サボテンステーキとはどんな味？東京や近畿で食べれる美味しいお店を紹介！

サボテンステーキとは、食用サボテンの葉を焼いて味付けしたメキシコ料理です。サボテンステーキはカクタスステーキと呼ばれることもあり、植物由来の高い栄養素が健康によくベジタリアンの方も食べやすいと注目されています。

サボテンステーキの発祥国はメキシコで、メキシコではアステカ帝国時代にはサボテンが日常的に食べられていた記録が残っています。500年以上メキシコの食文化に関わってきたサボテンは、メキシコ人のソウルフードと言え、現在もメキシコの市場や食卓で頻繁に見かけます。

食べれるサボテンとは、主にウチワサボテンを指し、ウチワサボテンの品種ではノパルが有名です。食用サボテンには、実も食べられる品種があり、ウチワサボテンの実であるトゥナやドラゴンフルーツが挙げられます。

食用サボテンは、リクガメを始めとする爬虫類の餌にも向いている一方で、食用ではないサボテンは、人体に害を及ぼす成分を含む種類も存在します。食べられるか確信がもてないサボテンは、絶対に口にしたりペットに与えたりしてはいけません。

サボテンの栄養は、βカロチンやカルシウム、マグネシウムや食物繊維が豊富で、クエン酸やリンゴ酸はミカンと同等量含み、野菜と果物のいいところ取りです。サボテンはカロリーも低く、スーパーフードの1つに数えられるほどの高い栄養価を誇ります。

サボテンの効能は、美容と心身の健康によい影響をもたらし、ダイエットにもおすすめです。

【サボテンの効能】
・活性酸素を減らすことで生活習慣病の重度化を防止
・水溶性食物繊維による整腸作用
・カルシウムによる疲労回復および精神安定
・メラニンの蓄積を予防することによる美白効果
・ガン細胞の増殖抑制

食用サボテンの主な国内産地は、愛知県春日井市です。サボテンで町おこしをしている春日井市では、毎年サボテンにちなんだイベントが開催され、国産食用サボテンの9割を栽培する後藤サボテンもあります。

サボテンステーキに使うサボテンの品種は、ウチワサボテンのノパルが一般的です。ノパルはかすかな酸味があるあっさりした風味とねばねばした食感が特徴で、生で食べることもできます。

バーバンクウチワサボテンを使ったサボテンステーキもあり、バーバンクウチワサボテンはトゲが非常に小さい品種です。

サボテンステーキの味は、アロエやインゲンのような食感とオクラのような粘り気があり、キュウリに近いさっぱりした風味またはピーマンに似た苦みと酸味を感じる場合もあります。加熱したサボテンステーキは酸味が増すことでクセのある味と言われ、美味しいと思う人とまずいと思う人で大きく分かれやすいです。

サボテンステーキの作り方は、洗った葉のトゲや皮を取り除くことから始めます。サボテンの皮をむき終わるまでは、残ったサボテンのトゲで怪我をしないよう厚手のゴム手袋を着用することをおすすめします。

サボテンの葉をスポンジで水洗いし、包丁あるいはピーラーで葉の表面ごとトゲやトゲ座と呼ばれる白い部分を取ります。

皮が柔らかい新芽のサボテンの場合は皮ごと食べることができ、トゲをくり抜く程度でもよいです。

サボテンの葉が大きい場合は、焼きやすい大きさにカットしておきます。サボテンの切る方向は、縦ならば繊維に沿って切ることで青臭さを和らげ、横ならば食べるときに繊維が気になりにくくなる効果があります。

熱したフライパンに食用油をひいてサボテンを置き、加熱します。サボテンの苦みや酸味がまずいと感じる方は、軽く火を通す程度にすればさっぱりした風味に仕上げることができます。

加熱の前に塩コショウで下味をつけたり、醤油やポン酢をベースに焼いたり、サボテンと一緒にニンニクを炒めたりしてもよいです。

サボテンに十分火が通ったら、お皿に盛り付けます。ニンジンを添えたりソースをかけたりすると、食欲を増進させる暖色系が加わり、サボテンの緑色に映えて見た目を楽しみやすくなります。

