イニエスタのトラップの凄さとは?動画を交えて考察してみた
イニエスタはスペイン代表、FCバルセロナで数々の功績を残し、2018年シーズンからJリーグのヴィッセル神戸への移籍が決定し、大きな話題になりました。イニエスタの優れた技術の中にはトラップ技術があります。そんなイニエスタのトラップの凄さを、動画を交えながら考察していきます。
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公式ライター old_user_id: 211
イニエスタがもたらす存在感
そんなイニエスタをアートと表現する人もいます。トラップやダブルタッチ、針の穴を通すような正確なパスなど、思わず、上手い・ヤバイと声に出してしまうほどのプレーは、チームにとって大きな存在感を発揮しています。
イニエスタのトラップの凄さ
さらに、相手のクリアボールやゴールキックなどの浮き球なども一番最初にボールに触って自分のボールにしてしまいます。しかもイニエスタの凄さは、ただ単にボールをコントロールするだけではなく、ファーストタッチで他の誰もが予測しえないところにボールを置くことができる点です。そのため、絶妙なトラップで相手を置き去りにすることができるのもイニエスタの凄さです。
ボールと身体が一体化
イニエスタは減速をせず、決して慌てず冷静にそれをトップスピードのままやってのけてしまうため、ボールと身体が一体化しているようなイメージを周囲に与えています。いとも簡単にやっているように見える魔法のようなトラップですが、他のどのようなテクニックよりも、最も身に着けるのが難しいテクニックといえます。
トラップする前の状況判断
味方のポジショニングから相手ディフェンスの陣形まで、そして実際にパスを受ける瞬間まで周囲に目を配っています。そうすることによって、ボールをどこに置けば前を向けるのか、シュートまでもっていけるのか、スルーパスを出せるのかという判断を瞬時にできるわけです。
イニエスタのグラウンダーのトラップの特徴
【イニエスタのトラップ技術解説】最高のトラップの手順
この一連のトラップ足の移動と軸足の移動で最適な位置にトラップすることが可能になります。そして相手ディフェンスの足がボールに届きそうな距離にあれば、アウトサアイドを使ってボールを隠しながらターンを試みます。
イニエスタのトラップ基本姿勢
イニエスタのプレー解説 綺麗に止めるトラップの姿勢
トラップからパスを出す時には、股関節を外転しながらボールを押し出し、内転しながら接地しています。また、足を引きながら膝を押し出すことで動きを出しています。
通常、後方からのパスは後ろ向きでトラップすることになりますが、イニエスタの基本姿勢をとることで、トラップしながら前を向くことができ、次の動き出しをスムーズに行うことができます。
イニエスタの5つの凄いトラップとは?
クッショントラップ①
イニエスタが柏戦で魅せた神トラップに会場どよめく!!
イニエスタがうまくトラップできなければ、相手ボールになっていたシーンです。味方のパスミスを帳消しにし、さらにチャンスにつなげることに成功しています。このイニエスタのトラップは瞬く間に海外にも配信され、大きな反響を呼びました。
クッショントラップ②
イニエスタ クッショントラップ & ダブルタッチ Andres Iniesta Cushion Trap and Double Touch
ヘディングでは、ルーズボールになってしまうところ、イニエスタは確実にマイボールにする点が優れています。とても難しいとされるクッショントラップを、シンプルに簡単にあやってしまうイニエスタに、観衆がざわつくのがよくわかります。
反転トラップ
【公式】イニエスタのJリーグ初ゴール!ゴール動画:アンドレス イニエスタ(神戸)15分 ヴィッセル神戸vsジュビロ磐田 明治安田生命J1リーグ 第21節 2018/8/11
ただボールを止めるだけではなく、次の動き出しがしやすいところにボールを置くことが重要です。海外メディもこの反転トラップに対して、これを見ずして2019年は迎えられない、アンドレ・イニエスタがルーカス・ポドルスキと連携し、ヴィッセル神戸のためにほれぼれするゴールを決める、アンビリーバブルなゴールと称賛しています。
トラップから攻撃①
【サッカー】イニエスタの絶妙なトラップから繰り出されるスルーパスが半端なく凄すぎ!マジシャン「イニエスタ」のプレイまとめ!「ロシアW杯」Goals and Best Skills【驚愕】
そのためボールが来たときに、次の動き出しに最適な場所にボールをトラップすることで、常に前を向いてプレーすることができ、優位な状況を作り出すことができます。トラップ一つでチャンスを作り出すことができるのがイニエスタです。
トラップから攻撃②
【イニエスタ】世界一美しいボールタッチ Andrés Iniesta Luján
反転しながらトラップするシーンも多くみられ、これは反転することでディフェンスを困惑させるというボディフェイントも兼ね備えたトラップです。サッカー選手でここまでトラップから攻撃までを素早く行う選手は他に見当たりません。
前を向きながらのトラップ
ワールドクラスのトラップ&パス、イニエスタ選手のタッチ集 神戸x広島 後半戦のプレー
後ろ向きでワントラップするとディフェンスが寄せてくるので前を向くのが難しくなり、結果としてバックパスで終わってしまうケースがありますが、イニエスタのトラップは横または前を見ながらワントラップするので、前を向くことができ、次の動き出しがスムーズになります。
イニエスタの前を向きながらのトラップ凄さは、このような目に見えにくく、実は難しい技術である点にあります。
イニエスタのトラップを練習方法
1人で出来るトラップ練習【ハイボールリフティング】 Improve Your Ball Control Tutorial | Xavi, Iniesta and Busquets Drill
実際にバルセロナのメッシやシャビ、イニエスタなどが行っている練習方法をアレンジしたもので、バルセロナの練習では複数人の選手同士がハイボールを蹴り合いながらトラップでボールをコントロールしますが、こちらの練習は1人でもできる練習方法です。
自ら高くボールを上げ、それを足の甲でトラップします。地味な練習ですがリフティングと同じような感覚で継続練習することで確実にクッショントラップは上達します。
イニエスタのトラップの凄さとは?
ボールを止めてコントロールできなければボールを相手に奪われ、チャンスを作ることができません。イニエスタは世界でトップクラスのトラップ技術を誇り、トラップ一つでチャンスを作り、オフェンスのリズムを作ることができる選手です。そのような意味ではイニエスタの存在感はチームにとって計り知れないものであるといえます。
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