アジングのアクションをマスターしよう!基本のやり方&釣果UPの仕掛けも伝授!
今回はアジングアクションの他に基本以外の仕掛けからメソッドまで紹介していきます。アジングは的確なアクションを付けられるか付けられないかで釣果に大きな差が出ます。そこで初心者の方に向けて、釣果に繋がる基本の釣り方を押さえてアジング攻略を目指しましょう。
Writer
公式ライター kuma10
アジングの歴史を振り返る
アジングは元々瀬戸内海地方のメバリンググループが開発した釣り方で、歴史自体はそう古い釣り方ではありません。
アジ釣りといえば「サビキ釣り」が近年まで主流でした。それをメバル狙いのグループがメバル釣りの時にアジが掛かってきたことを受けて、釣り方やアクションを研究したものがアジングです。
そのため、現在でもまだ改良の余地があり、仕掛けややり方などは地方によっても千差万別ですが、現在でも基本となる釣り方もありますので、まずはそこから押さえていきましょう。
アジングの基本タックル「ジグ単」タックル
これぞアジングの王道
瀬戸内海の釣りグループがアジングという釣り方を確立するにあたり、まず最初に試したのが「バスロッド」での「ジグ単釣り」だったそうです。
現在はさまざまなアジング用ロッドが各社からリリースされていますが、そのコンセプトを紐解いてみますと、やはりロッドはバスロッドに近いものが多いのはその名残でしょう。
軽くしなりの良いUL(ウルトラライト)ロッド
繊細なアプローチには繊細なロッドを
アジング用のジグヘッドは1g前後のものが多く、かなり繊細なアプローチができるロッドでなければ釣果は上がりません。軽いジグヘッドをなるべく遠くに飛ばし、わずかなアタリを確実に捉えるためにソリッドタイプの6ft前後のロッドがおすすめです。
ダイワの誇るアジングの旗艦「月下美人」
ダイワ(DAIWA)
月下美人 MX AJING・N 510UL-S
今回はダイワの「月下美人」シリーズの中から自重57gの510UL・Sをチョイスしてみました。
ロッドの先径が0.7mmなのにHVFカーボンという高密度カーボンを使用することで粘りと強度が抜群に高い名機で、1万円そこそこの価格で上位機種に負けないパフォーマンスを誇る逸品です。
シャロータイプのスピニングリール
おすすめのリールは1000番手から2000番手のシャロータイプのものです。軽いジグヘッドをなるべく遠くへ飛ばすためにスプールは浅く広いタイプのものが使いやすいはずです。
アジ自体があまり大型になる魚ではありませんので、リールもコンパクトで軽量のものを選びましょう。
シマノの最高級機「ステラ」
シマノ(SHIMANO)
18 ステラ C2000S ライトソルト全般
0.6号のPEラインなら150m、0.4号なら200mほど巻けるスプールを持つ2000番手のステラがジグ単アジングにはうってつけです。
自重が170gしかなく、1日振り続けても負担の少ないリールで、巻き心地に特化されているだけにステラならではのヌルヌル感はくせになります。幅広シャロースプールのおかげで遠投も効き、実釣での強い味方です。
お財布に優しいタイプも
シマノ(SHIMANO)
スピニングリール 17 セドナ C2000S
さすがに初心者ではお財布の負担が大きい場合もあります。ステラに比べ性能は落ちますが、同じシマノの「セドナ」「サハラ」「シエナ」などをエントリーモデルとして使用するのもおすすめです。
アジングの基本アクション①「タダ巻き」
まずはジグ単タダ巻きを覚えましょう
ただ巻くだけだからタダ巻き。リールの回転を止めることなくひたすら巻くだけのテクニックなのですが、アジの魚影が濃いときに最適なテクニックです。
ただ巻くだけなのですが、そこには「常に」巻くという要素が入ってきます。これは小さなアタリを逃さない高釣果を生むアクションで、フッキングアクションまで自然にやっていることになります。まずはタダ巻きを会得しましょう。
タダ巻きのコツ
アジは群れで固まって行動しています。その群れの中へルアーやワームを通さなければ釣れません。まずはしっかりフォールさせ、軽くリフトさせながら1秒でリールを1回転させるようにタダ巻きしましょう。ここで重要なのが「レンジ探り」です。
どれくらいリフトさせたところでアタリがあったのかをしっかり把握します。次はアタリのあったレンジまで、どれくらい水面からルアーやワームをフォールさせるのか秒数をカウントして落としていきましょう。
ボトムから?
