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イニエスタ!天才と呼ばれるテクニックの凄さに迫る

イニエスタ!天才と呼ばれるテクニックの凄さに迫る

バルセロナ史上最高傑作と呼ばれ、幾多のタイトルや個人成績を残してきた世界屈指の天才MFイニエスタ。世界最高レベルの舞台で発揮されてきたその天才イニエスタの凄さを、様々な視点から解説しその凄さの秘密に迫ってみたいと思います。

2021.12.16 サッカー

バルセロナの最高傑作!天才イニエスタ

アンドレス・イニエスタ

Andres IniestaさんはInstagramを利用しています:「⚽ ⚽ 🇪🇸 🇪🇸 💪🏻💪🏻」 (56952)

本名:アンドレス・イニエスタ・ルハン
愛称:Don Andrés (ドン・アンドレス)、El Ilusionista(手品師)、El Cerebro(頭脳)、El Caballero Pálido(青白い騎士)
国籍: スペイン
生年月日:1984年5月11日(34歳)
出身地:フエンテアルビージャ
身長:171cm
体重:68kg
在籍クラブ: ヴィッセル神戸
ポジション:MF (OMF)

クラブ経歴

・ユース
1994-1996 アルバセテ
1996-2001 バルセロナ
・クラブ
1996-2003 バルセロナ B
2002-2018 バルセロナ
2018- ヴィッセル神戸

代表歴

2000:スペイン U-15 2
2000-2001:スペイン U-16
2001:スペイン U-17 4
2001-2002:スペイン U-19
2003:スペイン U-20 7
2003-2006 :スペイン U-21
2006-2018 :スペイン
2004:カタルーニャ

天才イニエスタの凄さ①数字から見る凄さ

Andres IniestaさんはInstagramを利用しています:「Muchísimas felicidades! Qué sea el primero de muchos en esta temporada 👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻! Abrazo desde Japón @fcbarcelona 🇯🇵 Congratulations! Hope…」 (56933)

遂にJリーグへ移籍することになり、すでに世界レベルのテクニックやプレースピードで日本のサッカーファンを魅了している天才アンドレス・イニエスタの凄さとはどのようなものか、まずは数字から見る凄さを見ていきましょう。

バルセロナにおける成績

天才イニエスタはバルセロナの選手として674試合出場、57ゴール、リーガ・エスパニョーラ優勝9回、ヨーロッパチャンピオンズリーグ優勝4回と世界でも屈指の活躍をしてきました。
テクニック、ドリブル、プレースピードなど、どれをとっても世界最高レベルの選手だった天才イニエスタは、バルセロナが育成した天才シャビと並び称され、メッシとともにバルセロナの顔とも言える選手でした。
国内リーグのみならず、欧州の舞台でも優勝に貢献しているところに天才イニエスタの凄さがあります。

代表における成績

イニエスタは国際Aマッチ126試合出場、13ゴールを記録し、2010年FIFAワールドカップ優勝、UEFA EURO 2012優勝という輝かしい成績を代表でも残しています。
このワールドカップとEUROを続けて優勝した際のスペイン代表はまさに「無敵艦隊」の名に恥じない強さを誇っていましたが、この強さを支える中心選手が天才イニエスタだったのです。
クラブチームとは違い、連携などがとりにくい代表においても天才イニエスタはその凄さを遺憾なく発揮しているわけです。
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天才イニエスタの凄さ②テクニックから見る凄さ

天才イニエスタの先輩格として同じ中盤の選手にシャビというレジェンドが存在していましたが、そのシャビと比較しても天才イニエスタの凄さは際立っており、特にプレースタイルの根幹を支えるテクニックの高さはメッシと同じレベルの凄さをもっていました。
各テクニックの凄さからから天才イニエスタの凄さの秘密に迫ってみましょう。

天才イニエスタのドリブルテクニック

天才イニエスタのプレースタイルの中心には、素晴らしいテクニックで行うドリブルがあります。
一般的にサッカーにおいてドリブルを得意とする選手はスピード型かテクニック型に大別されますが、天才イニエスタのドリブルテクニックはこのどちらとも違っており、特別にカテゴライズするべきドリブルテクニックだと言えます。
まず挙げるべき凄さとして懐の深さがあり、次の凄さとして非常に繊細なタッチテクニック、そして最後は卓越した重心のコントロールです。

天才イニエスタの懐の深さとは?

