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釣り糸の種類と太さの定義とは?ライン選びのポイントを徹底解説

釣り糸の種類と太さの定義とは?ライン選びのポイントを徹底解説

釣り糸にはさまざまな種類のものがありますが、快適に釣りを楽しみ、好釣果を得るためには、それぞれの釣り糸の特徴や選び方について学ぶ必要があります。釣り糸の素材ごとの特徴や太さの定義を見ていくと共に、ライン選びのポイントについて徹底解説します。

2023.01.01 釣り

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釣り糸の素材の種類を解説!

kazuhito on Instagram: “スプールの衣替え_#ライン巻き替え#フロロライン#ナイロンライン#peライン#ショックリーダー#pe下巻き#ナイロン下巻き_#fishing#bassfishing #バス釣り” (63960)

釣り糸に用いられる素材にはさまざまな種類がありますが、幅広い釣りで用いられているのは3種類の素材です。ここでは、3種類の素材それぞれの特徴について詳しく解説していきます。

釣り糸の素材の種類① ナイロンライン

ナイロンラインは、ナイロンを主な素材として使用している釣り糸です。フィールドやターゲットを問わず、昔から多くの釣りで使われてきた釣り糸の素材の代表的存在です。

ここでは、ナイロンラインの4つの特徴について取り上げます。

ナイロンラインの特徴① 伸縮性が高い

ナイロンは伸縮性が非常に高い材質です。そのため、強く引っ張られた場合でも、いきなりプツンと切れてしまうようなことがなく、ゴムのように極限まで伸びる粘り強さがあります。

また、強い衝撃に対する良好なクッション性は、魚とのやり取りにおいて大いに威力を発揮します。特に、しなやかでパワーの弱いロッドを使用する場合や、細い釣り糸を使用する場合などにはおすすめできるでしょう。

加えて、伸縮性の高さは、結束強度の向上にも大きく貢献しており、数ある釣り糸の素材の中でトップクラスの結束強度を誇っています。釣り糸は、結束することで強度が大きく低下するため、結束強度の高さは魅力です。

ナイロンラインの特徴② 適度にしなやか

素材そのものに柔軟性がある材質のナイロンラインは、釣り糸自体の硬さが適度にしなやかになっています。ですから、リールのスプールやロッドのガイドへのなじみが非常に良好で扱いやすく、釣り初心者にも自信を持っておすすめできます。

また、水中において、釣り糸は水流の影響を受けますが、しなやかさと硬さとのバランスが良好なナイロンラインは、仕掛けを適度に水流に乗せつつ、極端に大きく流れることによるライントラブルの発生を抑制してくれます。本来は、釣り場の水流の状態に合った材質の釣り糸を使うのが理想的ですが、水流の状態を的確に判断できない釣り初心者は、無難にナイロンラインを使うのがおすすめです。

ナイロンラインの特徴③ 汎用性が高い

ナイロンラインは、それぞれの素材の釣り糸の中間的な特徴を持っています。前述した適度なしなやかさはもとより、直線強度や比重などの要素についても、非常にバランスの取れたものになっています。ですから、汎用性が高く、あらゆる釣りにおいて無難に使用することが可能です

釣り初心者の場合は、オールマイティーに使えるタックルを選びたいと考える人が少なくありませんが、汎用性が高いナイロンラインは、「そうしたニーズにこたえてくれるおすすめの釣り糸」と言えるでしょう。

ナイロンラインの特徴④ 価格が比較的リーズナブル

標準的な製品グレードの釣り糸で比較した場合、ナイロンラインは価格が最も安くなっています。もちろん、製品グレードの高い高級なナイロンラインは、平均的な価格が高いPEライン (詳細は後述)にも引けを取らない高価格帯のものも存在していますが、全体的に見ると、「比較的リーズナブルな価格のものが多い」と言えます。タックルにあまりお金を掛けたくない釣り初心者にも自信をもっておすすめできるでしょう。

