スピニングリールはもちろん、タフな釣りにもしっかりと対応できるベイトリールはロックフィッシュ定番のタックルです。ベイトリール選びに悩まれている方も多いですので、ロックフィッシュ用リールに必要なスペックについて詳細に解説します。
ロックフィッシュ用ベイトリールに必要な4つのポイント
ソルトウォーターではスピニングリールが主流でしたが、ボトムを攻めるロックフィッシュの釣りにおいては、魚を根から剥がすトルクや手返しの良さなどベイトリール特有のメリットがあります。そのため、通常のスピニングリールではなく、太いラインで強引なやり取りが可能なベイトリールタックルを使う釣り人が多いです。
選び方①ボディの剛性の高いもの
バスフィッシングなどでは、携帯性やキャストフィーリングを重視して軽いベイトリールを使ったタックルもあります。しかし、ロックフィッシュは障害物周りで強引なファイトを要求されるほか、大型の魚との対峙もよそうされるので、軽さよりもベイトリールの耐久性が大切です。
選び方②ギア比は7.1:1以上
ギア比はロックフィッシュを根から引き剥がすために、ハンドル一回転での巻き取り量が多いハイギアと呼ばれる、ギア比が7.1:1以上のリールが必要です。またロックフィッシュ専用モデルではエクストラギアなど、よりギア比が高いモデルも用意されているため、そちらを選んでもよいでしょう。
選び方③14lbが100m巻けるスプール径
ロックフィッシュではフロロ、ナイロンラインで14ポンド、PEラインでは1.5号前後のラインをベイトリールに巻いて使うことになります。 そのためロックフィッシュ用のベイトリールを選ぶ際は、これらのラインを100メートル以上巻けるスプール径にするなど、引きの強いロックフィッシュは糸巻量にある程度の余裕が必要です。
選び方④海水対応と浸水構造
耐塩性の高いベアリングや、浸水に対応した内部構造が採用されているモデルを選ぶことが必須です。バスフィッシング用のリールの中には、ソルトに対応していない淡水専用モデルもあるため注意しなければならず、淡水専用のモデルを海水で使用すれば内部に海水が浸入し、錆やゴリ感などのトラブルにも発展します。
ロックフィッシュ用ベイトリールおすすめランキング第10位
シマノ バスワン XT
ギア比 |
7.2 |
自重(g) |
210 |
最大ドラグ力(kg)
|
5 |
最大巻上長(cm/ハンドル1回転) |
77 |
ナイロン糸巻量(lb-m) |
12-130、14-110、16-100 |
シマノから販売されている人気のロックフィッシュ用ベイトリール。7000円台と価格が非常に安価で抑えられているためシマノのベイトリールの中ではもっとも安く買える高性能リールです。ボディ素材は樹脂で出来ているので、シーズンである厳寒期でも冷たくならずに9月から12月までのロックフィッシュのハイシーズンにも快適に使用できる点もよいです。名前の通りバス釣り用リールではあるものの、ソルトゲームにも対応しており、ラインキャパシティも多いのでロックフィッシュにもぴったりです。
おすすめポイント
比較ポイント |
おすすめ度 |
☆☆ |
価格 |
安い |
剛性 |
低い |
ギア比 |
高い |
最大の魅力はその価格、手軽に購入できるためベイトリールに慣れていない方でも手を出しやすいアイテムです。もちろん性能も
ベイトリールとして必要な最低限のキャストフィールとトラブルレス性を両立しているため、キャスト練習用に購入するのもおすすめ。
デザインはエントリーモデルを感じさせない高級感のある仕上がりであるため、同じくシマノからリリースされているハードロッカーなどの中価格帯ロックフィッシュロッドと合わせても遜色ありません。剛性にはやや疑問はあるものの、その抜群のコストパフォーマンスはロックフィッシュではじめてベイトリールを使いたい方に人気で、今回のランキングの中でも最安値で購入できること間違いなしです。
ロックフィッシュ用ベイトリールおすすめランキング第9位
アブガルシア ロキサーニ パワーシューター
ギア比 |
8.0 |
自重(g) |
242 |
最大ドラグ力(kg) |
7 |
最大巻上長(cm/ハンドル1回転) |
88 |
ナイロン糸巻量(lb-m) |
16-125、20-100 |
