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イングランド代表のフォーメーションを徹底解析!

イングランド代表のフォーメーションを徹底解析!

ワールドカップロシア大会で1990年以来のベスト4入りを果たしたイングランド代表ですが、そこには大方の予測を覆すイングランド代表のフォーメーションが関係していました。ここではイングランド代表のフォーメーションを徹底解析し、その攻略手段を紹介していきます。

2021.12.16 サッカー

イングランド代表の伝統的フォーメーション

hana_chan on Instagram: “✔️ the BEST 🦁🦁🦁 一番好きだった頃、いつ見ても泣ける〜。 たぶん死ぬまで一番好きな選手👉#stevengerrard  #england #football #イングランド代表#スリーライオンズ #threelions  #gerrard #beckham…” (51746)

サッカーイングランド代表は歴史的にフィジカルの強い選手を活かした4バックの4-4-2のフォーメーションを得意とし、もはや伝統的なフォーメーションとして定着してきました。
4バックの4-4-2というバランスのよいフォーメーションを採用し、サイド攻撃を軸に逆サイドへの展開や、サイドアタックを仕掛けてペナルティエリアへクロスボールを展開するキックアンドラッシュがイングランド代表の伝統的な戦術です。しかし伝統にとらわれすぎているとの批判を受けています。

イングランド代表最強の布陣

ひろっち🎧 on Instagram: “おいおい!ベッカムカッコよすぎねぇか?やばいな #サッカー#ベッカム” (51745)

4-4-2のフォーメーションを採用してきたサッカーイングランド代表において、もっとも最強とされてきたメンバーがワールドカップ日韓大会が開催された2002年のメンバーです。
GKはシーマン、CBにはイングランドの壁、キャンベルとファーディナンド、世界最高の左SBと言われたアシュリーコール、右SBのミルズ、ボランチには世界最高のパサーといわれるスコールズ、バット、右サイドにはフリーキッカーのベッカム、左サイドにはシンクレア、2トップにはヘスキーとワンダーボーイのオーウェンというメンバーを要し、4-4-2システムでサッカーワールドカップ日韓大会では優勝候補とされました。

W杯ロシア大会欧州予選でのイングランド代表のフォーメーション

@kenthecasual on Instagram: “今日の深夜キックオフ💥 負ける理由がない‥ イングランドの勇士達 クロアチアのゴールネットを 撃ち抜け!!🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿 #england  #englandnationalteam…” (51738)

ワールドカップロシア大会欧州予選におけるイングランド代表のフォーメーションは、伝統の4-4-2または4-5-1で挑みました。
4-5-1のフォーメーションは、ワントップの選手にセンターフォワードとしての資質十分なケインを残し、トップ下の選手に若いアリを起用して中盤を厚くする布陣を敷くことで、基本的に4-4-2のフォーメーションと同様にサイドアタックを中心に攻撃を仕掛け、2トップの1枚の選手を中盤に下げることで中盤でのプレッシングを強化し、ショートカウンターにつなげることに成功しました。ケインの成長とアリをトップ下で起用することでより安全にゲームをすすめることが可能になったわけです。

ワールドカップロシア大会におけるイングランド代表の奇策

tomomi saito on Instagram: “ロシアW杯⚽  イングランドは、新たな武器で堅守スウェーデンを打ち破った❗ 前半30分のCKで密集地からほぼフリーとなったDFマグワイアが頭で先制弾👍CKからの得点は、今大会4点目で、チーム11点のうち8点がセットプレー(CK4、PK3、FK1)⚽…” (51739)

4-4-2、4-5-1というフォーメーションで厳しい欧州予選を勝ち抜いたイングランドでしたが、本戦で採用したフォーメーションは全く別のフォーメーションでした。
他のチームからしてみればまさにイングランドの奇策ともいうべく、基本的には3-5-2のフォーメーションですが、厳密には3-3-2-2というシステムを採用し、若手メンバーを中心に、出場国内ではベルギーしか採用していない3バックを思い切って採用してきました。
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イングランドの採用したフォーメーション3-3-2-2とは

3-3-2-2システムは、3バックのシステムの中でもフィールド全体に均等に選手を配置したフォーメーションで、3バックの前列に3枚のMFが並び、両サイドのMFがWBの役目を担い、前線の2列の4人が中心となって攻撃を組み立てるシステムです。
オフェンスでは2列目オフェンシブハーフ2人のセンターアタックとWBの2人によるサイドアタックが有効に機能し、オフェンシブハーフがFWを追い越す動きを見せたり、ミドルシュートを狙う多彩な攻撃ができます。
ディフェンスではWBとディフェンシブハーフによるプレス、オフェンシブハーフのプレスが有効に機能します。

