ボレーシュートの蹴り方と7つのコツとは?軸足の使い方が大事?
サッカーのボレーシュートは蹴り足を振り上げてボールへミートする難易度の高いシュート技術です。ボレーシュートの蹴り方はインパクト、軸足、視野の3つの観点に分けることができ、インパクトでは体の傾きや膝下の振りが大切になります。今回は3つの観点から7つのボレーシュートの蹴り方のコツを紹介します。
Writer
公式ライター nosedori
ボレーシュートの蹴り方とは?
蹴り足を振り上げてボールへミートするキック
ボレーシュートはボレーキックをシュートに変えたもので、ボレーキックと基本的な蹴り方は変わりません。ボレーキックとの違いはクロスボールに合わせるところになりますが、いくつかの要素が異なります。
現レアル・マドリード監督のジダンのボレーシュート
シュートする難易度の高い技術
ボレーシュートは、クロスボールに対してシュートを合わせます。ボレーシュートの難しさは、2つの軸を視野に収めながら浮き正確に足をあてることです。1つ目の軸はクロスボールの横軸。もう1つは目標とする縦軸方向のゴールとなります。
よくある失敗が、足を振り上げた時にバランスを保つことができず体勢をくずしたり、足が振り上がらずにミートできないことです。ボレーシュートを成功させるためには、バランス能力を高めるということが大切なポイントになります。
ボールへのインパクトがシュートの結果を左右する
ボレーシュートのよくある失敗例は、インパクトするポイントがずれてボールが、ゴールの上に飛んだり弱々しいシュートになることです。正確にインパクトさせる技術は非常に難易度が高く、知識を知って繰り返し練習をする必要です。正しい蹴り方のコツを解説しますので、ボレーシュートの成功率をアップさせましょう。
ボレーシュートで大事な7つコツとは?
①ボールの高さに合わせて体を倒す
人間の体の構造上、直立状態で足に力が入る状態で振り上げられるのは45度程度までで、90度もしくはそれ以上あげるのは非常に難しいです。そのため腰の高さよりも高いボールは、直立状態でボレーシュートをしてもインパクトが難しくなるうえ、キックに力も込めることができません。
正しいインパクトができるようにするためにはボールの高さに合わせて体を倒し、直立状態ではなく斜めの状態で足を振り上げることが必要です。体を倒すことで股関節の角度も45度程度を保つことができるため力を逃さずにインパクトすることができます。
②膝から下をコンパクトにふる
コンパクトに膝下を振ることによって、よりボールが近づいてきたときに動作に入ることができるので、インパクトのタイミングが合わせやすくなります。ボールのミートポイントは中心よりやや上を斜めに斬り下ろすように蹴るようにしましょう。
ボレーシュートの蹴り方で、腰をひねって旋回運動の力を使って強いシュートを打つ指導がされます。この蹴り方が実際の試合でできるのかといいますと、スペースがなかったり相手が近くにいる中で余裕を与えてもらえることがないので難しいです。
③ボールは体の少し前でインパクト
なぜならば足を振り上げて伸ばしたときに最も力が伝わる場所で、横、後ろでは足の伸展がまだ完了していない途中のためキックの力が出づらいからです。
試合中はボールの軌道や状況によっては、ボールが体より後方に行くこともありますので、常に手前でインパクトできるよう軌道に合わせてバックステップを踏むことも大切です。
・膝から下をコンパクトに振りボールへ正確にミートさせる
・ボールの軌道に合わせて体の手前でミートできるようにする
④軸足は蹴りたい方向に向ける
近いゴールポストの方に軸足を向けることで、体の回転や開きが抑えられミート時にニアサイドへと飛ばすことができる。
ファーポストに軸足を向けることによって、体が開き脚の可動域を広げることができるため、インパクト時にファーサイドに向かってシュートを打つことができる。
⑤軸足を定めるタイミング
ボールの軌道に合わせたり、高さを見定めるために細かいステップを踏んでいつでも対応できるようにし、タイミングはクロスが上がる直前からキックフォームに入るまでの間行う。
ボールが体から5m前後まで近づいたら最終的に軸足の位置を定め、キックフォームに入ると同時に完全に固定して着地する。
⑥力強く軸足を踏み込む
軸足の踏み込みが浅くなると、ボレーシュートを打ったときに体軸がぶれてしまい、体を倒して打つときにも対応することができず結果的にインパクトが弱くなります。
正確にインパクトさせて枠内にボレーシュートを飛ばすためには、軸足を力強く踏む込むことを意識しましょう。
⑦落下点をいち早く読む
目の使い方で大切になるのが落下点を読むという動作です。現代の子どもは落下点を読むことを苦手とする子が多くいます。落下点を読むため大切な見るポイントは下記の2つです。
クロスを上げる味方がプレッシャーを受けているのかフリーなのか、サイドのどの位置でボールを持っているかを見て、高いボールかカーブをかけるのか、どの辺りまで上げられるかを予測する。
クロスが蹴られた瞬間にボールの高さ、スピードを見て落下点を計測する。ボールの上空での最高到達点を見るようにすると落下点がわかる。
シュートを打つ前とミートの瞬間で見るものを変える
クロスが上がってシュートを打つまでは、キーパーの位置を見て確認し、ボレーシュートを打つ方向を決定します。
ボールが自分のところまで届いて、ミートする瞬間はボールをしっかりと見てインパクトをすることが重要です。この2つは当たり前のように思うかもしれませんが、できていない選手は多くいます。
特にボールを凝視していないがためにインパクトポイントがずれることで、ボレーシュートをミスすることはよくある失敗例です。ボレーシュートがうまく行かない時にはこの点を確認するようにしましょう。
ミートの瞬間:ボールをしっかりと見て正確にインパクトする
ボレーシュートの蹴り方と7つのコツのまとめ
実際の試合では相手がいて、呼吸が上がっている状態でマークを外して落下点を読んで、キーパーの位置を見て正確にボールにミートさせるという、非常に様々な要素が複雑に絡み合った中でボレーシュートを打たなければなりません。よってボレーシュートを決めた選手は、脚光を浴びみんなから称賛もされます。
ボレーシュートの7つのコツは基本的なフォームから、実際に試合で使うために必要となる道具まで取り上げていますので、練習の中でしっかり意識して身につけるようにしていってください。
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