サッカーのテーマソングとは試合中にファンが歌う曲や大会を彩る曲を指します。選手を鼓舞する応援歌や入場時や選手整列時に流れるアンセムなど、大会ごとにテーマソングを設けることもあります。ワールドカップでは開催地に沿ったテーマソング、高校サッカーでは、ティーンに人気のアーティストが歌う選手の未来を応援する歌のテーマソングが設けられます。
サッカーのテーマソングとは?
サッカーのテーマソングとは
試合中にファンが歌う曲や大会を彩る曲のことで、試合中に流れる曲や大会ごとにテーマソングや主題歌を指します。
ワールドカップでは大会ごとでテーマソングが設けられ、選手入場時に流れるアンセムから、ファン・サポーターが応援しているチームの選手を鼓舞するチャントまでさまざまな種類があります。サッカー日本代表のテーマソングには有名な曲が多いため、誰でも1度は聞いたことがあるでしょう。
サッカーソングと言えば?
代表的なサッカーソングと言えば、次の3曲です。
・アイーダ
・バモ!ニッポン
・キャプテン翼のテーマソング
3曲とも試合中によく流れているため、誰もが必ず1度は聞いたことがあると言えるほど有名な楽曲やアニメの主題歌です。
アイーダ
アイーダは、サッカー日本代表戦でファンやサポーターがよく応援曲(チャント)で歌っている曲です。
オオオ、オオオ、オーオーから始まる曲は、比較的歌詞も簡単で歌いやすいため、
サッカーのCMなどでも取り上げられています。
サッカー日本代表だけでなくJリーグクラブの応援曲にも使用されているアイーダは、サッカーのテーマソングのなかで1番耳にする機会が多いです。
バモ!ニッポン
言葉 |
語源 |
意味 |
バモ |
Vamos |
さあ、行こう! |
バモ!ニッポンは、アイーダと同様、サッカー日本代表戦でよく歌われている曲で、
オーバモ!ニッポンの歌詞が特徴的です。
バモの語源はスペイン語のVamosで、さあ、行こう!といった意味となるため、バモ!ニッポンを直訳するとさあ、行こう!ニッポンとなります。タイトルの意味を見るだけでも、バモ!ニッポンは、まさにサッカー日本代表選手たちを鼓舞する代表的な応援曲です。
キャプテン翼のテーマソング
キャプテン翼のテーマソングは、アニメの主題歌で、もっとも有名なサッカーソングの1つです。キャプテン翼は1981年に週刊少年ジャンプに連載された高橋陽一先生描いたサッカー漫画で、ネイマールやポドルスキといった有名選手も認識しているほど有名です。
特に1983年にアニメ化されたときの主題歌が有名で、ついつい口ずさんでしまう主題歌のイントロ部分が人気を集めています。
ワールドカップのテーマソング
直近のワールドカップのテーマソングは、次の3曲です。
・Live It Up
・We Are One
・Waka Waka
ワールドカップのテーマソングはあまり大きく取り上げられませんが、各大会ごとにテーマソングがあり、有名サッカー選手がミュージックビデオに出演していたり有名歌手が楽曲提供をしていることが多いです。
Live It Up/Nicky Jam
Live It Upは、アメリカのNicky Jamと注目の若手シンガーEra Istrefiが楽曲提供をした、
2018年のロシア大会の公式テーマソングです。Nicky JamとEra Istrefiだけでなく、大物俳優のWill Smithが楽曲に参加していることで注目を集めました。
Live It Upのアップテンポな曲調は、サッカーの祭典として世界を熱狂させるワールドカップのイメージにマッチしています。
We Are One/Pitbull
We Are Oneはアメリカ出身のPitbullとJennifer Lopez、ブラジルの歌手Cláudia Leitteの3名が歌う2014年ブラジル大会のテーマソングです。歴代のテーマソング同様にWe Are Oneもアップテンポな曲調と、ブラジル特有のサンバを盛り込んだ曲で、大会テーマソングだけでなく、選手の応援歌に使われています。
Waka Waka/Shakira
Waka Wakaは、コロンビア国籍の歌手・Shakiraが歌う
2010年南アフリカ大会のテーマソングです。南アフリカ大会は、アフリカ大陸で初めて開催されるワールドカップだったことから、楽曲のなかに
Africaのフレーズが盛り込まれています。
明るくポップな曲調が特徴のWaka Wakaは、過去大会のテーマソングと同様に、大会を大きく盛り上げました。
