強度が高い劣化しにくいフロロカーボンライン10選!初心者におすすめできる人気ラインとは?
フロロカーボンラインは、日本企業のクレハによって1971年に開発されたラインであり、水に溶け込みやすい素材で強度が高いラインとしておすすめです。ナイロンラインは、真水につけると5~10%強度が低下するうえ、屈折率は1.53でラインが光に反射してしまいますが、フロロカーボンラインは吸水性がほぼなく、屈折率が1.42と水中でラインが見えにくい点がおすすめです。
Writer
公式ライター りい
・京都府在住 ・2012年に新卒で一般企業の人事部門に所属 ・2021年にwebライターデビュー ・剣道一筋(全日本剣道連盟 剣道三段所有) ・初心者の方でもわかりやすい記事を作成していきます
フロロカーボンラインとは?
フロロカーボンラインとは道糸の種類の1つで、素材はポリフッ化ビニリデンのフッ素系樹脂を素材とした道糸のことです。釣り初心者は扱いやすいナイロンを使うことが多いですが、フロロカーボンの特性を理解して道糸を使い分けでできることが中級者の第一歩になります。
フロロラインは、繊細な管理をする必要がありますが、障害物が多く攻めづらかったポイントに思い切ってキャスティングできておすすめです。
フロロカーボンラインの特徴
フロロカーボンラインは、耐摩耗性、高比重、水中での視認性の低い特徴があります。海釣りではショックリーダーで使え、ラインの結束強度を出しやすいです。水の比重が1.0とした場合にナイロンが1.14、フロロカーボンは1.78の比重であり、フロロカーボンは比重が高く、軽いルアーをキャスティングには不向きで、飛距離が出づらいです。
また、フロロカーボンは伸びが少ない道糸であり、伸度を%で表すと、ナイロンが20~45%、フロロカーボンは17~37%であり、バックラッシュすることが多いことも特徴で挙げられます
フロロカーボンラインのメリット
フロロカーボンのメリットは、ラインの硬さと頑丈さです。ラインが硬いとラインが張るため、ルアーの操作がしやすく、魚のアタリを見極めやすくなります。さらに、水を吸いにくい素材で作られているため、ラインが伸びにくく、1月に3回程度釣りをしているなら、3ヶ月間はラインを巻き直ししなくても大丈夫です。
- 伸度が17~37%と硬くて根がかかりに強い
- 高比重(1.78)でラインが水中に沈みやすい
- 水の屈折率に近くて水中で目立たない
- 吸水率はナイロンで8~10%でフロロカーボンは0.01%で劣化しにくい
海釣りでフロロカーボンラインを使うメリット
海釣りでフロロカーボンラインを使うメリットは、硬くてラインが切れづらいため、ラインが切れやすい岩場でも勇気をもってキャスティングできることです。さらに、2~4mの波が高い状況でも、海水の比重が1.03でフロロカーボンが1.78と高比重であることから、ラインが水中に沈みやすいため、ナイロンラインと比較して糸ふけが出づらくなります。糸ふけが出づらくなるとラインが風に流されにくく、ラインの感度が良くなるため、ルアーが操作しやすくてフッキングが決まりやすいです。
バス釣りでフロロカーボンラインを使うメリット
バス釣りでフロロカーボンラインを使うメリットは、ラインの強度のおかげで、杭や水草の近くにキャスティングする勇気が出ることです。バスは杭や水草に身を潜めていることが多いですが、杭や水草にキャスティングすることはルアーを無くす危険性があります。
ルアーを無くすと1000円程度の金銭的損失でモチベーション低下を招くため、杭や水草付近にキャスティングすることを躊躇しがちです。しかし、ルアーの回収率が高いフロロカーボンラインを使っていれば、杭や水草の近くでも思い切ってキャスティングできます。
海釣り用のフロロカーボンラインのおすすめの使い方
種類 | 生息地域 | シーズン | 釣り方 |
メバル | 北海道~九州 | 春 | 夜行性で目が良いので細めの ラインを使うと良い |
カサゴ | 北海道以外 | 冬 | 魚食性が強く大きめのルアー でも釣れる |
キジハタ | 北海道以外 | 春~夏 | 潮通しの良い場所で釣れる |
アイナメ | 太平洋沿岸を除く全国各地 | 春~秋 | 水深30m付近の岩礁帯で釣れる |
海釣り用のフロロカーボンラインのおすすめの使い方は、磯釣りやテトラポッド周りで障害物が多い状況で、カサゴやメバルのロックフィッシュを狙うシーンで使うことです。冬場には魚の習性上、水深10m以上の深いエリアかつ障害物の周りに潜んでいることから、海水に沈みやすいフロロカーボンを使うことをおすすめします。
海釣り用のフロロカーボンラインの選び方
