サッカーグローブの適正サイズとは？キーパーのグローブの選び方を解説！

サッカーのキーパー用グローブとは、一般的な手袋とは違い、ボールをキャッチするとき手の衝撃を少なくする保護機能と、ボールをキャッチするとき滑りにくくする補助機能を持つゴールキーパー用の手袋です。

ゴールキーパーだけが唯一手を使用できるポジションで、サッカー用グローブの使用は、手を突き指や外傷から保護し、安定したキャッチングを可能にします。ゴールキーパーに絶対欠かすことができないアイテムです。

サッカーのグローブの適切なサイズは、実際に装着したときに手がグローブの中で横や縦にズレ動きすぎることがなく、手を広げやすく握りこみやすいことです。

手のひらの大きさを測り、グローブのサイズ表を確認して適正サイズを選びます。適切なサイズのグローブを使用する理由は3つあります。

・突き指をする可能性の軽減
・グローブの中で手がずれ防止
・キャッチング能力の向上

手のひらのサイズを測るときは、手のひらの横幅を測ります。

手のひらの測り方は、手のひらを真っ直ぐにして、人差し指の付け根から小指の付け根までの長さを測ります。長さを測るときは、柔軟性のある巻尺がおすすめです。巻尺がない場合は、紙を短冊状に切り、手のひらに巻きつけてから印をつけます。定規を使用して印をつけた場所の長さを測ります。

ジュニア用のグローブの適正サイズは、学生低学年(4年生まで)は3号・4号、小学生高学年(5年生・6年生)と成長につれて5号・6号サイズになります。

ジュニア用グローブは、3号から8号までの6サイズがあり、5.7cmから8.2cmまでの幅で細かくわかれていて、成長にあわせてサイズを変えることが重要です。

成長を見越して大きいサイズを選ぶと、怪我のリスクが高くなるためサイズ感が大事になります。

中学生用の適正サイズは、ジュニア用の6・7・8号または大人用の5・6・7号になります。
中学生は、成長が著しくジュニア用と大人用のどちらを使用するか迷う場合があります。迷う場合は、ジュニア用と比べて性能がよい大人用がおすすめです。

しかし、性能がよいからと無理に大きめの大人用を使用する必要はなく、自分にあうサイズ感のグローブを選んでください。

大人用サイズは、5号から11号までの7サイズあり、7cmから取り扱われています。

ジュニア用は、成長を考えて各号数で幅を取ってありますが、大人用のグローブは、決まった幅のサイズしかないことが特徴です。

大人用は、小学生・中学生に比べてサイズ感が非常に大事で、手のひらにフィットするグローブを選ぶ必要があります。もし、手のひらのサイズを測ったときに、中間の場合は大きめを選んでください。

サッカーのキーパー用グローブの選び方のポイントは5つあります。

※選び方のポイント
・サッカーグローブに必要な機能
・使用目的
・グローブの素材
・グローブの形状
・グローブのフィット感

選び方は、サッカーグローブの必要な機能を把握し、使用目的を考慮し、目的にあう素材・形状・フィット感を選択します。5つの項目の全てを満たすことは難しいため、重要視するポイントを決めることが大事です。

グローブの選び方で必要な機能は、4つあります。

・衝撃の吸収性
・指の保護
・グリップ力
・耐久性

衝撃の吸収性は手のひら側の素材が厚いグローブ、指の保護は手の甲側にフレームと呼ばれるプラスチック製の保護板が入っているグローブを選びます。
握力が弱い小学生は、指の逆反りを防止やパンチングの補助をするフレームが入っていることが重要です。

手の保護を考慮して、目的ごとにグリップ力・耐久性が高いグローブを選びます。

使用目的でグローブを選ぶポイントは、使用する目的ごとにグリップ力・耐久性が高いグローブを使いわけることです。グリップ力が高いグローブを試合用、耐久性が高いグローブを練習用で選びます。

試合では、確実なキャッチ・パンチングができることが重要になりグリップ力が必要です。練習では、ボールをキャッチする機会や激しいプレイが多くなるため耐久性が必要になります。

グローブの素材の選び方のポイントは、素材の硬さです。素材が硬いグローブは耐久性が上がり、素材が柔らかいグローブはグリップ力が高くなります。

グローブの手のひら側の素材は、パームと呼ばれる素材が使用され耐久性・グリップ力に対して影響が非常に大きいです。パームの硬さは、商品パッケージのパーム欄で確認することができます。ソフトと記載されていると柔らかいパームで、ハードと記載されいると硬いパームです。

グローブの形状で選ぶときは、グリップ力・フィット感・衝撃吸収の3つのうち、どれを優先するかを考えます。グリップ力を優先するときはセミガンを選び、フィット感を優先するときはハーフネガティブを選びます。自分の中で優先順位を決めておくことが重要です。

