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釣り針の種類と選び方とは?基本の釣り針の特徴をしっかり理解しよう

釣り針の種類と選び方とは?基本の釣り針の特徴をしっかり理解しよう

市販の釣り針にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が大きく異なっています。釣り針の選び方は、釣果を左右する重要な要素です。この記事では、陸続きの釣り場から行う釣り方で使われる釣り針に的を絞り、種類ごとの特徴やおすすめの各種釣り針について解説します。

2022.12.22 釣り

釣り針の種類とおすすめの各種釣り針とを解説!

@chu_tarou on Instagram: “フライフックより強力だ!!安いしね♪ただ…量販店になかなか置いていないのです。#管付き #丸せいご #チヌ針 #フライフック” (64683)

釣り針は、魚の口と直接的に接する唯一のタックルであるため、種類やサイズごとの特徴の違いについて深く知り、ターゲットや釣り方に合った選び方が求められます。釣り方によっては、釣り針の重さが水中での仕掛けの姿勢や動きに大きな影響を及ぼすことにもつながりますので、納得のいく釣果を得るためには、釣り針に関する基礎的な知識を学ぶことが非常に重要です。

ここでは、陸続きの釣り場から行う釣り方で使われる釣り針を4種類に分類し、それぞれの特徴とおすすめの各種釣り針について詳しく解説します。

釣り針の種類①伊勢尼型

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伊勢尼型釣り針は、腰曲げ (チモトに近い場所の軸の曲線)から先曲げ (返しに近い場所の軸の曲線)までの軸全体が円を描くように曲線になっている形状が特徴的な釣り針です。最もスタンダードな形状の釣り針であり、さまざまな釣り方で使用されています。

伊勢尼型釣り針の特徴①針先が刺さりやすい

伊勢尼型釣り針の最大の特徴は、同サイズの他の釣り針に比べてフトコロが広く、返しを含む針先からチモトまでの横方向の長さが広くなっている点にあります。この形状の釣り針は、魚がエサをくわえた際に、針先が返しを超える位置まで深く刺さりやすい、というメリットがあります。針先の刺さりやすさは、エサをパクッとついばむようにくわえるタイプの魚に非常に有効ですし、ハリの大きさが大きくなるに伴って返しの大きさも大型化した場合でも、返しを魚の肉や皮の内側にしっかりと貫通させてくれます。

ただし、針の先端部からフトコロの底部までの針先全体の高さが高いため、エサを吸い込むようにくうタイプの魚には向きません。

伊勢尼型釣り針の特徴②口が大きい魚に最適

前述したように、伊勢尼型釣り針は、針の先端部からフトコロの底部までの針先全体の高さが高いため、同サイズの他の釣り針と比較した場合、最適な魚のサイズは大きくなる傾向があります。また、返しが大きくなった場合でも、貫通性能への影響が最も少ない形状である、という点もありますので、ある程度の大きさがある釣り針が用いられることが多い、口が大きい種類の魚にはぴったりの釣り針、と言えるでしょう。

おすすめの伊勢尼型釣り針とは?

がまかつ チヌ 白 5号

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一流タックルメーカーであるがまかつが製造する釣り針です。チヌ針は、伊勢尼型釣り針の中でも最も幅広い釣り方で使われるオーソドックスなものであり、初心者でも使いやすい釣り針、と言えます。純粋な伊勢尼針に比べて軸が細いですので、重い釣り針を使いたくない場合や、狙うターゲットの平均サイズがそれほど大きくない釣り方の場合は、最も使い勝手が良いでしょう。

ハリスが結ばれた状態で販売されている製品もありますが、オールマイティー性の高さをいかしてさまざまな釣りで使いたいのであれば、ターゲットの種類や釣り方のパターンに合わせてハリスを変更できるよう、ハリスなしの釣り針単体で販売されている製品がおすすめです。

《フックサイズの選び方》

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チヌ針はスタンダードな釣り針であるため、さまざまなタックルメーカーが製造していますが、この製品のフックサイズのラインナップは、最も小さいもので0.5号、最も大きいもので10号となっています。1号未満のフックサイズは、シビアコンディションにおけるウキフカセ釣りなどの限られた用途でしか使われる機会はありませんが、1~4号までのフックサイズは、陸続きの釣り場から気軽に狙えるさまざまな魚に使用可能です。6号を超えるフックサイズのものは、50cm以上の大物を狙う釣り方での用途に限られますが、汎用性の高さから、大物釣りでは意外なほどよく使われています。

釣り針の種類②袖型

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袖型釣り針は、腰曲げと先曲げとの軸の曲がり方が狭い範囲で極端に大きくなっており、前述の伊勢尼型釣り針と比較すると、全体的に角ばった形状になっている釣り針です。角針などと呼ばれる種類の釣り針のほとんどは、袖型釣り針として分類されている釣り針であり、小型魚を狙う釣り方を中心に使用されています。      

