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ワカシとはどんな魚なの?ブリの稚魚・幼魚の生態とおすすめの食べ方とは?

ワカシとはどんな魚なの?ブリの稚魚・幼魚の生態とおすすめの食べ方とは?

ワカシとは、大きさにあわせて名前が変わる出世魚で、独特の食感と味わいが特徴のブリの子供です。ブリの幼魚であるワカシの生態は、肉食の食性を持ち、日本近海を回遊しています。ワカシのおすすめの食べ方は、ブリと同じ料理や、豊富な栄養素を活かした生食です。

2021.12.16 釣り

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ワカシとはどのような魚なの?

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ワカシとは、海釣りで青物と呼ばれる魚の一種で、成長にあわせて名前が変わる出世魚のブリの子供です。

ワカシは、体の中心の黄色のラインを境界にして背側が青色で腹側が銀色の外見で、ブリを思わせる独特の強い引きが楽しめるため釣りで人気の対象魚です。ワカシは、市場で見かけることが少なく希少価値の高い側面がありますが、ブリに負けない旨味を持った食用魚になります。

出世魚

大きさ 呼び名
稚魚 モジャコ
〜 35cm ワカシ
〜 60cm イナダ
〜 80cm ワラサ
出世魚のワカシは、地方ごとに呼び名がたくさん存在し、稚魚から成魚まで成長段階ごとに名前が変わる魚で80センチ以上の大人がブリです。ワカシは、ブリの中で35センチまでの子供の関東の名称で、北陸はハマチ、近畿はツバス、四国はワカナゴ、と地域独自の呼び名があります。

ブリの子供は、通常は稚魚をモジャコ、35センチまでがワカシ、60センチまでがイナダ、80センチまでがワラサと呼ばれます。

流通量が少ない魚

流通量が少ないワカシは、ブリの供給量と反比例して店頭で見かけることはごく稀で、通常は購入することが困難です。ワカシは、出荷の基準でイナダ以上の大きさでないと値段がつかないためサイズが小さいと市場価値が低く、水揚げがあっても流通に回らないことが多くなります。

ワカシは、入手する機会が少ないため、釣りで入手する方法が一般的です。

味の特徴

ワカシの味の特徴は、高級魚のブリのうま味を持ちながら、脂が控えめで生臭さがなくあっさりした味です。

ワカシは、流通量が少なく天然の身が締まった個体が手に入りやすいため、ブリと比較すると寿司や刺身の生食の料理に向いています。ワカシは、ブリとは違い独特の癖のない淡白な味わいになりますが、調理法を選ばずどの料理もおいしく食べることができる魚です。

ワカシの生態

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ワカシの生態は、日本の近海に生息し夏になると北に向かい、冬になり海水温が下がると南下する回遊魚です。ワカシは、2月〜7月の能登半島や房総半島以南で卵から孵化し、5年でブリに成長します。

ワカシと呼ばれる期間は、生後1年程度であり、生まれてすぐのモジャコのときは甲殻類が主食ですが、成長にあわせてイワシやアジがメインになり肉食性が強くなります。

生息域

ワカシの生息域は、北太平洋の全域に広がっていて、沖縄と北海道の一部を除く日本のすべての近海です。ワカシが見られる時期は、ブリの産卵場所と孵化の関係で日本の国内で、地域差があります。ワカシは、九州や四国の南部や太平洋側では春から、日本海側や日本の北部は夏から秋に見られる魚です。

食性

ワカシの食性は、アジやイワシを中心に、小魚だけでなく甲殻類やイカも捕食する肉食魚です。ワカシは、甲殻類のみで育つモジャコの頃と比べて、成長するにつれて小魚を捕食する割合が徐々に増加します。ワカシは小魚の捕食が増えると、エサを求めて広範囲に泳ぎ出し、外洋から日本近海の沿岸や湾内に入ってきます。

ワカシのおすすめの釣り方

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ワカシのおすすめの釣り方は、波止場やサーフからのルアーを釣りとエサ釣りの2つです。

ルアーを使ったジギングは、小型のメタルジグを用いることでシーバスのタックルから流用することが可能で、釣り場を選ばない万能さがあります。エサ釣りは、ルアーと同等のフットワークの軽さは期待できませんが、食わせる効果が高く確実な釣果が魅力です。

ルアー

ルアーは、ワカシの釣り方でもっとも人気が高い方法で、フットワークの軽さと魚のダイレクトな引きが魅力です。

ワカシはブリやシーバスと比較すると小型のため、タックルは全体的にサイズダウンさせる必要がありますが、ルアーロッドとリールとルアーだけで釣りが成立します。ルアーを使ったワカシ釣りは、同時にシーバスや青物を狙える楽しさがあり、人を選ばずおすすめできる釣り方です。

エサ釣り

エサ釣りは、釣り方の中でオーソドックスな方法で、目視でベイトフィッシュの小魚が豊富なポイントは泳がせ釣りと呼ばれるのませ釣りがおすすめです。

エサ釣りの注意点は、予期せぬ大物や青物の引きに対応できるパワーが必要になるため、太めのラインと大きめの針が必要になります。のませ釣りだけでなくエサ釣りで釣果を上げるコツは、釣り場のエビや小魚を捕まえて針につけて、自然な食い気を誘発することです。

ワカシのシーズン

ワカシのシーズンは、地方ごとに違いがありますが、全国共通のシーズンは7月〜10月です。ワカシは、太平洋側の南部は産卵期が早いため3月頃から釣れることがありますが、能登半島や房総半島から北側は夏頃がシーズンになります。

ワカシ釣りをするときは、九州から北上するにつれてシーズンが遅くなるため、事前の情報収集が釣果を上げるポイントです。

ワカシのおすすめの食べ方

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ワカシのおすすめの食べ方は、加熱した料理で美味しく食べることができますが、ブリと違う旨味を堪能できる刺身や生食がおすすめです。

