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日本代表のオフサイドトラップの凄さとは?世界が魅了するテクニックを解説!

日本代表のオフサイドトラップの凄さとは?世界が魅了するテクニックを解説!

日本代表がワールドカップのセネガル戦で行なったオフサイドトラップはその美しさと技術レベルの高さから史上最高であると言われています。日本代表のオフサイドトラップの凄さは、ラインの整え方、上げるタイミング、2列目の選手への対応まで細かく設定されているところにあります。

2023.02.08 サッカー

日本のオフサイドトラップの凄さとは?

ワールドカップセネガル戦でのFK

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日本のオフサイドトラップが世界的に注目を集めるきっかけとなったゲームが、FIFAワールドカップ2018ロシア大会でのグループリーグセネガル戦です。この試合において、日本代表は相手のフリーキックに対してラインを押し上げてオフサイドトラップを仕掛け、それを見事に成功させました。

オフサイドトラップとは、ディフェンスラインをコントロールすることで、相手をオフサイドポジションに置き反則を誘うという戦術で、それを日本代表がワールドカップの舞台で採用したことで話題を集めました。

海外メディアが反応

日本代表がワールドカップのセネガル戦で仕掛けたオフサイドトラップの凄さから、多くの海外メディアが反応を示しました。あるメディアではオフサイドトラップがあまりにも完璧に決まったことから、芸術の域であると表現したり、史上最高のオフサイドトラップであると言うなど、その技術レベルの高さに対して称賛の声が上がっています。

このように海外メディアが日本のサッカーシーンに対して取り上げることは珍しく、offside trap japanと言う検索ワードを入力するだけで動画やニュースをすぐに見つけることができるほどです。offside trap japanは一つの日本代表の代名詞と言っていいほど海外の反応は大きく、評価も上がっています。

なぜ日本代表はオフサイドトラップを使用したのか?

海外の相手との身長差

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日本代表がワールドカップのセネガル戦でなぜオフサイドトラップを戦術として使用したのか、そこには明確な理由が存在します。

その理由の1つとなったのが、日本代表とセネガル代表の身長差です。日本代表の平均身長は178.1センチと出場国の中でも下から2番目であり、一方セネガル代表は183.7センチで両国の間には5センチもの開きがあります。またセネガル代表は身体能力が高く、日本代表選手よりもはるかに高い打点でヘディングを合わせることができます。

FKでは身長や身体能力の差は現れやすく、普通に競り合った場合日本の選手が競り負けて失点するリスクが非常に高くなります。そこで用いた戦術がオフサイドトラップで、これを仕掛けることによって競り合うことなく守備をするという狙いが見て取れます。

組織的なプレーが得意

日本は、サッカー文化的に組織プレーが得意であると言われています。その背景には、日本の文化や教育の方法があり、仲間で力を合わせて1つのことを成し遂げるというような、個ではなく組織を大切にするという考え方大きく影響を与えています

海外では組織よりもまずは個人に焦点を当てるため、そもそもオフサイドトラップを仕掛けるという発想自体があまりありません。

サッカーの現場においても、日本では組織で守備をするということに関しては非常に重要視されており、それを小学生年代から意識づけされているため、オフサイドトラップを仕掛けるなどのプレーを素直に受け入れて実行することができます。これは日本サッカーにおいては、非常に強力な武器であるとも言えます。

オフサイドトラップを普段使う

日本のサッカー界では、オフサイドトラップを仕掛けるということは特別なことではなく、小学生年代から実行している戦術の一つとして認識されています。それだけに、オフサイドトラップをサッカーの試合で行うということに慣れているともいうことができます。

オフサイドトラップが文化的により浸透していったのはFIFAワールドカップ2002日韓大会の時で、当時日本代表監督であったトルシエ監督がフラットスリーでのオフサイドトラップを仕掛けていたことから、それを育成年代でも真似して実行するチームが増えました。それによってオフサイドトラップを仕掛けるということが日本のサッカー界ではメジャーであり、今ではそれが日本のサッカー文化的には当たり前ともなっています。
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日本のオフサイドトラップの技術面での凄さ

ラインを整えることの難しさ

日本がワールドカップのセネガル戦で仕掛けたオフサイドトラップの凄さのポイントの1つとして、ラインを整えることの難しさがあげられます。ラインを横一列になおかつ同じ高さで整えるということは非常に難易度が高く、誰かが下がりすぎたり、逆に高くなってしまってデコボコになるという失敗が多くの場合は生じます。