サッカーではドリブルの性質としてよく「懐が深い」という表現をします。
これを一番感じさせるドリブルテクニックを持つサッカー選手はジダンですが、天才イニエスタのドリブルは単に懐が深いだけではなく、これに緩急のドリブルテクニックがミックスされており、非常に奪われにくいドリブルとなっています。
通常のドリブルのように軽快な緩急をつけつつ、相手DFよりも遠い足でギリギリまでドリブル方向を決めず、相手DFの体重移動に合わせてその逆をつくようにボールを運びます。
そのうえ、緩急のタイミングが絶妙なため、相手DFは瞬間的に反応しても必ず後手に回らざるを得ないのです。これを止めることは至難の業と言えるでしょう。

飛びぬけた繊細さで行うボールタッチ

また天才と呼ばれるイニエスタのドリブルは、非常に柔らかく繊細なタッチでコントロールされているため、常に自分が最短でボールに触れる距離以上にボールが離れることがありません。
サッカーの1対1の守備では、基本的にDFはドリブルをする選手のミスを待ち、ボールタッチが雑になったところでボールとボールホルダーの間に、足と身体をねじ込みボールを奪うわけですが、天才イニエスタのドリブルにおいてはその隙がまったくないという凄さがあるのです。
サッカーの基本守備が通用しない、天才イニエスタのドリブルの凄さの一端がここにあります。

最適な姿勢をキープするボディコントロール

サッカーにおいて、ドリブル時の姿勢はその選手のフィジカル的な強さや凄さを物語ります。
この視点で天才イニエスタのドリブル時の姿勢を見てみると、非常にバランスが良く、低姿勢から上半身を起こしたり、またその逆への移行がスムーズで身体のブレが少ないのです。
これが柔軟で繊細なボールタッチを可能としており、それほどスピードが無いにもかかわらず相手DFを置き去りにできるほどの緩急を実現しているのです。
この緩急はサッカーにおいて非常に重要なポイントで、絶妙なタイミングでスピードをコントロールできる天才イニエスタのドリブルの凄さの秘密なのです。

すべての要素が結びついたダブルタッチ

天才イニエスタの得意とするプレーがダブルタッチです。ここには、天才イニエスタの凄さ②で紹介したドリブルの凄さがすべて詰め込まれているのです。
足の動きそのものがボールを運ぶ動きになっており、無駄のないタッチで完全に相手を置き去りにできるプレーとして、天才イニエスタは好んでダブルタッチを使っています。
相手DFはわかっていてもイニエスタの懐の深さからボールに足を届かせることができず、この奪いにいく動きの逆をついてイニエスタは入れ替わるため、スピードに優れたDFでも止めることが難しいプレーなのです。
サッカーにおいて最も効率の良いフェイントプレーを好むところから、天才イニエスタの合理的で無駄のないプレースタイルが伺えます。

天才イニエスタの凄さ③インテリジェンスから見る凄さ

天才イニエスタのドリブルテクニックの特徴を紹介してきましたが、その他にもパステクニックにも非凡な凄さがあります。
しかしこのような上辺のテクニックの凄さだけでは、天才イニエスタの天才たる所以、その凄さがわかりません。
見た目でわかりやすいため、イニエスタを紹介する際には誰もがそのテクニックや緩急溢れるスピードに触れますが、天才イニエスタの最も優れた凄さは、そのサッカーセンス、サッカー脳とプレーの判断スピードにあるのです。

スペースを見つけ出す判断スピードの早さ

サッカーは「スペースの奪い合い」と表現されますが、サッカーのオフェンス戦術はすべてこのスペースを意識して行われます。
日本サッカー的な表現で言えば「3人目の動き」と言われる考え方です。
イニエスタはこの3人目の動きで崩すためのスペースメイクを、ドリブルやパス、フリーランなどのプレー選択で的確に行え、またそのプレー選択のスピードが尋常ではないスピードなのです。
後方からのパスをトラップしながら反転(このプレーも無駄なタッチをせずに迅速に前を向くために重要で、天才イニエスタはどのような狭いスペースでもこのプレーを容易く行える)し、相手ゴール方向を向いたときにはすでに、得点までの最適解がイニエスタの頭にはイメージされています。