イングランド代表が3-3-2-2を採用するメリット

イングランド代表が毎年問われるのが、伝統を守るのか、最先端のサッカーを目指すのか、という点です。
どうしても最終的には伝統を守る形で4-4-2のフォーメーションを採用し、堅守からサイドアタックを仕掛けるシステムを採用し続けてきましたが、イングランド代表としてなかなか結果に結びつかない日々が続きました。
そこでワールドカップロシア大会では大方の4-4-2という予想を覆し、3-3-2-2という変則的システムを採用し、対戦国を完全にかく乱することに成功したわけです。特に一発勝負の舞台では慣れない相手にとっては有効な戦術で、この奇策がメリットとなり、イングランド代表はベスト4という好成績を収めることに成功しました。

3-3-2-2システムの崩し方

3-3-2-2システムのポイントはWBの選手に求められる豊富な運動量です。WBの選手にはオフェンス時にはサイドを突破して攻撃の起点となることが求められ、ディフェンス時にはサイドのスペースを突かれることを防ぐ重要な役割を担います。
そのため90分を通してアップダウンを繰り返す運動量が求められます。そこで、イングランド代表の3-3-2-2システムを崩すにはイングランド代表のWBの選手を走らせ、攻め上がった状態でボールを奪い、空いたサイドを突くカウンターを仕掛けるのが有効です。後ろの3バックがサイドをカバーしたらバイタルエリア中央にスペースが生まれるのでサイドと中央をうまく突くことで崩すことができます。

イングランド代表のフォーメーション①

グループG:イングランド代表VSチュニジア代表

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サッカーワールドカップロシア大会グループGでチュニジア代表と対戦したイングランド代表は、3-3-2-2のフォーメーションで挑みました。
メンバーは、GKにピックフォード、DFが右からウォーカー、ストーンズ、マグァイア、右WBにトリッピアー、中央にヘンダーソン、左WBにヤング、オフェンシブハーフが右からリンガード、左にアリ、FWが左にスターリング、右にケインという布陣です。
この試合、イングランドの思惑通りに60%という高いボール支配率で試合を支配し、さらにチュニジアのパス成功数352に対し531と圧倒的なパス数で中盤を厚くした効果が表れています。

イングランド代表のフォーメーション②

グループG:イングランド代表VSパナマ代表

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サッカーワールドカップロシア大会グループGのパナマ戦では多少のメンバー変更がありましたが、3-3-2-2を維持。ボール支配率は60%と高いポゼッション率を誇り、パスはパナマの393に対して594とゲームを支配していることがわかります。
試合は終始イングランドが圧倒、大量6得点のうち3点はイングランドが得意とするセットプレーからの得点で、高いボール支配率でパナマが終始自陣内に押し込まれていたことがわかります。

イングランド代表のフォーメーション③

グループG:イングランド代表VSベルギー代表

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グループGの最後の難関とされたベルギー戦は、両チームとも決勝トーナメント進出が決定した中での対戦ということでメンバー変更があり、イングランドはエースのケイン、ベルギーはアザール、ルカクをベンチに温存するという両チームとも主力抜きの対戦になりました。
結果的には0-1で敗戦することになりましたが、3-3-2-2からのサイド突破、ボール支配率も46.8%とほぼ互角で、コーナーキックはベルギーの2本に対し、7本と相手陣内を脅かしたことがうかがえるゲームでした。

イングランド代表のフォーメーション④

決勝トーナメント:イングランド代表VSコロンビア代表

tomomi saito on Instagram: “ロシアW杯⚽  決勝T1回戦、コロンビア代表対イングランド代表は、PK戦の末イングランドが勝利を収めた❗  実はイングランド、W杯でPKが採用された1978年アルゼンチン大会以降これまで3度のPK戦を経験し、いずれも敗れている💦…” (51742)

決勝トーナメント1回戦のコロンビア戦は、ベストメンバーで3-3-2-2のフォーメーションで挑みました。中盤を厚くしたイングランドはボール支配率52%でコロンビアを上回り、トリッピアーとヤングのサイド攻撃も功を奏して相手陣内でゲームを展開し、コーナーキックはコロンビアの2に対して、イングランドは7と圧倒し、フィジカルと身長の高さを活かした得意のセットプレーを繰り出しました。
ディフェンスもフォアチェックが効いて1失点に抑えることができ、結果からすればPK勝利ですが、ゲーム展開はほぼ優位に進めることができました。

イングランド代表のフォーメーション⑤

決勝トーナメント:イングランド代表VSスウェーデン代表

Takashi Koumoto on Instagram: “イングランド代表は、今回こそは結果を出すだろうか。 #イングランド代表 #ワールドカップ#ロシアワールドカップ#worldcup #russiaworldcup2018 #followme #follow4follow #followforfollow…” (51740)

