歴代センターバックのランキング10人!世界最高のCBはどの選手?
現代サッカーではボランチとともにビルドアップを支えながら正確なフィードで決定的なチャンスを演出するセンターバックは、非常に注目されているポジションです。このページでは世界最高レベルのセンターバックをランキングし、その凄さの秘密に迫ってみたいと思います。
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公式ライター Activel_director
最強のセンターバック ランキング第10位
ロベルト・アジャラ
生年月日 :1973年4月14日(45歳)
出身地 : アルゼンチン パラナ
身長 :177cm
体重 :75kg
経歴
1992-1994 フェロカリル・オエステ
1994-1995 アルゼンチンの旗 リーベル・プレート
1995-1998 ナポリ
1998-2000 ミラン
2000-2007 バレンシア
2007-2010 サラゴサ
2010 ラシン・クラブ
空中戦の鬼と呼ばれた驚くべきジャンプ力のCB
現代サッカーでも年々とセンターバックの高身長化は進んでいますが、彼が活躍した当時でもセンターバックは180以上の身長が必須でした。
そんな中170㎝代の身長ながらヘディングで無類の強さを発揮するアジャラは特異な選手として有名で、サッカーの空中戦において身長だけでは勝負が決まらないことを強烈に印象付けました。
また空中戦の強さに加えて、球際での駆け引きが上手いセンターバックでもあり、若干好みが分かれるかもしてませんが、非常に狡猾な面もありました。
南米特有のマリーシアと呼ばれる狡賢さを嫌悪する人も多いですが、それだけアジャラは勝負にこだわるサッカー選手だということでしょう。
このようなチームのために汚れ役になるのも厭わない姿勢は、単純に尊敬すべきではないかと思います。
最強のセンターバック ランキング第9位
ジェローム・ボアテング
生年月日 :1988年9月3日(29歳)
出身地 :西ベルリン
身長 :192cm
体重 :90kg
在籍クラブ: バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
バランスの取れた現代型センターバック
彼の大きな特徴として、最後方から精度の高いロングフィードで攻撃をサポートするタスクをこなせるところがあり、ディフェンスの要でありながら攻撃面での貢献も求められるようになってきた現代サッカーのセンターバックとして、非常に優秀な選手です。
もちろんディフェンス能力もレベルが高く、長い足を使ったタックルが上手いだけではなく、屈強なフィジカルで空中戦にも強い、まさに欧州トップクラブであるバイエルンのディフェンスリーダーとなっています。
年々と自信に裏付けられた風格を持ち始めており、キャリアの最盛期に差し掛かる今後の彼のプレイから目が離せません。
最強のセンターバック ランキング第8位
フランコ・バレージ
SERIEA BEST OF 90’S プレイヤー Vol.03 ~フランコ・バレージ~
生年月日 :1960年5月8日(58歳)
出身地 :トラヴァリアート
身長 :176cm
体重 :70kg
経歴
1977-1997 ACミラン
ミラン黄金期を象徴する伝説のCB
センターバックとしては非常に小柄ながら、不屈の闘志と驚異的な読みで世界最高レベルのFWたちを食い止める生粋の守備職人です。
リベロとして語られることも多く攻撃参加も巧みな選手でしたが、最も優れていたのはプレッシングサッカーの要として最重要なオフサイドトラップの統率が非常に上手いところでしょう。
永遠に語り継がれる94年アメリカW杯
予選リーグで靱帯損傷という大怪我を負ってしまったバレージはもう終わりだと考えられていましたが、緊急手術を受けたあと驚異的な回復力でなんと決勝戦の舞台にスタメンとして出場。
当時世界最強の2トップとしてこの大会で大暴れしていたロマーリオとべベットを擁するブラジルを0点に抑える大活躍をします。
惜しくもPK戦で自身もPKを外してしまうなど不運に見舞われ負けてしまいますが、このときのバレージの気迫あふれるプレイは今でも忘れられません。
最強のセンターバック ランキング第7位
ジェラール・ピケ
生年月日 :1987年2月2日(31歳)
出身地 :バルセロナ
身長 :193cm
体重 :85kg
在籍クラブ : FCバルセロナ(スペイン)
バルセロナに足りない高さをもたらした現代型センターバックの一人
そのようなリスクに対応するためにバルセロナが生み出したセンターバックがピケです。
彼とブスケツが高さによる不利を埋めてリスクマネージメントしており、しかもピケはセンターバックとしては足元の技術やパスコントロールが上手く、非常にモダンなセンターバックとなっています。
見かけによらずスプリントも優秀で長い脚を伸ばしたスライディングでピンチを救う場面も度々あります。