アブガルシアから販売されている人気のロックフィッシュ用ベイトリール。高いコストパフォーマンスを誇るリールシリーズの一台で、深溝スプールが付いているので豊富なラインキャパシティが魅力。バス釣り用ではありますが、どんな過酷な状況下においてもパフォーマンスを発揮する強固なボディに作られ、大型ロックフィッシュとのファイトに耐えます。価格も2万円を切るよう設定されているので、ロックフィッシュ用リールとして買いやすいです。
おすすめポイント
比較ポイント |
おすすめ度 |
☆☆ |
価格 |
やや安い |
剛性 |
高い |
ギア比 |
高い |
同価格帯のベイトリールと比べ剛性が高く、価格に見合わない強固なボディが最大の魅力。大型ロックフィッシュは根に潜ろうとするので、強引にでも引きはがすために巻き取ることができます。
また磯など過酷な場所でもタフに使用できるこのリールはまさにおすすめです。デザインもブラック主体の所々にゴールドパーツをちりばめることで、きらびやかすぎないものとなっていますので、アブガルシアであればソルティースタイルなどのブラック基調のロックフィッシュロッドに非常に合います。価格と剛性を求める釣り人に人気のベイトリールです。
ロックフィッシュ用ベイトリールおすすめランキング第8位
ダイワ HRF PEスペシャル
ギア比 |
7.3 |
自重(g) |
225 |
最大ドラグ力(kg) |
7 |
最大巻上長(cm/ハンドル1回転) |
77 |
PE糸巻量(号-m) |
1.5-180、2.0-150 |
ダイワから販売されている人気のロックフィッシュ用ベイトリール。同じダイワから販売されているタトゥーラHDカスタムをPEラインをより使用しやすく特化させたモデルです。専用設計で作られているだけあってソルト使用に対する耐久性はさすがの一言に尽きます。またロックフィッシュを狙う際タフな状況下で使用することが多いので、大型ハンドルと濡れても滑らないノブは磯でのロックフィッシュ狙いにぴったりです。
おすすめポイント
比較ポイント |
おすすめ度 |
☆☆ |
価格 |
普通 |
剛性 |
高い |
ギア比 |
高い |
スプールに互換性があり、根ズレの可能性が高いエリアでメインラインにナイロンやンフロロを選びたい場合はタトゥーラHDカスタムのスプールを利用出来るのが魅力です。PE専用設計で作られた遠投能力の高さは、近年ハイプレッシャー化がすすむロックフィッシングにおけるタックルとして、大きなメリットになります。
同じくダイワから販売されているHRFシリーズロッドと合わせることで、釣り人の所有感を満たすこと間違いないでしょう。今回のランキングの中でもPEライン対応したベイトリールを使ってみたい方に人気です。
ロックフィッシュ用ベイトリールおすすめランキング第7位
シマノ スコーピオン DC
ギア比 |
7.2 |
自重(g) |
215 |
最大ドラグ力(kg)
|
5.5 |
最大巻上長(cm/ハンドル1回転) |
77 |
ナイロン糸巻量(lb-m) |
12-120、14-100、16-85、20-70 |
シマノから販売されている人気のロックフィッシュ用ベイトリール。長年シマノのベイトリールを支えてきたスコーピオンシリーズのデジタルコントロール搭載機です。さまざまな個所に改良を施し、よりソルト対応したことでロックフィッシュを狙うためのベイトリールとして向上しています。ラインキャパシティはやや少なめであるものの、すべてのラインに対応しているため漁港から磯、ボートロックまで使いどころに悩むことがありません。
おすすめポイント
比較ポイント |
おすすめ度 |
☆☆☆ |
価格 |
普通 |
剛性 |
やや高い |
ギア比
|
高い |
シマノが誇るデジタルコントロール機能を搭載したリールの中で、もっとも安価で手に入るリールがスコーピオンDCです。全てのラインに対応しているメリットにより、それぞれのラインに合ったブレーキセッティングでより快適なキャストが可能です。
ロックフィッシュのロッドと合わせるのであれば、同じシマノから販売されているハードロッカーがよいでしょう。通常のベイトリールよりバックラッシュのリスクを大幅に減らせるので、はじめてベイトリールを購入する方やキャストに不安を感じる方も安心して使える人気のベイトリールです。
ロックフィッシュ用ベイトリールおすすめランキング第6位
ダイワ タトゥーラ TW
ギア比 |
8.1 |
自重(g) |
195 |
最大ドラグ力(kg) |
5 |
最大巻上長(cm/ハンドル1回転) |
86 |
ナイロン糸巻量(lb-m) |
14-115、16-100 |
