ゴールキーパーの練習メニュー9選とコツ【サッカー上達ガイド】
サッカーのゴールを守るゴールキーパーというポジションの練習メニューを厳選して紹介していきます。サッカーのポジションの中でも特異なゴールキーパーを上達するためには特別なメニューをこなしていく必要があるので、そのコツや心構えなどを交えて説明していきたいと思います。
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公式ライター Activel_director
- サッカーのゴールキーパーとは?
- ゴールキーパーの基本動作
- ゴールキーパーの練習メニュー①キャッチングトレーニング
- ゴールキーパーの練習メニュー②ポジショニングトレーニング
- ゴールキーパーの練習メニュー③準備トレーニング
- ゴールキーパーの練習メニュー④スローイングトレーニング
- ゴールキーパーの練習メニュー⑤セービングトレーニング
- ゴールキーパーの練習メニュー⑥バウンドボールトレーニング
- ゴールキーパーの練習メニュー⑦高度なキャッチングトレーニング
- ゴールキーパーの練習メニュー⑧アジリティを高めるトレーニング
- ゴールキーパーの練習メニュー⑨ブレイクアウェイトレーニング
- サッカーのGKのポジショニングが上手くなる基本
- 現代サッカーにおけるゴールキーパーの役割とは?
サッカーのゴールキーパーとは?
しかもチームの失点数に直接関わるポジションなので責任の大きさは他のポジションの比ではありません。
それだけに練習メニューも特別なものが必要になり、そのコツもフィールドプレイヤーとは違う方法論で成り立っています。後述していていく練習メニューを反復して行っていくことで、ゴールキーパーというポジションを上達していきましょう。
ゴールキーパーの基本動作
サッカーのゴールキーパー上手くなるためには反復した基本トレーニングが欠かせません。
キーパーのキャッチングのコツ
具体的な方法は、両手で挟むようにボールを掴むのではなく身体の前で掴むというもので、手のひらはボールを取り損ねることを防ぐために両手で三角形を描くようにします。この三角形を意識するだけでキャッチングはかなり上手くなるでしょう。
キーパーのセービングのコツ
このときに守備する方法としてセービング技術があります。分かりやすい表現をすると横っ飛びでのキャッチ、あるいはパンチングのことです。セービングのコツは手を伸ばすイメージではなく肩をボール方向へ伸ばすイメージが大切となっています。
手を伸ばそうとすると身体が遅れすぎてしまい逆にセービングの距離が短くなってしまいますが、肩から飛ぶイメージだと身体と腕がしっかりと連動でき、最大限のセービング距離を出すことができます。
キーパーの常に爪先で立ち重心を偏らせない
何故ならゴールキーパーが先に動いてしまうと相手はその逆を狙えばやすやすと点数を奪うことができるからです。よって、ゴールキーパーは常に爪先立ちをして素早い反応ができるように備えていなければなりません。
では、体の重心はどこに置いておくのがベストでしょうか?キーパーの重心は必ず中心に置き、左右どちらにも迅速に動き出せるようにしておかないとなりません。
またバランス感覚も重要なコツとなり、若干前に重心をおくのも良いです。サッカーでは他のポジションでも同じように重要なコツとなりますが、素早い動きは重心が後ろにかかった状態ではできませんのでしっかりと覚えておきましょう。
キーパーはボールを怖がらない
しかしサッカーの試合中、手を使えるただ一人の選手としてゴールキーパーは逃げることができません。この恐怖感をどこまで克服できるかで上手くなることができるかどうかが決まってくるでしょう。
実際の恐怖心を克服する方法としてはやはり慣れることしかありません。繰り返して慣れていく過程でボールをキャッチしたりセービングしたりする技術をしっかりと上達していけば、ゴールキーパーとしての自信を得ることができるでしょう。
この自信と反復練習による慣れが合わさることで、ボールを怖がらずにプレイすることが可能にななります。
また、チーム失点数を低くするためにその責任を一人で負っているという自負も恐怖を克服するために大事なメンタリティではないかと思います。
ゴールキーパーの練習メニュー①キャッチングトレーニング
サッカーのゴールキーパーはキャッチング技術が命で、ボールを確実に止めて懐に収めることで安定感が生まれ、チームメイトからの信頼を得ることができます。
反復して動作に慣れてきたとしても、本格的な練習に入る前の準備運動としてこのトレーニングを続けていき、キャッチングの感覚を研ぎ澄ましていきましょう。
