サッカーの4231フォーメーションの戦術メリットとデメリットを解説
サッカーの数あるフォーメーションの中でも、フランス代表やドイツ代表、日本代表など様々なナショナルチームが採用している4231システムとはいったいどのようなフォーメーションなのでしょうか。サッカーの4231フォーメーションの特徴やメリット・デメリットを紹介します。
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公式ライター Activel_director
サッカーの4231のフォーメーションの特徴とは?
98年のフランスワールドカップで、地元のフランス代表がこの4231を採用して優勝を飾ったことから注目を集めました。現在ではサッカードイツ代表も採用し、日本代表でも多く採用されています。
サッカーの4231フォーメーションのメリット
オフェンス戦術としてのメリット
中盤に人数が多く、選手間の距離も比較的近いので、細かいパスで相手守備陣を崩すことも可能で、攻撃のバリエーションが増えます。攻撃のキーマンとなるポジションは、トップ下と両サイドハーフの3人が機能すれば、相手チームにとっては脅威となり、圧倒的な攻撃力となります。
ディフェンス戦術としてのメリット
両サイドハーフはボランチの手前くらいまで下がり、さらにディフェンスが4人、ボランチ2人がいるため、理論で言えは組織的な守備で安定感があります。
全体的にコンパクトな守備陣形になっているので、スペースを与えることが少なく、ライン間でサポートする相手の選手を潰しやすいというメリットもあります。
4231のデメリットとは?
理由は・・・
ワントップと2列目の3人の計4人と、2人のボランチと4人のディフェンスの計6人の間が分断されているからです。
ボランチの2人が上がり過ぎてしまうと、バイタルエリアにスペースができやすい状況になります。さらに両サイドハーフのサイド攻撃が機能しないと、攻撃が停滞するおそれがあります。全体的に分断されないようにケアする必要があります。
ナショナルチームの4231戦術とは
ドイツ代表の4231戦術
※ドイツ代表の布陣
・センターバック:フンメル、ボアテング
・サイドバック:ヘクター、キミッヒ
・ボランチに:ロース、ケディラ
・トップ下:エジル
・両サイド:ロイス、ミュラー
・1トップ:ベルナー
この布陣は、ボールキープ力のあるクロースを司令塔に、ドイツ得意のポゼッションサッカーを展開し、ミュラー、ベルナーが裏のスペースへ走りこむ展開を得意としています。
相手が守備ブロックを敷いてきたら、ミュラー、ロイスもサイドの2人が中央により、エジル、ケディラも加わり分厚い崩しを展開します。
フランス代表の4231戦術
※フランス代表の布陣
・センターバック:ウンティティ、ヴァラン
・サイドバック:バヴァール、エルナンデス
・ボランチ:カンテ、ポグバ
・トップ下:グリーズマン
・サイドハーフ:マティディ、エムバペ
・1トップ:ジルー
フランスの強みは何よりも圧倒的な個人能力にあります。戦術的に得意とするのはサイドを中心とした攻撃で、サイドのエムバペやマティディのスピードを活かした突破にサイドバックの強烈な攻め上がりが加わり、波状攻撃を仕掛けます。さらにワントップのグリーズマンという強烈な攻撃陣が特徴です。
サッカーの4231フォーメーションのまとめ
ディフェンスでは攻撃の中心である4人で高い位置からプレッシャーを仕掛けて、ボールを奪ったらショートカウンターで相手ゴールを脅かすことができるフォーメーションです。
全体をコンパクトにしているので、サイド攻撃を得意とするチームとは相性が悪く、また、攻撃陣と守備陣が分断してしまい、スペースを与えてしまうことが懸念されます。
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