海釣り用のフロロカーボンラインの選び方は、ターゲットの魚の特徴と時間帯によって異なります。ターゲットがメバルのような線視力が高い魚の場合には、2~3ポンドの細いラインを選ばなければ、魚からラインが見えてしまい食いつきが悪いです。夜釣りをする場合は、視認性の高いピンクやオレンジ色のラインを選ばなければ、暗くて手元のラインをつかむこともままなりません。
海釣りに適したラインの価格帯
海釣りに適したラインの価格帯は、ラインの質と量を担保できる1mあたり10円程度の商品を買うと良いです。
1mあたり3円の安価なラインもありますが、50cm以上の大きな魚がヒットしたときに、ラインが切れてしまうことがあり、釣果を上げるためにラインには投資すべきです。塩分がラインを傷つけてしまうこともあり、ラインが白っぽく変化してきたら、交換する必要があります。
海釣りに適したカラーの選択
サンライン(SUNLINE)
フロロカーボンライン ダンクスナイパー ビジブルサイト
海釣りに適したカラーは、アタリの目印となり、水深を把握しやすくするために5色程度の色付きラインです。海釣りは、季節と天候によって攻める水深が変わることが多く、視覚的に水深を把握できるラインが使いやすく、機能的と言えます。
また、夜釣りではオレンジやイエローの見やすいカラーであれば、ラインをつかみたいときに便利です。外洋性の魚であるカツオやマグロは、色盲であると言われ、派手なカラーのラインであってもあまり気にする必要はありません。
海釣りに適したラインの強度
海釣りに適したラインの強度は、8~20ポンドの太さのラインが適切です。沿岸の海水魚の視力は、0.1~0.2程度で、回遊魚であれば0.3~0.6程度であり、20ポンド以上のラインは海水魚から見えてしまいます。深場の船釣りには、ボトムの障害物の多さとラインの負荷を考慮して12~20ポンドのラインが必要です。
海釣り用のおすすめフロロカーボンライン5選
商品名 | メーカー | 強み |
フロロマイスター | シーガー(Seaguar) | コストパフォーマンスが高く人気が高い |
ベーシックFC | サンライン(SUNLINE) | プロ監修で初心者におすすめ |
ブラストフロロ | ヤマトヨテグス(YAMATOYO) | ライントラブルの軽減し、 ロングキャストしやすい |
月下美人TYPE-F2 | ダイワ(DAIWA) | 比較的小さい魚の夜釣りにおすすめ |
フィネスブレイブZ | ダイワ(DAIWA) | ベイトリールで5g以下の 軽量のルアーを扱うときにおすすめ |
海釣り用のおすすめフロロカーボンラインは、1mあたり10円より安い商品が多いですが、耐摩耗性の性能が高く、ナイロンの2倍近い強度があります。amazonレビューでも星4以上の評価を得ていることからも、人気で扱いやすい商品であることがわかります。
シーガー:フロロマイスター
シーガー(Seaguar)
クレハ(KUREHA) シーガー フロロマイスター300
材質 | ポリフッ化ビニリデン |
色 | クリア |
ブランド | シーガー(Seaguar) |
糸の太さ | 16ポンド(4号) |
長さ | 300m |
16ポンドでは足場の高いロックフィッシュをターゲットにするときに使用しやすく、容量が多いおすすめのラインです。80mごとのマーカーで残りのラインの長さがわかりやすく、1mあたり10円を下回っているため、お金を節約しながら釣りをしたい人におすすめです。
サンライン:ベーシックFC
サンライン(SUNLINE)
フロロカーボンライン ベーシックFC
材質 | ポリフッ化ビニリデン |
色 | 透明 |
ブランド | サンライン(SUNLINE) |
糸の太さ | 8ポンド(2号) |
長さ | 300m |
バスフィッシングのプロが世界で戦うことをコンセプトに制作されたラインで、1mあたり約4.5円と低価格でありながら、強度が高価格帯の商品と遜色ありません。初心者が最初に買うリーズナブルなフロロカーボンラインの商品を挙げるとしたらサンラインのベーシックFCです。巻き替えに便利な残量がわかるメーター表示のマークシール付きで巻替えもシームレスに行えます。さらに2ポンドから20ポンドまで豊富な太さがラインナップされていることも特徴的です。
ヤマトヨテグス:ブラストフロロ
ヤマトヨテグス(YAMATOYO)
フロロブラスト
材質 | ポリフッ化ビニリデン |
色 | アーミーグレー |
ブランド | ヤマトヨテグス(YAMATOYO) |
糸の太さ | 12ポンド(3号) |
長さ | 100m |
フロロカーボンでありながら、ナイロンの柔らかい特徴も併せ持つことから、ナイロンを使用していた人でも、ラインの硬さ具合に違和感がなく、使用しやすいラインです。ラインにキズがつきにくく頑丈であることから、頻繁にライン交換をするのが面倒な人に向いているラインです。また、ラインを半分使用したところで目印のシールがあり、ラインの残量が確認しやすいです。