サッカー日本代表のテーマソング
サッカー日本代表のテーマソングは、次の3曲です。
・勝利の笑みを 君と
・見たこともない景色
・NIPPONコール
3曲とも、応援ソングやチャントに使用されている有名な楽曲です。
勝利の笑みを 君と/ウカスカジー
勝利の笑みを君とは、サッカー日本代表の応援ソングでもっとも有名なテーマソングの1つです。ウカスカジーの愛称で、Mr.Childrenの桜井和寿さんとEAST ENDのGAKU-MCで結成されたユニットが、2014年のブラジルワールドカップを盛り上げるために制作した曲です。
当時はCMに使用されて頻繁に流れていたため、現在でもサッカー日本代表の応援曲といえば勝利の笑みを君とと答える方が多いです。
見たこともない景色/菅田将暉
見たこともない景色はサッカー日本代表のスポンサーである
auの日本代表応援イメージソングで、俳優の菅田将暉さんが歌う楽曲です。2017年発表の楽曲ですが、2019年のサッカー日本代表戦でもイメージソングに流されていました。
auのCMに出演している豪華俳優陣がサッカーをしている映像とあわせて利用されていたため、世間の人の印象に深く残る楽曲となりました。
NIPPONコール
NIPPONコールは、サッカー日本代表戦で聞かないことはないといえるほど有名な応援曲です。誰でも簡単に歌うことのできるメロディで、普段サッカースタジアムに行かない方が動員することが多い代表戦に最適な曲と言えます。
NIPPONコールでは、太鼓の音にあわせてサポーターが両手を広げてニッポン!と言っている姿が印象的です。
Jリーグのテーマソング
Jリーグのテーマソングで有名な楽曲は、次の3曲です。
・エンターテイナー
・You’ll never walk alone
・Allez Allez Allez
サッカー日本代表のテーマソングに比べてマイナーソングが多いですが、特徴のある曲で、1度聞くと耳に残ります。
エンターテイナー
エンターテイナーは、
Jリーグで多くのクラブが使用している応援歌です。北海道コンサドーレ札幌やガンバ大阪のJ1クラブだけでなく、FC岐阜、東京ヴェルディといったJ2クラブでも使用されているため、スタジアムでJリーグを観戦したことがある方なら必ず耳にしたことがある1曲です。
エンターテイナーは、チーム応援曲に使用されることが多いですが、選手個人の応援曲に使用しているチームもあります。
You’ll never walk alone
You’ll never walk alone.は、
FC東京が選手入場前に歌う曲です。FC東京のホームスタジアムである味の素スタジアムでは、You’ll never walk alone.が流れ始めると電光掲示板に歌詞が表示されるといった、初めてスタジアムに来場した方に優しい取り組みを実践しています。
Jリーグ以外では、先日プレミアリーグ発足後初の優勝を決めたリヴァプールの有名な応援歌としても有名です。
Allez Allez Allez
Allez Allez Allezは、セレッソ大阪がチーム応援曲に使用している、重低音の原曲と選手へ想いを込めた歌詞が印象的な応援曲です。Jリーグ以外でも、リヴァプールやスペイン・リーガエスパニョーラのアトレティコマドリードなど、多くのクラブチームの応援曲に使用されています。
高校サッカーのテーマソング
全国高校サッカー選手権の直近3大会のテーマソングは、次の3曲です。
・We are on your side
・僕のこと
・いつかこの涙が
毎年12月から翌年1月頭まで、年をまたいで開催される全国高校サッカー選手権でも、応援ソングが用意されます。応援ソングを手掛けるアーティストには、高校生世代に人気のアーティストや選手と同年代の高校生が抜擢されることがほとんどです。
We are on your side/三阪咲(2019年大会)
We are on your sideは三阪咲が歌う
2019年大会のテーマソングです。選手権に出場する選手と、スタンドやテレビの前から応援する方々の両方の目線で歌われており、選手権だけでなく将来の輝かしい未来を見据えたメッセージ性のある楽曲だと言えます。
We are on your sideを歌う三阪咲は、選手と同年代の高校生なため、同世代の心に響く歌詞を歌っています。
僕のこと/Mrs. GREEN APPLE(2018年大会)