袖型釣り針の特徴①練りエサが落ちにくい

練りエサを付けた釣り針を水中に投入すると、一般的な練りエサは外側から徐々に溶けていき、最終的に軸にくっ付いている部分が溶けることで無くなります。軸全体のカーブが角ばった形状の釣り針は、水中でハリスが引っ張られた際、角ばった部分に集中的に力が加わってエサに軸が強く食い込むため、練りエサが抜け落ちにくい特徴があります。

特にヘラブナ釣りのように、練りエサがある程度溶けた段階でアワセにつながるアタリが出る釣り方や、柔らかい練りエサを用いる釣り方では、練りエサの持ちの良さは武器であり、エサ付けの際に、釣り針を練りエサで包んだ状態でハリスを引っ張ることで、さらにエサ持ちを向上させることが可能です。                    

袖型釣り針の特徴②フックサイズの小型化が容易

腰曲げと先曲げとの軸の曲がり方が狭い範囲で極端に大きい袖型釣り針は、他の種類の釣り針よりもフトコロの底部が広くなるため、同程度のフトコロの幅を維持したまま、フックサイズを小型化することが可能です。また、角ばった形状故、針の先端から返しまでの広い範囲の軸が直線になることで、針の先端部からフトコロの底部までの針先全体の高さを低くできる長所もあります。そういった点から、小物釣りの万能フォルム、と評価されるほど、小型の魚をターゲットにする釣り方で幅広く用いられています。

特に初心者の場合は、最適な釣り針の選び方をするのが困難ですので、大物釣り以外では、迷わず袖型釣り針を選んでおくのが無難でしょう。

おすすめの袖型釣り針とは?

オーナーばり OH 茶袖 4-0.8号

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一流タックルメーカーであるオーナーばりが製造する釣り針です。ハリスが既に結んである状態で販売されていますので、ハリス結びができない初心者や、ハリス結びの手間を嫌う人にはもってこい。インターネット通販はもちろんのこと、全国のほとんどの釣具店で必ずと言っていいほど取り扱われている、釣り人の間ではよく知られた存在です。    

《フックサイズの選び方》

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4号以下の小型のフックサイズのものは、海水のフィールドで使われることは少なく、オイカワや小型のマブナなどを狙う小川の五目釣りをはじめとする、淡水のフィールドで行う小物釣りの仕掛けでの使用が中心となります。5号以上のフックサイズのものは、海水のフィールドでウミタナゴやアジなどを狙う仕掛けなどで、ウミタナゴ針と並んで使用される機会の多い釣り針です。

釣り針の種類③キツネ型

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キツネ型釣り針は、他の種類の釣り針とは一線を画す特徴的な形状をしています。というのも、チモトからフトコロまでの軸の長さが長く、腰曲げの軸のカーブは緩やかであるものの、先曲げの軸の曲がり方が狭い範囲で極端に大きく、返しを含む針先全体のみが極端にコンパクトになっています。詳細については後述しますが、独特の形状を持つキツネ型釣り針は、魚の吸い込みのよさや針先の小ささなどが、特定のターゲットにおいて抜群の威力を発揮します。

キツネ型釣り針の特徴①魚が吸い込みやすい

キツネ型釣り針は、針の先端部からフトコロの底部までの針先全体の高さが低くなっており、釣り針全体の高さに合わないほど針先が小さいのが特徴です。針先がコンパクトな釣り針は、魚が針先を吸い込みやすいため、おちょぼ口で水ごとエサを吸い込んでくうタイプの魚には最適な形状、と言えます。

また、先曲げの軸のカーブが鋭角になっていることもあり、魚が釣り針の先端部のみを浅く吸い込んだ場合でも、返しを含む針先全体がしっかりと口に入るメリットもあります。こうしたことから、カワハギなどの、おちょぼ口でエサ取りが上手な魚を狙う釣り方で使用される仕掛けにおいて、キツネ型釣り針は不動の人気を誇っています。

キツネ型釣り針の特徴②口が小さい中型魚に最適

針の先端部からフトコロの底部までの高さのみに注目した場合、フックサイズの小さいキツネ型釣り針は、淡水のタナゴ釣り用のタナゴバリに匹敵するほどの高さしかありません。

通常の釣り針は、返しを含む針先がコンパクトなものを選ぼうとすると、どうしても腰曲げからチモトまでの軸の長さもコンパクトになり、結果的にフックサイズそのものが小さくなってしまいます。フックサイズの小さい釣り針は、太めのハリスを結ぶことが困難ですが、釣り針全体の大きさは必要以上に小型化することなく、針先のみを極端にコンパクトにできるキツネ型釣り針は、口の大きさが小さいにもかかわらず、ある程度の重量があるタイプの魚にも最適です。

おすすめのキツネ型釣り針とは?

