2020年2月12日 更新

アディショナルタイムとロスタイムの違いとは?疑問を解決!

『アディショナルタイム4分です!』の実況をよく耳にしますよね。これは延長時間のロスタイムの意味?と思う方もいるかと思います。このアディッショナルタイムとロスタイムの違いと意味のまつわる疑問を徹底解決します!

23,510 view お気に入り 0

試合終了のタイミングとは?

Dog Whistle Metal Iron · Free photo on Pixabay (34861)

アディショナルタイムで『3分』と表示された後、3分経過したのに試合終了のホイッスルが鳴らないなんて経験はないでしょうか。これには2つ理由があります。

1つ目は3分と表示されたとしてもそれは3分台を意味しているので3分ちょうどかもしれませんし、3分59秒かもしれません。約1分の違いが生じることを意味します。主審がそれを決めているので主審だけがそれを知っているということになります。
2つ目はサッカーでは得点が決まりそうなタイミングでは試合終了させてはいけないことになっています。例えばアディショナルタイムが3分ちょうどであったとき、3分経過した時点でペナルティエリア内に選手がいる時はプレーが途切れるまで終了しません。

サッカーでは主審の判断がやはり大きな要素であることを意味します。

アディショナルタイムの平均はどのくらい?

アディショナルタイムは通常1分〜10分の間に収まります。特に何事もなくスムーズに試合が運べば1分、負傷者や揉め事が多めだと10分に及ぶこともあります。平均は3分~4分ほどとなります。

アディショナルタイムの最短、最長とは?

アディショナルタイムは負傷者も出ず、揉め事も特にないと主審が判断した場合、0分となります。これは珍しいことではなく、スムーズに試合が運んだことを意味します。

それでは、最長のアディショナルタイムはどのくらいでしょうか?理論上にはなりますが仮に試合開始から何らかのトラブルで試合が空費したまま試合終了時間になったとき、これは試合時間である45分の、そのままの45分がアディショナルタイムであることを意味します。

しかし45分のアディショナルタイムであったことは過去にありません。最も長いアディショナルタイムとはイングランドのチェシャー・シニア・カップの中での28分という記録です。後半ゴールキーパーのブラガナンがフリーキックを処理しようとしたとき、他の選手と交錯しました。そのままピッチ上で約30分に渡り処置を受けた後、病院に搬送されました。これにより28分という長いアディショナルタイムが生まれたそうです。なお、ブラガナンはその後大きな損傷等なく改善に向かったとのことです。

アディショナルタイムの表示

@hrys0748 on Instagram: “雨により、仕事なし。#GW延長 #ロスタイム #雨サンキュー” (34863)

アディショナルタイムの表示は第4の審判が電光掲示板を掲げて提示します。これは主審がアディショナルタイムを決めて第4の審判に知らせてそれを周知してるものです。

実はアディショナルタイムの時間表示は、ある時まで表示・掲示していませんでした。この場合は主審が45分経過後、アディショナルタイムを判断しそのままの流れでアディショナルタイムに入り時間が完了したら終了のホイッスルを鳴らしていたのです。

なぜアディショナルタイムを表示するようになったのか?

それは1994年FIFAワールドカップアメリカ合衆国で開催された大会に遡ります。まだサッカーが盛んではなかったアメリカ合衆国で当時ワールドカップが開催されました。大会後、アメリカ国民からサッカーについてある不平不満が出たのでした。

それは時間管理が明確でなく、わかりにくいことです。

それもそのはず、アディショナルタイムの時間を表示する前は主審だけがそれをわかっている状態を意味します。そしてアメリカで生まれたバスケットボールはサッカーとは違い、時間管理が非常にシビアです。ゲーム展開の違い、ということもありますが1秒刻みで表示し、誰にも明確に時間を示します。

この違いはアメリカ国民からは意味がわからなかったようで、まさに合理的なアメリカ合衆国らしい出来事です。これがきっかけとなりこの次のフランス大会から表示されるようになったのです。

なぜアディショナルタイムでドラマが生まれるのか?

アディショナルタイムは良くも悪くもドラマが生まれやすいことを意味します。サッカーを楽しむ上で醍醐味の一つとも言えます。アディショナルタイムの時間は、体力が残り少なくなっていることでスキが生まれやすくなりますし、残りの力を振り絞って捨て身で攻撃に向かうことでチャンスを切り開くという意味合いもあります。
また引き分けの状態でアディショナルタイムに突入するとお互い総力戦となり、観戦する側からも白熱した数分間となります。そんなアディショナルタイムに生まれたサッカーのドラマを一部紹介します。

1994FIFAワールドカップ・アジア予選(ドーハの悲劇)

Masakazu Akahori on Instagram: “もうすぐロシア大会が始まるけどアメリカでは日本の試合は見れないな😅 #ロシアワールドカップ  #サッカー #ワールドカップ  #soccer #soccerworldcup  #russiaworldcup2018  #ワールドカップ2018 #アメリカ生活 #ノバイ…” (34864)

日本には有名なドーハの悲劇というものがあります。またロスタイムと呼ばれていた頃の時代です。1994年FIFAワールドカップアメリカ合衆国大会のアジア予選最終節、対イラク戦、その時点では日本が勝ち点差首位とFIFAワールドカップ初出場に近づいていました。

しかし、日本、サウジアラビア、韓国、イラン、イラクと勝ち点差1の間に4カ国並ぶ接戦でワールドカップ出場には勝利が条件であることを意味しておりました。

試合内容

1993.10.28 【ドーハの悲劇】〔ノーカット〕

1993年10月28日カタールのドーハで行われた日本対イラク戦。前半5分、三浦が早々にゴールを決め1−0とします。そのまま後半に移行しイラクの攻撃が活発になってきた55分、ゴールを決められ1−1とふりだしに戻されます。
69分、中山が2−1を決める勝ち越しゴールを決め日本は歓喜に包まれながらアディショナルタイムを迎えました。しかし90分20秒イラクにゴールを決められ同点となりそのまま試合終了となりました。
サウジアラビアはイランに勝利し、韓国は北朝鮮に勝利したことで勝ち点でその2チームが予選通過し同時に、日本の敗退が決定しました。これによりあと一歩のところで日本はワールドカップ 初出場を逃し、ドーハの悲劇として語り継がれるようになったのです。

アディショナルタイムのまとめ

・アディショナルタイムとロスタイムは同じ意味です。
・ロスタイムは日本だけで呼ばれていた和製英語です。
・2000年代を皮切りにアディショナルタイムと呼ばれるようになりました。
・アディショナルタイムは主審が決めます。
・アディショナルタイムの表示は1998年フランスワールドカップからするようになりました。
・ポジティブな言葉で最後まで諦めない姿勢がアディショナルタイムにはあります。


アディショナルタイムという呼び方で、『あと3分しかない』と考えるのではなく『あと3分もある』と発想を転換ができ、最後まであきらめないことでつかみ取れる何かがあると考えられます。
47 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

タムラ タムラ