ドッジボールのルールブック!審判や線審・試合時間など簡単に説明
この記事ではドッジボールの簡単なルールを説明します。ドッジボールは小学校の体育の時間などでよく行われる球技で、場所によってルールが異なり、曖昧なルールでおこなわれていることが多いのが事実です。そんなドッジボールのルールをまとめて紹介します。
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公式ライター Activel_director
ドッジボールのルール:コートの大きさ
縦10m×横20m
■ジャンプボールライン
3m
■外野コート
縦16m×横8m
選手は自コート内でプレーする必要があり、相手コートに入ってしまった場合はアウトプレーというファールになります。
また、ボールを持ったまま相手コートを踏むとオーバーラインというファールになります。
ドッジボールのルール:選手人数
また、試合開始の時に12人の選手がいないと負けとなってしまいますが、
試合途中にケガなどで人数が足りなくなっても2人いれば試合が続けられるルールになっています。
試合開始時の外野は1人以上なら人数は何人でもかまいません。
試合開始の時に12人全員を外野選手にすると負けになります。
大会によって試合が10人制で登録が15人までなど場合のルールもありますが、
公式ルールではありません。
またベンチには必ず大人が1人必要です。仮に大人が試合中に暴れるなどして審判から退場させられて1人もいなくなると、ルール上そのチームは負けになります。
その大会の試合に出れなくなります。
監督は大人である必要がありますが、コーチ、マネージャーは子どもでも大丈夫です。
ドッジボールのルール:勝敗
内野の数が同じだった場合は引き分けとなりますが、トーナメントなどで勝敗を必ずつける場合はサドンデスを行います。サドンデスは、どちらかの内野が全員アウトになるまで時間無制限です。
ドッジボールの試合中のルールや用語解説
試合時間
1試合は、1セットと3セットの場合があり大会および大会主催者が決定します。
おおよそ予選リーグ、決勝トーナメントの早い段階では1セットで勝敗を決め、トーナメントの回が進んでから(準々決勝、準決勝あたり)3セットとなります。
試合開始タイミングはジャンプボールで主審の手からボールが離れた瞬間となります。
試合開始
両チームから一人ずつジャンパーが出てセンターサークルで、主審がトスしたボールをはたいて自陣の味方コートへ入れることで最初のボールの支配権を決定します。
(1)ジャンパーがボールをはたくのは、主審がトスしたボールが”最高点”に達して、
落ち始めてからとなります。
(ボールが最高点に到達しない途中ではじくとフライングタップというファールが適用されます。)
(2)ジャンパーはボールを一回しかはじいてはいけません。
2回以上はじくとダブルタップというファールとなります。
(3)両方のジャンパー共にはたくことができず、誰もさわることなくボールがボールデッドゾーンに出てしまった場合はジャンプボールのやり直しとなります。
(4)ジャンプボールのボールが内野にわたった後の第1投目では、ジャンパーに対してアタックを行うことはできまぜん。これを行うとジャンパーアタックというファールとなります。
試合再開
その場合は、ルールに従ってボールの支配権を持つチームにボールがわたされ試合が再開されます。
この時ボールをもった選手は、ボールを自身の頭の上にあげて静止し主審の開始の合図を待って、投球することができます。なお、主審の合図より早くボールを投げてしまった場合は、フライングスローというファールとなります。
※ボールを頭上にあげることと”ボールアップ”といいます。
ドッジボールの試合中のアウト
投げられたボールが、体にあたってはねかえったボールを、相手チームの選手がダイレクトにキャッチした場合もあたった選手はアウトとなります。二人、三人とボールに触れて最終的にボールが落下した場合、最初の一人のみがアウトとなります。
なお、下記の項目の場合はアウトにはなりません。
(1)ボールを投げた相手チームの選手がファールをした場合。
(2)頭部に直接ボールがあたったヘッドアタックとなった場合。
ただし髪の毛のみにあたった場合はヘッドアタックとはなりません。
(3)バレーボールのトス、レシーブのような動作でボールの勢いを殺した後、ボールにさわった選手本人または同じチームの他の選手がキャッチした場合は、ボールが落下しなくてもアウトの扱いとなります。(イリーガルキャッチ)
ドッジボールの試合中のセーフ
