糸島半島は福岡県の中でも、エギングの釣果で有名な漁港が多く、エギンガ―の出入りが激しい釣り場です。糸島エギングの釣果は釣り客の多さに比例し、混雑しても待望の1杯をあげることができます。糸島のエギングで確実に釣果をあげるには、粘って釣る方法とランガンの2つの釣り方があります。
糸島のエギングの情報
糸島のエギングでは、5種類のイカが釣れ、時期やシーズンで釣果の差があります。糸島でのエギングのメインターゲットはアオリイカですが、季節が変わればヤリイカやケンサキイカも釣れ、イカのサイズも変わります。
糸島の釣れるイカの種類
糸島で釣れるイカは5種類ありエギングで狙うことができます。
・アオリイカ
・コウイカ
・ヤリイカ
・ケンサキイカ
・スルメイカ
糸島エギングのメインターゲットはアオリイカです。
糸島のエギングの時期・シーズン
|
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
アオリイカ |
× |
× |
△ |
〇 |
◎ |
◎ |
〇 |
△ |
〇 |
◎ |
〇 |
△ |
コウイカ |
× |
× |
△ |
〇 |
◎ |
◎ |
〇 |
△ |
〇 |
◎ |
〇 |
△ |
ヤリイカ |
◎ |
◎ |
〇 |
△ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
△ |
〇 |
ケンサキイカ |
× |
× |
× |
△ |
〇 |
〇 |
〇 |
△ |
△ |
× |
× |
× |
スルメイカ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
〇 |
〇 |
△ |
× |
× |
× |
糸島エギングのメインターゲットであるアオリイカは、春先から初冬に釣果があります。暖流の対馬海流があたる糸島市は、他の地域に比べ早くアオリイカのシーズンに入ります。アオリイカの時期が終わると、冬に釣果のあるヤリイカを狙うエギンガ―もいますが、アオリイカを狙うエギンガ―ほど多くはいません。
糸島のエギングの釣果
時期 |
数 |
サイズ |
春 |
〇 |
◎ |
夏 |
△ |
◯ |
秋 |
◎ |
△ |
糸島のエギングの釣果は、春と秋で大きく変わります。糸島のエギングの釣果には、春に3キロアップのアオリイカ、秋は10杯以上の釣果があり、季節の違いで数とサイズが反対になります。夏の釣果は親イカと新子が混在し、親イカは個体数が少なく、新子は小さく、数は多く釣れません。
糸島のイカが釣れるスポット
糸島のイカが釣れるスポットは、博多湾、玄界灘、唐津湾の3つに大別されます。博多湾側は、都市部が近く足場のよい釣り場が多く、玄界灘や唐津湾側は、数釣りとサイズの両方が楽しめる漁港が多いです。
博多湾
博多湾は糸島半島東部に面し、唐泊漁港をはじめとしたスポットがあり、比較的釣りがしやすい場所です。
【博多湾のおすすめ釣り場】
・福岡市海釣り公園
・唐泊漁港
博多湾は、対馬海流を回遊してきたイカがたまるスポットで、ちょうど対馬海流と博多湾の海流がぶつかる場所にあたります。糸島の東側は、福岡県の都市部に近く、観光客向けに整備された港や釣り場が多いです。
玄界灘
玄界灘は糸島半島北部にあり、暖流の対馬海流が流れるスポットで、アオリイカの釣果で有名な
西浦漁港があります。
【糸島玄界灘のおすすめの釣り場】
・西浦漁港
・夫婦岩周辺のサーフ
福岡県内でもアオリイカの釣果が多い西浦漁港は、糸島のエギングでは外せない漁港です。玄界灘の海原で育ったイカは、サイズ・数ともに群を抜きます。
唐津湾
唐津湾は福岡県の糸島半島の西部から、佐賀県の唐津に至る湾で、アオリイカの釣果が多い場所です。
【糸島唐津湾のおすすめの釣り場】
・野北漁港
・大入漁港
唐津湾の釣り場には、福岡のエギングの聖地とまで言われる野北漁港があります。糸島の唐津湾側は、暖流の対馬海流が直接あたる場所であることが、アオリイカの聖地と言われる釣り場を生み出す理由です。
糸島のエギングポイント①野北漁港
野北漁港は、福岡のエギンガ―ならば知らない人はいない、エギングの聖地です。野北漁港の周辺施設は充実し、女性や子どもでも安心して釣りに望める漁港でもあります。
漁港の堤防先端が最も釣果のある釣り場ですが、アオリイカがいるポイントを丁寧に探れば、堤防基部や潮がぶつかる場所で釣果をあげられます。
野北漁港の基本情報
糸島西部に位置する野北漁港は、福岡県のエギングの聖地と言われるほどアオリイカが数多く釣れるスポットです。野北漁港の堤防先端付近では、春エギングシーズンには、2kgを超える大型のアオリイカを連発で釣りあることもできます。
野北漁港では、春と秋のアオリイカだけでなく、冬になると夜間にヤリイカを邪道エギングで釣ることもできます。
