意表をつくヒールキックのやり方とタイミングとは?【サッカーテクニック】
ヒールキックは相手の意表をつくプレーで華がある一方でミスになる可能性も高く難しいテクニックです。そんなヒールキックについての効果的な使い方を理解することで自己満足とならないテクニックとして試合で使うことができるようになります。ヒールキックは使い方によっては勝敗を分ける重要なテクニックとなります。
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公式ライター Activel_director
ヒールキックとは?
足のかかとを表す英語のheelからとってヒールキックと呼ばれるようになりました。
ヒールキックのメリット
ヒールキックは相手からすると身体や目線の方向からは想像しにくいキックとなりますので、ヒールキックを使うというアイデアが得点を生むこともあります。
ヒールキックのデメリット
ボールの行き先を見て、蹴ることが出来ないですし、面積が狭い足のかかと部分でのキックは精度も低くなります。
そのためヒールキックは基本に忠実にプレーしている分には使わないキックで、練習するというよりも遊びの中で覚えていくテクニックです、不確実なのでヒールキックは、サッカーには必要ないという監督も存在します。
ヒールキックの3種類の方法
それぞれのやり方やコツを紹介していきます。
軸足の真横にあるボールを後方にキックする
2016 J2 3節 柿谷スーパーゴール(ヒールシュート)
また、ボールの上に乗って足の裏で後ろ方向に転がす方法もあります。
軸足の外側にあるボールを後方にキックする
【スアレス(バルセロナ)|驚愕のバックヒールでのゴラッソ】久保建英所属のマジョルカを相手に決めたスーパーゴール|バルセロナ×マジョルカ|ラ・リーガ第16節 2019-20
股関節が柔らかく使うことと、右足でキックするなら時計回り、左足なら反時計回りに身体を回転させながら蹴ることがコツです。
このヒールキックは難易度が高いですし、有効なタイミングも少ないので試合ではあまり見ません。
軸足の後方にあるボールを体の後ろを通して横にキックする
松井大輔の伝説的なヒールシュート[高画質] Epic Back-heel GOAL!
ボールより軸足を前方に踏み出すことがコツで、身体の後ろをヒールキックで横に通します。
足は身体に対して後ろではなく横に動かします。
ヒールキックを効果的に使うタイミングと例
そこで、ヒールキックを効果的に使うことができるシチュエーションやテクニックを紹介します。
クリロナチョップ
Cristiano Ronaldo – The Ronaldo Chop ● 2009-2016
足のインサイドで身体の後ろを通すキックフェイントは、元オランダ代表のヨハンクライフ選手が得意としたクライフターンと呼ばれる有名なフェイントです。
クライフターンと原理は同じで、よりスピードに乗った状態で、縦にドリブルを仕掛けると見せかけて足のかかとを使って身体の背中側を横にボールを通して切り返すフェイントは効果的です。
クリスティアーノ・ロナウド選手が得意とすることからこのフェイントはクリロナチョップと呼ばれます。
センタリングに対してニアで合わせる
岡崎、代表40ゴール目は芸術的ヒールシュート!!
なぜかというと、普通にシュートするよりもシュートの角度を得られるので、シュートコースが空くからです。
ニアサイドに走り込んでマイナス(ゴールと逆方向)の低いセンタリングが来たときには、ゴールに背を向けて回転しながらヒールキックでシュートを狙う方が得点の可能性は高くなります。
ヒールキックは成功する確立が低いのが弱点ですが、このシチュエーションならヒールキックの方がシュート角度があるので、もっとも合理的なヒールキックの使い方といえます。
ワンタッチパス・フリック
鹿島vsセレッソ戦での本山の神ヒール 2006/07/29
かかとでワンタッチパスをするので難易度は高く、ミスをしてボールを失うリスクもありますが、相手の意表をつくことができます。
スルーパスのような通れば決定的なチャンスが得られるシチュエーションでワンタッチヒールキックでのパスは効果的です。
ディフェンスラインの背後に対してのパスであれば、相手ディフェンスを背走させることができるので、パスが通らなくてもカウンターアタックを受けるリスクは低くなります。
育成年代でのヒールキックの扱い方
これは凄い!香川真司の神業ヒールプレー集+おまけ【ドルトムント編】Heel Skills of Shinji Kagawa
ヒールキックをよく使うサッカー少年は遊び心があり、創造性に優れる一方で、責任感に欠けていたり、魅せるプレーに自己満足しがちな部分もあります。
ヒールキックは、ときに攻撃の有効なアイデアとなるだけに育成年代でそのアイデアを妨げるような指導は控えて欲しいです。
ヒールキックをすることが悪いわけではなく、利己的で無責任なプレーが良くないのです。頭ごなしにヒールキックを育成年代で否定していては、チームプレーの中でヒールキックを多用する香川真司選手のようなプレーヤーは育ちません。
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