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アオチビキはどんな魚?名前の由来や食べ方・料理レシピを紹介!

アオチビキはどんな魚?名前の由来や食べ方・料理レシピを紹介!

アオチビキはスズキ目フエダイ科に分類される魚で、沖縄と九州の一部の地域しか流通しないことから、1kgあたり2000〜3000円で取引されます。アオチビキの食べ方は上品で淡白な身を活かした焼き物や揚げ物が人気で、癖も少なく美味しく食べることができますが、大型の個体はシガテラ毒に注意しましょう。

2021.12.16 釣り

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アオチビキとは?

分類 スズキ目スズキ亜目フエダイ科アオチビキ属
生息域 南日本の太平洋側・琉球列島・小笠原諸島
別名 オオマチ・ギンムツ・アオマチ
アオチビキはスズキ目フエダイ科に分類される魚で、上品で淡白な白身は食用でも美味しく食べることができます。漁獲されるエリアは九州や沖縄の一部で、漁獲量も少ないことから、食用魚や釣りのターゲットのなかでは全国的な知名度は低いです。

価格は真鯛と同等と言われ、関東や関西の都市部では高価で取引される高級魚と言われています。

アオチビキの名前の由来

アオチビキの名前は体の色が青く、同じハチビキ科に属するハチビキの仲間であることが由来です。呼び名は地方名が存在し、沖縄ではオオマチ・ギンムツの名前が浸透しています。

アオチビキの値段

アオチビキの値段は漁獲量が少なく九州や沖縄の一部でしか流通しないことから、1kgあたり2000〜3000円で取引されます。

関東圏や関西圏でアオチビキを購入するときは、産地直送の通販サイトを利用できますが、水揚げ量が少ないことから、シーズン外の季節は入荷連絡待ちになることが多いです。

アオチビキの味わい

アオチビキの味わいは癖の少ない上品な身が特徴で、高級魚の真鯛に似ています。刺身は食感がよく、鮮度がよいとれたては適度な歯ごたえを感じられます。

アオチビキの身は火を入れてもパサつきにくいことから焼き物・揚げ物・煮物の食べ方も美味しいです。

アオチビキの旬・時期

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
アオチビキの時期は水温上昇の影響で、活性が高くなる6〜10月で、餌を積極的に捕食することから船を利用した沖釣りだけでなく、防波堤や磯場からも釣りやすくなります。

6〜10月は美味しくアオチビキ食べられる旬の時期で、食用を探すときは初夏から秋シーズンがおすすめです。

アオチビキの生態

アオチビキの生態は解明されていないことが多いですが、水深が浅めの岩礁帯やサンゴ礁を好み、海底の近くで小魚や甲殻類を積極的に追いかけて捕食します。

性別はオスとメスの見分け方がわかりませんが、繁殖期や産卵期は初夏になります。

アオチビキの特徴

アオチビキは最大で1mを超えることもある大型の魚で、スマートな体型が特徴です。体色は薄い青色が印象的で、腹部は白く、背びれの近くに黒い斑点が4つあります。

泳ぎは遊泳力が高く、好奇心も旺盛であることから、スキューバダイビング中のダイバーに近づいてくることも多いです。

アオチビキの分布・生息域

アオチビキの分布は熱帯のエリアが多く、日本では南日本の太平洋側・琉球列島・小笠原諸島に生息しています。海外ではハワイ・オーストラリア・アフリカの熱帯海域で生息が確認されています。

生息する水深は10〜180m前後と言われ、岩礁帯やサンゴ礁を好み、海底の近くを数匹の群れで泳ぐことが多いです。

アオチビキの食性

アオチビキの食性は魚・甲殻類・イカ・タコを捕食する肉食性で、遊泳力も高いことから積極的に餌を追いかけるフィッシュイーターです。

アオチビキ釣りでは積極的な食性を利用したルアー釣りや泳がせ釣りが人気を集めています。

アオチビキの食べ方・調理法

アオチビキの食べ方はグリルで丁寧に焼き上げる焼き魚、アラを美味しく調理できる煮付け、魚が苦手な方も食べやすい揚げ物があります。

アオチビキの身は熱帯域のプランクトンが原因のシガテラ毒が発生した事例もあり、大型の個体や海外の海域で漁獲された個体は危険です。

アオチビキの焼き物

アオチビキの焼き方は2枚卸しにした切り身を、グリルで丁寧に焼きあげてください。アオチビキの身は調理する前に塩を振って1時間前後寝かせることで、焼く前に余分な水分を抜くことができます。

焼いたアオチビキの味付けは定番の塩焼きだけでなく、バターや醤油とも相性がよいです。

アオチビキの煮物

アオチビキの煮方は2枚卸しにした切り身やアラを、調味料と一緒に弱火で煮てください。臭みが気になる方は焼き物と同じく、塩を振って1時間前後寝かせ、煮込むときに生姜をいれましょう。

煮たアオチビキの味付けは醤油、みりん、塩が定番で、アラは味噌汁や潮汁でも美味しく食べられます。

アオチビキの揚げ物

アオチビキの揚げ方は3枚卸しにした切り身を一口大に切り分け、中温でじっくりと揚げてください。アオチビキの身は揚げると柔らかくなることから、仕上げを高温でおこなうとカリカリに仕上がります。