膝立ちキャッチング
手のひらの三角形や挟まずに掴み身体の中心でボールを収める感覚を養います。
足を使って動けないことで身体で止めることを意識できる基礎メニューとなっています。
またサッカーではよく見られますがこぼれ球を続けてシュートされる場合など、足を使わずにキャッチしなければいけないときが多々あり、それを想定したトレーニングでもあります。
グラウンダーキャッチング
しゃがんだ後ろ足でボールが抜けるコースを埋めるようにするのがコツです。
ゴールキーパーの練習メニュー②ポジショニングトレーニング
キャッチング技術を十分に発揮するためには、的確なポジショニングを行い必ずボールの正面に入ることが大切です。
ポジショニングの良さは実際のサッカーの試合の失点数に直結する要素なので、こちらも練習前の準備運動などに取り入れ反復するようにしていきましょう。
ゴールの中心からボールへ向けての直線上に立つ
このポジショニングはシュートコースの横幅を常に最小限にするために非常に重要な方法となっていますから、練習中に自分の立ち位置が的確かどうかを確認しながら行いましょう。
ゴールキーパーに限らずサッカーの練習では、反復と確認が上達のコツです。
ゴールキーパーの練習メニュー③準備トレーニング
この準備という概念を身体に染み込ませてサッカーのゴールキーパーを上達するための基礎練習メニューです。
キッカーに返しながらバランスを整えボールがいつきてもいい構えを取り、キャッチしたらまたボールを返す動作を入れることでこれをリセットします。
リセットから準備、キャッチングという流れを身体で覚えて必ず準備動作をするように習慣化する狙いがこの練習メニューにはあるのですね。
サッカーのゴールキーパーを上手くなるためにはこのルーチンともいうべき動作を意識せずにできるようにするのが大切です。
ゴールキーパーの練習メニュー④スローイングトレーニング
サッカーの試合では大きく飛ばすパントキックのイメージが強いかもしれませんが、着地点がブレやすいキックよりもスローイングによるパスの方が確実な方法ですから上達しておくのは重要です。
相手CKを防いだ後などゴールキーパーからの素早いスローイングはサッカーのカウンターの起点としてとても有効で、優れたゴールキーパーはスローイング技術が非常に安定しているものです。
ゴールキーパーというポジションを極めて上手くなるためにはこちらのメニューも反復していきましょう。
慣れてきたら距離を大きくしていき、コントロールも上達するようにします。
ゴールキーパーの練習メニュー⑤セービングトレーニング
怖さの原因は倒れ込む痛さが主なものですから、それに慣れるために横っ飛びのセービングの前にこちらの倒れ込むセービング技術を身につけていきます。
後ろに倒れるのは厳禁
後ろに下がりながら横にセービングするとキャッチングのこぼれ球がゴール方向へ向かいやすくなってしまうので、必ずセービングは前に倒れる意識で行います。
ゴールキーパーの練習メニュー⑥バウンドボールトレーニング
サッカーではシュートの際にゴールキーパーの前でワンバウンドさせろなどと言われますが、これは処理の難易度が上がるからなのです。
ですからこのバウンドボールの処理を上手くなることでよりレベルの高いゴールキーパーになることができるわけです。
バウンドの際を見極めて身体で覆いこむように倒れ込みセービングを行いましょう。
他の練習メニューとともに反復することで確実に上達できますから、毎日の練習に取り入れていきましょう。
ゴールキーパーの練習メニュー⑦高度なキャッチングトレーニング
動画を観てもらえばわかるように、準備→ポジショニング→セービング・キャッチングという流れを連続で、しかも素早く行う練習となっています。
これらの動作をどれほど的確に素早く行えているか、練習を動画撮影しておき練習後に確認することで現状の自分に足りないものが見つかりやすくなるでしょう。
ゴールキーパーの練習メニュー⑧アジリティを高めるトレーニング
高いアジリティによって準備動作からポジショニングまでの時間を短くすることができ、セービングやキャッチングの動きそのものも素早く行えるようになるでしょう。ただマーカーを使ったステップが上手くなるまではボールを使わず動作のみを一人で反復するのが良いと思います。
動作が覚束ないままボールまで扱うと無理な姿勢の動きになりやすく怪我に繋がる危険性があるからです。
ゴールキーパーの練習メニュー⑨ブレイクアウェイトレーニング
スルーパスへの飛び出しだけではなく、一旦セーブしたこぼれ球を確保するための飛び出しもあり、いずれも瞬間的な判断力と的確なアプローチを求められる高度なプレイとなっています。