生食は味を最大限に活かすだけでなく、火を通さない料理のため、ワカシが持つたくさんの栄養素を効率よく摂取することができます。ブリと同じ料理で注意する点は、ワカシは脂が控えめで身が締まっているため、食感と風味を残すため熱を加え過ぎないことです。

栄養素

ワカシの栄養素は、良質なたんぱく質だけでなくビタミンや多価不飽和脂肪酸を含み、健康増進に欠かせない成分です。ビタミンは、B1、B2が豊富で疲労回復や動脈硬化の予防が期待でき、骨の形成を助けるDも含まれています。多価不飽和脂肪酸と呼ばれるDHAやEPAは、脳を活性化させ記憶力を向上させるだけでなく、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし生活習慣病の予防効果が期待されています。

ワカシのおすすめの料理レシピ

ワカシのおすすめの料理レシピは、ブリの食べ方を基準に参考し、4種類あります。

・ワカシの刺身
・ワカシの塩昆布和え
・ワカシの塩焼き
・ワカシの照り焼き

4種類は、ブリのレシピで料理することができるだけでなく、ワカシのよさを味わうことができる食べ方です。ワカシとブリを同時に料理することで、食べ比べをする楽しみもあります。

ワカシの刺身

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ワカシの刺身は、独特の食感とさっぱりした味が特徴で、ブリの風味が苦手な人におすすめです。ワカシの刺身は、生食のためビタミンや多価不飽和脂肪酸を損なわず、体によい食べ方になります。ワカシの刺身は、しょうゆとワサビが一般的ですが、ポン酢とにんにくで食べても美味しい料理です。
材料(1人分) 分量(1人分)
ワカシ短冊切り身 100グラム
しょうゆ 適量
わさび お好み
【ワカシの刺身の作り方】
①ワカシの切り身の短冊を、皮を上にしてまな板に置く
②短冊を1枚あたり7ミリ幅を基準に切り分ける
③切り分けた身を、お皿に盛りつける
④しょうゆ皿に、しょうゆをいれる
⑤好みに応じて、わさびを用意して完成

ワカシの塩昆布和え

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ワカシの塩昆布和えは、刺身が苦手な人におすすめで、健康的な料理です。ワカシの塩昆布和えは、刺身用の切り身を流用し塩昆布を混ぜるだけで、簡単に作ることができます。ワカシの昆布和えは、和風カルパッチョをイメージする味わいが特徴のレシピになります。
材料(1人分) 分量(1人分)
ワカシ切り身 60グラム
塩昆布 3グラム
ごま油 お好み
【ワカシの塩昆布和えの作り方】
①ワカシを、好みの大きさに切る
②ワカシの切り身に、塩昆布を加える
③好みに応じて、ごま油を入れて混ぜる
④器に盛り付けて完成

ワカシの塩焼き

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ワカシの塩焼きは、人気が高いレシピで、もっとも味わい深い食べ方です。ワカシはブリの子供であり、シンプルに塩で焼くことで、癖のない味が堪能できます。カマの部分の塩焼きは、脂の乗りがよくワカシの料理を代表する逸品です。
材料(1人分) 分量(1人分)
ワカシ切り身 1枚
小さじ1
少々
大根おろし お好み
ポン酢 お好み
【ワカシの塩焼きの作り方】
①切り身の両面に、塩をふりかける
②余分な水分をキッチンペーパーでふき取る
③臭いに応じて、酒を少々ふりかける
④グリルで7分を目安に焼く
⑤焼き上がったら、お皿に盛りつける
⑥好みで、大根おろしとポン酢を添えて完成

ワカシの照り焼き

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ワカシの照り焼きは、難易度の高い料理ですが、塩焼きと並ぶ人気のレシピです。ワカシは、照り焼きにすることでブリと比べて少ない脂のうま味を、たれでカバーできます。照り焼きを失敗しないコツは、グリルで焼くことにこだわらず、フライパンで料理することです。
材料(1人分) 分量(1人分)
ワカシ切り身 1枚
小さじ1
小麦粉 適量
しょうゆ 大さじ2
大さじ2
みりん 大さじ2
砂糖 小さじ1
サラダ油 大さじ2分の1
【ワカシの照り焼きの作り方】
①切り身の両面に塩をふり、30分ほどなじませる
②塩をなじませたあと、水で洗い、キッチンペーパーで拭く
③切り身に小麦粉をまぶす
④しょうゆ、酒、みりん、砂糖を混ぜて、たれをつくる
⑤フライパンにサラダ油をひいて、中火で切り身の両面を焼く
⑥余分な油をとり、たれを加える
⑦火を強くし、照りを出す
⑧皿に盛り付けて完成

ワカシをおいしく食べる注意点

ワカシをおいしく食べる注意点は、締め方を徹底し生臭さを取り除くことと、料理の時に火を通しすぎないことです。

釣ったワカシは、すぐに頭を切断してエラの付け根と尾びれの部分を切り落とし、海水の中で充分に血抜いたあと氷に漬け込むことが重要になります。加熱調理のときは、火を通しすぎないことで身が硬くなることを防ぎ、独特の食感とうま味を活かすことがポイントです。

ワカシは釣って良し、食べて良し!

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ワカシは、ブリの子供で独特の強い引きがファンの釣り人が多く、釣って食べることが多い青物です。ワカシは、ブリと比較して身が締まっていて食べ応えがあり、独特の匂いが少なくおいしい料理がたくさんあります。ワカシが釣れた時は、すぐに締めて血抜きをして鮮度を保ち、ブリに負けない味わいを堪能しましょう!

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