フィンガーサラウンドは、グリップ力・フィット感共に抜群ですが、ハイモデルのみに採用されているため値段が非常に高いです。

グローブのフィット感の選び方のポイントは、実際に装着したときの手の握り込み具合と手首バンドの位置です。グリップ力が高いグローブは、違和感なく握り込むことができ手のひらに吸い付くフィット感です。耐久性の高いグローブは、パームが厚いため握り込みづらくなります。

手首バンドの中心が手首の中心とあうグローブはフィット感が増し、手首バンドの位置が手首の下にある場合、グローブの中で手がズレ動いてしまいます。

サッカーのキーパーにおすすめなグローブは、サイズ・パームの種類・グリップ力・耐久性の4つの要素から各年代ごとにあります。

怪我防止・キャッチング能力の向上は、グローブのサイズ感や性能を理解して選ぶことが大切です。サッカーのキーパー用グローブは、年代ごとに適したグリップ力や耐久性を考えて作られています。小学生から中学生用は手の保護・耐久性を重視し、大人用はグリップ力・フィット感を重視して選びます。

ナイキのジュニア　マッチは、柔らかく厚みのあるパームでグリップ力とクッション性に優れています。柔らかく滑らかな手のひら側は、天候に影響されないグリップ力を発揮し、厚みのあるパームは、衝撃の吸収力が抜群で、ボールからの衝撃から手を守ってくれます。手が小さくキャッチングが不安定な小学校低学年でも安心です。

初めてサッカー用グローブを使用する人が、安心・安全に使用できるグローブです。

adidas ACEフィンガーセーブジュニアは、手の開閉が楽にできる形状で作られていて、フィット感が抜群でボールをキャッチしやすいグローブです。

フィンガーセーブと呼ばれる機能は、手の甲側の指部分に金属が入っていて、指が逆に曲がることを防止してくれます。手の保護・耐久性・グリップ力がバランスよく作られています。

adidasのプレデターコンペティションは、厚さ3.5mmと非常に厚いパームが使用されています。3.5mmの厚いパームは、グローブの中で最高ランクであり、手を保護する点に優れたグローブです。

練習量の多い中学生は、グローブの摩耗が激しく耐久性が必要になります。プレデターコンペティションは、パームが厚いため耐久性が抜群によい点もおすすめです。

adidasのプレデタープロは、グリップ力・耐久性とどの性能面をとっても優れていてます。手のひらのフィット感が抜群によく、手指の細かい動作が可能です。しかし、手首を固定するバンドがないタイプもあり、フィット感・サイズ感に注意する必要があります。

プレデタープロは、サッカー用グローブの中で値段は高めですが、プロ選手も多くの人が使用する世界中で非常に人気の高いグローブです。

世界的なGKが使用しているグローブは、各メーカーの最高傑作のグローブです。試合中にキャッチミスをしないためにグリップ力を高め、激しいプレイで破れない耐久性のある素材や形状で作られています。

数多くあるグローブの中から選ぶことが難しい場合は、世界的なGKが使用しているグローブの性能や形状を参考にすることも選び方の1つです。

ダビド・デ・ヘアは、2011年からマンチェスター・ユナイテッドの正ゴールキーパーで活躍し、2019年に100試合クリーンシートを達成しました。2018年のロシアW杯では、低調なパフォーマンスで批判を浴びましたが、まだまだ世界の名ゴールキーパーの1人です。

プレミアリーグ年間ベストイレブンに5回選出される実力は健在です。

ティボ・クルトワは、長い腕と圧倒的な存在感で強豪レアル・マドリードのゴールマウスを守っています。

過去にアトレティコ・マドリードやチェルシーとヨーロッパの強豪チームで活躍し、リーガエスパニョーラで最小失点ゴールキーパーに与えられるサモラ賞を2季連続で受賞しています。

2018年に、FIFAW杯ゴールデングローブ賞・FIFA最優秀ゴールキーパー賞と数々の賞を受賞している名ゴールキーパーの1人です。

アンドレア・テア・シュテーゲンは、守備範囲が広いことと足元の技術に優れ、安定感抜群です。ヤン・オブラクとサモラ賞を争い、あと1歩で獲得できませんでした。

個人タイトルは獲れていませんが、スペインの強豪FCバロセロナを支える世界屈指のゴールキーパーです。ドイツ代表にコンスタントに招集されていますが、EURO2020は右膝の手術のため欠場しています。

ヤン・オブラクは、リーガエスパニョーラで、サモラ賞を通算5回受賞し、失点がとても少ないことが特徴です。2020年に史上最速で100試合のクリーンシートを達成し、2020-21シーズンでは18試合無失点とアトレティコ・マドリードのリーグ制覇に大きく貢献しました。

苦手なことがなく全ての面で優れているキーパーで、2021年で最も史上価値の高いゴールキーパーです。