アジングで遠投を!飛距離が出ると噂の遠投リグの種類と使い分け方をご紹介!
「アジングで遠投できるの?どんな仕掛けを使えばいいの?」アジングと聞くとなかなか遠投のイメージが沸かない方も多いかと思います。今回はアジングで遠投するメリット・デメリット、仕掛けについて解説します。一緒にアジング遠投の知識を深めましょう。
Writer
公式ライター ささもり
アジングの遠投の方法やメリットについて知ろう!
アジングと聞くと一般的なのが、ジグヘッドとワームで構成された「ジグ単」と呼ばれる仕掛けとなります。本記事では以下の3つの観点から仕掛けによる違い、アジングの基礎知識を解説します。
- ジグ単と遠投の違い
- アジングのシーズン・釣れる時間帯
- アジング遠投用のタックル
ジグ単と遠投の違い
ジグ単とは「ジグヘッド単体」を略した呼び方で、その名の通りジグヘッドとワームのみを使ったシンプルな仕掛けです。主に使用するジグヘッドは0.5g〜3gで、飛距離は出ませんが軽量のロッドで繊細な動かし方ができる仕掛けです。
一方遠投は仕掛けを遠くに飛ばして、沖側にいるアジを狙う釣り方です。ジグヘッドの他にシンカー(重り)を付けるため、ジグ単に比べると飛距離がでる特徴があります。アジングでは「ジグ単」が基本ですが、「遠投」も人気な釣り方です。
アジングのシーズン・釣れる時間帯
アジングのシーズンは夏~秋です。夏は比較的小ぶりなアジが多く、秋になるにつれてサイズも大きくなり、数も増え始めます。地域にもよりますが、秋中盤~終盤にベストシーズンを迎え、冬になると釣果があまり期待できなくなります。
釣れやすい時間帯は主に3つで、日の出前後(5:00~7:00)の朝マヅメ、日没前後(14:00~18:00)の夕マヅメ、21時以降の夜に分かれます。
中でもアジングは「夜」が狙い目で、常夜灯周辺にはアジの餌となるプランクトンが豊富に集まります。長時間アジングを楽しみたい方は夕マヅメと夜の時間を狙うと良いでしょう。
アジングの遠投用のタックル
アジングのタックルはさまざまありますが、基本的な構成は以下の通りです。
ロッド | アジング専用ロッド。もしくは6f~7.6f程度のライトロッド。 |
リール | 1000番〜2500番の小型スピニングリール。 |
ライン | エステルライン0.3号。もしくはフロロカーボンライン0.5号。 |
仕掛け | ジグ単の場合はジグヘッド+小型ワーム。遠投の場合はジグヘッド+小型ワーム+遠投用リグ。 |
ジグ単をメインで使用する場合は細かい動きが必要になるため、短めのロッドが向いていますが、遠投をメインにする場合は長めのロッドで飛距離が出やすいタックルにするのがおすすめです。いずれの場合もロッドのしなやかさが無ければ仕掛けが飛ばないため、迷っている方はアジング専用のロッドを購入すれば間違いありません。
アジングで遠投をするメリット・デメリット
ここからはアジング遠投のメリットとデメリットについて解説します。これらを知っておくことで、どのような場合に遠投でアジを狙うべきかが分かるようになるので、ぜひ押さえておきましょう。
アジングで遠投をするメリット
アジング遠投にはさまざまなメリットがありますが、主に以下の3つが挙げられます。
- ジグ単に比べて風に強い
- より広範囲を探れる
- アプローチの幅が増える
遠投用のアジングの仕掛けはジグ単よりも重く、飛距離が出やすいのが特長です。そのため多少風を受けても問題なく仕掛けを飛ばすことができます。
ジグ単では1g~3gのジグヘッドを使うことが多いため、それほど飛距離は出ません。3gのジグをフルキャストしても20m~25m程度しか飛ばないため、それ以上沖側にいるアジを狙いたい場合は遠投仕掛けを使いましょう。
また、アジング遠投用の仕掛けにはさまざまな種類があり、状況に合わせてアプローチ方法を変えることもできます。ジグ単ではジグヘッドとワームの基本的な組み合わせが主流であるため、ジグ単に比べるとアプローチの幅は広いと言えます。
アジングで遠投をするデメリット
アジング遠投のメリットを解説しましたが、デメリットもあります。主なデメリットは以下の3つです。
- 当たりが分かりにくい
- 仕掛けが絡まりやすい
- 根掛かりしやすい
遠投でアジングを狙う場合、ジグ単よりも当たりが分かりにくいと感じるかもしれません。
アジング特有の「プルプルッ」という当たりは、軽めの仕掛けや短くてしなやかなロッドの方がつかみやすい傾向にあります。特に小ぶりなアジは、仕掛け自体が重いと当たりが分かりにくいうえ、飛距離を出して沖を狙う遠投仕掛けなのでより当たりがつかみにくくなります。
また遠投用の仕掛けは全体的に長いため、風にあおられるとラインが絡まることがあります。 潮の流れが強いと水中で絡まることもあり、波風が強いときはストレスに感じるかもしれません。
さらにダウンショットリグなど、海底付近を狙うものは根掛かりにも要注意です。根掛かりしやすいフィールドでは、フロートリグのような浮くタイプの仕掛けを使うなどの工夫をしましょう。