ダイワから販売されている人気のロックフィッシュ用ベイトリール。アメリカでは先行販売されていたものに、性能に磨きをかけたベイトリールです。海外からの信頼が厚いバスタックルシリーズではありますが、実績がある耐久性や基本性能はロックフィッシュにおいても、十二分にその性能を発揮します。価格も1万円台で買えるため、ロープロタイプのベイトリール好きの方は非常に買いやすいでしょう。
おすすめポイント
比較ポイント |
おすすめ度 |
☆☆☆ |
価格 |
やや安い |
剛性 |
やや高い |
ギア比 |
高い |
タトゥーラシリーズのメリットであった飛距離と剛性を重視し、コンパクトにまとめながらもパワーのある構成となっているのが最大の魅力。手が小さく、今までベイトリールのパーミングがうまくいかなかった方にはとくにおすすめです。ロックフィッシュロッドで合わせるなら同じくダイワから販売されているハードロックXと合わせるとよいでしょう。今回のランキングの中でも軽さと剛性を重視しつつ、安価のロックフィッシュ用ベイトリールを探している方に人気です。
ロックフィッシュ用ベイトリールおすすめランキング第5位
ダイワ HRF ソニックスピード
ギア比 |
9.1 |
自重(g) |
230 |
最大ドラグ力(kg) |
6 |
最大巻上長(cm/ハンドル1回転) |
102 |
PE糸巻量(lb-m)
|
1.5-180、2.0-150 |
ダイワから販売されている人気のロックフィッシュ用ベイトリール。同じくダイワから販売されているジリオンTWHDをベースに作られたPEライン対応のロックフィッシュ専用機です。過酷な状況下で使用することを前提としているので、自重はやや重くなっていますが、タックルを強引なファイトが可能なもので構成することができます。またPEラインに対応しているので、糸噛みといったトラブルも起こらず、安心して釣りに集中することが可能です。
おすすめポイント
比較ポイント |
おすすめ度
|
☆☆☆ |
価格 |
やや高い |
剛性 |
高い |
ギア比 |
非常に高い |
ロックフィッシュを釣り上げる際の根に潜られるリスクを圧倒的な巻取り量でカバーできる点が最大の魅力。スプールの互換性もベースモデルとなったジリオンTWHDをはじめ、4機種との互換性がありますので、状況に応じたタックルの使い分けが可能です。合わせるロックフィッシュロッドを挙げるならば、同じダイワから販売されているHRFシリーズの中でも遠投性能を生かすために、90H/XHBモデルなどのロッドをおすすめします。
ロックフィッシュ用ベイトリールおすすめランキング第4位
シマノ アンタレス DC MD
ギア比 |
7.8 |
自重(g) |
235 |
最大ドラグ力(kg) |
6 |
最大巻上長(cm/ハンドル1回転) |
93 |
ナイロン糸巻量(lb-m) |
12-165、14-145、16-120、20-100 |
PE糸巻量(号-m) |
3-130、4-100、5-80 |
シマノから販売されている人気のロックフィッシュ用ベイトリール。シマノが誇る最高峰ベイトリールであるアンタレスシリーズのデジタルコントロール搭載機です。シリーズ特有の圧倒的な飛距離と強靭な耐久性はそのままに、今までソルト対応していなかったアンタレスDCを対応させたのがこのリールになります。価格は7万円強と価格においても圧倒的ですが、それに見合う性能は持ち合わせていますので、アンタレス好きの方にはこのリールを選んで間違いないでしょう。
おすすめポイント
比較ポイント |
おすすめ度 |
☆☆☆☆ |
価格 |
非常に高い |
剛性 |
高い |
ギア比 |
高い |
今までのベイトリールでは飛ばせない異次元ともいうべき飛距離は、間違いなく最大の魅力といえるでしょう。剛性においても世界中の怪魚をも対象としているリールですので、右に出るリールはありません。
ロックフィッシュロッドに合わせるならば、同じシマノから販売されているハードロッカーのB88XH+モデルが一番性能を生かせます。今回のランキングの中でロックフィッシュを狙う上で妥協を許さず、予算を気にしないで最高レベルのリールを求めている方におすすめです。
ロックフィッシュ用ベイトリールおすすめランキング第3位
シマノ クロナーク MGL
ギア比 |
8.1 |
自重(g) |
190 |
最大ドラグ力(kg) |
4.5 |
最大巻上長(cm/ハンドル1回転) |
86 |
ナイロン糸巻量(lb-m) |
12-130、14-110、16-100 |