準々決勝のスウェーデン戦もベストメンバーで3-3-2-2のフォーメーションで挑んだイングランド代表は、ボール支配率57.8%、コーナーキックはスウェーデン1に対して6と優勢にゲームをすすめました。3-3-2-2のイングランドに対してスウェーデンは4-4-2で挑みますが、中央のスターリング、ケイン、リンガード、アリの攻撃力に気を取られたことからサイドにスペースがうまれ、そのサイドからトリッピアーとヤングのクロスに中央の4人が合わせる形になります。
結局前半30分に得意のセットプレーからイングランドが先制、後半に入ってややバランスを崩したスウェーデンに襲い掛かり、1点を追加して2-0の勝利をおさめます。

イングランド代表のフォーメーション⑥

決勝トーナメント:イングランド代表VSクロアチア代表

Oda Michito on Instagram: “【FW編】【4-4-2】独断と偏見で選ぶ2018ロシアW杯の最優秀FW賞はマンジュキッチで決定したことをお知らせします。これにてベストイレブン出揃いました。お付き合いいただいた皆さんありがとうございました。#マンジュキッチ#クロアチア代表” (51743)

準決勝のクロアチア戦は、3-3-2-2のイングランド代表に対し、クロアチアのフォーメーションは4-1-4-1で、イングランドCBからの危険な中盤へのパスコースを限定しながらハイプレスを仕掛け、ロングボールで逃げればセカンドボールにしっかり対応するという作戦でしたが、処理を誤りイングランドに直接フリーキックを与えてしまい、直接決められイングランドが先制します。
その後イングランドはウイングバッグのトリッピアーとヤングが下がり目にポジションをとり、やや5-3-2のような形になり中央はヘンダーソンとアリ、リンガードが守備ブロックを形成し、ロングカウンターを狙うという展開になります。

安定していたイングランドのフォーメーション

守備を固め、オフェンスではロングカウンターを狙ったイングランドでしたがスターリングの絶妙な裏への飛び出しからいくつかのチャンスをつかみますが追加点を奪えず、結局クロアチアに逆転を許してしまいます。
しかしイングランドは3-3-2-2のフォーメーションから戦況に応じて5-3-2へと変化する臨機応変さも見せつけ、非常に安定した戦術でした。それだけに決定機を決めきれなかった点は非常に悔やまれ、クロアチアに勝利するチャンスは十分にあった戦術だったといえます。

イングランド代表のフォーメーション⑦

決勝トーナメント:イングランド代表VSベルギー代表

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イングランド代表の3位決定戦の相手はグループGで対戦したベルギーでした。イングランドのフォーメーションは3-3-2-2で、リンガードに変えてロフタスチーク、ヤングに変えてローズ、ウォーカーに変えてジョーンズ、ヘンダーソンに変えてダイアーという若手選手中心のメンバーでした。
これは若手選手に国際経験を積ませたいという監督の思惑が見え隠れします。2年後にはユーロが、4年後にはサッカーワールドカップカタール大会が開催されることもあり、若手選手を起用して次へのステップにと考えたのかもしれません。一方のベルギーはイングランドの3-3-2-2に対して4バックではなく3バックを採用、3-4-3という戦術で挑みました。

ベルギー代表の3-3-2-2対策とは

ベルギー代表はイングランド代表の3-3-2-2のストロングポイントをウイングバックであるトリッピアーとローズととらえ、シャドリとムニエをマンマークにあて、ルカクとアザール、デブライネをカウンターに備えさせ、残る5人で守備ブロックを作るという対策に打ってでます。
ウィツェルの絶妙なポジショニングがイングランドの中央への縦パスコースを消し、サイドからのクロスも守備ブロックが安定して跳ね返し、ボールを奪えばベルギーが得意とするアザール、ルカク、デブライネの強烈な攻撃陣による高速カウンターが炸裂し、ムニエとルカクの2得点でイングランドを2-0で撃破しました。

イングランド代表のフォーメーションを徹底解析!まとめ

フッボラ 〜バスクと日本を繋ぐ場所〜 on Instagram: “🇨🇴🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿 この試合はある意味ロシア大会を象徴するような試合になりました。「審判が絶対ではなくなったサッカー史上初めてのW杯」である今大会。大会を通じてずっと気になっていたのは主審の判定に対する選手・スタッフの反応です。そしてそれは今回の試合で顕著に現れました。それは…” (52339)

サッカーワールドカップロシア大会で1990年以来のベスト4入りという大躍進を果たし、サッカー強国の威厳を取り戻したサッカーイングランド代表ですが、そこには強靭なフィジカルと高さだけではなく、4バックを主体とした伝統的な4-4-2のサッカーから、最先端のサッカーへの変革にありました。
堅守からサイドを使ったカウンターや、ビルドアップから中央を軸にした攻撃と幅広い攻撃バリエーションを備えた3-3-2-2システムです。そのシステムを攻略してみせたベルギーの戦術もまた見事でした。
さらに今後のイングランド代表に注目です。

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