サボテンステーキのアレンジ料理は、レパートリーが豊富で、さまざまな食べ方ができます。サボテンステーキはパンや麺、米とも相性がよく、細かくカットすればサボテンの風味が苦手な方も気にせず食べることが可能です。

サボテンのサイコロステーキの作り方は、下処理が済んだサボテンを一口大にカットし、フライパンで焼きます。

サボテンのサイコロステーキはサボテンステーキと比べて火の通りが早く、肉料理の付け合わせやタコスの具材にもおすすめです。

サボテングリルの作り方は、カットしたサボテンを油で覆い、グリルまたはフライパンに並べて焼き色が付くまで焼けたら皿に盛り付けます。

サボテングリルは、副菜にもメインディッシュの付け合わせにもなる、食べやすいサボテン料理です。パプリカや玉ねぎを一緒に焼いたり、盛り付け後に酢を回しかけてマリネのように仕上げても美味しいです。

サボテンバーガーの作り方は、塩コショウで下味をつけたサボテンステーキを焼き色が付くまで焼き、野菜やチーズと一緒にバンズに挟めば完成です。サイコロ状にカットしたサボテンを、合い挽き肉に混ぜて作ったハンバーグを使ってもよいです。

サボテンバーガーはサボテンの食感が気になりにくく、バンズを食パンにすればサンドイッチに応用できます。

サボテンカレーの作り方は、食べやすい大きさにカットした具材を鍋で炒め、水を加えたら鍋にふたをして煮込み、ルーを加えて煮込みます。

サボテンカレーは、子どもにも受け入れられやすい一品であり、ナンに浸けたりカレーうどんに応用したりとさまざまな食べ方を楽しめます。

サボテンパスタの作り方は、サボテンとオクラをみじん切りにし、茹で上がったパスタに絡めれば完成です。

サボテンパスタは、サボテンの粘り気を活かした料理であり、すだちやかぼすの果汁をかけても美味しいです。

サボマの作り方は、3cm大に切ったサボテンと一口サイズに切った肉を串に刺し、油を引いたフライパンで両面を焼きます。

サボマは、ネギマのネギをサボテンに変えた料理で、サボマの食べ方は、お好みのタレやレモン汁に浸けて食べます。

東京でサボテンステーキがあるお店は、
①Tepito
②Peltre y Barro
③エル・アルボル
④カーサ テキーラTokyo
⑤Freddy’s delicious mexican
が挙げられます。いずれのお店も本格的なメキシコ料理を提供していて、メディアに掲載されたりグルメイベントに参加したりしています。

Tepitoは、テレビや雑誌に何度も取り上げられた有名なメキシコ料理店で、Tepitoのサボテンステーキを目当てに全国から人が集まります。Tepitoはアルコールやミュージシャンのライブも楽しむことができ、1人でも友人や家族とも行きやすいです。

Peltre y Barroは世田谷区のメキシコ料理店で、特徴的な青い外壁はメキシコの画家フリーダ・カーロの生家をモデルにしています。Peltre y Barroでは、期間限定のグランドメニューでサボテンステーキが食べられます。

新宿にあるエル・アルボルは、ハラペーニョフライや生ハバネロメニューが有名なお店です。エル・アルボルでは生サボテンのステーキを注文でき、クセが少なく食べやすい味付けになっています。

カーサテキーラTokyoは、豊富な種類のメキシコ料理やお酒を楽しめるお店で、本店は杉並区高円寺のTEX MEX DINER バーボンハウスです。カーサテキーラTokyoのサボテンステーキはフルとハーフの2サイズあり、単品でも他の料理やドリンクと合わせても美味しく召し上がれます。