野北漁港の周辺施設
駐車場 |
◯ |
トイレ |
◯ |
コンビニ |
◯ |
自動販売機 |
◯ |
駐車場は、有料駐車場と漁港から少し遠い位置に無料で駐車できる広いスペースがあります。野北漁港は周辺施設が充実し、女性や子どもも安心して釣りに望める釣り場です。
野北漁港の攻略法
野北漁港の攻略法は、西大波止の先端付近から外海に向かって釣りをすることです。しかし野北漁港はエギングの聖地だけあって、他のエギンガ―も多く釣り座に入れないこともあります。
西大波止の付け根も1級ポイントで、堤防先端に釣り座を構えられない場合、堤防の付け根に回る人も多いです。
糸島のエギングポイント②大入漁港
大入漁港は2kg前後のアオリイカが釣れる漁港で、遠投できるタックルが有利な漁港です。メインの波止は春のシーズンはエギンガ―が多く集まり、秋は青物の回遊があり、比較的少ないです。堤防から沖になるほど水深が深く、アオリイカが集まるスポットが形成されています。
大入漁港の基本情報
糸島半島の唐津湾側のつけ根に位置する大入漁港は、春に2kg前後のアオリイカが釣れることで有名な漁港です。大入漁港の外海ではアオリイカ、内海ではコウイカの釣果もあり、釣りたいイカに合わせてポイントを変える必要があります。
秋シーズンは、青物が回遊するときを除いてコンスタントに釣果をあげることができます。
大入漁港の周辺施設
大入漁港は規模が小さい漁港で、駐車スペースも大きくありません。メインフィールドとなる北側の波止は、石畳で足元は不安定です。体力に自信がない人は、足元が安定する北側の波止の手前でエギングすることをおすすめします。
大入漁港の攻略法
大入漁港の攻略法は、遠投できるタックルと3号〜3.5号のエギ、またはティップラン用のエギを使用することです。北側波止の外海の水深は、手前が2m〜4mで沖は5m〜10mあります。大入漁港の深場は藻が茂り、アオリイカが居つくので、ポイントに届くタックルを使用することで釣果があがります。
糸島のエギングポイント③西浦漁港
玄界灘に面した西浦漁港は、漁港の一部でなく、全体にわたってアオリイカの釣れるポイントがある漁港です。西浦漁港では、1か所で粘る釣り方とランガンのどちらでもアオリイカを釣ることができます。実力のあるエギンガ―は、野北漁港の人の多さを嫌って西浦漁港に来ることがあります。
西浦漁港の基本情報
西浦漁港は、春にはキロアップ、秋には10杯以上のアオリイカの釣果がある釣り場です。対馬海流が直撃する糸島半島の玄界灘方面の漁港でもあり、外海から回遊する大型のアオリイカが多く、春も秋もエギングを楽しめます。
人が多くプレッシャーの高い野北漁港でなく、西浦漁港を選ぶエギンガ―もいるほど釣果があがる漁港です。
西浦漁港の周辺施設
西浦漁港の攻略法
西浦漁港の攻略法は、他のエギンガ―の入り具合を見ながらランガンすることです。西浦漁港で最も釣果がある南側波止は、人気スポットで釣り人の出入りが激しいです。南側波止に他の釣り客が多いときは、漁港内ふ頭から、北側の地磯をランガンすると、アオリイカがたまっているスポットが見つかります。
糸島のエギングポイント④唐泊漁港
唐泊漁港は、ファミリー客向けに漁港や周辺施設が充実した漁港です。エギンガ―の多くは、糸島西部の野北漁港や大入漁港に向かうため、唐泊漁港は意外なエギングの穴場でもあります。唐泊漁港でエギングをするなら、東波止先端周辺が釣果をあげられる釣り場です。
唐泊漁港の基本情報
唐泊漁港は、糸島半島西部の博多湾側に面した漁港で、春には1キロ前後のアオリイカを狙える漁港です。都市部から来る釣り客用に、漁港はきれいに整備され、休日にはファミリー客が多く訪れます。
漁港には東波止と西波止があり、比較的規模が大きく、釣りをしやすい波止は東波止です。
唐泊漁港の周辺施設
駐車場 |
◯ |
トイレ |
◯ |
コンビニ |
◯ |
自動販売機 |
◯ |
糸島半島西部沿岸の福岡市海釣り公園や唐泊漁港の釣り場は、ファミリー客を強く意識した釣り場が多いです。駐車場、トイレ、購買すべてが、唐泊漁港の設備内にあります。さらに駐車場の利用料300円を払えば、漁港内に車を横付けでき、釣りを楽しむことができます。
唐泊漁港の攻略法
唐泊漁港の攻略法は、堤防先端付近で沖波止に向かってエギを投げることです。堤防先端の立ち入り禁止エリア手前は、潮通しがよく、堤防と沖波止との間にアオリイカの回遊がみられます。アオリイカの回遊が見られないときは、内海でコウイカを狙うこともできます。
糸島のエギングポイント⑤姫島
姫島は糸島半島北西の沖にある島で、船で渡る必要がある釣り場です。離島は釣り客が少なく、釣果はサイズと数の両方を期待できます。釣行計画は綿密に立て、準備や片付け、移動の時間を考慮し、渡航時間にあわせて釣りをすることが大切です。
