サッカーのオフサイドとは何か?【サッカールール解説】
サッカーの試合を見ていると「オフサイド」という言葉をよく見かけますね。しかし、サッカーに深く関わっていない人には、オフサイドのルールが詳しくわからないという人が多いと思いますので、今回は理解できると一段とサッカーが面白くなるオフサイドのルールについて解説します。
2022.12.11
|
サッカー
Writer
公式ライター たっか
サッカーのオフサイドとは?
オフサイドとは何か?
サッカーのルールとしてオフサイドは他の反則ルールに比べて、「え?なんで?何があったの?」という状況になってしまう場合が多く、反則になる理由がいまいち不明瞭な点があるルールです。
端的に説明するとオフサイドラインよりも相手ゴール側にいる場合に、プレーに干渉した場合にファウルを取られるルールとなっています。そのため、罰則としてはオフサイドをとられると相手チームへの間接フリーキックの権利を与えることになります。
オフサイドラインとは何か?
オフサイドラインとは、最後尾に立っている選手(主にゴールキーパー(GK))に最も近い位置にいるディフェンダー(DF)や守備を行なっている選手を基準にして、その選手からサイドライン側へまっすぐ真横に引いた線のことを指します。
このラインを元にオフサイドの判定がされます。サイドライン上に存在する副審はこのラインの判断を行うことが目的の一つとして配置されています。
DFの司令塔を務める選手はこのオフサイドラインをコントロールをすることによって相手チームの攻撃をシャットアウトすることが仕事の1つであるとも言えます。
オフサイドはどこで判断されるの?判断のポイント
オフサイドの判断は前述した通りオフサイドラインを元に考えられています。
このオフサイドラインよりもゴール側に攻撃側の選手がいる場合に、その選手がボールに絡むプレーが発生した瞬間にオフサイドと判断されます。
下の図ではパスが出された瞬間の黒チームの選手のいる位置ごとのオフサイドが適用されるかされないかの例になります。
アウト例では、パスが出た瞬間にオフサイドのホイッスルが吹かれることになっています。
逆にセーフ例では、パスを出した瞬間には黒の選手はオフサイドラインよりも手前にいるため、オフサイドの判断はされません。
このオフサイドラインよりもゴール側に攻撃側の選手がいる場合に、その選手がボールに絡むプレーが発生した瞬間にオフサイドと判断されます。
下の図ではパスが出された瞬間の黒チームの選手のいる位置ごとのオフサイドが適用されるかされないかの例になります。
アウト例では、パスが出た瞬間にオフサイドのホイッスルが吹かれることになっています。
逆にセーフ例では、パスを出した瞬間には黒の選手はオフサイドラインよりも手前にいるため、オフサイドの判断はされません。
以上のことから、オフサイドにならずにオフサイドラインを超えてプレーをする場合はパスを出す側のボールを蹴る瞬間を見極めてオフサイドラインを超えなければなりません。
また、守備を行う際もこのラインのコントロールをしっかりすることで攻撃を止めることもできます。ベテランの選手が行うラインコントロールはまさに職人技とも言えます。
また、守備を行う際もこのラインのコントロールをしっかりすることで攻撃を止めることもできます。ベテランの選手が行うラインコントロールはまさに職人技とも言えます。
どういう場合にオフサイドは適用されるのか?
オフサイドオフサイドラインを超えている場合、以下のプレーを行なっている場合にオフサイドが適用されます。
1. 味方がプレーをしたボールを触った場合
こちらはオフサイドの基本的なルールで、誰が見てもオフサイドだと判断できるものです。
自身がオフサイドラインを超えた状態でプレイされたボールに触る行為はオフサイドが適用されます。
自身がオフサイドラインを超えた状態でプレイされたボールに触る行為はオフサイドが適用されます。
2. 味方が出したボールに対して、明らかにチャレンジしている場合
この場合では1.のようにボールに触れることなく、オフサイドラインを超えている状態で味方の蹴ったボールを追いかけることによって、相手選手に対して何らかのアクションを起こさせる行為がある場合にオフサイドが適用されます。
この際は選手がボールに触っていない場合でもオフサイドとなります。
この際は選手がボールに触っていない場合でもオフサイドとなります。
この場合では味方選手が蹴り出した瞬間をオフサイドと判断しますが、選手の行動を見てからのホイッスルとなりますので、このプレーによるゴールがあった場合でもノーゴールとなり、パスを受ける選手が最初にいた位置を間接フリーキックの場所とされます。
3. 相手選手に対する妨害行為を行なった場合
1.や2.に関しては自身がボールに直接関与した場合に適用されるオフサイドとなりますが、この場合では自身が直接ボールに関与しないところで適用されるオフサイドとなります。
このオフサイドは相手選手に対してボールを追いかけようとしているところに体でブロックをしたり、オフサイドラインを超えている位置で視界を遮った場合にオフサイドとして適用されます。
これはあまり適用されることが多くないですが、サッカーを観戦している際に「え?今のは何でオフサイドなの?」となるものです。
このオフサイドは相手選手に対してボールを追いかけようとしているところに体でブロックをしたり、オフサイドラインを超えている位置で視界を遮った場合にオフサイドとして適用されます。
これはあまり適用されることが多くないですが、サッカーを観戦している際に「え?今のは何でオフサイドなの?」となるものです。
4. 相手選手や相手ゴールのバー・ポストに当たったボールを触った場合
この場合については、上述の味方の出したボールを触った場合と同様にオフサイドが適用されます。
相手選手やゴールのポールに当たった場合でもあくまで、味方選手がボールを蹴り出した瞬間にオフサイドラインを超えているため、このようにオフサイドが適用されます。
相手選手やゴールのポールに当たった場合でもあくまで、味方選手がボールを蹴り出した瞬間にオフサイドラインを超えているため、このようにオフサイドが適用されます。
上の2つの図の場合はお互いにボールを受けた瞬間にオフサイドが適用され、ボールを受けた場所からの相手チームへの間接フリーキックが与えられます。
オフサイドが適用されない場合とは?
