ハイバースクワットの効果と正しいやり方とは?ローバーとの違いを解説
ハイバースクワットはスクワットの中で最も基本的な種目です。バーを担ぐ位置はローバースクワットに比べて高く、大腿四頭筋をメインに鍛えられます。動作はシンプルですが、バーの担ぎ方やバーの軌道、しゃがむ深さが重要なポイントです。ハイバースクワットは高重量を扱うことが多く、適切な回数、セット数、頻度を守ることが大切です。
Writer
公式ライター old_user_id: 509
ハイバースクワットとは?
ローバースクワットとの違い
ハイバースクワット | ローバースクワット | |
---|---|---|
上半身の前傾角 | ほとんど前傾しない | より前傾角が強い |
股関節の動作角 | 比較的小さい | 比較的大きい |
膝関節の動作角 | 比較的大きい | 比較的小さい |
ハイバースクワットで効く筋肉・部位
大腿四頭筋
しゃがむ動作のときは大腿四頭筋のストレッチを感じ、立ち上がる動作のときは大腿四頭筋全体で重りを押し上げる意識を持ちましょう。
ハムストリングス
ハイバースクワットでは股関節の動作角が大きくなく、ハムストリングスの動きを意識しすぎると前方へバランスを崩しやすくなるため注意しましょう。
大殿筋
脊柱起立筋
腹直筋
ハイバースクワットのフォーム
【解説】ハイバースクワットの正しいやり方【BIG3】
【しゃがむ動作】
・上半身をまっすぐ保ったままお尻を真下に下げる
・大腿四頭筋全体で負荷を受け止めながら下げる
【立ち上がる動作】
・ボトムポジションではバウンドさせない
・大腿四頭筋の股関節側に意識を集中させる
・動作の後半は軽くお尻を締める
バーの担ぎ方
バーを担いだらゆっくりとバーベルをラックから外し、バーが当たる部位に痛みがないことを確認してから動作を開始しましょう。
スタンス幅
つま先と膝の向き
スクワットの深さ
ただし、大腿四頭筋から力が抜けてしまうほど完全にしゃがんでしまうと膝関節に負担をかけるため注意します。
バーの軌道
スクワットでは膝が前に出てはいけないと言われますが、これはローバースクワットでの注意点です。ハイバースクワットでは正しい軌道で動作をすれば自然と膝は前に出ます。
呼吸
(1)しゃがむ動作では大きく息を吸う
(2)ボトムポジションから立ち上がるまでは息を止める
(3)立ち上がりの動作が完了したら息を吐く
自分の体重以上の重量になるとさらに負荷が増します。スタートポジションで一気に息を吸い、動作中は息を止めて腹圧を高めるようにしましょう。
ハイバースクワットのやり方
・重量設定
・回数とセット数
・インターバル
・頻度
重量設定
・正しいフォームとバーの軌道で深くしゃがめる
・最終セットは5回から10回で限界がくる
トレーニングを続けていくと限界重量の更新に目標を定めがちですが、常に正しいフォームで大腿四頭筋に負荷をかけられる重量設定を心がけましょう。
回数とセット数
目安となるセット数は週あたり10〜15セットとなりますが、他の脚の種目もする場合は合計して20セットを超えないようにしましょう。
・目的が筋力アップのときの目安
5~7回 × 4~5セット
・目的が筋肥大、ダイエットのときの目安
8~10回 × 3~4セット
インターバル
ただし、ジム環境や他の利用者の状況によっては、インターバル時間にこだわらず息が整ったら次のセットに入るなど周囲への配慮も必要です。
頻度
レッグエクステンションやレッグプレスなどの補助種目もする場合は、全ての種目のセット数を合計して週に20セットを超えないように注意しましょう。
ハイバースクワットの疑問
膝が痛いときは?
【原因1】
足首が折れ、膝が斜め下に突き出る
【対処法】
お尻を真下に下げる意識を持つ
【原因2】
両膝が内側に入る
【対処法】
スタンスを狭くする、もしくは重量を落とす
【原因3】
筋肉や関節が負荷に慣れていない
【対処法】
痛みがなくなるまで休養する
万一痛みが出たらすぐにトレーニングを中止し、痛みがなくなったらフォームの改善に取り組みましょう。
腰が痛いときは?
・スタートポジション
※原因
直立姿勢を意識しすぎて、腰に力が入りお尻が後ろに引ける
※対処法
肩甲骨の寄せを少し緩めて上半身を適度にリラックスさせる
・ボトムポジションからの切り返し
※原因
目線とお尻が上がる
※対処法
目線を正面に保ち、太ももの力で踏ん張りながら立ち上がるイメージを持つ
手首が痛いときは?
・サムアラウンドグリップ
サムアラウンドグリップは親指をバーに引っ掛ける握り方です。バーに対して両手をハの字にし、親指の付け根から小指球までの面で握ります。
・サムレスグリップ
サムレスグリップは親指をバーから外す握り方です。バーに対して両手を逆ハの字にし、母指球から小指球までの面で握ります。
バーを担ぐと痛いときは?
・バーの位置が高すぎる
僧帽筋ではなく首にバーを乗せてしまっています。
・肩甲骨の寄せが甘い
僧帽筋の面でバーを担げないとバーベルの重さが一点にかかってしまいます。
・グリップが悪い
バーが動いてしまうと痛みを感じる部分に当たってしまいます。
スクワット用としてバーに巻くパッドもありますが、痛みが軽減される反面でバーの保持が不安定になるためおすすめしません。
おすすめシューズは?
リフティングシューズはかかとが高く設定されており、競技者でなくても膝に心配のある方におすすめです。
毎日やってもいいの?
ただし、初心者がフォームを覚えたり怪我の予防のために軽い重量でするのであれば毎日やってもよいでしょう。
女性がするときの注意点
・膝の向き
女性の骨盤は幅広で膝が内側に入りやすいため、膝が常に外側を向くように意識しましょう。
・反り腰
脚の筋力が弱いとお尻を上げて立ち上がりがちになります。膝を伸ばして立ち上がる意識を持ちましょう。
・重量設定
初心者のうちはバーのみの20kgの負荷から始め、慣れてきたらすこしずつ負荷を上げていきましょう。
ハイバースクワットで強い下半身を手に入れよう
商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。