国分寺市にあるFreddy’s delicious mexicanは、2018年にオープンしたメキシコ料理店ですが、2020年9月のリニューアルでテイクアウト専門店になりました。Freddy’s delicious mexicanのサボテンステーキはイベントで提供されたこともあり、近隣住民や観光客の注目を浴びました。

中部地方では、静岡県の伊豆シャボテン動物公園にあるレストランでサボテンステーキを食べることができます。

伊豆シャボテン動物公園内にある森のどうぶつレストランGIBONTEIは、夏期限定で愛知県春日井市産のノパルを使ったサボテンステーキを提供し、GIBONTEIのサボテンステーキには「IZU SHABOTEN ZOO」の焼印が入っています。

GIBONTEIではカピバラやレッサーパンダのぬいぐるみと相席しながら食事ができ、他のお店とは違った特別感が味わえます。

近畿地方では、大阪府にあるメキシコ料理店エラドゥーラと和歌山県にあるメシカのサボテンステーキが有名です。

エラドゥーラは、大阪では女子会や宴会の定番に挙げられ、120種類以上のドリンク飲み放題コースも設けている自家製メキシコ料理店です。エラドゥーラで味わえる生サボテンステーキは、加熱したサボテン特有の苦みや酸味がなく、特製ソースの美味しさが際立ちます。

メシカは、和歌山県内でも数少ないメキシコ料理店で、温かみのあるレンガの外壁が印象的なお店です。メシカの料理は、サボテンステーキに限らずボリュームたっぷりですが、食べきれない分はテイクアウトできることで小食の方にも敷居が低くなっています。

食用サボテンを取り扱っているお店やオンラインストアは複数あり、サボテンの葉や鉢を購入すれば自宅でサボテンステーキを作ることも可能です。

国産のサボテンは栽培に手間がかかり量産も難しく、輸入品より高額で販売されていたり在庫補充まで時間がかかったりする場合も珍しくありません。サボテンを購入したいときは、サボテンの特性を理解して栽培家や小売業者を尊重する必要があります。

後藤サボテンのサボテンは、楽天市場に構えたサボテン・多肉植物専門店SabotenStyleや、ハウス直売もしくは委託販売をしている店舗で入手できます。

後藤サボテンはさまざまなSNSでサボテンの情報を頻繁に発信したり、STORESでオリジナルのTシャツやステッカーを販売していたりと、サボテンに親しみやすくなる試みをしています。

春日井サボテンこだわり商店は、ジェイ・エヌ・エス株式会社が勝川大法通り商店街で運営するアンテナショップで、ブランドサボテン太陽の葉やリクガメをターゲットにしたかめはめ葉を生産しています。春日井サボテンこだわり商店は、地元の小中学生の地域学習や大学の取材を受け入れたり伊豆シャボテン動物公園のイベントに参加したりと、サボテンの魅力を広めています。

サボテン工房は、アンプを開発する工房に追加されたウチワサボテン専門店で、サボテンの栽培を専門にするかたわらCAFE PADOVAで雑貨および植物の販売もしています。サボテン工房で生産されるサボテンの種苗は、ネットショップであるハンドメイド専門店さわ屋にも不定期で出品されます。

日本花卉ガーデンセンター本店は、1株植えのバーバンクウチワサボテンを仕入れることがあります。生食可能なバーバンクウチワサボテンはステーキサボテンの別名をもち、日本花卉ガーデンセンター本店で扱う鉢は食用にも観賞用にも向いています。

長野電波技術研究所では、ノパールバーバンクの名称で食用サボテンの切り身苗や葉を販売しています。長野電波技術研究所のサボテンで、ハート形やウサギ型に育ったものはギフトに人気です。

サボテンステーキは、メキシコ料理店やグルメイベントで見かけ、食用サボテンもメジャーなECサイトで取り扱われてる点から、日本でも身近な存在になりつつあります。手軽に調理やアレンジができるサボテンステーキは、一度まずいと思った方でもご自分に向いている食べ方が見つかりやすい料理です。

低カロリーで栄養豊富なサボテンステーキは、美容や健康に気を配りたい方に特におすすめです。