僕のことは、Mrs. GREEN APPLEが書き下ろした
2018年大会のテーマソングです。ティーン層に絶大な人気を誇るMrs. GREEN APPLEが、今まで書いたことのない
勝負をテーマにした楽曲を制作し、歌い上げています。
僕のことは、仲間と一緒にサッカーに打ち込んできた青春時代の思いと今後の明るい将来を暗示するテーマソングです。
いつかこの涙が/Little Glee Monster(2017年大会)
いつかこの涙がは、人気歌手グループのLittle Glee Monsterが歌う2017年大会のテーマソングです。若者世代に人気のLittle Glee Monsterが、大人になったら、全力で打ち込んだ高校時代が素晴らしいものであると感じるといった、選手に向けたメッセージを込めて歌った楽曲です。
NHKのテーマソング
NHKサッカーの直近ワールドカップイヤーのテーマ曲は、次の3曲です。
・VOLT-AGE
・NIPPON
・タマシイレボリューション
NHKはワールドカップイヤーに限らず、毎年テーマソングを設定しています。
VOLT-AGE/Suchmos
VOLT-AGEは、人気ロックバンドのSuchmosが歌うロシア大会が開催された
2018年のNHKテーマソングです。落ち着いた楽曲のVOLT-AGEですが、歌詞のなかにはOn the pitchやYou’ll never walk aloneといったサッカーに関係する用語が入っています。
今までのNHKサッカーのテーマソングはアップテンポな楽曲が多かったので、VOLT-AGEは少し系統が違っていました。
NIPPON/椎名林檎
椎名林檎が歌う
NIPPONは、ブラジル大会が開催された
2014年のNHKテーマソングです。ブラジル大会は日本代表最強の呼び声が高く、ワールドカップ期間の前後だったことから楽曲が流される機会が多かったことが影響し、人気のテーマソングとなりました。
椎名林檎が書き上げた独特の歌詞と、アップテンポな曲調が魅力の応援ソングです。
タマシイレボリューション/Superfly
タマシイレボリューションは、人気歌手のSuperflyが歌う南アフリカ大会があった2010年のNHKテーマソングです。NHKサッカーの日本代表テーマソングで1番人気が高い曲はタマシイレボリューションです。曲名通り魂を震え上がらせるようなアップテンポな曲調が人気の要因となりました。
アンセム(賛歌)
アンセム(賛歌)で有名な楽曲は、次の3曲です。
・FIFAアンセム
・チャンピオンズリーグアンセム
・ルヴァンカップアンセム
アンセムは選手入場時に流れる曲で、各国リーグや各カテゴリー、大会方式ごとに異なるテーマ曲があります
FIFAアンセム
FIFAアンセムは、FIFAのコンペティションで選手入場時に流れるアンセムです。FIFAのコンペティションとはワールドカップやサッカー日本代表のワールドカップのアジア予選の試合のことを指します。大きな大会はFIFAの試合であることが多いため、視聴の多さを考慮しても、世界でもっとも有名なアンセムだと言えるでしょう。
チャンピオンズリーグアンセム
チャンピオンズリーグアンセムは、ヨーロッパNo.1のクラブを決める
UEFAチャンピオンズリーグの選手整列時に流れるため、もっともテンションの上がる曲調のアンセムです。
選手やスタッフだけでなく、サポーターの心を高ぶらせるアンセムで、テレビ越しでもスタジアム内の興奮が感じ取れます。
ルヴァンカップアンセム
ルヴァンカップアンセムは、Jリーグカップと言われるYBCルヴァンカップで流れるアンセムです。ルヴァンカップとは25年以上続いているJリーグのカップ戦のことで、決勝戦ではオーケストラによるアンセムの生演奏がおこなわれるため、耳に残ります。ルヴァンカップアンセムは、決勝戦独特の緊張感を高め、気持ちをさらに高揚させてくれます。
サッカーを彩るテーマソングにも注目!
サッカーを彩るテーマソングには、試合開始前に流れている曲や試合中にサポーターが歌っている応援曲があります。サッカーは、ピッチ内の選手のプレーを楽しむ娯楽なため、試合開始前に流れるテーマソングや応援曲もエンターテインメント要素の1つとして重要となります。
音楽がサッカーに与える影響は実は大きいため、サッカーを観戦するときには、内容だけでなくサッカーソングにも注目してみるようにしましょう!