年齢的に円熟してくるころで、フィジカルに立脚したディフェンス技術に経験による洞察力も加わってきますから、ますます世界最高レベルのCBになっていくと思います。
最強のセンターバック ランキング第6位
マッツ・フンメルス
生年月日 :1988年12月16日(29歳)
出身地 : 西ドイツ・ベルギッシュ・グラートバッハ
身長 :191cm
体重 :92kg
在籍クラブ : バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
パスによってチームを守る現代最高峰のボランチ型CB
これに加えて急激なテンポアップのよる緩急の変化でゾーンブロックを掻い潜る攻撃がトレンドとなっているため、徐々にオフェンスのスイッチを入れるパスを出す出し手のポジションが後ろになってきています。
このような世界的な攻撃戦術の変化にもっともマッチしたセンターバックがフンメルスです。
彼は一般的なCBが左右のサイドバックやボランチとのセーフティなパスを選択する場面で、敢えて最前線のFWの足元に正確なパスを送ることでチームの攻撃をテンポアップさせることができます。
これによってよりチームの攻撃が迅速で効果的なものになる以上に、相手の前からのプレッシングを無意味なものに変えるという効果も生み出します。
フンメルスは卓越したパス技術とそれを使う状況判断に優れており、これによりプレッシングによるチームの危機を回避することで守備貢献していると言えるセンターバックです。
最強のセンターバック ランキング第5位
レオナルド・ボヌッチ
生年月日 :1987年5月1日(31歳)
出身地 :ヴィテルボ
身長 :190cm
体重 :82kg
在籍クラブ: ACミラン(イタリア)
守備の国イタリアにおいても傑出した完成度のCB
現代のサッカーでは守備の要でありながら攻撃のタクトも振れるような戦術的なバランスをとれるセンターバック像がトレンドとなっており、ボヌッチはその中でも群を抜いている存在です。
しかしこのようなモダンなプレイスタイル以上に有名なボヌッチの特徴は、非常にアグレッシブな守備にあります。
洞察力と危機察知能力に優れた彼は、危険の芽を未然に摘むために果敢に前に飛び出る守備が上手い選手で、このような積極的な守備は少しのミスで大きなピンチを招くものですが、彼の場合はボール奪取能力がずば抜けているために危なげな印象が全くないディフェンスとなっています。
最強のセンターバック ランキング第4位
チアゴ・シウバ
生年月日 :1984年9月22日(33歳)
出身地 :リオデジャネイロ
身長 :183cm
体重 :79kg
在籍クラブ: パリ・サンジェルマンFC(フランス)
1対1のエキスパート、華麗な守備職人的センターバック
ブラジル人ということで足元の技術もあり、フィジカル面でも優れていますが、やはり彼の特徴はボール奪取の美しさにあると思います。
現代サッカーの攻撃的な選手はスピードやアジリティが非常に高い選手が多いため、基本的にディフェンスの対応は複数で囲むというものになりがちです。
しかし常にそのような数的優位を作れるわけではありませんから、センターバックには1対1の場面での強さが欠かせませんが、チアゴ・シウバはその点ずば抜けた能力を持っているので非常に安定感があり、しかもボール奪取が華麗で無理が無く、ファウルになることなくタスクを完遂できるのです。
ミランにずっと在籍していればマルディーニの後継者となれたかもしれなかったのですが、彼はより大きな報酬を得られるパリに移籍してしまい、その点で少し残念ではあります。
最強のセンターバック ランキング第3位
セルヒオ・ラモス
生年月日 :1986年3月30日(32歳)
出身地 :セビリア
身長 :184cm
体重 :82,2kg
在籍クラブ: レアル・マドリード(スペイン)
自信家にして激情家、世界的クラブに君臨するディフェンスリーダー
現代型センターバックに求められる素養はすべて備えており、しかも攻撃力があるため得点でチームに貢献することもできます。
フィジカルの高さからヘディングでの強さが目立ちますが、ときにはアクロバティックなシュートを披露してみせるなど、センターバックという枠に収まらない面白さが彼にはあります。
現代サッカーにマッチする守備センス
非常にアグレッシブに前に出る守備を行い、ゾーンの隙間でボールを受けるトップ下タイプの選手相手には無類の強さを発揮しますし、これは現代サッカーのオフェンス戦術に対して効果的なカウンター戦術となっています。
このような守備をサッカーセンスのみで行っている印象が強く、激情家な面からあまり知性的なものを感じないのですが、それ故にラモスは魅力的な選手だと言えると思います。
気持ちがプレイに素直に出ることで、チームに強い勝利へのメンタリティを与えることができており、単純な技術や戦術理解度だけで彼を測ることは難しいのではないでしょうか。