デコボコにラインがなってしまうと、オフサイドトラップを仕掛けた際に誰かが残ってしまいオフサイドが不成立になり、逆に失点のリスクを高めてしまうことになります。​

そのため、サッカーのオフサイドトラップにおいてはラインを整える技術を持つことが前提条件であり、それを簡単にこなしている日本代表の技術的な凄さが際立ちます。

ラインを上げるタイミング

ワールドカップのセネガル戦のオフサイドトラップにおいて際立って日本代表が優れていた点は、ラインを上げるタイミングです。

サッカーのオフサイドトラップを仕掛ける上で、ラインを上げるタイミングというのは非常に大切であり、このタイミングを間違えると相手をフリーにしてしまい、即失点につながります。日本代表がセネガル戦で仕掛けた際にラインを上げたタイミングはキッカーが助走に入り、ボールに目を落とした瞬間です

このタイミングでラインを上げることによってキッカーがオフサイドトラップに対応してキックのタイミングを修正することはできず、オフサイドにかかる確率を高めることができます。この絶妙なタイミングの実行技術を示したことが、海外の反応が高い理由の一つにもなっています。

2列目からの飛び出しに対する予防線

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日本代表がワールドカップのセネガル戦で仕掛けたオフサイドトラップは、ただオフサイドトラップを仕掛けたという凄さだけには止まりません。その凄さを象徴するのが、相手の2列目の飛び出しに対しても事前に予防線を張って準備していたという点です。

具体的には、2名の選手がラインより高い位置で準備しておき、ラインを上げた瞬間にその二人は逆に下がるようにし、ボールがちょうどけられる瞬間に2名とラインがクロスするというやり方を取っていました。これによってセネガルの選手が2列目から待機していて飛び出した際や、また万一オフサイドトラップがかからなかったときにリスクを軽減することができます。

これは非常に画期的な方法であり、世界を見渡してもこのようなやり方を行なっているチームなく、史上最高と言われる所以でもあります。

日本のオフサイドトラップの戦術面での凄さ

共通認識を持つために時間がかかる

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オフサイドトラップをサッカーの試合で実行するには、相当な準備期間が必要で、付け焼刃でできるようなものではありません。何故ならば、オフサイドトラップを仕掛けるために、しかも日本代表はワールドカップの舞台でそれを実行するためにラインをどの高さに設定するのか、またどのタイミングでラインを上げるのかなど確認しなければいけないことが多々あります。

それらの決まりごとを共通認識として持つだけでなく、正確に合わせられるようになるには日本代表選手といえ時間を要すると考えられます。時間をかけて戦術として浸透させることができたからこそ、あの高いレベルでのオフサイドトラップを成功させることができたといえます。

失敗時のリスクの高さと成功時のメリット

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日本代表が仕掛けたオフサイドトラップは、成功すれば相手の身長や身体能力の高さのメリットを消すことができるという大きなメリットがある一方、失敗すればゴール前で相手をフリーにしてしまい、高い確率で失点を招いてしまうというリスクの両方が伴います。

日本代表はセネガル戦で、そのリスクを恐れずに仕掛けて見事にメリットに変えたということができます。さらに、オフサイドトラップを日本が仕掛けてくるということを相手チームが知ることによって、次回以降のFKの際に相手は飛び出すタイミングを考えなければならず、相手に混乱を招くことができるという副次的なメリットもあります。それも含めて日本代表にとっては、オフサイドトラップを仕掛ける戦術的メリットが十分に存在したといえます。

リーダーになる選手の存在が必要

mako.y on Instagram: “As a result,Japan was out.They did their best,they showed us great performances. Through the World Cup, l learned a lot of things. My…” (73437)

オフサイドトラップを仕掛ける際には、誰がラインの上げ下げのタイミングの指揮をとるのかということが大切です。日本代表の場合は長谷部選手が指揮をとり、ラインの統率をボールから最も遠いところにポジショニングして行なっており、ラインに入っているメンバーの動きを見ることができるようにしています。

このリーダーの存在がなければ、ラインを上げるタイミングや、オフサイドトラップを仕掛ける仕掛けないの判断ができず、失敗をするリスクが高くなってしまいます。またチームとしても、そのタクトを振るえる選手を持つということは非常に大切です。

なぜ日本のオフサイドトラップが世界中で反響を呼んだ理由とは?