揚げたアオチビキの味付けは醤油、みりん、酒、生姜を合わせた竜田揚げが人気です。

アオチビキの料理レシピ

アオチビキの料理は家庭用の調理器具と調味料だけで簡単に調理できます。釣ったアオチビキを料理するときは、事前に腹わたとエラを包丁で取り除き、血合いを綺麗に水で洗い流しましょう。

アオチビキに含まれることのあるシガテラ毒は、調理中の過熱や冷凍でも取り除けないことから、調理する前に産地を必ず確認してください。

アオチビキの刺身

アオチビキの刺身は新鮮な素材の旨みや食感を味わえる料理で、鮮度の高い切り身を調理しましょう。
アオチビキ 1匹
醤油 適量
薬味 適量
【アオチビキの刺身の作り方】

①身を水洗いする
②水洗いした身を3枚に卸し、皮を引いて、短冊にする
③キッチンペーパーとラップで包み、冷蔵庫で寝かせる
④寝かしたアオチビキの身を削げ切りにする
⑤醤油を用意し、薬味と一緒に盛り付けて完成

アオチビキの塩焼き

アオチビキの塩焼きは上品で淡白な身を味わえる料理で、シンプルな味付けであることから、独特の風味も感じられるレシピです。
アオチビキ 1匹
適量
【アオチビキの塩焼きの作り方】

①身を水洗いする
②水洗いした身を2枚卸にする
③身に塩を振り1時間前後寝かせ、水分と臭みを出す
④水分をキッチンペーパーで拭き取る
⑤塩を再び振り、弱火のグリルで焼きあげて完成

アオチビキの竜田揚げ

アオチビキの竜田揚げは調味料と衣で独特の風味が薄くなりますが、魚が苦手な方も食べやすいレシピです。
アオチビキ 1匹
醤油 大さじ2
料理酒 大さじ1
みりん 大さじ1
生姜 1片
片栗粉 適量
【アオチビキの竜田揚げの作り方】

①身を水洗いする
②水洗いした身を3枚に卸し、一口サイズに切る
③醤油、酒、みりん、生姜をいれたタレに10分前後漬け込む
④片栗粉をまぶし、180度前後の油で丁寧に揚げる
⑤高温で表面をカリカリに仕上げて完成

アオチビキの煮付け

アオチビキの煮付けは醤油、みりん、砂糖で濃い目に味付けできることから、ご飯のおかずやお酒の肴におすすめのレシピです。
アオチビキ 1匹
醤油 大さじ2
料理酒 1カップ
みりん 大さじ2
3カップ
砂糖 大さじ1
【アオチビキの煮付けの作り方】

①身を水洗いする
②水洗いした身を2枚卸にする
※アオチビキの頭を使うときは梨子割にする
③切り身を湯通しし、冷水で冷ます
④煮込む切り身に切れ目を入れる
⑤醤油、酒、みりん、砂糖、水を混ぜた煮汁と一緒に煮込むと完成

アオチビキの釣り方

アオチビキの釣り方は小魚に似せたメタルジグを使ったルアーフィッシングと活きた小魚を餌にする泳がせ釣りが人気です。

アオチビキは遊泳力が高く積極的に餌を追いかけて捕食する特徴があることから、GTや大型青物に匹敵するパワフルなファイトを楽しめます。

アオチビキのルアー釣り

ロッド 9〜10ftのHクラスショアジギングロッド
リール 6000〜8000番のソルト用スピニングリール
ライン 6〜8号のPEラインを200m
ルアー メタルジグ・シンキングペンシル・トップウォーター
アオチビキのルアー釣りは10ft前後のショアジギングロッドを用意し、小魚をイメージしたメタルジグやシンキングペンシルで攻略しましょう。大型のアオチビキは10kgを超える個体も多いことから、GTや大型青物が釣れるタックルが必要です。

ルアーの釣り方はロングキャストしたメタルジグの早巻きが定番で、活性の高い日は表層を狙ったトップウォーターゲームも効果的になります。

アオチビキの泳がせ釣り

ロッド 5〜6mの磯竿
リール 4000番クラスの大型両軸リール
ライン 13〜15号のナイロンラインを100m
仕掛け ヒラマサ用仕掛け
活きたムロアジ
アオチビキの泳がせ釣りは5mを超える磯竿を用意し、活きたアジを餌にしてください。泳がせ釣りの仕掛けはヒラマサやブリを狙う大型青物用を流用しましょう。

泳がせ釣りの釣り方は餌になるアジが泳いでくれることから、ルアー釣りに比べると難しいアクションは不要で、海釣りの初心者も釣果をあげやすいです。

高級魚のアオチビキを釣り上げて美味しく食べよう!

アオチビキは沖縄と九州の一部で漁獲されるスズキ目フエダイ科の魚で、淡白で上品な身の味わいと漁獲量の少なさから高級魚とされています。

アオチビキ釣りは防波堤や磯場でのルアー釣りと泳がせ釣りが定番で、釣った魚は刺身、焼き魚、煮付けの食べ方があります。アオチビキの身はシガテラ毒が含まれていることもあり、大型の個体や産地がわからない時は注意をしてください。

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