ダイワ:月下美人TYPE-F2
ダイワ(DAIWA)
フロロライン 月下美人TYPE-F2
材質 | ポリフッ化ビニリデン |
色 | オレンジ |
ブランド | ダイワ(DAIWA) |
糸の太さ | 4ポンド(1号) |
長さ | 150m |
夜釣りに使いやすい視認性の高いオレンジ色と1~5ポンドまでの細いラインで、線視力のあるメバルやアジを狙うときにおすすめのラインです。軽量のリグでもキャスティングとフッキングがしやすく柔らかさも重視されたナイロンラインのように色落ちが少ないことも特徴的です。
ダイワ:フィネスブレイブZ
ダイワ(DAIWA)
ダイワ(DAIWA) フロロライン フィネスブレイブZ
1,938円
(税込・参考価格)
材質 | ポリフッ化ビニリデン |
色 | 透明 |
ブランド | ダイワ(DAIWA) |
糸の太さ | 8ポンド(2号) |
長さ | 160m |
フロロカーボンではあまりない2ポンドの細いラインがあり、ベイトリールで5g以下の軽量のルアーを扱うベイトフィネスで使用するのにおすすめです。岩礁帯に潜む魚を軽めのテキサスリグで狙うシーンで活躍してくれます。
バス釣り用のフロロカーボンラインのおすすめの使い方
バス釣り用のフロロカーボンラインのおすすめの使い方は、ボトムの地形を把握するために、テキサスリグをボトムに這わせるときです。テキサスリグは針先が隠れており、根がかりしづらい仕掛けですが、一度根がかりしてしまうとルアーの紛失は避けられません。しかし、フロロカーボンの強靭なラインがあれば、ラインを引っ張って根がかりからルアーを救出できます。
バス釣り用のフロロカーボンラインの選び方
バス釣り用のフロロカーボンラインの選び方は、バスがラインの存在と緑色と赤色を感知できることを考慮して、ラインは8~12ポンドの太さと水に溶け込みやすい寒色系の色を選ぶ必要があります。
バス釣りに適したラインの価格帯
バス釣りに適したラインの価格帯は、1mあたり13~15円の商品を買うと良いです。バスフィッシングの場合は、ラインに塩分が付着することがないため、ラインの巻替えの頻度は海釣りと比較して少なく、半年に1回程度です。100~200mの商品を買えば十分にボトムを攻められます。
バス釣りに適したカラーの選択
バス釣りに適したカラーは、バスが色を認識できることを考慮すると、ラインの存在を消せるようなダムや湖の色に近くて暗いグリーン系の色がおすすめです。ただし、ライトリグを使う場合には微妙なアタリをラインの動きで見る必要があり、あえて目立つ色のイエローやピンクを使うこともあります。
バス釣りに適したラインの強度
バス釣りに適したラインの強度は、8~12ポンドの太さのラインが適切です。バスは色を認識できるだけでなく、動体視力や視野も広いことから、13ポンド以上のラインではラインの存在にバスが気づいてしまい、ルアーの食いつきが悪くなります。
バス釣り用のおすすめフロロカーボンライン5選
商品名 | メーカー | 強み |
R-18フロロリミテッド | シーガー(Seaguar) | 結束部が強く、しなやかなライン |
レッドスプール | JACKALL(ジャッカル) | 強靭なラインで大物狙いにおすすめ |
ソラローム エクスレッド | 東レ(TORAY) | 巻き物ルアーとの相性が良い |
シューターFCスナイパー | サンライン(SUNLINE) | 結束力と耐久性と操作性が高い |
モンスターブレイブZ | ダイワ(DAIWA) | ラインの劣化が遅い |
バス釣り用のおすすめフロロカーボンラインは、フロロカーボンの弱みであるラインのごわつきを少なくしつつ、フロロカーボン特有の強靭さと水に溶け込みやすい素材を最大限に活かしているラインをピックアップしています。ラインのしなやかさは、ライントラブルの減少につながり、結果的にお金の節約になります。
クレハ:シーガーR-18フロロリミテッド
シーガー(Seaguar)
シーガーR18 フロロリミテッド
材質 | ポリフッ化ビニリデン |
色 | クリア |
ブランド | シーガー(Seaguar) |
糸の太さ | 100m |
長さ | 14ポンド(3.5号) |
フロロカーボンは材質上、ナイロンよりも線径が太くなってしまいますが、シーガR18フロロカーボンラインは同じポンドのナイロンラインよりも線形が細いことが特徴的なラインです。
一般的なナイロンラインは16ポンドで0.335mmですが、シーガR18フロロリミテッドは0.330mmであり、フロロカーボンの特徴とラインの細さを両立できる唯一無二のラインと言えます。
