ベイトフィネスとは、ライトリグを使ったフィネスな釣りをベイトタックルで行う釣り方です。ベイトタックルのパワーや手返しの良さをライトリグでも活かせるためスピニングタックルとは違ったフィネスな釣りを楽しめます。ここではそんなベイトフィネスの意味や釣り方を現役の釣りライターが解説します。
ベイトフィネスとは?
ベイトフィネスとはバスフィッシングの中でライトなルアーを使った釣りを総称する「フィネス」をベイトタックルで行うことを意味します。近年は各メーカーからベイトフィネス専用のタックルも多数リリースされており、熟練アングラーだけでなく、手軽にベイトフィネスを楽しめます。
フィネスってどんな釣り?
バスフィッシングには非常に様々なルアーが使われます。フィネスはそんなバス用のルアーの中でも自重が軽く繊細な釣りに向いているアイテムを指します。具体的にはノーシンカーやダウンショットなどのワームを使った釣りが多く、バスの活性が低いシチュエーションなどを繊細な釣りで打開する際に用いられることがほとんどです。
ベイトフィネスの3つのメリット
本来はスピニングタックルで行うことがほとんどのフィネス。しかしベイトタックルを用いたベイトフィネスを使うことで、スピニングタックルとは違う様々な利点があります。ここではそんなベイトフィネスのメリットを3つピックアップ。ベイトフィネスの必要性に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
ベイトタックルのパワーで互角のファイト
スピニングタックルを使ったフィネスでは、不意の大物がヒットした際にパワー不足やラインブレイクなどが原因でバスがキャッチできないシチュエーションが非常に多いです。
ベイトタックルはスピニングタックルに比べてロッドやラインの強度を高めることができるため、大型のバスとも互角のファイトが楽しめます。大型のバスが多いフィールドやラインブレイクのリスクのあるポイントでフィネスな釣りを楽しみたい際はベイトフィネスが大きなメリットになります。
テンポの良い釣りが楽しめる
バスフィッシングではバスが生息するポイントに対してタイトにルアーを打ち込むことになるため、手返しの良さが釣果にも大きく影響を与えます。通常のスピニングタックルはベイトタックルに比べるとキャスト制度が低く、テンポの良い釣りには不向きなことが多いです。ベイトフィネスではノーシンカーワームなどのライトリグをテンポよくポイントにアプローチできるため手返しの良さが圧倒的に高まります。
扱えるルアーが幅広い
フィネスで使われるスピニングタックルではルアーウエイトの上限は基本的に10グラム前後がほとんどです。そのためワイヤーベイトやハードルアーなどをキャストする際は専用のベイトタックルを一緒に持ち歩く必要があります。
ベイトフィネスではスピニングタックルに比べると扱えるルアーの上限が幅広いため、フィネスな釣りをメインにしながら一本で様々な釣りが楽しめます。オカッパリを一本のタックルで楽しみたい方にもベイトフィネスは非常におすすめです。
ベイトフィネスにおすすめのタックルとは?
ベイトフィネス用のタックルは近年各メーカーから幅広いアイテムがリリースされています。ここではそんなベイトフィネスにおすすめのタックルを現役の釣りライターがピックアップ。釣り方と一緒に解説していきます。はじめてベイトフィネスに挑戦する方はぜひ参考にしてください。
リールには必ずベイトフィネス専用モデルを用意する
ベイトフィネス用のリールには各メーカーから販売されているベイトフィネス専用のリールを用意しましょう。糸巻き量などに若干の違いはあるものの、専用リールであればライトリグの扱いに長けているものがほとんとであるため、初心者でも快適にベイトフィネスが楽しめます。
価格が高価なアイテムであればあるほど軽いルアーの扱いに長けており、ロッドなどに比べると多めの予算を用意しておきましょう。
シマノ アルデバランBFS
メーカー |
シマノ |
ギア比 |
8:0 |
最大ドラグ力 |
3.5kg |
自重 |
130g |
シマノから販売されているベイトフィネス専用リール。バス用のベイトフィネスリールとして人気を集めている定番モデルです。3g以下のノーシンカーワームなどの扱いにも長けており癖が無い使用感も魅力。価格はやや高価であるものの初心者から上級者まで満足できる一台です。
6.6フィートを基準にした汎用性の高いベイトロッド
ベイトフィネス用のロッドには手返しの良さを最大限に活かすため、取り回しのしやすい6フィート台のベイトロッドがおすすめです。ルアーウエイトは3〜10gを基準に選びましょう。一つのロッドで様々なルアーを扱いたいと考えている方はルアーの上限がやや重めに設定されているロッドがおすすめです。
ダイワ ブラックレーベル 661MLFB
メーカー |
ダイワ |
全長 |
1.98m |
自重 |
105g |
適合ルアー |
1.5g〜14g |
ダイワから販売されているバス用ロッドのスタンダードモデル。661MLBは1.5g〜14gまでの幅広い適合ルアーが魅力で、ベイトフィネスを中心に一本で様々な釣りを楽しみたい方にもおすすめのロッドです。自重も軽くレングスも短いため、オカッパリでのランガンスタイルにもぴったりです。
ラインには8〜10ポンドのフロロカーボン
ベイトフィネスをはじめて使う方は悩みがちのライン。フロロカーボンはナイロンに比べるとやや扱いにくいですが、根ズレに強くバスのいるカバーなどにルアーをアプローチするシチュエーションにもぴったりのラインです。
通常のバスフィッシングでは12ポンド以上のラインが使われることがほとんどですが、ベイトフィネスの場合は扱うルアーが軽いため8〜10ポンドまでがおすすめです。
シーガー フロロリミテッド
メーカー |
シーガー |
素材 |
フロロカーボン |
全長 |
100m |
シーガーから販売されているフロロカーボンライン。シーガーのラインの中でも特に耐久性が強く細くても根ズレに強いメリットがあります。通常のバスフィッシングより細いラインが使われるベイトフィネスにおいては耐久性の強いラインが大きな武器になるため、ライン選びをする際は根ズレへの耐性や強度を必ずチェックしましょう。
ベイトフィネスの定番の釣り方はワーム
ベイトフィネスで手軽にバスを釣りたい方はワームがおすすめです。他のルアーに比べると食わせ力が高く、軽いルアーを使えるベイトフィネスにぴったりのアイテムです。
ノーシンカーワームに投げにくさを感じる方はネイルシンカーを使ったネコリグなどもおすすめです。激しいアクションなどはせずバスが付きやすいストラクチャーやカバーなどに落とし込んだシェイクアクションが効果的です。
ジャッカル シザーコーム
メーカー |
ジャッカル |
サイズ |
2.5インチ |
入り数 |
10本 |
ジャッカルから販売されているオールマイティーワーム。ベイトフィネスで軸となるカバーでのシェイクアクションはもちろん、通常のワームではバスが口を使いにくいシチュエーションでも圧倒的な食わせ力を誇ります。
2.5〜6インチまでの5種類のサイズが用意されていますが、ベイトフィネスで用いる際は2.5・3・3.8インチのやや小さめのモデルがおすすめです。
ベイトフィネスでゲーム性の高いバスフィッシングを楽しもう!
ベイトフィネスはワームなどのフィネスな釣りをベイトタックルを用いてアプローチする釣り方の一つ。
スピニングタックルでは取りきれないバスをしっかりとキャッチできるため、近年はバスフィッシングの定番スタイルとして人気を集めています。手返しの良さはもちろんバスフィッシングならではのゲーム性を楽しみたい方はぜひベイトフィネスを導入してみましょう。