サッカーのゾーンディフェンスを考察しよう!守備の方法や動き方とは?
サッカーの守備を学ぶならゾーンディフェンスは必須です。イタリアで生まれた守備戦術はすでにサッカーの共通語となっていて、ゾーンディフェンスはサッカーでは基本になります。ソーンディフェンスはディアゴナーレとスカラトゥーラの二つの動き方がありますので解説します。
Writer
公式ライター Activel_director
ゾーンディフェンスとは?
各ゾーンごとに担当する選手が決まっていて、マークする相手選手は担当するゾーンが近い選手が守備をすることになります。
ゾーンディフェンスの戦術背景とは?
ゾーンディフェンスという戦術が生まれた背景はまず、1925年に現在のオフサイドルールができたことが挙げられます。
オフサイドができたことでディフェンスラインを高く保つメリットが生まれ、一気にラインを上げてオフサイドトラップをかけるという戦術が生まれていきました。
現在のゾーンディフェンスのルーツは1980年代のACミランを率いたアリゴ・サッキ監督が体系化したといわれていて、マラドーナをいかに止めるかという目的のもとで進化を遂げました。
マラドーナには、1対1だとドリブルで抜かれるために、数的優位を作ると今度はスルーパスを通されてしまいます。そのため守備陣形を保ったまま、陣形をコンパクトにしてボールを奪う必要があります。マラドーナ対策として生まれた守備戦術が現在も主流となっているわけです。
ゾーンディフェンスの効果
集団で整理された守備戦術でボールを奪った瞬間も守備時の位置関係が整理されているので、集団でそのまま攻撃に転じるカウンターアタックも繰り出しやすいという効果があります。
マンツーマンとの違いとは?
守備はゾーンディフェンスとマンツーマンに完全に分けられるものではなく、どこのチームもこの二つの守備の方法が混在した守備戦術を持っていて、ゾーンディフェンスとマンツーマンの比率が各チームで違います。
ゾーンディフェンスは、中間ポジションからの崩しとサイドチェンジに弱く、マンツーマンはポジションチェンジに弱いという特徴があります。
ゾーンディフェンスの種類
・デアゴナーレ
・スカラトゥーラ
ディアゴナーレ
この一人がボールに寄せて、斜め後ろをカバーリングする対の動きをチャレンジ&カバーという言い方をします。ボールに寄せた選手の斜め後ろを埋めるのは、ゾーンディフェンス守備の鉄則でディアゴナーレという用語は覚えなくても良いですが、自然にできるようにしておく必要があります。
スカラトゥーラ
スペース埋める方法はボールと、自陣ゴールを結ぶ直線ルートに集結するように全体の守備陣形をコンパクトにします。
スカラトゥーラという言葉は、覚えにくいので、実際ではあまり使われませんが、絞る、スライドという言葉が守備の時に出た時はスカラトゥーラのことを指しています。
ゾーンディフェンスとはディアゴナーレとスカラトゥーラの一連の動きの総称。
具体的なゾーンディフェンスを動画でチェック
4-4-2守備 選手用
ゾーンディフェンスを基調にした守備を行うチームは4-4-2で3ラインを形成するやり方が多くて、このアトレティコ・マドリードの守備はシステムも動き方もゾーンディフェンス典型例といえます。
ゾーンディフェンスを育成年代で教えるときの注意点
相手がボールを下げたり後ろを向いてディフェンスラインの背後を取られるリスクがない状態となったときにディフェンスラインを上げて相手をゴールから遠ざけます。
選手間の距離は等間隔が望ましく全体が一つの生き物のように連動して一連の動作を行うためにロープをディフェンスラインの選手に着用して練習する方法もあります。ただし、ゾーンディフェンスであれマンマークであれ守備の目的はまず失点しないこと、次にボールを奪うことというのは変わりません。
守備の目的がゾーンディフェンスになってしまうような指導は選手の危機察知能力を失わせるリスクがあります。
守備のツボをおさえれば、どんなチームも絶対に強くなる!と、うたう松田浩氏の書籍です。日本最高の守備マイスターによる、面白くて眠れなくなる守備の参考書となっています。
商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。