど上半身が関わる運動においてはほとんどこの広背筋が影響します。スポーツ技能向上のために背中のトレーニングに励む人にとっても、広背筋の付け方を学ぶことは必要不可欠です。
背筋を構成する筋肉③脊柱起立筋
脊柱起立筋を鍛えることによって背筋の伸びた綺麗な姿勢を得ることができますので、猫背に悩んでいる人はメニューをトレーニングに取り入れてみましょう。また、スクワットなど下半身のトレーニングを高負荷で行う際には肩にバーベルを担ぐ必要がありますが、この時に脊柱起立筋が十分に鍛えられていないと、そもそも重量を支えることができず脚に高付加をかけられないなどということもあります。
ジムのマシンで行う背筋のトレーニングメニュー4選!
トレーニングはバーベルやダンベルなどいわゆるフリーウェイトの種目は正しいフォームで行わないと効果が半減してしまいます。その点、マシンでのトレーニングは初心者でも実はやりやすい基本的な動作しかできないためフォームも安定します。まずはマシンを使った背筋の鍛え方から学んでいきましょう。
ジムマシン背筋トレーニング①フロントネックプルダウン
背中を鍛えるラットプルダウンのやり方[筋トレ]
①肩幅やや広めに、順手で小指側を強めにバーを握る。
②肘を内側に絞る意識で胸を張り、バーを胸の方に真っ直ぐ引く。
③引ききったら最初の位置に戻す。この時肩が上に上がることを確認する。
あくまで僧帽筋と広背筋を鍛えるメニューなので、腕の力で下ろさないように注意してください。肩甲骨を下に下げるイメージでやると効果的です。最初は意識しずらいと思いますので、肘を腰にぶつけるような感覚でいいでしょう。
ジムマシン背筋トレーニング②ビハインドネックプルダウン
ラットプルダウン(ビハインドネック)のやり方
①肩幅よりも広めに順手でバーを握る。小指側を強く握るよう意識する。
②姿勢は真っ直ぐに保ったままバーを首の後ろに下ろす。
③首の後ろまで引いたら最初の位置に戻す。この時肩が上に上がることを確認する。
バーを下ろすために多少顔は前傾しますが、倒しすぎると首を痛めることがありますので注意してください。また、背中は前傾させることなく下げる時も上げる時も真っ直ぐなままを保つようにしましょう。
ジムマシン背筋トレーニング③シーテッドローイング
【広背筋】シーテッドローで鬼の背中を手に入れる!
①パッドがみぞおちの中心にくる位置に自然に座る
②肩が上がらないよう意識してバーを順手で握る。
③しっかり胸を張ったまま、両肘を真っ直ぐ後ろに下げてバーを引く。
④肩が前に出ない位置までバーを戻し、再度引く。
引く時に肩甲骨が上がってしまったり、肘が左右に動いてしまうと僧帽筋・広背筋ではなく肩や腕の付け方になってしまいます。真っ直ぐ肘を引いて僧帽筋・広背筋を使っていることをしっかり感じましょう。
ジムマシン背筋トレーニング④バックエクステンション
広背筋下部、大臀筋、ハムストリングスのトレーニング
①足首がパッドの下に来るようにセットし、うつ伏せの姿勢でマシンに乗る
②腕を胸の前に組んで上体をゆっくり下に下ろす
③体が一直線になるあたりまで上体を起こし、再度ゆっくり下に下ろす
簡単にできてしまい負荷をかけたい場合は、両腕を前に伸ばしたり、胸の位置で重量を抱えるなどして調整しましょう。ただしやりすぎると腰を痛める危険があるため、いきなりではなく徐々に上げていってください。またウォーミングアップも入念に行いましょう。
ダンベルを使って行う背筋のトレーニングメニュー7選!