釣り糸の素材の種類② フロロカーボンライン

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フロロカーボンラインは、ポリフッ化ビニリデンを主な素材として使用している釣り糸です。ナイロンラインの次に歴史が古い釣り糸であり、ナイロンラインとの外観上の違いはほとんどありません。

ここでは、フロロカーボンラインの4つの特徴を解説します。

フロロカーボンラインの特徴①一定の耐摩耗性の高さ

ポリフッ化ビニリデンは、「摩耗に対する耐性が他の素材に比べて高い」という特徴があります。耐摩耗性の高さは、アングラーの間で最も知られているフロロカーボンラインの長所であり、多くのアングラーがこの材質を求めてフロロカーボンラインを好んで使用しているのが現状です。

しかしながら、実際にはフロロカーボンラインであっても、鋭い歯を持つ種類の魚や岩などへの強い摩擦に対してはさすがに対応しきれず、切れてしまうことがほとんどです。そのため、「あくまで、細かい歯が多数生えている種類の魚や海藻への軽い接触に対応できる程度の耐摩耗性」と考えておくのが賢明でしょう。

フロロカーボンラインの特徴②コシが強い

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フロロカーボンラインは材質自体が硬く、手で持ってクネクネと曲げてみると、コシの強さを容易に感じ取ることができるでしょう。コシの強い釣り糸は、「水中で仕掛けの姿勢が大きく変わっても絡みにくい」という特徴がありますので、釣り場の水流が速い場合や、仕掛けを水中で激しく動かす釣り方の場合には、ぜひともフロロカーボンラインの使用をおすすめします。

ただ、硬い材質故に少々結びづらく、適切に結ばないと結束強度が大きく低下することにもなりかねません。フロロカーボンラインを結ぶ際は、締め込みや巻き付けなどを確実にしっかりと行い、結ぶ目に強い負荷が加わってもほどけないようにすることが肝心です。

フロロカーボンラインの特徴③比重が重い

比重の重さも、フロロカーボンラインの特筆すべき特徴の1つです。標準的なフロロカーボンラインの比重は1.7~1.8 (詳細は後述)で、水中で素早く沈下していきます。仕掛けを素早く任意のタナまで届けて仕掛けの姿勢を安定させたいシーンでは、前述したコシの強さとの相乗効果によって、大いに活躍してくれます。

特に、ヘチ釣りやウキフカセ釣りのように、仕掛け全体の重さが軽く、釣り糸の重量が水中での仕掛けの挙動に大きな影響を与える釣り方にはおすすめの釣り糸です。

フロロカーボンラインの特徴④ 白濁しにくい

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実際の釣りにおいて、釣り糸は水中のさまざまな障害物との接触によって、目に見えない細かな傷が付いていきます。透明な釣り糸では、細かな傷が徐々に増えてくると、白く濁っているように見える現象が発生します。フロロカーボンラインは、細かな傷の蓄積に伴う白濁が起きにくい材質ですので、水中で魚に釣り糸を見切られてしまうことを恐れている人にはおすすめできます。

ただし、魚が水中で透明な釣り糸を視認することが可能なのかどうかや、視認できると仮定した場合に釣果に及ぼす影響についてはさまざまな意見があるため、白濁のしにくさが大きなアドバンテージとなるかどうかは一概には言えません。

釣り糸の素材の種類③ PEライン

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PEラインは、ポリエチレンを主な素材として使用している釣り糸です。釣り糸に用いられる素材としては最も歴史が浅く、この10年でさまざまな釣りにおいて急速に普及しました。

ここでは、PEラインの4つの特徴について見ていきます。

PEラインの特徴① 直線強度が高い

ポリエチレンは、直線強度が非常に高い材質です。同じ製品グレードの釣り糸で比較した場合、PEラインの直線強度は、前述のナイロンライン2.5~3.5倍となっており、極めて高い直線強度を持っています。直線強度は、魚の引きを受け止めるクッション性にも左右されるため、はっきりと「強い釣り糸」と定義することはできませんが、大型魚を狙う釣り方では基本的に、道糸やメインラインとしてPEラインを使用するのが現在の主流となっています。