アジングテクニックを披露しているサイトなどでは「ワームをカウントしながらフォールさせレンジを探る」と謳っているものが多いですが、アジは活性の高い時は浮いており、活性の低い時はボトム付近で溜まっています。
活性の高い時だけ釣るのなら上から攻めればいいのですが、見えていないアジの活性をうながすためにも最初はボトムアクションから攻めてみましょう。
ジグ単には「比重の重いライン」を
PEライン主流の釣り業界ですが、アジングのジグ単に関してはナイロンやフロロなど比重の重い(海水比重約1.04)ラインの方がレンジを探りやすいです。
ジグ単自体がとても軽いため、早く魚の居る場所に仕掛けを到達させるため、ライン比重は1.1位を推奨します。
アジングの基本アクション②「トウィッチ」
積極的に誘う
雑食性のアジですが、一番追っているのは捕食が簡単な動物性のプランクトンです。ですからルアーやワームに無反応なこともあります。タダ巻きをしても喰わない時は積極的にアクションをつけ誘い、アジが本来魚食魚であることを思い出させてあげましょう。
トウィッチアクションのやり方
ルアーやワームを水中で小刻みに震わせ、魚の食い気を誘うアクションをトウィッチと言います。やり方は簡単で、タダ巻きをしながらティップをふるふると動かすだけです。これでルアーやワームが不規則な動きをしてアジが興味を持つようになります。
アジングの基本アクション③「リフト&フォール」
リフト&フォールとは
魚釣りで言う「リフト&フォール」とは、疑似餌を海中で持ち上げたり降ろしたりしながら魚の食い気を誘う釣法です。
中層や上層で使っても効果的ですが、じっくり底(ボトム)から海面まで「タテの動き」で探ると、特にアジングなどでは魚の居る場所(レンジ)の発見に役立ちます。
海中での動きを想像する
まずやり方としては、ロッドを手首のスナップを使い振り上げるとルアーやワームは海中でふわっと浮き上がります。このアクションが「リフトアップ」です。そしてこの時振り上げた分、ゆっくりとロッドを元の位置に戻すとルアーやワームは海中を自然落下していきます。これが「フォールダウン」です。
リフトで逃げるエビや小魚、フォールで弱ったゴカイやイソメなどを演出します。常に海中での動きの意味を考えながらキャストするのがコツです。
「ダート」も組み合わせてみる
リフトをするときに短く鋭く左右にロッドをシャクるアクションを付けてみましょう。海中で斜め右上、斜め左上という風にルアーやワームが動くはずです。このアクションがエビが逃げ惑う姿に重なり、アジが興味を持ちます。コツはルアーやワームを「跳ねさせる」イメージでロッドアクションを付けることです。このやり方を「ダート」と言います。
4つのアクションでアジ攻略!