ドリブルという機動力を最も効果的に使う

天才イニエスタのプレー判断のスピードはドリブルの凄さにも活かされており、相手DFブロックを崩すための最適な手段としてドリブルを素早く選択することで、相手DFにギャップを埋めるスキを与えない凄さがあるのです。
しかも瞬間的に相手の重心を読み取りボールコントロールに移すスピードも速く、ここでもまた相手DFが考える余裕を与えません。
基本的にパスで崩すという発想が強い一般的な中盤のサッカー選手とは異なり、天才イニエスタには効果的なドリブルという選択肢があり、これを素早いプレー選択の中に無理なく落とし込めるところに、イニエスタの天才性があり凄さの秘密なのです。
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天才イニエスタの凄さ④フィジカルから見る凄さ

天才と称されるイニエスタですが、身長や体重を見る限りフィジカルに恵まれているとは言えません。その点においては天才と呼ばれながらも凄さないといえるでしょう。
ですが、天才イニエスタは意図的に体幹の筋肉を鍛えており、表面的に目立つ筋肉によるフィジカルの鎧は必要としていない凄さがあるのです。
体幹を支える筋肉を強靭にすることでボディコンタクトに対応し、柔軟なタッチと緩急によって正面からぶつかることを避ける天才イニエスタのプレースタイルには、余計な筋肉は必要ないということです。
これはフィジカル偏重傾向にある現代サッカー中では異端的で、天才イニエスタの凄さの1つだと言えます。

繊細なタッチを守るためにも筋肉は不要

サッカーでは怪我防止の観点からも筋肉をしっかりつける、クリスチアーノ・ロナウドのようなアスリートタイプの選手も多くいますが、それとは逆に表面的な筋肉を嫌うサッカー選手も多くいます。
特に瞬間的なアジリティと緩急を使うことで、プレースピードをコントロールするタイプのサッカー選手であるイニエスタは、急激なプレースピードでもミスタッチしないための柔軟性を重視しており、それを阻害しやすい余計な筋肉をつけないわけです。
それよりも、上半身の姿勢を保持するための下半身の筋肉や、アジリティを最大限に引き出すための体幹の筋肉をしっかりつけるほうが、天才イニエスタのプレースタイルをより鋭いものにしてくれるのです。

イニエスタは身体作りも天才だった

またイニエスタのプレーには独特の軽やかさがありますが、これも無駄な筋肉をつけないことによるものです。一般的にスピードや強さは筋肉をつけることで増強することができ、これはサッカーにおいても同様です。
しかしプレースピードを急激に変化させたり、素早くターンしたりする動きが中心のイニエスタのプレースタイルにおいては、筋肉の力よりも重心のコントロールによって動き出す方がよりスピードがあがるわけです。
そして強い筋肉はそれだけのエネルギーを必要とするので、持久力を維持するためにも不要な筋肉は邪魔になるのです。
天才イニエスタは自身のプレーにおいて、最大限の効果を発揮するため、筋肉を含めた身体作りの点でも他のサッカー選手とは違った視点で取り組んでいる凄さがあるのです。

必要な筋肉はしっかりとつける

天才イニエスタのプレーには筋肉は不要とは言え、それでもボディコンタクトはサッカーの試合の中では避けられません。
そのため天才イニエスタはハンドオフという手を使ったプレーで相手DFとの間合いをコントロールすしているのですが、このハンドオフのために必要な筋肉はしっかりとつけています。
小柄な体格でありながら、手だけでしっかりと間合いを確保する天才イニエスタの凄さの一端だと言えるでしょう。
このように必要に応じて筋肉を選択し、常に最適なフィジカルコンディションを維持する努力も、イニエスタの天才的なプレーを支えているのです。

イニエスタ!天才と呼ばれるテクニックの凄さまとめ

大きくわけて4つの天才イニエスタの凄さの秘密を紹介しました。
天才的なテクニックや世界レベルのプレースピードなどのわかりやすい凄さもありますが、その凄さを支えるメンタル面での天才性を知る事で、より天才イニエスタの凄さの秘密に近づけたのではないでしょうか。
天才イニエスタに限らず、世界一流のサッカー選手の凄さは表面的なテクニックやスピードだけではないのですが、どうしてもその面ばかりがフューチャーされやすいので、判断スピードの凄さや戦術的視野の広さを含めたサッカーセンスの凄さにも注目することで、よりサッカーの奥深い面白さに出会うことができるでしょう。

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