サッカーの歴代日本代表の監督まとめ!最強監督はだれだ?
サッカー日本代表監督はこれまでにワールドカップで残した最高成績はベスト16で、様々な日本人監督や外国人監督が就任してきました。Jリーグ発足以降、サッカー日本代表監督として日本代表を指揮してきた歴代監督の中で戦績などから最強の監督を紹介します。
2021.12.16
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サッカー
Writer
公式ライター 水無月
Index
- サッカー日本代表監督
- サッカー歴代日本代表監督①ハンス・オフト監督
- サッカー歴代日本代表監督②ファルカン監督
- サッカー歴代日本代表監督③加茂周監督
- サッカー歴代日本代表監督④岡田武史監督
- サッカー歴代日本代表監督⑤フィリップ・トルシエ監督
- サッカー歴代日本代表監督⑥ジーコ監督
- サッカー歴代日本代表監督⑦イビチャ・オシム監督
- サッカー歴代日本代表監督⑧岡田武史監督
- サッカー歴代日本代表監督⑨アルベルト・ザッケローニ監督
- サッカー歴代日本代表監督⑩ハビエル・アギーレ監督
- サッカー歴代日本代表監督⑪バヒド・ハリルホジッチ監督
- サッカー歴代日本代表監督⑫西野朗監督
- サッカー日本代表監督歴代最強の監督はザッケローニ監督だ!
サッカー日本代表監督
サッカー日本代表監督としてこれまでに数々の監督が就任してきました。しかしながら、日本はワールドカップで最高順位はベスト16止まりです。ここ最近は世界との差が開きつつある中、これまでに就任した歴代のサッカー日本代表監督の中で一番優秀で名将や名監督と呼ばれる最強の監督は誰なのかを紹介します。
サッカー歴代日本代表監督①ハンス・オフト監督
ハンス・オフトがサッカー日本代表監督として指揮したのは1992年5月~1993年10月の期間です。Jリーグ発足後、初めてのサッカー日本代表監督となった人物で、それと同時に初めての外国人監督となりました。過去にはオランダのユース代表コーチや日本のクラブでコーチや監督を歴任し、一定の成績を残した過去をもちます。
ハンス・オフトがサッカー日本代表監督としての成績は33試合16勝9負8分勝率0.48という成績です。外国人として初の監督でしたが出だしは順調で、1992年のダイナスティカップやAFCアジアカップで優勝するなど輝かしい成績を残しました。一方で1993年のワールドカップアメリカ大会では本選に出場することができず期待を裏切る結果になります。この悲劇を日本ではドーハの悲劇として現在も語られています。
ハンス・オフト監督の戦術や特徴
ハンス・オフト監督がサッカー日本代表で用いフォーメーションは4-3-1-2です。ハンス・オフト監督の戦術は三角形を意識したトライアングルのポジションをとることでパスを通りやすくし、スリーラインと呼ばれるラインをスモールフィールドという各ポジションのラインを短くとることで攻守へのバランス保つサッカーを戦術としています。
サッカー歴代日本代表監督②ファルカン監督
ファルカンがサッカー日本代表監督として指揮したのは1994年5月~1994年10月までの短い期間です。過去にはブラジル代表の監督を歴任して、ハンス・オフト監督の後任としてサッカー日本代表の監督に就任しました。ハンス・オフト監督とは違って選手に細かい指導をする指導者ではありませんでした。
ファルカン監督がサッカー日本代表の監督しての成績は9試合3勝2負4分勝率0.33という成績です。ハンス・オフト監督の後任として就任し、若手を積極的に起用して世代交代を図ろうとするも要求が高くアジア大会ではいい成績を残すことができず退任しました。
ファルカン監督の戦術や特徴
ファルカン監督が用いたフォーメーションは4-3-1-2と4-2-2というシステムです。まず4-3-1-2では前任のハンス・オフト監督も使用していたシステムをベースに戦っていましたが、ファルカン監督は新しいシステムとして4-2-2-2という現在の4-4-2に相当する最先端のフォーメーションも使用しました。ファルカン監督の戦術はゾーンプレスとショートカウンターであったが、その戦術は高い位置でボールを奪うことに意義があります。
サッカー歴代日本代表監督③加茂周監督
加茂周がサッカー日本代表監督として指揮したのは1994年~1997年の間です。過去には現在の横浜F・マリノスにあたる日産自動車サッカー部の監督として1983年の天皇杯で優勝に導くなど、国内で好成績を残していました。ファルカン監督の後任としてサッカー日本代表監督に就任し、日本のサッカー発展の為に尽力します。