アジングで遠投をするコツ
ここからはアジングで遠投をするコツを解説します。アジングの仕掛けは比較的軽いため、力任せに投げてもそれほど遠くへ飛びません。より遠くへ飛ばしたい場合、下記の3点を意識して投げてみましょう。
- 力を入れすぎない
- 手首のスナップを使って投げる
- 適度な長さの垂らしを取る
アジングでより遠くへ飛ばすコツは、ロッドのしなりを上手く使うことです。投げる瞬間にロッドがしなり、元に戻る反動を使って仕掛けを投げると遠くへ飛びやすくなります。
振りかぶって力任せに投げるのは一番やってはいけない投げ方です。仕掛けの重さによってはロッドが耐え切れずに折れる可能性もあるため、アジングでは手首のスナップを使って柔らかく投げるようにしましょう。
また垂らしの長さによっても投げやすさが変わります。垂らしとはロッドの先端から仕掛けまでのラインの長さのことです。垂らしは長すぎても短すぎても上手く飛びません。大体50cm~1m程度が目安ですが、何度か投げながら力が伝わりやすいと感じる長さを探してみましょう。
アジング遠投でおすすめの釣り方
ここからはアジング遠投でおすすめの釣り方を4つご紹介します。
- キャロライナリグ
- スプリットショットリグ
- フロートリグ
- ダウンショットリグ
さまざまな種類がありますが、主な違いはシンカーの種類です。それぞれの仕掛けのメリットや使い方についても順番に解説します。
キャロライナリグ
キャロライナリグは「キャロシンカー+ジグヘッド+ワーム」で構成する仕掛けです。キャロライナリグのメリットは、他の仕掛けに比べると飛距離が出ることです。仕掛けの途中に装着する「キャロシンカー」は、その名の通りキャロライナリグ用のシンカーで、空中で飛距離が出やすく、沈むときは斜めにスライドしながら沈みます。
狙った深さまでゆっくり沈めて、軽くロッドをトウィッチする(しゃくり上げる)のが基本的な動かし方ですが、沈める時間が長すぎると当たりがつかみにくくなります。ある程度沈んだら軽くラインを張って、アジのアタリに備えつつトウィッチする動作を繰り返しましょう。
キャロライナリグは通常のシンカーに比べると沈むスピードが遅いため、比較的扱いやすい仕掛けです。動かし方も簡単なので、アジング遠投初心者はキャロライナリグから始めるのがおすすめです。
スプリットショットリグ
スプリットショットリグは「スプリットシンカー+ジグヘッド+ワーム」で構成する仕掛けです。スプリットショットリグのメリットは、ジグ単から簡単に付け替え出来て、飛距離も出るという点です。スプリットショットリグにも専用のスプリットシンカーが用意されており、海底に向ってまっすぐに沈むという特徴があります。
キャロライナリグと比べると沈むのが速いため、常にラインを張り気味にして仕掛けを動かす必要があります。海底に沈めすぎると根掛かりの原因になるため、初めは表層を狙いつつ、徐々に深いところを探ってみましょう。
フロートリグ
フロートリグは「ウキ+ジグヘッド+ワーム」で構成する仕掛けです。フロートリグのメリットは、ウキが着水した場所からあまり動かさずにアジにアピールできることです。他の仕掛けは常に巻かなければワームが沈んでしまいますが、ウキを使うと一定の高さでワームを固定できます。
ウキにもさまざまなタイプがありますが、ウキを固定せずに中にラインを通すだけの「中通し」タイプのウキを使えば、着水した場所でワームを上下に動かしてアピールすることも可能です。広いレンジを探りたいときは中通しウキを活用しましょう。
ダウンショットリグ
ダウンショットリグは、シンカー+針+ワームで構成する仕掛けです。シンカーはナス重りのようなタイプのものを使用します。ラインの一番最後にシンカーを付け、その上にエダスと呼ばれるラインを分岐させます。針とワームはこのエダスの先に付け、水中でふわふわ浮くような状態にするのがダウンショットリグの基本的な形です。
ダウンショットリグのメリットは、海底付近のアジを狙えるという点です。ジグヘッドではなく普通の針を使うため、ワームの自然な動きを演出できるのも魅力と言えます。
ダウンショットリグはバス釣りで多く使われ、海釣りではあまり用いられませんが、海底にはアジ以外にも根魚などが生息しています。アジを狙っていたらおまけで根魚が釣れるなんてことも期待できるため、単調なアジングに飽きた方や、アジ以外の釣果も狙っている方におすすめの釣り方です。
アジング遠投でさらに釣果を上げよう!
今回はアジングにおける遠投について解説しました。アジングではジグ単が主流であるため遠投はなかなか馴染みのない釣り方ですが、掘り下げるとさまざまな楽しみ方があります。
アジを探るレンジや用途に合わせてリグを使い分け、釣果アップを目指しましょう。ぜひこの機会にアジング遠投にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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