ただ、結束強度や耐摩耗性については、他の素材に比べて大幅に劣っている点は否めません。結び方に注意を払い、摩擦による強度低下が予想される使い方をしないようにすることが重要です。

PEラインの特徴② フニャフニャでコシがない

糸屋の兄さんYasuhiro Osawa on Instagram: “不安を感じたら巻き替えです^ ^#ライン巻き替え#PEライン#サンヨーナイロン#APPLAUD#アプロード#SALTMAX#ソルトマックス#不安を感じたら#オフショア#ジギング#キャスティング#釣り” (63989)

PEラインは、フニャフニャでコシがない釣り糸で、ナイロンラインやフロロカーボンラインの使い心地に慣れている人が使用すると違和感を感じるほどです。そのため、スプールに巻いても糸グセがほとんど付かないというメリットがあります。また、後述する低伸縮性との相乗効果もあり、キャスト時の仕掛けの飛距離が他の釣り糸よりも大幅に伸びる点も魅力的でしょう。特にルアーフィッシングにおいては、「おすすめできる要素がたくさんある釣り糸」と評価できます。

ただし、適度なコシがない釣り糸は釣り初心者には非常に扱いづらく、簡単にライントラブルを起こしてしまうため、PEラインは絶対におすすめできません。

PEラインの特徴③ 比重が軽い

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ポリエチレンは比重が非常に軽い材質です。標準的なPEラインの比重は0.9~1となっており、水中では浮き沈みをほとんどすることなく漂うような形になります。特にルアーフィッシングでは、ルアーの動きに影響を与えにくい材質の釣り糸をメインラインとして用いるのが理想的であるため、この点でもPEラインはルアーフィッシングにもってこいなのです。

とはいえ、比重が軽いことは、水流に流されやすいあかしでもありますので、ヘチ釣りやウキフカセ釣りなどで使用する際には、十分な注意が必要です。また、「強風にあおられやすい」という弱点もあり、釣り糸の扱いに不慣れな釣り初心者には、やはりおすすめできません。

PEラインの特徴④ 伸縮性がない

PEラインは、直線強度の高さと引き換えに伸縮性が全くありません低伸縮性はキャスト時の飛距離向上につながるため、仕掛けをキャストする釣り方では大きなメリットとなります。また、伸縮性によって振動を吸収してしまうようなことがありませんので、小さなアタリを的確に捉えることができるのも、PEラインならではの長所です。特に、投げ釣りやルアーフィッシングのように、仕掛けからロッドまでの距離が長くなりがちな釣り方では、アタリに対する感度に大きな差が生まれてきます。

ただし、低伸縮性はライントラブルの主原因の1つであり、釣り初心者にはおすすめできません。また、魚の引きに対するクッション性の低さも大きな弱点です。

釣り糸の太さの定義を解説!

寺本 純志 on Instagram: “デュエルからビックフロロカーボンが入荷しまた(^o^) このフロロは実はジギングのショックリーダーに使っておられる方がめちゃくちゃ多いんですよ(^^) 値段も激安で最強なんで超おすすめでよー(^^)/ #デュエル#duel #フロロカーボン…” (64002)

釣り糸の太さの定義は、エサ釣りとルアーフィッシングとで大きく異なっています。釣り糸の太さの定義について知ったうえで適切な選び方をしないと、仕掛けや掛かった魚を失うのはもとより、最悪の場合、タックルの破損にもつながりかねません。

ここでは、エサ釣りとルアーフィッシングそれぞれにおける釣り糸の太さの定義について、分かりやすく解説していきます。

釣り糸の太さの定義①エサ釣り

エサ釣りでは物理的な太さによる定義が基本

 (64005)

エサ釣りで使用することを想定して作られた釣り糸は基本的に、物理的な太さの絶対値によって太さが定義されています太さは号数によって表され、号数の数値が大きいほど、物理的な太さが太いことを意味し、号数の数値が小さいほど、物理的な太さが細いことを意味しています。