加茂監督のサッカー日本代表監督としての成績は46試合24勝14負8分勝率0.52という成績です。1996年に開催されたAFCアジアカップ1996では準々決勝で敗退し、周囲からはワールドカップに向けて不安視されていました。1998年のフランスワールドカップ出場をかけて1997年のアジア最終予選では本戦出場への切符が怪しくなったため、ワールドカップ予選の最中ではあったが解任されました。
加茂周監督の戦術や特徴
加茂周監督が用いた主なフォーメーションは4-2-2-2(4-4-2)です。加茂周監督の戦術はゾーンプレスを主体としたショートカウンターをする素早いサッカーでした。これは前任のファルカン監督と同じだが、パスやドリブル主体の欧州相手には通じてもロングボール主体のアジア相手には通じないのが特徴です。そのため成績にも結果が表れアジア圏のチーム相手に苦戦しています。
サッカー歴代日本代表監督④岡田武史監督
岡田武史がサッカー日本代表監督に就任したのは1997年~1998年の間です。日本代表のコーチをしていましたが、加茂周監督の解任により昇格という形でサッカー日本代表監督に就任しました。当時の岡田監督はサッカーを引退してからコーチとなったものの、指導経験は浅く監督経験は全くありませんでした。
岡田武史監督がサッカー日本代表を指揮した際の戦績は19試合9勝6負4分勝率0.60です。日本代表を初めてワールドカップ本戦へと導いた日本人監督の名将ですが、1998年のフランスワールドカップではグループリーグで全敗し退任しました。指導経験が浅くも日本代表をワールドカップ本戦へ導いた手腕は名将への第一歩と言えます。
岡田武史監督の戦術や特徴
岡田監督の用いた主なフォーメーションは3-4-1-2というシステムです。岡田監督の戦術はこれまでに上記で紹介してきた監督の戦術を引き継いでおり、特徴としてはゾーンプレスを主体としたカウンターになります。岡田監督は加茂周監督の時にサッカー日本代表のコーチだったため、この戦術への理解度は髙く引き継いでワールドカップへ本戦へと導きました。
サッカー歴代日本代表監督⑤フィリップ・トルシエ監督
トルシエがサッカー日本代表監督として指揮したのは1998年~2002年の間です。過去にコートジボワールやナイジェリア代表の監督を指揮しては好成績を残すも様々な問題があり長くは続きませんでした。フランスワールドカップ終了後にサッカー日本代表の監督に就任し、2002年の日韓ワールドカップ終了まで指揮しました。トルシエ監督はアフリカでの実績が高い名監督としてしられています。
トルシエ監督のサッカー日本代表監督としての成績は50試合23勝12負15分勝率0.46という成績です。U-20などの若い世代の監督も兼任しており、2000年のシドニーオリンピックでは準々決勝にまで進出したり同年のAFCアジアカップ2000では優勝するなど一定の成績を残していました。2002年の日韓ワールドカップ本戦ではグループリーグを突破するも、決勝トーナメント初戦で敗れ退任しました。
フィリップ・トルシエ監督の戦術や特徴
トルシエ監督が用いた主なフォーメーションは3-4-1-2というシステムです。基本的な戦術としてはファルカンや加茂監督と同じだが、特徴としては「フラット3」と呼ばれるDFがラインの上げ下げを細かく行うところになります。この戦術はオフサイドトラップを仕掛けるだけでなく、より攻撃的なサッカーをするための戦術です。しかし、オフサイドトラップが失敗すればビッグチャンスを作られるのが最大の欠点となります。
サッカー歴代日本代表監督⑥ジーコ監督
神様ジーコがサッカー日本代表監督として指揮したのは2002年~2006年の間です。選手としてブラジル代表の主力として活躍し、日本の鹿島アントラーズでプレーした経験をもちます。トルシエ監督の後任としてサッカー日本代表の監督に就任し、これがほぼ初めての監督業となりました。
ジーコ監督のサッカー日本代表監督としての成績は72試合37勝19負16分勝率0.51という成績です。2004年のAFCアジアカップでは優勝し翌年のコンフェデ杯では強豪ブラジルと引き分けるなど確かな成績を残していました。2006年に開催されるドイツワールドカップのアジア予選では世界最速で出場権を獲得したが、ワールドカップ本戦では1勝もできずワールドカップ後には退任しました。
ジーコ監督の戦術や特徴
