2019年9月28日 更新

オーバーラップの意味と動き方とは?【サッカー戦術ガイド】

サッカーのオーバーラップとは、ボールを保持しているプレイヤーを後ろの選手が追い越して行く動きを意味し、サイドバックの選手が主に行います。オーバーラップには動くタイミング、場所や味方選手のポジショニングなど様々な戦術的要素が影響し、試合で使うにはチーム戦術としての練習が必要です。

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ボールロストした時のリスクが高い

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サッカーのオーバーラップは、守備の枚数を一枚削って前線に攻撃を仕掛けるプレイのため、ボールをロストした時にはカウンターを食らったり、失点に繋がるリスクが高まります。

具体的には、サイドバックがオーバーラップを仕掛ける瞬間は、チームとしても攻撃のスイッチを入れるタイミングで戦術的にも全体的に前がかりな姿勢になります。そのタイミングでボールをロストしてしまうと、守備の準備が不足してしまい、後ろの枚数が少ないだけでなはく、頭の攻守の切り替えも遅れてしまいます。さらに前線の選手は戻ってくることができないため、失点のリスクが高まるという仕組みになっています。

攻撃においては効果的である一方、守備においてはリスクを伴うということを理解してプレイする必要があります。

オーバーラップする選手以外の動きも大切

ディフェンスのポジショニング

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サッカーでオーバーラップする際に、ボールを奪われた時のリスクを軽減するために、サイドバック以外のディフェンスの選手の動き方は重要です。

具体的な動き方としては、4バックのサイドバックがオーバーラップを仕掛けるため上がった際に、その穴を埋めるように他のディフェンスはスライドし、ボールがセンターにある時は中央に、サイドに渡ったらボールサイドに少し寄るようにポジショニングを取ります。これによって、ボールの位置によって生じる最も危険性のある箇所を優先的に守る動き方をすることができ、ボールロストした際に即失点するリスクを軽減することができます。

サッカーでオーバーラップをする時にはこのスライドの動き方は必須であり、ディフェンスの選手は持っておかなければいけない知識です。

サイドMFのボールを受ける位置と持ち方

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サッカーの試合においてオーバーラップが効果を発揮する場所は、相手コートでプレーしている時です。その状況でサイドMFがボールを受ける具体的な位置としては、味方のFWのラインとボランチのラインの間の高さです。

この位置でボールを受けることによって、相手のサイドバックを吊り出すことができ、その裏にスペースを作ります。そこをオーバーラップしてきたサイドバックが使うという動き方で、相手の守備ラインを突破します。

サイドMFのボールの持ち方は2通りあります。
1つ目はボールを内側にコントロールして持つやり方で、それによって吊り出された相手サイドバックに内側をケアさせ、より外にスペースを作り出します。

2つ目はボールを外側にコントロールして持つ方法で、これによって相手に外をケアさせ、オーバーラップを囮にして切り込むことができます。

FWの位置と動き

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サッカーでオーバーラップする際に、味方FWの選手がどのポジションを取るかということは大切な要素の1つです。

具体的な位置どりと動き方は、まず逆サイドにボールがある時点では、ボールサイドのFWはサポートに、遠いサイドのFWは逆サイドに広がるのではなく、相手のセンターバックと逆サイドのサイドバックとの間にポジショニングします。理由としては、間にポジショニングすることで相手ディフェンス2人に1人のFWを見させることができ、サイドへの警戒を疎かにさせることができるからです。

サイドチェンジした時によりスペースを効果的に使うことができ、サイドを突破した後により中央でクロスに対してポジショニングを正確に取ることができるというメリットもあります。

サッカーのオーバーラップの練習方法

3vs3+3フリーマンのコーンゴールゲーム

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サッカーのオーバーラップの練習方法として、3vs3+3フリーマンのトレーニングをおすすめします。

具体的な方法としては、縦20m×横25mのグリッドを作り、横ライン上にコーンゴールを4つ設置します。グリッド内には3vs3で入り、コート中央にフリーマンを1人、両サイドに2人配置してゲームを行い、ドリブルでのゴール通過で得点が入るルールにします

このトレーニングを行うことによって、サッカーのオーバーラップで必要な上がるタイミング、サイドの選手のボールの持ち方を学ぶことができます。

7vs5サイドゾーン付きゲーム

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サッカーのオーバーラップで必要な要素を学ぶためのトレーニングとして、7vs5のサイドゾーン付きゲームをおすすめします。

具体的な方法としては、半面コートをペナルティエリア幅で区切り、ゴール側に攻める方は7人、逆側へライン突破もしくはクリアする方は5人で守ります。ゴールに攻める7人はオーバーラップする際のみ外のゾーンを使うことができ、その際は相手は侵入して守備をすることはできません。

難易度を増したい場合は、サイドを使ってから5秒以内にクロスを上げなければいけない条件をつけたり、守備側の枚数を増やすことをお勧めします。

このトレーニングで、サッカーのオーバーラップを実行するタイミング、サイドプレーヤーのボールの持ち方、FWの位置、攻撃時の守備のポジショニングなどすべての要素を学ぶことができます。

サッカーのオーバーラップの意味と動き方のまとめ

Jordi Alba on Instagram: “Partidazo de todo el equipo!Seguimos!!#ForçaBarça🔴🔵” (69109)

サッカーのオーバーラップには、動き出すタイミング、味方の位置、ボールを奪われた時のリスク管理など様々なポイントがあり、オーバーラップを行う選手だけで完結する戦術ではありません。

チームとしてオーバーラップを行う際にどうカバーし合うのか、またその戦術を使用するのかどうか、それを行える選手がいるのかどうかということもこの戦術を取り入れる際には関係してきます。

また、サイドバックの選手はオーバーラップをした後にクロスを正確に上げられるか、相手を突破することができるかという個人技術も大切になります。
これらを理解した上でサッカーを観るとより一層深く楽しむことができ、またプレーヤーの方はプレーの幅を広げることができます。
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