(1)キャッチできなかったボールがはね上がり、そのボールを味方の選手がファールすることなくキャッチした場合。(アシストキャッチ)
(2)相手チームにファールがあった場合。
(3)相手のアタックが直接頭にあたった場合。(ヘッドアタック)
ドッジボールの試合中の内野への復帰
これは試合開始時から外野にいる選手(元外野)も同じです。
なお、以下の場合は相手の選手をアウトにしても内野に戻れません。
(1)外野に選手が1人の場合。
ただし、相手の最後の内野選手をアウトにした場合は内野に戻ることが出来ます。
この場合は12対0のスコアになります。
(2)相手選手をアウトにした後すぐに内野に戻らない場合。
ベンチの監督やコーチの指示を待って内野に戻る選手がいます。この場合は外野コートの端まで移動し内野復帰の意思表示をした後、ベンチの指示で戻るか外野のままでいるか判断しましょう。
(3)外野コート内でボールにさわった場合。
これは故意または偶然の場合であっても、外野コート内でボールにさわると内野復帰はできません。
外野からの試合復帰の場合
(1)外野の選手がワンタッチし、ボールデッドになった場合。
この場合は、ワンタッチをした選手本人のボールとして試合が再開されます。
(2)内野の選手が内外野を隔てるラインでオーバーラインキャッチをした場合。
オーバーラインキャッチをした選手の相手チームのボールとして再開し、好きな外野選手から始めることができます。
ドッジボールのパス
なお、試合中連続してパスできるのは4投までとなっていて、5投目はアタックしないとなりません。5投目のパスが成立するとファイブパスのファールとなります。
ファンブル
ボールアップ
ボールデッド
ボールの支配権
ボールに最後に触っていたのが内野選手の場合は、最後にボールにさわっていたチームの相手チームの内野ボールとなります。
ボールに最後に触っていたのが外野選手の場合は、ワンタッチが成立した場合は、ワンタッチした本人のボールとなり、ワンタッチが成立しない場合は、最後にさわったチームの相手チームの内野ボール。となります。
(2)ファールがあった場合
内外野を隔てるライン上でオーバーラインキャッチの場合は、ファールをしたチームの相手チームの外野ボールとなります。
それ以外のファールの場合は、ファールをしたチームの相手チームの内野ボールとなります。
元外野
元外野の数は1人以上で11人以下でチームで決めることができ、多くのチームが1~3人としています。最低の人数で外野が1人の場合は、内野人数が最大となるため守備的な編成といえます。外野が3人もいると攻撃パターンの幅が広がりますが、最初から内野人数が2名少ないというデメリットもありますので、攻撃的な編成となります。
元外野の選手も相手の選手をアウトすれば、内野に戻ることが可能です。
ワンタッチ
一度、手で触れ体の他の場所にあたり、コートの外に出た場合も同様です。このルールがあるために外野の選手に限ってはイリーガルキャッチが適用されることがありません。
ワンタッチが成立するためには、ボールの飛ぶ角度や回転が変わることや、手にあたったときなどの確実に線審にわかること必要となります。
指先にちょっとだけかすったような場合、選手本人はワンタッチしたと思っても、審判はワンタッチととらない場合もあります。
アシストキャッチ
このことをアシストキャッチといいます。
アタック
ただし、アタックゾーンを通っていた場合のみ認められます。
またアタックゾーンを通っても、相手内野選手の手前でバウンドした場合はアタックとは見なされません。
アタック以外の投球(味方の選手にボールを渡す行為)はすべてパスと見なされます。
アタックゾーン
ドッジボール:ファール
この項では、日本ドッジボール協会のルールに基づきをご紹介します。
アウトプレイファール
内野の選手がアウトになって外野に移動する時や、外野の選手が相手の内野選手をアウトにして内野復帰するときに、相手コート内を通過した場合もアウトプレイファールが適用されます。
なお、アタックを避けようとしてコートの外に飛び出してしまった選手に対して、相手チームがアタックを行い、選手がキャッチしそこねた場合は、アウトプレイファールは適用されずにその選手はアウトとなります。
また、キャッチした場合はオーバーラインキャッチとなります。
イリーガルキャッチ
イリーガルキャッチとファンブルとの見分けは難しいところがありますが、審判の判断となります。外野選手の場合は、ワンタッチのルールがあるのでイリーガルキャッチは適用されませんが、外野選手がはじいた球を同じチームの他の選手がとった場合は、イリーガルスローが適用されます。