ジーコ監督の用いた主なフォーメーションは4-2-2-2というシステムです。このシステムの特徴は各ポジションがセットになっており、ポジションごとにバランスを保てば全体的にバランスがとれる仕組みとなっています。だが、ジーコ監督のシステムはあくまで形だけで選手の個々の能力を最大限に活かすための組織です。強豪相手には善戦しても同レベル以下のチームには悪戦することが多くなりました。
サッカー歴代日本代表監督⑦イビチャ・オシム監督
オシムがサッカー日本代表監督として指揮したのは2006年~2007年の間です。ジーコ監督の後任として日本代表の監督に就任しました。過去にはユーゴスラビア代表でベスト8や日本のジェフユナイテッド市原・千葉でナビスコカップを優勝するなど、これまでに監督を担ってきた歴代監督の中では名監督で実績や経験豊富な人物です。
オシム監督がサッカー日本代表監督としての成績は20試合12勝3負5分勝率0.60となっています。2006年のドイツワールドカップの大会後ということで新戦力や既存のメンバーでやりくりしている最中だったが、病気により監督業は困難な為退任しました。2007年に開催されたAFCアジアカップでは4位という成績を残しています。
イビチャ・オシム監督の戦術や特徴
オシム監督の用いた主なフォーメーションは4-2-3-1です。オシム監督のフォーメーションは頻繁に変わることが多く、選手が考えて走るのが特徴にります。守備はマンツーマンディフェンスを基本とし攻撃ではパスを回していく戦術です。この戦術の欠点はパスを回している際のパスカットからのカウンターをされる点だったが、オシム監督はリスクはつきものと語っていました。
サッカー歴代日本代表監督⑧岡田武史監督
岡田武史がサッカー日本代表監督に再就任したのは2008年~2010年の間です。Jリーグ発足以降で2度就任するのは歴代監督の中で岡田監督が初となり、指揮を執れないオシム監督の後任として2007年にサッカー日本代表監督に再就任しました。岡田監督は就任当初目標としてワールドカップのベスト4という目標を掲げています。
岡田監督2度目のサッカー日本代表監督としての成績は50試合26勝11負13分勝率0.52です。岡田監督は2010年ワールドカップ南アフリカ大会予選では自身2度目のワールドカップ本戦出場に導きました。本戦ではグループリーグを見事に突破し決勝トーナメント1回戦ではPK戦の末に敗戦しベスト16という結果に終わります。ワールドカップ後に契約終了となり退任しました。日本人監督として2度ワールドカップ本戦へ導き、ベスト16という成績を残したのは日本代表監督の中では名将と呼ばれてもおかしくありません。
岡田武史監督の戦術や特徴
岡田監督が用いたフォーメーションは4-2-3-1です。岡田監督の戦術は当初、前線から激しくプレスをかけパスサッカーが特徴でした。しかし、2010年のワールドカップの年にシステム変更をしました。新しく変更されたフォーメーションが4-1-4-1です。このフォーメーションになってからは守備が安定したが攻撃へのバリエーションが少なくなりました。
サッカー歴代日本代表監督⑨アルベルト・ザッケローニ監督
ザッケローニがサッカー日本代表監督として指揮したのは2010年~2014年の間です。前任の岡田監督がワールドカップでベスト16という成績を残し、それ以上の成績を残すことを期待されての就任でした。ザッケローニ監督は母国イタリアのクラブでユヴェントスやインテルACミランなど数々のサッカーの名門と呼ばれるクラブを過去に指揮しています。中でもACミラン時代には就任初年度にリーグ優勝に導くなど実績もある名監督です。
ザッケローニがサッカー日本代表監督としての成績は55試合30勝13負12分勝率0.545という成績です。ザックジャパンはサッカーで強豪のアルゼンチンやフランスなどに勝利し、AFCアジアカップの大会では優勝に導くなど順調に進んでいました。期待されて臨んだ2014年のブラジルワールドカップではグループリーグで勝ち点1しか奪えず、グループリーグ敗退と結果を残せず退任します。数々の強豪を倒したのは名将による指揮あってのものかもしれません。
アルベルト・ザッケローニ監督の戦術や特徴
ザッケローニ監督が主に用いたフォーメーションは4-2-3-1と3-4-3です。ザッケローニ監督の特徴としてはポゼッションを重視したサッカーになります。ボールをパスを回しながら保持し、崩しのチャンスを待ちながらボール保有率を高めて勝つ戦術です。フィジカルでは対抗できない日本人ならではの戦術であったが、シュートを打つ機会が減ってしまいました。
サッカー歴代日本代表監督⑩ハビエル・アギーレ監督