海外にはオフサイドトラップを仕掛ける文化がない

日本代表のセネガル戦でのオフサイドトラップに対する海外の反応が凄かった理由として、オフサイドトラップを仕掛ける文化が今はないということが挙げられます。オフサイドトラップ自体は昔から存在しており、一時はヨーロッパでも戦術のベースとして取り入れているチームも多々ありました。

しかし、現代サッカーにおいてはラインを上げてオフサイドを取るメリットよりもリスクの方が大きいと考えられ、その後オフサイドトラップを積極的に仕掛けるというようなチームは減少しました

そのためセネガル戦で仕掛けた日本のオフサイドトラップがより際立って見えたといえます。

組織的なプレーの美しさに触れた

日本のオフサイドトラップが世界の注目を集めた理由として、組織的なプレーが非常に美しかったということも挙げられます。サッカーにおいて組織プレーは大切ではありますが、海外の多くのチームでは選手同士が細かいルールのもと協力するということを得意とはしていません

日本が見せたこのプレーはラインを整える美しさから始まり、同じタイミングでラインを上げて見事にオフサイドポジションに相手を置いたという、組織で成せる完璧な技を繰り出したというところに海外の人々の心に響いたものがあり、史上最高と言われている所以でもあります。

戦術的な可能性を引き出した

海外の人々の注目を集めた日本代表のオフサイドトラップは、世界中のサッカーの守備戦術において可能性を引き出しました。今まで敬遠されがちであり、デメリットを感じさせていたオフサイドトラップ戦術が再脚光を浴びることになり、戦術として使えるということを世界のサッカー現場に知らしめました。

多くの得点がセットプレーから生まれる現代サッカーにおいては、攻撃面において工夫がこなされている一方で守備面においてはゾーンかマンツーマンかという選択が多く、今後はこれにプラスしてオフサイドトラップを加えたいというチームが増えています。それにより守備戦術のバリエーションが増え、相手の得点をより妨げる守備をすることができるようになります。

オフサイドトラップを今後も活かすために必要なこと

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2列目の飛び出しに注意

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オフサイドトラップを仕掛ける際に注意しなければいけない点は、2列目の選手つまりディフェンスラインと同じ高さに並んでいない相手選手の動きです。この選手がボールがけられた際にラインの裏へと抜け出すとオフサイドとはならず、オフサイドトラップでよく失敗してしまう原因にもなる部分です。

この2列目の飛び出しを防ぐための方法は、日本代表が用いた守備側も2列目を作り、その選手はゴールに向かって下がるというやり方や、2列目の選手にラインを合わせるというやり方、2列目の選手にマンツーマンで付くというような方法があげられます。

これらの方法を駆使してオフサイドトラップの穴である2列目への対応を行うことができます。

仕掛ける時と仕掛けない時の使い分けが大切

オフサイドトラップを守備戦術として今後用いる際に、いつ仕掛けて、いつ仕掛けないかという使い分けが重要です。何故ならば、常にオフサイドトラップを仕掛けると相手はタイミングを図れるようになり、ラインを突破してしまいます。

それを防ぐため、より効果的にオフサイドトラップを用いるためにも使い分けが大切で、一度オフサイドトラップを見せておいて、次は行わないことで相手にラインを抜ける以外の雑音を与えることができるため、より抜け出すタイミングが相手は掴みづらくなります。相手が2列目の飛び出しを準備しているときは使用しないなどという基準を設けて行う方法もおすすめです。

日本ブランドとして成長させられる

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世界中から注目を集めた、offside trap japanは日本の技術力と組織力の高さを集結させた戦術ということができ、日本のブランドとして発展させて今後も活かしていくということが大切です。

今までは様々なサッカーの戦術や技術を海外から見習うということが続いていましたが、このオフサイドトラップに関しては世界よりも日本が優れているということをワールドカップで代表が証明してくれました。この戦術を日本の一つの強みとして、海外が真似をしていくということも現実味を帯びており、より戦術としての磨きかけて日本がリーディングカントリーとして飛躍していく可能性を十分に秘めています。

日本のオフサイドトラップの技術の凄さまとめ

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日本のオフサイドトラップは、その組織力、正確性、戦術的なレベルの高さから海外では美しいと表現され、今では日本のサッカーを象徴する1つの戦術であるとも言えます。また、オフサイドトラップの持つ可能性を広げ、現代サッカーにおけるセットプレーの守備戦術のあり方に一石を投じました。

オフサイドトラップを仕掛けるにはタイミングの図り方など、技術的にも時間をかけて詰めていかなければいけない要素もありますが、どのカテゴリーにおいても用いることのできる戦術であり、今後の世界のサッカー界においてメジャーになっていくことが予想されます。

日本代表においても今後の試合でどのようにオフサイドトラップを戦術として用いていくか、その点にも是非注目してください。

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