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サッカーの起源とは?サッカーの始まりやルーツを調べてみよう

サッカーの起源とは?サッカーの始まりやルーツを調べてみよう

サッカーの起源は球体のものを蹴り始めたことにあり、その始まりの地としてイタリア説、中世イングランド説、中国説の3つの有力説がありそれぞれに言い分があります。今回は各々の説について解説することでサッカーのルーツに迫り、また現代サッカーの起源についても紹介します。

2021.12.16 サッカー

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公式ライター
nosedori


サッカーの起源には3つの説がある?

イタリア説

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サッカーの起源について、その発祥地を主張する地域は多く諸説存在していますが、有力な3つの説がイタリア説、中世イングランド説、中国説の3つです。

イタリア説はサッカーの起源としてあまり知られていない説ではありますが、イタリアでは8世紀以前からお金をかけた遊びとして宮廷の門でボールを蹴りあっていたとされています。その遊びをカルチョと呼び、現代でもイタリアではサッカーのことをカルチョと呼ばれている語源でもあります。
8世紀のカルチョは格闘技のような要素が高く、男性たちが球を奪い合うようなものでしたが、その形がルール等で整備されスポーツとしてのサッカーへと変遷していったと考えられています。

中世イングランド説

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サッカー発祥の地として最も有名であるのがイングランドであり、起源は中世イングランドにあると言われています。歴史を遡ると、8世紀のイングランドでは戦争に勝利したときに、敵将の首を切り落として、その首を蹴って戦勝に勝利したことを讃えたとされています。

それを発祥として、遊びや祭りなどでボールを使ったものへと変遷していき、大人数で町同士での競走として隣町同士にゴールを設置してそこまで蹴り合って競うようなゲームへと進化していったと考えられています。

中国説

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中国がサッカーの起源であるという説自体があることを知らない人は多く、それはサッカーの強豪国でないことも少なからずイメージとしてあるからだと考えられます。しかし、その歴史には確かな証拠があり、中国では紀元前300年以上も前に蹴鞠(しゅうきく)という遊戯が行われていました。​

蹴鞠は宮廷内で高貴な方々の遊びとして親しまれており、熱中するあまり仕事をサボるということもあったようです。蹴鞠は日本にも600年代にけまりとして伝わっており、日本にとっても親しみのある遊戯です。現代のサッカーのルールではないものの、ボールを蹴るという行為からはサッカーの起源であると言われています。

FIFAが認めているサッカーの起源

中国説が有力

@walk_style017 on Instagram: “七夕の日の白峯神宮。 蹴鞠、小町おどり、舞楽の奉納などのイベントがありました? #蹴鞠  #白峯神宮  #精大明神例祭  #京都散歩  #京都歩き  #京都写真部  #京都カメラ部  #そうだ京都はいまだ  #ファインダー越しの私の世界  #誰かに見せたい風景…” (86685)

サッカーの起源について諸説ある中で、FIFA(国際サッカー連盟)が発祥の国として認めているのは中国説です。FIFAのシャンパーニュ事務局長が以下のように発言しています。

サッカーの生まれた地は自国であると主張する国家は多いが、サッカーの歴史を研究する学者によると、サッカーの発祥地が中国であるという確かな証拠がある。昔の中国のスポーツ、蹴鞠がサッカーの起源とされる。と述べており、中国が起源とする説が有力になっています。FIFAが認めているということは、世の中に大きな影響力を持っており、今後さらに有力な説が出てこない限り中国説が正当と考えられ続けられます。

蹴鞠とは

サッカーの起源とされている中国の蹴鞠とは、紀元前300年以上も前の斉の時代の軍事訓練として行われていたとされています。そこから時代が進むにつれて漢の時代には、12人のチームが対抗して鞠を争奪して球門と呼ばれるゴールのようなものに入れた数を競う遊戯へと変化していきました。

その後時代が進むにつれて、チーム対抗の競技としての側面が薄れて、一人でボールを落とさないようにする、いわば現代のリフティングの技を披露する遊びへと進化していきました。それが平安時代には日本にも輸入されて宮中で蹴鞠を楽しむ姿も見られるようになったという歴史を持っています。

現代サッカーの起源とは?

FAが起源

サッカーの起源は中国であるとされていますが、それは球体のものを蹴るというものであり、現代のサッカーという形とは程遠いものであると言えます。

現代のようなサッカーとしての始まりは、紛れもなくイングランドです。始まりの地はロンドンで、1863年に設立されたフットボールアソシエーション(FA)が試合の様々な要素を標準化するための基礎を作り出し、サッカーが競技スポーツとして整理され現代のような形へと進化していきました。

また、サッカーの名称の由来はFootball Associationのスペルから来ており、サッカーのスペルはSoccerですが Associationのsocのスペルに人を意味するerをつけてsoccerになったとされています。フットボールと呼ぶのはFootball Associationのスペルをそのまま使用したものと言われています。

ルールの整理

現代サッカーのルールとして整理された起源として、ケンブリッジリールというものがあり、イングランドの6つの学校の代表者が出席して行われた会合で定められたものです。しかし、統一ルールを定めたわけではなく、あくまでベースとして作成したという形にとどまりました。

その後FAが設立され、様々なクラブチームが試合をする際に共通のルールが必要とされるようになり、先述のルールをベースとした改定がされるようになったというのがルールの起源とされています。

初のサッカー大会

FAがルールを策定して以降、サッカーの大会が開催されるようになりました。その最初の大会となったのは、1867年に行われた最古のカップ戦となるユーダン・カップであり、サッカー界において大きな1歩を踏み出したと言える大会です。

その後1872年には現在も存在するFAカップが誕生し、より規模の大きな大会の起源となっていき、そこから世界中へとサッカーのルールや大会を行う際のレギュレーションなどが広がっていきました。このように現代サッカーの形を作り支えてきたのはイングランドであり、サッカーの起源であるとよく言われる所以でもあります。

サッカーの起源のまとめ

Children Splash Asia - Free photo on Pixabay (86677)

サッカーの起源を知るということは、サッカー自体を知ることでありとても大切な作業です。軍事練習に使われていたり、敵将の首を蹴っていたりと残酷な使われ方をしていたということが起源であるというのは少々心が痛みますが、現代のサッカーで特に海外を見ていても激しい体のぶつけ合いや、W杯では国同士の威信を賭けた戦いを見ていると、サッカーの起源が少なからず影響しているのではないかと思わされます。

また、サッカー大国であるブラジルがルーツであると考えている人も多いと思いますが、現代サッカーにおいてもその起源は南米にはないというのは新たな発見でもあります。サッカーの起源から時代は流れ、VARの導入など進化しており、今後新たな時代になっていく上でもサッカーのルーツを大切にしていきたいものです。

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