ハビエル・アギーレがサッカー日本代表監督として指揮したのは2014年8月~2015年2月の間です。ワールドカップで結果を残せなったザッケローニ監督の後任として就任しましたが、過去の八百長疑惑が報じられわずか約6ヶ月間と短い期間となりました。2010年にワールドカップの最終予選で予選敗退濃厚であったメキシコをワールドカップ本選出場に導き、本戦では大会ベスト16という成績を残した経歴をもちます。
ハビエル・アギーレ監督のサッカー日本代表監督としての成績は10試合6勝2敗2分勝率0.60です。勝率は6割と高めですが、タイトルが掛かった2015年のアジアカップでは大会ベスト8で敗退し、タイトルを逃しました。その後、過去に所属していたクラブの監督時代に行われた八百長疑惑が表面化したため短い期間で解任されました。
ハビエル・アギーレ監督の戦術や特徴
アギーレ監督がサッカー日本代表で用いた主なフォーメーションは4-3-3ですが、試合中の攻守によってシステムが流動的に変化するのがこのフォーメーションの特徴です。戦術としてはまずは守備を重視しそこから攻撃に繋げる堅守速攻になります。この戦術はアンカーと呼ばれるポジションが中心となって全体が連動して守備する為、後半は体力的にきつくなってしまうのが欠点で引いた相手を崩すのが難しいです。
サッカー歴代日本代表監督⑪バヒド・ハリルホジッチ監督
ハリルホジッチがサッカー日本代表監督として指揮したのは2015年~2018年です。ハリルホジッチ監督は過去にアルジェリア代表の監督として2014年のワールドカップでアルジェリアを史上初の大会ベスト16という成績を残しました。アルジェリアでは名監督となり2015年にサッカー日本代表の監督に就任しました。
ハリルホジッチ監督のサッカー日本代表監督としての成績は38試合21勝8敗9分勝率0.55です。勝率としてはかろうじて5割を超えていますが、注目すべきは試合の対戦相手の結果にあります。ハリルホジッチ監督が日本代表として試合を行った対戦相手はほとんどがアジア圏なのです。アジア圏の相手に勝ちきれないことも多くなり、2018年ロシアワールドカップ本戦前に解任となりました。
バヒド・ハリルホジッチ監督の戦術や特徴
ハリルホジッチ監督がサッカー日本代表で用いた主なフォーメーションは4-2-3-1です。しかし戦術としてはフォーメーションを相手よって変えたりとしますが、主に縦に速いサッカーをします。ロングボールでFWが裏へ抜け出して得点を狙うスタイルでした。また、「デュエル」がハリルジャパンを象徴し、フィジカルを強くすることでサイドからクロスの空中戦を制することが狙いでしたが、名監督の戦術は日本人のスタイルにはフィットせず低迷しました。
サッカー歴代日本代表監督⑫西野朗監督
西野朗(にしのあきら)監督は2018年4月~現在に至るまでのサッカー日本代表監督です。日本代表監督になる前は日本サッカー協会で技術委員長を務めていました。これまでにJリーグのチームで監督に就任し数々のタイトルを獲得しています。中でもガンバ大阪時代の監督はAFCからアジア最優秀監督に選ばれ、Jリーグの3タイトルを独占するなど日本人の監督として名将になっていきました。また、Jリーグの監督通算勝利数は歴代1位という記録の持ち主です。
西野監督は就任して間もないため、サッカー日本代表監督としての通算成績は3試合1勝2敗0分勝率0.33です。ワールドカッがプ本戦前に1勝することができ、本戦ではどのような手腕をみせてもらえるか注目になります。
西野朗監督の戦術や特徴
西野監督がサッカー日本代表監督としてガーナ戦で使用したフォーメーションは3バックを採用した以下の3-4-2-1を使用しました。3バックの中央にはクラブでもやっている長谷部が入り、攻撃的なサッカーをする戦術です。この組織はFWの下にシャドーと呼ばれるポジションを2つ置くことで攻撃に厚みが出ますが、守備が手薄になります。その手薄な部分をウイングバックと呼ばれるポジションがカバーしなくてはいけません。
サッカー日本代表監督歴代最強の監督はザッケローニ監督だ!
サッカー日本代表歴代監督を紹介しました。歴代日本代表監督の中で1人の最強監督を選ぶなら適任はザッケローニ監督です。過去のクラブの実績でも名将と呼ばれてもおかしくないですが、成績としては岡田監督やトルシエ監督が候補になります。しかし、トータルで考えるとアルゼンチンやフランスなどの強豪を倒しコンフィデ杯では強豪相手に接戦の試合展開をするなど、ワールドカップでは不本意な成績でしたがザッケローニ監督が日本代表監督の名将や名監督と呼ばれるのに相応しいです。
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