2021年6月8日 更新

ドッジボールとドッチボールのどちらが正しいの?気になる意味と歴史とは?

ドッジボールとは英語で「dodge ball」と表記されますが、その英語「dodge」の意味とは?「ドッジ」の語源は?漢字表記は球を避ける意味?当てるより避ける事が重要な理由とは?意外と知られていないドッジボールの歴史や漢字を含めた語源など、気になる情報をまとめて紹介します。

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ドッジボールの名称・表記について情報をまとめてきましたが、次はドッジボールの歴史や語源、漢字表記などについての情報をまとめていきたいと思います。

前述した「日本ドッジボール協会(JDBA)」はドッジボールを競技化及び国際的な活動を推進しており、比較的競技となった歴史が浅い事から公式サイトより、競技化に関する情報は得る事ができます。反面、日本での競技化の前段や発祥については諸説ある事を前置きとさせて頂きます。

ドッジボールの発祥とは?

ドッジボールの発祥にはイギリスという説があります。海外サイトでは、200年以上前にアフリカでドッジボールに類似した、石を投げるスポーツが存在し、イギリスの宣教師がそのスポーツを目撃した後、自国に戻った際に、石を革のボールに置き換える事で、新たなスポーツとして普及したという説があります。

また、アメリカで流行していた「円形ドッジボール」が日本に伝わったという説や、ドイツの室内競技「ヘッズベル」が日本でアレンジされたという説もあり、どっちが発祥か定かではありません。アメリカの「円形ドッジボール」は現在の名称とも共通し、語源という見方もできます。

ドッジボールの歴史①

日本初の「円形デットボール」とは?

「円形デッドボール」とは1909年(明治42年)に登場したドッジボールの原型という説のある遊戯です。円形のコートに攻撃側と防御側が分かれてボールを当てる遊戯とされ、防御側はボールを避けるだけというルールだったようです。

「日本ドッジボール協会」にも記述があり、前述したアメリカの「円形ドッジボール」が起源と言えそうです。名称が「ドッジ」から「デッド」に変わっていますが、これはボールを避ける事ができず、当たる事で「デッド(意味:死)」が連想される事から名付けられたと言われています。この時点では漢字と和製英語からなる名称だったようですね。

ドッジボールの歴史②

日本初の「方形デッドボール」とは?

「方形デッドボール」とは1917年(大正6年)に登場した四角のコートで行われるドッジボールの原型という説のある遊戯です。ドイツの「ヘッズヘル」という室内競技がアレンジされ、これも避けるだけだったようです。上述と同様にボールを避ける事ができず、当たる事が「デッド(意味:死)」を連想させるため、「ドッジ」ではなく、「デッド」が名称に使われ、漢字と和製英語からなる名称でした。

1909年の避けるだけの「円形デッドボール」との繋がりは不明確ですが、年代、「デッド」という名称、「キャッチできず、避けるだけ」という共通点から、「ヘッズヘル」のアレンジに「円形デッドボール」が使われた可能性があります。

また、英語の「dodge(意味:避ける)」から漢字と和製英語からなる「方形ドッジボール」に改名されたと言われており、同時に漢字表記のみの「避球」という名が、この時に付けられたと推測できます。

ドッジボールの歴史③

日本初の「日清戦争」とは?

「日清戦争」とは1895年(明治28年)出版の「少年教育遊戯」に掲載された遊戯です。2列に並んだ敵と味方でゴム毬(まり)を投げ合い、受け取る事ができれば投げ返し、受け取る事ができなければ後ろに下がり、どっちかが全員下がるまで続けられるという内容です。

コートのない「ドッジボール」のような内容で避ける事に加え、キャッチが認められていました。「日清戦争」という漢字のみの名称で、「ドッジ」や「デッド」など、発祥の説や他の日本での説と名称の共通点がありません。この説に「ドッジボール」に関連する団体が一切触れていない事からも、現在の「ドッジボール」との繋がりは不明であり、単純に似た遊戯があったとも捉えられます。

一方、年代から見ると、避けるだけの「デッドボール」にキャッチが追加されるより前にできた遊戯である事から、全く関係ないと断言する事もできない説となります。

ドッジボールの歴史④

「デッド」から「ドッジ」へ

1926年(大正15年)には「ドッジボール」と改名され、避けるだけでなく、キャッチのルールが採用されました。英語である「dodge(意味:避ける)」が名称に取り上げられたのも、この頃のようです。

ドッジボールの漢字表記「避球」は、「デッドボール」が避けるだけというルールから「避ける」事が重要視され、漢字表記の「避球」とされたと考えられます。さらに漢字表記から「dodge(意味:避ける)」という英語が後から当てられ、「ドッジボール」に改名されたとすれば、漢字表記を含めた語源としての辻褄が合い、漢字表記が定められたのも、この頃と言えそうです。

他の漢字表記に「飛球」があるようですが、語源は明確ではありません。「飛ぶように避ける」事から漢字の「飛」が、または「球が飛び交う」事から漢字の「飛」が使われたなどが語源だと推測できます。どっちの漢字表記が正しいという事もなく、どっちも正しいとされているようです。

ドッジボールの歴史⑤

ドッジボールの競技化

ホーム - 岡山県ドッジボール協会 (23392)

1991年(平成3年)には「日本ドッジボール協会」が設立され、学び舎での遊戯として広く知られた「ドッジボール」が正式なスポーツ競技として確立されていきます。この頃には避けるより、キャッチに重点が置かれるようになり、漢字表記はほぼ見られなくなりました。

現在では公式大会ルールも作られ、国内のみならず、国際大会やアジアカップも開催され、男女共に日本代表チームが活躍しています。また、幼児から小中高生、一般というカテゴリーも「日本ドッジボール協会」によって設けられており、カテゴリーに準じたドッジボールの大会も日々、開催されています。

ドッジボールの意外と知らない情報まとめ

ドッジボールとは従来、当てる事に対して避ける事が目的とされており、キャッチという概念は後から付け加えられた要素でした。英語表記「dodge ball」の「dodge(意味:避ける)」という英語が今の「ドッジボール」の語源となり、漢字表記の「避球」を元に「dodge」という単語が正式に採用されたと言えます。また「飛球」という漢字表記も表れました。

また、「ドッジボール」が和製英語であるという情報も、英語「dodge」を「現代仮名遣い」に従い、和製英語した事で「ドッジ」という表記となり、「ドッジボール」が正式名称となったのでしょう。

日本でも歴史やスポーツ競技となってまだ日が浅いドッジボール。避ける事からキャッチするルールが加えられたのも約100年前と、古くからあったルールではありません。これからの発展にも期待できるスポーツと言えますね。
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nikol nikol