オーナーばり OH 秋田狐 4号

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オーナーばりの釣り針です。キツネ型釣り針に限らず、小型の釣り針に細いハリスを結ぶのは、上級者にとっても難易度が高い作業であるため、ハリス付きでの販売は魅力です。標準的なキツネ型釣り針と比較すると、汎用性を高めるために、形状にわずかながら改良が加えられています。

《フックサイズの選び方》

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0.4号のハリスが結ばれているフックサイズのものは、ワカサギやオイカワなどの淡水に生息する小魚釣りでの使用が主です。一方、0.6号以上のハリスが結ばれているフックサイズのものは、淡水のフィールドに限らず、キス釣りなどの海水のフィールドでの釣りにおいても使われます。ターゲットの種類や活性の高低によって、最適なフックサイズは変わってきますが、基本的には、シビアコンディションほどフックサイズの小さいものが好まれることを覚えておくと、フックサイズの選び方の参考になるでしょう。

釣り針の種類④丸セイゴ型

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丸セイゴ型釣り針は、前述した伊勢尼型釣り針とキツネ型釣り針それぞれの要素が半分ずつ取り入れられた形状の釣り針です。淡水のフィールドで使用される機会はほとんどないものの、海水のフィールドでは、投げ釣りで使われる仕掛けを中心に、伊勢尼型釣り針と並ぶポピュラーな釣り針として知られています。              

丸セイゴ型釣り針の特徴①良好な特徴バランス

前述の通り、丸セイゴ型釣り針は、伊勢尼型釣り針とキツネ型釣り針とを足して2で割ったような中間的な形状をしています。伊勢尼型釣り針は針先の刺さりの良さ、キツネ型釣り針は吸い込みのよさが最大の長所ですが、丸セイゴ型釣り針は、それぞれの長所が適度にいきたバランスのよい仕上がりになっています。そのため、あらゆるターゲットに対して無難に使うことができ、投げ釣りのように、どんな種類の魚が掛かるか分からない釣り方には、まさにぴったりの釣り針です。

特に初心者は、釣り針の選び方において需要な知識量が今一つな場合も多く、選び方に自信が持てないのであれば、丸セイゴ型釣り針を選んでおくことをおすすめします。

丸セイゴ型釣り針の特徴②魚が暴れても外れにくい

丸セイゴ型釣り針はその名の通り、セイゴ釣りでの使用を想定して作られた釣り針です。セイゴを含むシーバスは、一度針掛かりすると、エラ洗いによって釣り針を外そうとする習性があるため、深い刺さり込みで外れにくくなるよう、丸セイゴ型釣り針は返しが大きく、かつ、針の先端部からフトコロの底部までの針先全体の高さが高くなっています。ですから、他の種類の釣り針に比べ、針掛かり後にバレる確率が低い点も魅力の一つです。

初心者の場合は特に、魚とのやり取りに慣れておらず、アワセが甘いことも少なくありませんので、釣り針の選び方そのものへの熟練度が低いことも考慮し、無難に丸セイゴ型釣り針をチョイスするのが賢明でしょう。              

おすすめの丸セイゴ型釣り針とは?

オーナーばり カットビッグサーフ 14号

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オーナーばりの釣り針です。30cm以上の大きさの魚を狙う釣り方で用いられる仕掛けに適した釣り針で、返しを含む針先全体が純粋な丸セイゴ針よりも大きい点も、大物に適している、と評価できるポイントでしょう。ビッグサーフ針ならではの特徴として、チモトの縦方向の位置がフトコロの中心軸に近い点が挙げられますが、ハリスが引っ張られた際に先曲げと腰曲げそれぞれに加わる力のバランスが良好なため、アワセの力を針先に効率的に伝達してくれます。口の肉が厚い魚や口の皮が硬い大物でも安心です。

《フックサイズの選び方》

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この製品は、オーナーばりの純粋な丸セイゴ針に比べ、同様のフックサイズでも1.5号程度大きくなっているため、フックサイズの選び方には注意が必要です。10号以下のフックサイズのものは、厳冬期のシビアコンディションにおけるカレイの投げ釣り用仕掛けでは、度々使用されるフックサイズですが、キスやハゼを狙う釣り方を除くほとんどの釣り方では、11~15号のフックサイズのものが用いられます。15号を超えるフックサイズのものは、返しを含む針先全体の大きさが桁違いですので、マダイやコロダイなどをはじめとする、60cm以上の大きさがある超大物が釣れることも珍しくない魚専用、と言っても過言ではありません。

釣り針の選び方は釣果を決定付ける

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釣り針の選び方には、貫通性能、吸い込みやすさ、自重、ハリスとの相性、色、強度など、さまざまな要素が関わってきます。釣り針の選び方がその日の釣果を決定付けてしまうこともありますので、それぞれの種類の釣り針の特徴を理解したうえでの選び方を心掛けることが、釣果アップのカギを握っています。

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