ここで注意したいのが、エサ釣り用の釣り糸全体において共通しているのは、あくまで物理的な太さのみであるということです。つまり、「同じ号数の釣り糸であっても、高級品と廉価品とで強度に大きな違いが生じることも十分にあり得る」ということなのです。

号数ごとに明確に太さが決まっている

ほとんどのタックルメーカーは、日本釣用品工業会という団体が標準化しているJAFS規格に準拠した太さの定義付けを行っています。主な号数ごとの物理的な太さは以下の通りです。
号数 (号) ナイロンラインやフロロカーボンラインの太さ (mm) PEラインの太さ (d: デニール)
0.1 0.053 20
0.15 0.064 30
0.2 0.074 40
0.5 0.117 100
1 0.165 200
1.5 0.205 300
2 0.235 400
5 0.370 1000
10 0.520 2000

釣り糸の太さの定義②ルアーフィッシング

ルアーフィッシングでは直線強度による定義が基本

 (64045)

ルアーフィッシングで使用することを想定して作られた釣り糸は基本的に、直線強度の限界値によって太さが定義されています太さは、主にアメリカで使われている重量の単位であるポンド (lb)によって表されます。1ポンドは、正確には453.59237gですが、計算を簡略化するため、ほとんどタックルメーカーでは、1ポンドを454gとして定義しています

ルアーフィッシングではもともと、「釣果そのものだけでなく、魚を釣り上げた際のタックルセッティングについても重要視する」という考え方があり、タックルセッティングそのもののパワーレベルを明確にするために、あえて直線強度で定義付けしている背景があります。

4ポンドを1号と考えるのはおすすめできない

 (64046)

多くのタックルメーカーのルアーフィッシング用の釣り糸には、ポンドと共に、物理的な太さを表す号数も併記されています。ポンドに併記されている号数については、タックルメーカーによって定義が全く異なっており、例外なく4ポンドを1号として一様に定義しているメーカーもあれば、ポンドか号数のいずれかを切りの良い数値になるように設計し、正確に定義しているメーカーもあります。

釣り初心者の中には、単純に4ポンドを1号と考えた釣り糸の選び方をしている人も多くいますが、この考え方はあまりおすすめできません。特に、高品質な釣り糸の中には、同じ1号でも6ポンド近い直線強度を実現しているものもあります

釣り糸の選び方のポイントを解説!

釣り糸の選び方においては、あらゆる要素を考慮し、用途に合っているかどうかを的確に判断する必要があります。釣り糸の選び方によって、釣果に雲泥の差が生まれることもありますので、選び方において重要となるポイントをぜひとも学んでおきたいものです。

ここでは、釣り糸の選び方において、幅広い釣り方で共通している3つのポイントを見ていきます。

釣り糸の選び方のポイント①強度

直線強度,結束強度,摩擦強度の3種類がある

Vainer Mazzoni on Instagram: “When you see silver.... ??? . . . . . #teamfassa #biggamefishing #thewaterismystadium #angleraproved #gamakatsuitalia #sprofishing…” (64050)

釣り糸の強度は具体的に、直線強度、結束強度、摩擦強度 (耐摩耗性)の3種類があります。

直線強度は、結び目がない部分で引っ張った際の強度であり、釣り糸の素材別では、PEライン、ナイロンライン、フロロカーボンラインの順に直線強度が高くなっています。結束強度は、結び目の部分で引っ張った際の強度であり、釣り糸の素材別では、ナイロンライン、フロロカーボンライン、PEラインの順に結束強度が高くなっています。摩擦強度は、水中の障害物や魚の歯との摩擦によって強度が低下している状態における強度であり、釣り糸の素材別では、フロロカーボンライン、ナイロンライン、PEラインの順に摩擦強度が高くなっています。

使用用途に合わせて強度を考慮したい

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科学技術が進歩した現在であっても、直線強度、結束強度、摩擦強度の全てがパーフェクトな釣り糸はなく、それぞれの強度がトレードオフの関係にあります。また、使用するタックルセッティングやターゲットの種類によっても強度は変わってくるため、必ずしも特定の釣り糸が優れているわけではありません。

