宇宙開発とは?サッカーで使われる用語の意味や使い方を解説
数あるサッカー用語の中で、宇宙開発という用語があるのをご存知でしょうか。宇宙開発と聞いて、サッカーをイメージする方は少ないはずです。しかしサッカー経験者の間では、試合を見ている中でたまに用いられています。そんな宇宙開発という用語の意味や語源、使い方を解説していきます。
2022.11.23
|
サッカー
Writer
サッカー用語の宇宙開発の意味
宇宙開発にもほどがあるシュート
via www.youtube.com
サッカー用語におけるあまり聞きなれない宇宙開発とは、シュートの場面で、ゴールマウスから大きく外れて天高く飛んでいくことを意味します。似た用語で大きくふかすという言葉がありますが、イメージとしてはそれ以上に酷いシュートの意味です。
その語源は、宇宙へ飛んでいくロケット開発に準えて、その酷いシュートを揶揄する意味合いで用いられるサッカー用語です。いつ頃から使い始めたのかは定かではありませんが、サッカー中継などで用いられることはなく、あくまでもチームメイト同士で、またはサッカー関係者、ファンの間で使われている言葉です。
その語源は、宇宙へ飛んでいくロケット開発に準えて、その酷いシュートを揶揄する意味合いで用いられるサッカー用語です。いつ頃から使い始めたのかは定かではありませんが、サッカー中継などで用いられることはなく、あくまでもチームメイト同士で、またはサッカー関係者、ファンの間で使われている言葉です。
宇宙開発の用語の主な使われ方
サッカーにおける宇宙開発という言葉がよく使われるのがPKや直接フリーキックの場面、またはゴール前での決定機でのシュートの場面です。
共通しているのが、普通に蹴れば得点になるという決定機の場面で使われることが多いとされています。例えば、PKの場面で、宇宙開発だけはするなよ、実際に大きくゴールバーを越えていった場面では、宇宙開発しちゃった、という使われ方がされています。
また、何度も何度もゴールバーの上を大きく超えるシュートをしてしまうフォワードに対して、何回宇宙開発すれば気が済むんだよ、宇宙開発好きだね、という使われ方がされています。
共通しているのが、普通に蹴れば得点になるという決定機の場面で使われることが多いとされています。例えば、PKの場面で、宇宙開発だけはするなよ、実際に大きくゴールバーを越えていった場面では、宇宙開発しちゃった、という使われ方がされています。
また、何度も何度もゴールバーの上を大きく超えるシュートをしてしまうフォワードに対して、何回宇宙開発すれば気が済むんだよ、宇宙開発好きだね、という使われ方がされています。
宇宙開発はなぜ起こるのか?
PKの場面や直接フリーキックの場面のように静まりかえったスタジアム内で、攻撃側のファンはゴールを期待し、守備側のファンはGKのスーパーセーブを期待してみんなが固唾をのんで見守る中で、キッカーが誰もが予測しえない、ロケットを飛ばすような宇宙開発をしてしまったらとても恥ずかしく感じます。
ではどうしてそのような宇宙開発が起こるのでしょうか。それにはまずピッチコンディションの悪さが考えられます。いつもと違うような芝の長さが微妙に違うだけでボールの位置も上下し、大きく上空に飛ばしてしまうこともあります。また、選手のメンタルの部分も大きく左右します。強くボールを蹴ろうとし、ボールの下を蹴ってしまうと宇宙開発につながります。
ではどうしてそのような宇宙開発が起こるのでしょうか。それにはまずピッチコンディションの悪さが考えられます。いつもと違うような芝の長さが微妙に違うだけでボールの位置も上下し、大きく上空に飛ばしてしまうこともあります。また、選手のメンタルの部分も大きく左右します。強くボールを蹴ろうとし、ボールの下を蹴ってしまうと宇宙開発につながります。
宇宙開発に似た用語のQBK
宇宙開発に似たサッカー用語に、QBKがあります。QBKとは、(Q)急に(B)ボールが(K)来た、の意味です。2006年のFIFAサッカーワールドカップドイツ大会において、日本代表として出場していたフォワードの柳沢が、日本VSクロアチアの後半6分に決定的なチャンスを外し、試合後に、急にボールが来たので、とコメントしたことが語源となっています。
サッカーではよくあるシーンですが、それ以前にも幾度となくチャンスを潰してきた柳沢が、日本中が注目するワールドカップでやらかしたことを揶揄して表現されたものです。
サッカーではよくあるシーンですが、それ以前にも幾度となくチャンスを潰してきた柳沢が、日本中が注目するワールドカップでやらかしたことを揶揄して表現されたものです。
宇宙開発をしてしまった選手
香川真司
宇宙開発
via www.youtube.com
こちらの動画は香川真司がマンチェスター・ユナイテッドに所属していた当時のもので、右からのセンタリングにペナルティエリア付近に詰めていた香川真司がフリーで合わせてシュートを試みますが、ボールは無情にもクロスバーのはるか上を飛んでいく見事な宇宙開発になったシーンです。両手を頭にあてて倒れ込むしかない香川真司のリアクションに無念さがあらわれています。また、手前右のファンが手を大きく広げて悔しがっているシーンも印象的です。
本田圭佑
本田がPKでまた宇宙開発(2014アジアカップ)
こちらは2014年アジアカップの準々決勝、VSアラブ首長国連邦でのシーンです。PK戦に突入する激闘を繰り広げた日本代表のキッカーは本田圭佑です。緊張の中、顔にも若干力が入っていることが伺えます。そして左足で蹴ったボールはゴールポストのはるか上を行き、ボールはスタンド方向へロケットのように飛んでいく見事な宇宙開発でした。蹴った後に後ろを振り返る本田は茫然としていますが、日本代表サポーターも茫然としたことでしょう。
本田圭佑 実況も爆笑の大宇宙コーナーキック バレンシア戦
こちらはACミランに所属していた当時の映像で、本田圭佑の左からのコーナーキックのシーンです。助走をつけて本田の左足から繰り出されたボールはこれまで見たこともないような高さまで上がり、ゴールラインを割り、遥かかなたまで飛んでいきました。まさに宇宙開発のお手本ともいうべきロケット砲です。本田が蹴った瞬間に味方選手は守備に戻り、蹴った本田自身は振り返ってコーナー付近を指さしながら苦笑いしています。
宇宙開発のサッカー用語まとめ
サッカー用語には、ミスプレーに対して嫌味を込めた言葉で表現するものがありますが、そのうちの一つが宇宙開発です。宇宙開発はピッチコンディションの違いや、選手のメンタル的な部分が原因で起こるとされています。
真剣勝負の中で生まれるこのような信じられないプレーは、やってしまった本人が一番恥ずかしく、悔しく思うものですが、それを敢えて面白い用語で表現することで笑って忘れようという意味も見え隠れします。
真剣勝負の中で生まれるこのような信じられないプレーは、やってしまった本人が一番恥ずかしく、悔しく思うものですが、それを敢えて面白い用語で表現することで笑って忘れようという意味も見え隠れします。
商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。