イリーガルスロー
(1)選手がボールをはじいて、はじいた本人でなく同じチームの他の選手がキャッチした場合。
(2)はじいたボールが相手チームの選手にあたって床に落ちた場合。
この場合は、相手チームが投げたノーバウンドのボールをキャッチできず、はじいた選手本人はアウトとなり、ボールの支配権は相手チームに移ります。
イリーガルキャッチとイリーガルスローは相手の投球がアタック・パスのどちらにも適応されますので、パスカットの目的で相手のパスをバレーボールのトスのようにはねあげてキャッチした場合は、イリーガルキャッチが適応されます。
ワンバウンドのパスをはじいて内野コート内に転がして、味方の選手がひろえば、イリーガルスローになります。
オーバーライン
いかなる場合も相手コート内を踏んではいけません。反則をした場合、ボールの支配権が相手に移ります。
キープフォーファイブ
試合場5秒というのは、専門で計っている審判がいるわけではありませんので、主審の主観となります。
タッチ・ザ・ボディー
ダブルタッチ
なお、以下の3点が満たされる場合はダブルタッチのファールとはなりません。
(1)持ったボールをすぐに足元に置くこと。
(2)ボールを持ってしまった場合一歩も足を動かさないこと。
(動かすとボールを持ち運んだことになります。)
(3)ボールの方向を変えないこと。
なお、低いボールをキャッチした場合は、選手本人でもボールがコートについたかどうかわからない場合がありますが、このときは主審のアウトの笛がなった瞬間から上記3条件を満たせばダブル
タッチとはなりません。
ダブルパス
パスオーバー(ファイブパス)
※選手はアタックと考えていても、審判はパスと認識することがあります。主審は必ず指でパスの回数を表示していますので、選手のうちの誰かが必ず主審の表示に注意しましょう。
フライングスロー
ボールをもった選手はボールを頭の上にあげて静止し、主審の合図を待たなければいけません。
主審合図の前に投げるとフライングスローというファールとなります。
ヘッドアタック
ホールディング
ただし空中にある間のボールをつかむことはホールディングとはなりませんが、相手コートの
空中にあるボールを引き寄せる際に、相手コート内でボールをついてしまうとホールディングとなります。
ドッジボールの審判
ここではファール(反則)に対しての審判・線審の動きを画像で説明しますので、ルールブック以外の参考にしましょう。
ドッジボールの審判の動作
1 アウトの判定
②姿勢:背筋、腕をしっかり伸ばします。
③笛:「ピッ」短い笛 を吹く
④コール:「〇 番アウト」とプレイヤーに伝わる声ではっきりと伝えます。
2 オーバーラインの判定
②動作順序:左(右)腕を前方・水平方向に出し掌を下にした位置へ、右(左)腕を重ね合わせ
る。
③笛:「ピーッ」長い笛(先の手の動作と同時に)
④コール:「オーバーライン」とコールする。
3 ファールの判定
②動作順序:該当プレイヤーを指してコールします。(指す動作は、アウトと同様)
③笛:「ピーッ」長い笛を吹きます。(手の動作と同時に)
④コール:ファール名をコールします(「〇 番 アウトプレイ」)
4 ホールディングの判定
②動作順序:右(左)の掌を内側に向け、右(左)腕を前方へ床と水平に伸ばし、抱え込むよう に肘を曲げ、掌を体に近づけます。
③笛:「ピーッ」長い笛を吹きます。(先の手の動作と同時に)
④コール:「ホールディング」とコールします。。
5 ダブルパスの判定
②動作順序:右(左)腕を斜め上方(約45度)に上げ、パスカウント 2 回の状態を作る。 左(右)腕で投球動作(ボールを投げる動作)を行う。この場合パスカウント表示の肘は曲っ ていてもかまわいません。
③笛:「ピーッ」長い笛を吹きます。(先の手の動作と同時に)
④コール:「ダブルパス」とコールします。
6 タイムアップの判定
②笛:「ピッピーッ」長い笛を吹きます。(先の手の動作と同時に)
③コール:なし
④動作:笛を吹きながら素早くコートに入り、プレイを停止させます。
線審の動作
1 ノーヒットの判定
②笛:なし
③コール:なし
2 ヒットの判定(線審)
②笛:なし
③コール:「〇 番ワンタッチ」とコールします。
3 ファールの判定(線審)
まとめ
ドッジボールは小学校などで授業に多く取り入れられている球技ですが、細かなルールがありますので、よく覚えて取り組むようにしましょう。
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