釣り糸の基本的な選び方としては、細い釣り糸でないと釣り自体が成立しない釣り方で用いる釣り糸の場合は直線強度を、仕掛け本体に使用する釣り糸の場合は結束強度を、水中に多数の障害物がある釣り場で使用する釣り糸の場合は摩擦強度を、それぞれ重視した選び方をすれば、大失敗することは避けられるでしょう。

釣り糸の選び方のポイント②伸縮性

伸縮性が高い釣り糸は切れにくい

魚がハリに掛かって暴れると、釣り糸には強い衝撃が加わります。伸縮性が高い釣り糸は、クッションのように衝撃を吸収してくれますので、魚が突然鋭い突っ込みを見せた場合でも、いきなりプツンと切れてしまうことがなく、魚の引きに合わせて伸び縮みしながら、ぎりぎりまで粘り強さを発揮します。細いラインを使用して大型の魚を狙う釣り方では、特別な理由がない限り、超低伸縮性が特徴のPEラインを使うことはおすすめできません。

また、伸縮性の高低は、結束強度にも直結する要素です。伸縮性の高い釣り糸は、結び目に強い力が掛かると、じわじわと伸びながら強く締めこまれていくため、結び目でも高い強度を維持することが可能です。

仕掛けの飛距離は伸縮性の低い釣り糸に分がある

四郎園 遥希 on Instagram: “今年もGT行ってきます。夢の魚を年に一回ペース#GT#Gianttrevally#ジャイアントトレバリー #ロウニンアジ #屋久島 #お盆 #四年連続キャッチ #5度目となるか #釣り #楽しみ” (64049)

高伸縮性の釣り糸は、衝撃を吸収する特性があるため、仕掛けのキャスト時にロッドから生み出される強い反発力の大部分を吸収してしまいます。ですから、ロッドの反発力が仕掛けに十分に伝達せず、結果的に飛距離が低下してしまうのです。

これに対し、低伸縮性の釣り糸は、わずかな力でもダイレクトに伝達するため、軽いキャストでもロッドの反発力を効率よく仕掛けに伝達でき、飛距離も大幅にアップします。特にルアーフィッシングにおいては、低伸縮性がアクションのつけやすさにもつながるため、伸縮性がほとんど皆無のPEラインの使用は最適です。

釣り糸の選び方のポイント③比重

比重とは水と比較した場合の重さの差のこと

釣り糸における比重とは、水と比較した場合の重さの差のことであり、真水の重さを1と定義したうえで判断するのが基本です。比重が1.5以上の重い釣り糸は、水中で素早くどんどん沈下していくのが特徴で、シンキングタイプと呼ばれることもあります。一方、比重が0.95以下の軽い釣り糸は、水中に沈むことなく水面に浮くのが特徴で、フローティングタイプと呼ばれることもあります。

なお、比重が1.05~1.3の釣り糸の多くは通常、水中でゆっくりと沈下していきますが、1.2前後の比重のものは、一定のタナまでゆったりと沈下した後に漂うサスペンドタイプと呼ばれ、シンキングタイプとは区別されることがあります。

釣り方に合った比重の釣り糸を選びたい

ヘチ釣りやウキフカセ釣りのように、ガン玉オモリ程度の軽いオモリしか付いていない、極めて軽い仕掛けで表層や中層を狙う釣り方において、比重の重い釣り糸は、釣り糸自体がオモリの役割を果たします。比重の重い釣り糸を使うと、仕掛けの沈下速度を速めることになりますし、水流の影響を受けにくくして、水中での姿勢を安定させる効果もあります

一方の比重が軽い釣り糸は、仕掛けのキャスト時に自重でたるみにくいため、飛翔中の仕掛けを引っ張ってブレーキを掛けてしまうことがありません。遠投力は、比重が軽い釣り糸に分があります

このように、比重の軽重は一長一短であるため、釣り方に合った比重の釣り糸を選ぶことが大切です。

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