姫島の基本情報
姫島は、糸島市志摩にある離島で、船で渡る必要がある釣り場です。離島である姫島は、すれていないアオリイカが多く、シーズンではサイズでは2kgから3kg、数も2桁以上を釣りあげられます。船の出航時間は、早くても朝の7時半以降で、朝間詰めを狙う釣り客は前日入りする人もいます。
姫島の周辺施設
駐車場 |
× |
トイレ |
◯ |
コンビニ |
◯ |
自動販売機 |
◯ |
姫島には岐志漁港から、船で渡る必要があります。姫島内にもトイレや購買所はありますが、大抵の釣り客は姫島に渡る前に必需品を購入して渡航します。
姫島の渡船場から釣り場は距離があり、キャリー式のクーラーボックスを持っていくほうが、徒歩での移動に苦労しません。
姫島と岐志漁港の運航表
姫島と岐志漁港の運航船は、午前と午後で2本ずつあります。運行時間を確認したうえで、釣行に望み、準備や片付けの時間を考慮しなければなりません。
3月〜10月渡船出発時間 |
姫島発 |
岐志発 |
午前 |
7時00分 |
7時50分 |
9時50分 |
11時50分 |
午後 |
14時20分 |
16時00分 |
17時10分 |
18時10分 |
11月〜2月渡船出発時間 |
姫島発 |
岐志発 |
午前 |
7時00分 |
7時50分 |
9時50分 |
11時50分 |
午後 |
14時20分 |
16時00分 |
17時10分 |
17時50分 |
姫島の攻略法
姫島の攻略法は、3.5号のエギで南側防波堤から外海か、北側防波堤と南側防波堤の間を狙うことです。比較的イカのサイズが大きく、エギは3.5号でも十分イカが抱きつくサイズが多く、時合に入れば爆釣します。イカが回遊する防波堤の間や外海は、大きなサイズを釣りやすいポイントです。
糸島のエギングの仕掛け
糸島のエギングをするときの仕掛けは、PEラインとフロロカーボンのなるべく細いものを使い、春は大きく、秋は小さなエギを使うことです。春と秋のイカのサイズにあわせてしゃくり方をすることで、釣果を出すセオリーです。
おすすめの釣り方
糸島のエギングでおすすめの釣り方は、2大シーズンの春と秋で
2つのしゃくり方を使い分けることです。
・春はエギが着底し、2から3回優しくしゃくる
・秋はエギが着底し、2から4回キレよくしゃくる
春のアオリイカは、身体が大きく基本的に底でじっとしています。一方秋の新子は、積極的にエギを追いかけるため、しゃくり方を春と秋で変える必要があります。
おすすめの仕掛け
ライン |
PEライン0.6号 |
ハリス |
フロロカーボン1.5号 |
エギの大きさ |
春:3.5号、秋:2.5〜3号 |
エギのカラー |
ピンク、オレンジ |
エギングのおすすめの仕掛けは、PEラインとフロロカーボンラインを使用し、春と秋でエギの大きさを変えることです。エギのカラーは状況によりますが、ピンクかオレンジの派手なカラーがコンスタントに釣果をあげられます。他のライバルと違ったエギを使うことは、ライバルの多い糸島のエギングで釣果の差をつけるコツです。
糸島のエギング釣果アップの秘訣
糸島のエギング釣果アップの秘訣は、周りのエギンガ―を監察し、仕掛けを変え、釣れる時間帯と場所を事前に把握しておくことです。時間と場所が変われば、エギングの釣果も変わります。
一方、釣果をあげる共通の技術も忘れてはなりません。
釣果をアップさせる方法
糸島でエギングの釣果をアップさせる秘訣は、
周りの釣り人のエギや釣り方を観察することです。
同じ場所にいる人が釣りあげた場合はエギのサイズ、カラーとしゃくり方を真似ましょう。周りの人を含めて釣果が上がらない場合は、エギのサイズ・カラー・しゃくり方を変更しましょう。
糸島の釣り場は、福岡県内でも多くの人が訪れる場所です。多くの人が同じ釣り方をし、イカがエギやしゃくり方に見慣れると、捕食に入りにくくなります。
初心者へのアドバイス
エギングが初心者で、アオリイカを1杯あげるには、3つのことを実行してください。
・朝マヅメか夕マヅメが始まる1時間前には場所を確保する
・秋のシーズンは絶対に釣行する
・2回しゃくりを入れ、リールを巻きながら竿先を海面に向け7秒待つ
エギングで有名な糸島はライバルが多く、場所取り争いが激化します。釣れる場所、時間帯を逃さず、基本どおりの釣り方を実行してください。
糸島でエギングを楽しもう!
エギングで有名な糸島半島には、アオリイカが集まりやすい漁港やファミリーで釣りを楽しみやすい漁港が整備されています。釣り客が多く釣りがしにくい場合、姫島に船で渡ってエギングすることも可能です。
シーズンに応じた釣り方でアオリイカを釣りあげ、おいしいお土産を持ち帰ることができると、さらにエギングにはまります。