サッカーの実戦でもがっちりキャッチングできる場面はすくなく、どうしてもこぼれ球というものが発生しますから、これへの反応速度を高める練習も上達していく上では必要なものだと思います。
サッカーのGKのポジショニングが上手くなる基本
サッカーの試合はゴール前でのプレイバリエーションが多いものですから、必ずしもこの基本通りにポジショニングすれば守れるというものでもありません。
しかしサッカー初心者やゴールキーパー初心者であれば一つの基本がなければ上手くなるための筋道も見えにくいと思いますから、ドイツ式の方法論を紹介したいと思います。
ドイツ式ゴールキーパー育成方法ではボールの位置がゴールに対してどの位置にあるかを大きく3つに分けて、それぞれでの基本的な対応方法を覚えていきます。
GKのポジションニングのZone1
ほぼ真横からの侵入になりますからゴールキーパーはポスト横に立つだけでシュートコースのほぼすべてをカバーすることができるので、この位置であれば飛び出さないというのが基本的なコツです。
一番警戒するのはシュートよりもクロスで中央にボールを送られることでしょう。
しかしゴールキーパーはボールに対し最優先で動かなければならないので、クロスへの対応はコーチングによってDFに任せるようにします。
GKのポジションニングのZone2
角度があることでシュートコースを大きくとることができるので、この位置からの侵入に対してDFが対応できていれば若干前に出るくらいでいいですが、DFが対応できていない場合、つまり一対一の状況であればできる限り飛び出すことでシュートコースを最小限にしなければなりません。
この際の寄せが甘いとループを狙われる危険性があるので、飛び出るなら迅速にはっきりと飛び出しましょう。
GKのポジションニングのZone3
ですからこの位置の場合、ゴールキーパーが主導権を握れる位置関係だと言えます。
ゴールキーパーが前に出れば出るほどシュートコースが左右とも同じように狭くなるため、キッカーは蹴りやすい利き足側にボールを運ぶ傾向が高いのです。
誰だって狭いコースを狙うなら得意な足で蹴りたいと無意識に思うものですし、事実プロでもほとんどの場合利き足側に運んでいます。
相手の利き足が分かっていればそちらへボールを動かすことを予測しながら距離を詰めていけるので、ゴールキーパーの方が心理的に有利というわけです。
味方DFの対応との兼ね合いがありますが、自信を持って飛び出すことが可能な位置と言えるでしょう。
現代サッカーにおけるゴールキーパーの役割とは?
サッカー戦術の進化にともなってゴールキーパーの役割にも変化が生まれているということですね。最後の解説としてこの点に触れておきたいと思います。
ビルドアップに参加するための足元の技術
特にチームのビルドアップを助けるためにCBの後ろでパスコースを増やすための参加はもう必須のプレイだと言えます。紹介してきたゴールキーパーの練習メニューの他に、パスやトラップなどの基礎練習も疎かにしないようにしていきましょう。
後方からの的確なコーチング
サッカーの経験者はよくわかりますが、自分のポジショニングを俯瞰してイメージするのは大変難しく、ポジショニングの良し悪し知るためには周囲からのコーチングが非常に大切です。
ゴールキーパーが行うコーチングはチーム最後方からの視点によってのものなので、チーム全体のバランスや相手チームの戦術的な意図などを見抜いて行える貴重なコーチングができる存在ですので、試合中は常に声を出し、的確なコーチングを心掛けましょう。
スイーパーのような守備範囲
サッカーの戦術的な革新を推し進めているグアルディオラ監督がバイエルンで行った超ポゼッションサッカーを実現させるキーとして、ラームとともに数え上げられる選手の一人がノイアーです。
世界最高レベルの技術でゴールを守りながら、さらに高いDFラインの後方をスイーパーとしてカバーするわけですから、相手の感覚としてはDFが一人多いんじゃないかと感じるくらいではないかと思います。
ここまでのカバー範囲は普通は難しいですが、現代サッカーのゴールキーパーとしてはこのような役割も担っていかなければならないでしょう。
すべての基礎となる高い判断力と決断力
特にサッカーのゴールキーパーは失点数に大きく影響する守備の要ですし、ミスが許されるポジションではありませんので、この二つの力の高さがより求められてきています。そのことをしっかりと認識し判断力や決断力などのメンタリティを鍛えるトレーニングも行っていきましょう。
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