最強のセンターバック ランキング第2位
ファビオ・カンナヴァーロ
Fabio Cannavaro | Defensive Brilliance | The Film
生年月日 :1973年9月13日(44歳)
出身地 :ナポリ
身長 :176cm
体重 :75kg
経歴
1992-1995 ナポリ
1995-2002 パルマ
2002-2004 インテル・ミラノ
2004-2006 ユヴェントス
2006-2009 レアル・マドリード
2009-2010 ユヴェントス
2010-2011 アル・アハリ
圧倒的フィジカルで身長差を覆すCB
1つはカバーリングとポジショニング、周囲との連携やライン統率でディフェンスを引っ張るタイプ。
もう1つがフィジカル的な強さで1対1や空中戦などの対人守備において優位に立ち主導権を握ることでディフェンスするタイプです。
カンナヴァーロは後者の典型的な代表格のセンターバックで、180㎝に届かない身長で自身より大きなFWに仕事をさせない守備力でクラブでも代表でも大活躍したのです。
もちろんイタリアの選手ですから組織的な守備も行いますが、ここぞという場面でフィジカルによる圧倒的な守備を見せることで、相手の戦術を封じ込めることに卓越していました。
CBとして数少ないバロンドーラー
ベッケンバウアーやザマーはリベロとして活躍したディフェンスの選手で、その活躍の大半がMFとしての働きによるところが大きく、カンナヴァーロはセンターバックとしての評価のみでバロンドールを獲得した唯一のCBだと言えます。
レアル・マドリーに移籍後、組織的な守備ではなく、攻撃的な戦術の大きなリスクマネージメントとしての尻拭い的な守備を任されることで不調になりましたが、それでも身体能力と読みの冴えは世界最高レベルのセンターバックで、バロンドーラーとして恥じない活躍をしました。
最強のセンターバック ランキング第1位
アレッサンドロ・ネスタ
Alessandro Nesta ● Most Elegant Defender Ever ||HD||
生年月日 :1976年3月19日(42歳)
出身地 :ローマ
身長 :187cm
体重 :82kg
経歴
1993-2002 ラツィオ
2002-2012 ミラン
2012-2013 モントリオール・インパクト
2014-2015 チェンナイイン
バレージの正当な後継者として活躍した古き良きCB
何か一つがずば抜けているわけではなく、全ての面において高いレベルを持つ、正統派のセンターバックである彼は、マルディーニとともに無敵のミランを築き上げました。
ラツィオのユース出身でトップチームのスクデット獲得に貢献したため、ミラン移籍の際にはラツィオサポーターが抗議行動を起こすほど愛されていた存在で、彼のセンターバックとしての能力の高さが伺えるエピソードだと思います。
すべてに強いが故に怪我がちだった
非常に流麗なタックルはチアゴ・シウバと同様で、守備でのエンターテイメントと言えるレベルのものでした。
それだけのパフォーマンスを発揮し続けるためにかなりハードなトレーニングも行っていたようで、唯一のネスタの欠点と言えるのは若干怪我がちなところです。
この怪我によって代表での活躍のチャンスを何度か失っており、クラブチームでの成績に比べて代表での結果が少し寂しいのは残念だと思います。
しかしそれでも「ネスタのいないミランは考えられない」「イタリア史上最高のCB」などの評価を得ているところに、ネスタの凄さが感じられるでしょう。
現代サッカーで求められるCBの条件とは?
特に現代サッカーでは世界一のセンターバックとなるためには攻撃的なタスクもこなさなくてはならず、サイドバック同様に戦術的な革新に対応できなければなりません。
ディフェンスの要としてのフィジカルと読み
ただしランキングに選出したCBたちは単純に足が速いというだけではなく、最初の一歩で相手FWに離されないために深い洞察力で動きを読みながら守るのが上手いのです。
このようにインテリジェンスとフィジカルを高いレベルで融合できなければ世界的なセンターバックにはなれません。
ビルドアップを支える足元の技術
そのためセンターバックがボランチに代わってビルドアップの中心となることも多く、それを的確に遂行するための足元の技術が上手いことは必須条件だと言えます。
攻撃に幅を持たせる正確なフィード
しかしこのフィードが正確でなければ、ただで相手にボールを渡してしまうようなことになるため、ボランチなど中盤の選手と同じレベルのパス能力が求められています。
現在世界一と呼ばれるようなクラブのセンターバックには必ずフィードやパスが上手いCBが選ばれており、どれほど正確なフィード能力が重要かの証明と言えるでしょう。
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