ジャッカル:レッドスプール
JACKALL(ジャッカル)
フロロカーボンライン レッドスプール
材質 | ポリフッ化ビニリデン |
色 | クリア |
ブランド | JACKALL(ジャッカル) |
糸の太さ | 10ポンド(2.5号) |
長さ | 100m |
特殊加工が施されたラインで高耐摩耗性と高結束強度であることから、8ポンドの細めのラインで大物がヒットした場合でも、ラインが切れることなく釣り上げられます。さらに、しなやかであるため通常のフロロカーボンよりも1.2倍程度は遠くにキャスティングできます。
東レ:ソラローム エクスレッド
東レ(TORAY)
ソラローム エクスレッド
材質 | ポリフッ化ビニリデン |
色 | ナチュラル |
ブランド | 東レ(TORAY) |
糸の太さ | 10ポンド(2.5号) |
長さ | 150m |
ソラロームエクスレッドは16ポンドの線径は0.359mmに対して、16ポンドのシーガーR18フロロリミテッドの線径が0.330mmであり、あえて線径を太く設計されているため、根ズレに強い特徴があります。岩や水草周りの障害物を積極的に攻められます。
サンライン:シューターFCスナイパー
サンライン(SUNLINE)
フロロカーボンライン シュータースナイパー
材質 | ポリフッ化ビニリデン |
色 | 透明 |
ブランド | サンライン(SUNLINE) |
糸の太さ | 10ポンド(2.5号) |
長さ | 100m |
1~5ポンド、14~30ポンドはやや硬くて伸びにくく、6~12ポンドは柔らかくでやや伸びのある設計で、ポンドごとに異なる原糸を使用していることから、結束力と耐久性と操作性が高いです。さらに、比較的細い10ポンドのラインで50cmオーバーの高ランカーのバスを狙っている人におすすめのラインです。
ダイワ:モンスターブレイブZ
ダイワ(DAIWA)
フロロライン モンスターブレイブZ
材質 | ポリフッ化ビニリデン |
色 | 透明 |
ブランド | ダイワ(DAIWA) |
糸の太さ | 12ポンド(3号) |
長さ | 160m |
障害物からバスを引きずり出すというコンセプトのもと、50~60cmのモンスター級の大きなバスを釣り上げようとする人向けの頑丈なラインです。特徴は、モンスタースペックの30~40ポンドの極太ラインがあることで、70cm以上のバスを狙えるラインナップがあります。加えて、5g以下の軽量ルアーを操るベイトフィネスでも使用できます。
フロロカーボンラインをスピニングリールで使う際の注意点
フロロカーボンラインをスピニングリールで使うと、ベイトリールと比較してスプールに馴染みにくく、リールの構造上、ライントラブルが発生しやすいです。しかし、ラインの太さを8~16ポンドにして、スプールに巻くラインの量をリールに表記されている量の80~90%にすれば、ライントラブルを減らせます。また、フロロカーボンの性質上、長期で使い続けると道糸で糸ヨレが頻発してしまうので、3ヶ月を目安でラインを交換することをおすすめします。
糸ヨレの防ぎ方
糸ヨレを防ぐには8~16ポンドのラインを使用して、キャスティングしたあとにサミングをすることで余計な糸ふけを出さないことです。糸ふけを防ぐことでスピニングリールの巻き始めをスムーズにすることもできます。さらに、ラインを張ってスピニングリールを巻けば、糸ふけの予防につながります。
スプールから勝手にラインが出るときの防ぎ方
フロロカーボンラインはナイロンラインと比較して硬いため、スプールからラインが勝手に出ることがあります。
予防策の1つめは、スプールに巻いてすぐに使用せずに、1~2日程度ラインにスプールに馴染ませておくことが重要です。スプールに馴染んでいない状況で使うと硬さからラインが元に戻ろうとする力でスプールから勝手に出てきてしまいライントラブルが発生してしまいます。
予防策の2つめは、スプールエッジまでラインを巻かずに、リールに表記されている量の80~90%が目安に巻くことです。
フロロカーボンラインの長所を活かして使ってみよう
フロロカーボンラインは中~上級者向けのイメージがありますが、杭や岩の障害物とボトムにルアーを投げやすくなり、強度の高さ、ラインの硬さを活かした感度の良さ、目立ちにくさを併せ持ったおすすめのラインと言えます。一方でナイロンと比較してフロロカーボンは結束部が弱く、巻き癖が付きやすいデメリットもあることから、ラインを8~16ポンドにしつつ、2~3ヶ月のライン交換をして、シーンに応じて柔軟に使っていきたいラインです。
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