ダンベルはマシンよりも動きの自由度が高いため、個人の可動域に合わせて効かせたい部位によりピンポイントに効かせることができます。その分、動作の難易度がマシンよりも若干高いトレーニング方法もあるため、しっかりと鍛え方の解説を見て正しい動作を学んでから取り組んでいってください。
ダンベル背筋トレーニング①ワンハンドローイング
ワンハンドローイングのやり方
①ベンチや椅子にダンベルを持たない手を置き、同じ側の膝を乗せる
②上半身は水平よりもやや立った角度に維持し、姿勢は真っ直ぐで顔は手を付いたあたりを見る
③空いている手にダンベルを持ち、背中の筋肉を使って上に持ち上げ、下ろす動作を繰り返し行う
ポイントとなるのは腕の力ではなく広背筋と僧帽筋を使って上げることです。もちろん肘を曲げることになるので多少の腕の力は使いますが、腕だけで上げていると背筋力は向上しません。肩甲骨を寄せるようなイメージを持って取り組んでみてください。
ダンベル背筋トレーニング②ダンベルローイング
ダンベルベントオーバーロウ
①両手にダンベルを持ち、足を肩幅に開き膝を軽く曲げた状態で、背筋を伸ばしたままお尻を後ろに突き出し前傾姿勢を取る
②上半身は水平よりもやや立った角度に維持する
③背中の筋肉を使って両方のダンベル上に持ち上げ、下ろす動作を繰り返し行う
こちらもワンハンドローイングと同じく、腕や肩の力ではなく背筋力を使って肩甲骨を寄せる意識で持ち上げるようにしましょう。
ダンベル背筋トレーニング③ダンベルデッドリフト
ダンベルデッドリフトの解説
①両手にダンベルを持ち、上体は肩を落とし胸を張った姿勢で、膝を軽く曲げ前傾する
②ダンベルを持った手は真下に垂らすのではなく、すねから膝のあたりに維持する
③膝を伸ばしながら上体を起こす
④上体が起ききったら肩甲骨を寄せて背中を締める
⑤ゆっくり①の姿勢に戻る
ポイントは腰を痛めないように膝を軽く曲げて腰と膝を連動させながら上げる点と、ダンベルは体の近くを上げていくことです。最初は難しいかもしれませんが、挑戦してみてください。
ダンベル背筋トレーニング④ダンベルシュラッグ
ダンベルシュラッグのやり方
①体の側面で両手にダンベルを持ち、真っ直ぐに立つ
②肩をすくめるイメージで上にあげ、下ろす
僧帽筋は意外と強い筋肉なので、この方法で僧帽筋を追い込む前に握力が先に限界を迎えてしまうことが多いはずです。後で紹介するリストストラップやパワーグリップを使って思い負荷を持てるように補助してあげるといいでしょう。
ダンベル背筋トレーニング⑤ダンベルリバースフライ
リバースダンベルフライのやり方
①両手にダンベルを持ち、足を肩幅に広げ膝を軽く曲げ、上体を真っ直ぐにしたまま水平手前まで前傾姿勢をとる
②真下に伸ばした手の位置から、小指を上側にして半円を描くように肩の高さまで持ち上げる
③ゆっくり下まで戻す
リアレイズという肩の鍛え方と非常によく似ていますが、違いは動かす筋肉の部位です。ダンベルリバースフライの場合は肩甲骨を寄せるイメージで持ち上げるので、その際肩が上がってしまってかまいません。
ダンベル背筋トレーニング⑥ダンベルグッドモーニング
ダンベルグットモーニング
①両手にダンベルを持ち、足は肩幅に広げ、膝を軽く曲げて上体は直立する
②ダンベルを持った手のひらが体に向くように、体の左右で持つ
③胸を張ったまま上体を水平まで倒す。ダンベルはすねあたりに持ってくる
④上体を起こし、①②の姿勢に戻る
くれぐれもいきなり重いものから始めて腰を壊すことのないよう、ダンベルなしの自重から始めるのも良いでしょう。
ダンベル背筋トレーニング⑦ダンベルプルオーバー
ダンベルプルオーバーの解説動画|胸と背中それぞれの効かせ方の違いについて
①ベンチに寝そべり、頭の上で両手でダンベルを持つ
②両肘を伸ばした状態でダンベルを頭の上から顔の前に上げ下げする
動画ではベンチに横向きに寝そべっていますが、初心者がやるとダンベルの重さに自重が負けて沈んでしまいますので縦向きに寝そべってもかまいません。
自宅でもできる自重で行う背筋のトレーニングメニュー5選!
