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サッカーのゾーンディフェンスを考察しよう!守備の方法や動き方とは?

サッカーのゾーンディフェンスを考察しよう!守備の方法や動き方とは?

サッカーの守備を学ぶならゾーンディフェンスは必須です。イタリアで生まれた守備戦術はすでにサッカーの共通語となっていて、ゾーンディフェンスはサッカーでは基本になります。ソーンディフェンスはディアゴナーレとスカラトゥーラの二つの動き方がありますので解説します。

2022.11.23 サッカー

ゾーンディフェンスとは?

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ゾーンディフェンスとは、ボールの位置を基準にスペースを埋めながらディフェンスする守備戦術のことで日本ではゾーンプレスともいいます。ゾーンディフェンスは特定の選手にマークをつけずにボールの位置の移動に合わせて、陣形を崩さずに全体でスライドします。

各ゾーンごとに担当する選手が決まっていて、マークする相手選手は担当するゾーンが近い選手が守備をすることになります。

ゾーンディフェンスの戦術背景とは?

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ゾーンディフェンスという戦術が生まれた背景はまず、1925年に現在のオフサイドルールができたことが挙げられます。

オフサイドができたことでディフェンスラインを高く保つメリットが生まれ、一気にラインを上げてオフサイドトラップをかけるという戦術が生まれていきました。

現在のゾーンディフェンスのルーツは1980年代のACミランを率いたアリゴ・サッキ監督が体系化したといわれていて、マラドーナをいかに止めるかという目的のもとで進化を遂げました。

マラドーナには、1対1だとドリブルで抜かれるために、数的優位を作ると今度はスルーパスを通されてしまいます。そのため守備陣形を保ったまま、陣形をコンパクトにしてボールを奪う必要があります。マラドーナ対策として生まれた守備戦術が現在も主流となっているわけです。

ゾーンディフェンスの効果

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ゾーンディフェンスの効果は、ボールの位置と味方の位置でそれぞれの選手のポジショニングを決めるので、統制が取りやすく、ディフェンスラインをコントロールすることができます。ディフェンスラインをコントロールすることでオフサイドを取ることができるので、陣形をコンパクトにして相手の攻撃をするためのスペースを奪奪うことが可能です。ボールの位置を基準にすることによってチーム全体でディフェンスへの統一感ができ死角をつくらないで守ることができます。

集団で整理された守備戦術でボールを奪った瞬間も守備時の位置関係が整理されているので、集団でそのまま攻撃に転じるカウンターアタックも繰り出しやすいという効果があります。

マンツーマンとの違いとは?

ゾーンディフェンスはボールの位置を基準にして守備の陣形を決めるのに対して、マンツーマンは相手選手の位置を基準にマークを決めます。

守備はゾーンディフェンスとマンツーマンに完全に分けられるものではなく、どこのチームもこの二つの守備の方法が混在した守備戦術を持っていて、ゾーンディフェンスとマンツーマンの比率が各チームで違います。

ゾーンディフェンスは、中間ポジションからの崩しとサイドチェンジに弱く、マンツーマンはポジションチェンジに弱いという特徴があります。

ゾーンディフェンスの種類

ゾーンディフェンスの種類は2つ!
・デアゴナーレ
・スカラトゥーラ

ディアゴナーレ

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ディアゴナーレとはまず、ボールを持っている選手に対して一人が寄せていき、寄せてできた斜め後ろのスペースを埋めることをさしています。ボール保持者にドリブル突破をゆるした際のカバーリングとパスコースを限定するために行います。

この一人がボールに寄せて、斜め後ろをカバーリングする対の動きをチャレンジ&カバーという言い方をします。ボールに寄せた選手の斜め後ろを埋めるのは、ゾーンディフェンス守備の鉄則でディアゴナーレという用語は覚えなくても良いですが、自然にできるようにしておく必要があります。

スカラトゥーラ

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ディアゴナーレでボールに寄せた選手の斜め後方にできたスペースを埋めると、次は、斜め後ろに移動した選手が移動したどきにスペースができます。新しくできたスペースを他の選手がスライドして埋める動きのことをスカラトゥーラといいます。

スペース埋める方法はボールと、自陣ゴールを結ぶ直線ルートに集結するように全体の守備陣形をコンパクトにします。

スカラトゥーラという言葉は、覚えにくいので、実際ではあまり使われませんが、絞る、スライドという言葉が守備の時に出た時はスカラトゥーラのことを指しています。
ゾーンディフェンスとは?
ゾーンディフェンスとはディアゴナーレとスカラトゥーラの一連の動きの総称。

具体的なゾーンディフェンスを動画でチェック

4-4-2守備 選手用

ゾーンディフェンスが機能しているチームは、上の動画の赤いユニフォームのアトレティコ・マドリードの選手の動きを見ると分かりやすいです。全員が同じ方向を向いて守備をしているので死角ができないいません。さらにボールを持っている選手から攻撃の選択肢を奪っています。

ゾーンディフェンスを基調にした守備を行うチームは4-4-2で3ラインを形成するやり方が多くて、このアトレティコ・マドリードの守備はシステムも動き方もゾーンディフェンス典型例といえます。
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ゾーンディフェンスを育成年代で教えるときの注意点

初の戦術練習で“ハリル流”プレス指導、センチ単位の緻密指示― スポニチ Sponichi Annex サッカー (87917)

ポジショニングを移動するタイミングはボールが移動している時です。相手にボールがわたった場合は一度止まります。理由は、ボールを持っている選手の視線が上がり、パスを出せる状態になると裏のスペースをケアするためにディフェンスラインを下げる用意をします。

相手がボールを下げたり後ろを向いてディフェンスラインの背後を取られるリスクがない状態となったときにディフェンスラインを上げて相手をゴールから遠ざけます。

選手間の距離は等間隔が望ましく全体が一つの生き物のように連動して一連の動作を行うためにロープをディフェンスラインの選手に着用して練習する方法もあります。ただし、ゾーンディフェンスであれマンマークであれ守備の目的はまず失点しないこと、次にボールを奪うことというのは変わりません。

守備の目的がゾーンディフェンスになってしまうような指導は選手の危機察知能力を失わせるリスクがあります。
おすすめ書籍は?
守備のツボをおさえれば、どんなチームも絶対に強くなる!と、うたう松田浩氏の書籍です。日本最高の守備マイスターによる、面白くて眠れなくなる守備の参考書となっています。
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