タダ巻き・リフト・フォール・ダート、ジグ単でのアジングアクションは、まず基本のこの動きを覚えましょう
アジングの応用タックル「リグ」用タックル
アジングの限界突破
日々進化するアジングの中で、1g程度のジグ単では探れなかった遠目まで探ることのできるリグ系の仕掛けを使う釣り人も増えてきました。
飛距離を求める仕掛けを使うことから、専用タックルを用意した方が釣果は上がります。
遠投向きに長めのロッド
ジグ単では6ft前後のウルトラライトロッドを推奨しましたが、リグを使うアジングでは7~8ft前後のロッドを推奨します。
硬さは飛ばしウキや6gほどのキャロシンカーを投げる関係からあまり柔らかすぎるものでは対応できません。推奨は対応ルアー10gほど、表示ではMLクラスのものです。
コスパ最高の1本
Major Craft(メジャークラフト)
3代目 クロステージ アジング CRX-S732AJI 7.3
ロングレングスのおかげで垂らしを多めに取る仕掛け(リグなど)などにも楽々対応でき、対応重量が0.6gから10gとマイクロジグなどまで使える優れものです。
選ぶときに注意したいのは「S」表示のものを選ぶことがおすすめです。口切れしやすいアジに「T」表示のチューブラーティップではハジキが多くなります。このロッドなら1万円そこそこの価格で十分な性能が得られますよ。
沖目狙いの2500番手以上のスピニングリール
遠投が必要な時にきちんと対応できるよう、リールは2500番から3000番のものを推奨します。
時には70mも遠投することのあるリグ仕掛けでは、ジグ単の時のような0.4号ほどのPEラインでは心許ないものです。遠投が主となる釣りですので、最低でも0.6号のPEラインを使う必要があります。ですから200mは巻けるリールを選びましょう。
ライトジギングなどとも併用可能
ダイワ(DAIWA)
20 クレスト LT2500S-XH
ダイワのクレストは必要最低限の機能を備え、無駄を排除したシャロータイプのスプールを持つスピニングリールです。
値段の割に軽いこと、元々のギア比がハイスピードギアであること、ドラグ性能が5kgもあること、良いところを上げたらキリがありません。5000円程度で手に入る機種の中では最高峰です。
「応用編」遠投アクションのためにリグ(仕掛け)を使う
遠くのアジ、深場のアジを狙う「キャロ」
ジグ単ではせいぜい半径25mほどの領域しか狙えないことから、遠投してアジを狙う方法がいろいろ開発されました。
メジャーなところでは「キャロライナリグ」や「フロートリグ」などがあります。ここでは通称「Mキャロ」と呼ばれるキャロライナリグのアクションなどを解説致します。
キャロライナリグってどんな仕掛け?
ティクト(TICT)
Ver.2 Lタイプ 5.3g
元々は遠投でブラックバスを釣るために産まれたシンカーテクニックで、リーダーに砲弾型のシンカーを追加して仕掛け重量を増やしてワームを遠投を可能にしました。
現在アジングで使われるキャロライナリグは一般的に「ティクト」という釣り具メーカーから発売されている「Mキャロ」のことを指します。
作りは「フロート付き中通しオモリ」で、リーダーにMキャロを通しスイベルで固定。その先にリーダーを結びジグヘッドをセットします。
Mキャロアクションのコツ
アクション自体は動画を見ていただければおわかりになると思うのですが、Mキャロの持っているアクションのクセを理解してキャストしましょう。
Mキャロはフリーで落とすとゆっくりと沖目に向かって流れていきます。動画でもありましたが、糸ふけを取った後必ず2~3回トウィッチを入れています。これでテンションを掛けながらレンジキープしつつアジを誘っています。簡単ですが、必ずやっていただきたいコツです。
アジングで釣れるアジの基本情報
マアジは通年魚
日本の近海を回遊、または根付いているアジの中でアジングの対象になるのは「マアジ」を筆頭に150種もいます。
特にマアジは南北海道から鹿児島本土あたりまでのほぼ日本の全域に分布しています。
昔は群れで春から秋にかけて沿岸部に回遊してくる魚でしたが、近年アジングが流行り、通年沿岸に寄っていることが判ってきました。
雑食性の釣り対象魚
沿岸部に寄る理由として河口などに動物性のプランクトンが多いことが揚げられますが、実はエビでも小魚でも口に入るものは何でも食べる雑食性魚です。
地域ごとに食べているものが異なることから、釣りのターゲットとする時には地域ごとの特性を活かした釣りをすれば釣果も上がります。
フィールド、仕掛け、アクションの三位一体で爆釣!
最近では明るい時間帯でもアジの溜まっていそうな場所を捜し出してアジングをされる方も増えています。しかしまだまだアジングは夜釣りのイメージが強いと思います。
遠投の必要な昼の時間帯でのキャロ仕掛けや、夜の常夜灯周りでのジグ単などフィールドも釣り方もさまざまなアジングです。フィールド、仕掛け、アクションにタックルと、TPOに合わせた釣り方で爆釣を目指しましょう!
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