シマノから販売されている人気のロックフィッシュ用リール。バスフィッシングの本場アメリカで先行発売され、タフネスと軽量設計をコンセプトに、開発されたリールである先代のクロナークCI4をパワーアップさせたリールです。今までの性能をそのままに、新たな機能を追加したことでロックフィッシュを狙う釣り人からも、多くの高い評価を受けています。価格は2万円台とロックフィッシュ用リールとしては平均的な価格です。
おすすめポイント
比較ポイント |
おすすめ度 |
☆☆☆☆ |
価格 |
普通 |
剛性 |
普通 |
ギア比 |
高い |
先代から高い評価を受けているだけあって、基本性能と高い汎用性は圧倒的な魅力。ロックフィッシュは軽量ルアーよりも重量級ルアーを使う釣りではありますが、多少軽いルアーを使ってもトラブルがないというのは意外とうれしい点でもあります。ロックフィッシュロッドを選ぶにあたって、どんなロッドとも相性が良いため、メーカーを問わず自身の好きなロッドでロックフィッシュを狙いたい方におすすめのベイトリールです。
ロックフィッシュ用ベイトリールおすすめランキング第2位
アブガルシア レボ ビッグシューターコンパクト
ギア比 |
8.0 |
自重(g) |
250 |
最大ドラグ力(kg) |
10 |
最大巻上長(cm/ハンドル1回転) |
83 |
ナイロン糸巻量(lb-m) |
16-125、20-100 |
アブガルシアから販売されている人気のロックフィッシュ用ベイトリール。バス釣りをはじめ、ロックフィッシュや雷魚など、パワフルさを求められる釣りにおいて多くの信頼を勝ち得ているリールです。先代から新たにリニューアルし、大きく変わった点はないものの、ソルトなど過酷な状況下での使用においては右に出るものはありません。価格は2万円台中ごろですので、ロックフィッシュ用ベイトリールとしてはちょうどいい価格帯です。
おすすめポイント
比較ポイント |
おすすめ度 |
☆☆☆☆☆ |
価格 |
普通 |
剛性 |
非常に高い |
ギア比 |
高い |
豊富なラインキャパシティ、そして同価格帯のリールとしては段違いのドラグ力が最大の魅力です。大型になればなるほど引っ張る力も強くなり、生半可なリールでは太刀打ちできないところを可能にした点は非常によいです。剛性の高いボディや大型ハンドルなど、50センチを超えるようの大型魚とのファイトを前提としているため、タフなフィールドをメインにベイトリールを使ったロックフィッシュゲームを楽しみたい方におすすめします。
ロックフィッシュ用ベイトリールおすすめランキング第1位
ダイワ ジリオンSV TW
ギア比 |
9.1 |
自重(g) |
200 |
最大ドラグ力(kg) |
5 |
最大巻上長(cm/ハンドル1回転) |
97 |
ナイロン糸巻量(lb-m) |
16-40~80、14-45~90 |
ダイワから販売されている人気のロックフィッシュ用ベイトリール。ダイワのベイトリールの中でも根強い人気を誇り支えてきたジリオンシリーズで、飛距離と力強い巻き取りに特化したベイトリールです。バス釣りの本場アメリカで、近場で掛けたバスにも対応するパワフルさを備え、国内外の釣り人から支持を得ています。バス釣りの使用をメインで作られてはいますが、ソルトの使用も想定されているため耐久性に難はありません。
おすすめポイント
比較ポイント |
おすすめ度 |
☆☆☆☆☆ |
価格 |
普通 |
剛性 |
高い |
ギア比
|
非常に高い |
快適に飛距離が出せるキャスト性能と圧倒的な巻き取り量が最大の魅力。あまりにもキャスト性能がいいことから、ベイトリールに使い慣れた釣り人からは逆に物足りないと言わしめる程の性能となっています。ダイワが発売する上位機種に引けを取らない性能を誇るだけではなく、ロックフィッシュタックルを多様化させても統一感を持たせることが可能です。
ルアーの重量に関わらず軽快にキャストできるベイトリールであるため、ロックフィッシュロッドを選ぶ際にもロッドの硬さや長さを選びにくい一台です。複数のロッドをフィールドによって使い分けるスタイルにも一台で対応できるまさに最高のベイトリールです。
ロックフィッシュ用ベイトリールで力強い引きを楽しもう
ロックフィッシュは引きの強いターゲットなので、まずは高い耐久性が最大の条件です。そして、根から引き離す巻取り量、リールの選択で大物に主導権を握られ、あと少しのところでバラすといった最悪の状況とならないファイトができます。せっかくの大物を目の前で逃がすことのないリール選びをしましょう。