オフサイドのルールの中にもオフサイドの基本ルールである『最もGKに近い相手選手よりも相手ゴール側にいる場合』でもオフサイドにならない場合があります。
1. ボールに対して自分からチャレンジしようとしない場合
ボールに対して自分からチャレンジしようとしない場合とは、味方が出したボールに対して反応していなかったり、ボールに向かっていく行為がなかった場合はオフサイドラインを超えていてもオフサイドは適用されません。しかし、その行為によって意図せずとも相手選手に対してブロック行為になった場合はオフサイドを取られることがあります。
2. オフサイドラインの限界
オフサイドのルールである『最もGKに近い相手選手よりも相手ゴール側にいる場合』に適用されるオフサイドには位置的な限界があります。それがオフサイドラインの限界である、ハーフラインになります。オフサイドラインはハーフラインを超えることは決してなく、たとえ相手選手のGKを除いた最後尾の選手がハーフラインを超えて自陣に立っている場合でもオフサイドラインはハーフラインに固定されます。
画像のように白チームの最終ラインとなる選手がセンターラインを越えた段階でオフサイドラインはセンターラインを越えているため、黒チームの最前線(一番左)の選手がボールを受けてもオフサイドにはなりません。
3. マイナス方向へのパスを受け取った場合
マイナス方向へのパスとは味方選手と自身がオフサイドラインを超えている場合に、最もゴールラインに近いボールの位置にオフサイドラインが移行されるため、そのボールよりもゴール側にいない場合はパスを受け取った場合や、ボールを追いかけた場合でもオフサイドは適用されません。
4. ゴールキック、スローイン、コーナーキックの場合
ゴールキック、スローイン、コーナーキックなどによるプレーを再開する行為に対してはオフサイドは適用されません。逆にフリーキックに関しては、直接・関節問わずにオフサイド発生します。
この理由としては前者3種類にはボールをフィールド外に出たボールをフィールド内に戻す動作であるために、オフサイドのルールは適用されません。後者のフリーキックに関してはインプレーでの動作になり、直接ゴールに関与しているためと言われています。
この理由としては前者3種類にはボールをフィールド外に出たボールをフィールド内に戻す動作であるために、オフサイドのルールは適用されません。後者のフリーキックに関してはインプレーでの動作になり、直接ゴールに関与しているためと言われています。
5. 相手の意図的なプレーによるボールゲット
相手の意図的なプレーとは相手選手に当たってしまった場合ではなく、相手がクリアやパスなどの意思を持ってプレーをしたボールをオフサイドラインを超えた選手がゲットした場合にはオフサイドは適用されず、プレーは続行となります。
これらの違いは、判断が難しい場合が多くいために、審判の匙加減でいくらでも変化するものになります。
これらの違いは、判断が難しい場合が多くいために、審判の匙加減でいくらでも変化するものになります。
オフサイドラインが入れ替わる?オフサイドラインが入れ替わる場合
オフサイドラインは基本的にはGKに最も近い選手を基準に線引きが行われますが、例外としてオフサイドラインが他の選手やボールの位置に移行される場合があります。
1. ボールがオフサイドラインを超えている場合
『オフサイドが適用されない場合とは?』の3.マイナス方向へのパスで解説した、ボールがGKに最も近い自チームの選手よりもゴール側に存在する場合です。
この場合では、白チームの最後尾の選手からボールの位置にオフサイドラインは移行され、ボールの位置に合わせてオフサイドラインが移動する形となります。
そのため、前述した通りもし黒チームの選手が白チームの選手よりもゴール側にいたとしてもパスを受けることができます。
そのため、前述した通りもし黒チームの選手が白チームの選手よりもゴール側にいたとしてもパスを受けることができます。
2. GKが他の選手よりも上がっている状態でのオフサイドライン
GKが他の選手よりも前線に上がっている場合はオフサイドラインは最もゴールに近い選手から2番目に近い選手へオフサイドラインが移行されます。
状況としてはあまりないものではありますが、ルールとしては実際は何も変わっていません。
元々オフサイドはゴールに対して2番目に近いフィールドプレイヤーを基準にラインが引かれるためです。
そのため、この状況ではフィールドプレイヤーの最終ラインに位置しているDFが最もゴールに近い選手となり、赤枠で囲っているDFが2番目に近い選手となるため、オフサイドラインはその選手を基準に引かれます。
元々オフサイドはゴールに対して2番目に近いフィールドプレイヤーを基準にラインが引かれるためです。
そのため、この状況ではフィールドプレイヤーの最終ラインに位置しているDFが最もゴールに近い選手となり、赤枠で囲っているDFが2番目に近い選手となるため、オフサイドラインはその選手を基準に引かれます。
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