その分負荷を上げていくことができないため、上級者にはやや非効率的な方法にはなりますが、初心者にとってはジムに行かずとも家で始められる筋トレとしてうってつけの筋肉の付け方と言えるでしょう。
自重背筋トレーニング①デクラインプッシュアップ
デクラインプッシュアップのやり方
①膝あたりの高さの台につま先を乗せ、手は肩の真下に置き腕立て伏せの姿勢を作る
②顔は前方を向き、体を一直線に保ったまま肘を開かないように体を地面すれすれまで落とす
③背中を意識して体を押し上げる
通常行う腕立て伏せは胸に効かせる鍛え方のため手を肩幅よりも広く置きますが、デクラインプッシュアップの場合は背中に効かせるために肩の真下に置くことに気をつけてください。
自重背筋トレーニング②懸垂(チンニング)
懸垂のやり方
①肩幅よりも広くバーを握り、親指よりも小指に力を入れる
②肘を内側に絞り、肩甲骨を下げるような意識で胸を張る
③肘を腰にぶつけるような意識で体を持ち上げる
④ゆっくりと最初の姿勢に戻す
顎をバーに寄せるのではなく、正しいフォームで行うと張った胸がバーに近づくような形になります。最初は力の入れ方が難しいかもしれませんが、少しずつ上達していってください。
自重背筋トレーニング③バックエクステンション
バックエクステンションのやり方
①うつ伏せになり、足は肩幅程度に開く
②手は腰の方に伸ばす(慣れてきたら頭の後ろに組む)
③なるべく足を動かさないように上体を反らし、元の体勢に戻す
どうしても足が動いてしまう場合は足を誰かに押さえてもらったり、自宅にあるローテーブルなど低い台を足の支えにしても構いません。
自重背筋トレーニング④ヒップリフト
ヒップリフトのやり方
①仰向けになり足を揃えて膝を90°曲げ、手は腰のあたりに伸ばす
②膝から肩までが一直線になるようにゆっくり腰を持ち上げ、3秒キープする
③ゆっくり元の体勢に戻り、おへそを地面に押し付けるような意識で3秒キープする
寝る直前にベッドの上でも気軽に行える自宅トレなのでぜひ試してみてください。
自重背筋トレーニング⑤リバーススノーエンジェル
リバーススノーエンジェルのやり方
①足を揃えた状態でうつ伏せになる
②手のひらを下に向けたまま手を腰のあたりに伸ばし、10cmほど浮かせる
③大きな円を描くようにゆっくりと手を水平に前後させる
手を動かすときに肩甲骨が連動して動いているのを感じてください。
背筋のトレーニングに必要な道具
初心者のうちから必要ないと思う方も多いかもしれませんが、こうした道具を使うことによって正しいトレーニングフォームが身につきやすいという利点もあるので、初心者にこそ使ってもらいたい道具です。
背筋トレーニングの道具①トレーニングベルト
本格的なものは画像のような分厚い革製のものですが、値段的にも周囲からの見られ方的にも、初心者が手を出しずらいのも事実です。初心者のうちはより簡易的に使用でき安価なナイロン製のベルトがありますので、そちらの使用をおすすめします。
背筋トレーニングの道具②リストストラップ・パワーグリップ
リストストラップもパワーグリップも構造は違いますが目的は同じく握力の補強です。特にダンベル系の種目を行う場合は握力が必須になるので自宅で行う場合でもどちらかを用意しておくとよいでしょう。リストストラップのほうが比較的安価ですし握った感覚もあまり変わらずに使用できるためおすすめです。
背筋トレーニングのセット数と頻度の考え方
正しいトレーニングのセット数や頻度について学ぶことも非常に重要です。
背筋の筋トレセット数の設定
①アップ:メインセットの50%ぐらいの重量、10~20回×1~2セット
②メイン:10回ギリギリ上げられるぐらいの重量、10回×2~3セット
③パンプ:メインセットの30~50%ぐらいの重量、20~30回×1~2セット
メインセットは筋肉を最大限に追い込み筋肥大を促すことが目的で、パンプは血液を送り込むことで筋肉をパンパンに張り、筋肉に膨らんだ状態の形状記憶をさせるイメージです。フルセットで行うと1種目でもそれなりの時間がかかるので時間的余裕と相談しながら全体のセット数を決めていくとよいでしょう。
トレーニングを行う頻度
その間、筋肉の元となるタンパク質の摂取も忘れずに。肉や魚、大豆、卵などを積極的に摂取し、可能であればプロテインなども取り入れるとトレーニング効果は高まります。
背筋をトレーニングして力強い背中を手に入れよう!
筋トレに一番大切なのは続けること。思い立った今から、理想の体を目指してトレーニングに励み続けていってください。
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