ラボーナとは?サッカーのおしゃれな足技の蹴り方と練習方法
相手ディフェンスのタイミングをずらして絶妙なクロスをあげるネイマール、ゴールキーパーのタイミングをずらしてボレーシュートを決めるCロナウド。どれもラボーナという足技によるものです。ここではラボーナを詳しく解説し、そのおしゃれな蹴り方と練習方法を紹介します。
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公式ライター Activel_director
サッカーのおしゃれ足技 ラボーナとは?
ラボーナ(rabona)とはスペイン語で「ずる休み」を意味し、これは一説には、ディフェンス側からすれば意表をつかれて、「ずるい」という印象を与えるためとされています。
とても変則的でトリッキーなキックのため、サッカーの足技の中でも難易度が高いテクニックとされています。
ラボーナはどのような場面で効果を発揮するのか
アザール ラボーナクロス
単純にクロスを入れればタイミングを相手に見破られてしまうので、ラボーナを使うことで軸足を踏み込むタイミングを相手に見破られず、変則的にボールを蹴ることで相手を幻惑し、リズムを狂わせる効果を発揮します。さらに密集地帯を抜け出すサッカーテクニックとしても効果的です。
ラボーナのデメリット
ラボーナは、かなり無理な態勢から繰り出すという、サッカーの中でもとても難しいキックのため、相当な練習を積まなければ失敗して相手にボールを奪われてしまうというリスクがあります。
そのため、まだ技術がままならない育成年代のサッカーチームなどではラボーナを禁止にしているサッカーチームが存在するほどです。
ラボーナを得意とするサッカー選手
【伝説の足技】ラボーナスキル集
さらに、レアル・マドリードからユヴェントスに移籍して話題になったクリスチャーノ・ロナウド、そしてパリ・サンジェルマンのウイングとして活躍するブラジルのネイマール、ベルギー代表で10番を背負うエデン・アザールといったビッグネームばかりです。
ラボーナを応用したテクニック
その応用サッカーテクニックはネイマールが得意とするラボーナトラップ、クリスチャーノ・ロナウドがよく使うラボーナボレーシュート、ラボーナフェイント、ラボーナエラシコといったテクニックです。これらのサッカーテクニックは海外のサッカーリーグでよく見られ、観衆をどよめかせています。
応用テクニック①ラボーナトラップ
サッカーにおいてロングボールはほぼ浮き球の処理になり、ボールの勢いもあるため、胸でのトラップには衝撃がありすぎ、ヘディンでだとコントロールしにくいため、足でトラップすることが求められます。
ボールの到達に合わせてジャンプをし、空中で静止する瞬間に、インサイドでボールを受け止めてボールの威力を吸収する高度なサッカーテクニックです。
応用テクニック②ラボーナエラシコ
【ラボーナエラシコ】
このラボーナエラシコはクリスチャーノ・ロナウドやネイマールも得意としているサッカーテクニックです。サッカーにおいてスピードに乗っている時よりも、密集地帯で複数人に囲まれているシチュエーションで威力を発揮します。
ラボーナの蹴り方とは?
サッカーにおいてラボーナの蹴り方を見ていくうえで、まず最初におさえておきたいのがボールと足のインパクトポイントです。
実際にボールのどの部分にインパクトするのか、足のどの部分をボールにインパクトするのかを理解し、助走からフィニッシュまでの流れを確認します。
ボールと足のインパクトポイント
ボールの中心からやや下部分にインパクトすることで強いボールを蹴ることができます。
足のインパクトポイントは、インステップからアウトサイドです。足の甲部分の薬指から小指にかけての位置で、このインステップからアウトサイドの部分がスイートスポットになります。足首を水平にしてボールにインパクトするイメージです。
助走からフィニッシュまで
徹底解説: ラボーナの蹴り方! Rabona Tutorial!
つまりボールに対して1歩下がって、1歩横へずれる90度の直角の状態になります。ボールを見ながら軽く1歩踏み出し、軸足をボールの横で踏み込みます。この際、ボールの中心よりかかとがやや前にくるように踏み込みます。
インパクトの際にはボールを足のインサイドからアウトサイドでたたくように蹴ることを意識します。インパクトした足はできる限り振り切って、バックスピンをかけるようにします。
ラボーナを成功させるコツ
ボールに対して90度の角度から助走する理由
そのため、右足でラボーナを蹴る際には、ボールに対して右後方90度の位置から助走する必要があるわけです。もちろん真後ろから助走してもラボーナは蹴ることができますが、キックフェイントとラボーナの精度を上げるためには、90度の位置から助走することがラボーナを成功させる重要なポイントになります。
軸足の位置
しかし、極端にボールが軸足よりも後ろにあっても逆に蹴りにくくなります。そのため、一番強くインパクトできるのは、ボールの中心に対してかかとがやや前に出る位置とされています。この軸足の位置はラボーナを成功させる重要なポイントになります。
蹴り足は股関節だけで振り上げる
ヒザ関節はできるだけ振り上げず、股関節だけで振り上げ、そのまま振り降ろしてスイートスポットで強くインパクトするイメージで蹴ります。そうすることで、難しいラボーナを成功させることに近づきます。
静止した状態からのラボーナのコツ
ここまでは流れの中での助走があるラボーナを紹介してきましたが、静止した状態からのラボーナを、比較を交えながら、そのやり方の違いなどを紹介します。
軸足と蹴り足の動き
これは流れの中でのラボーナはある程度助走が加わるため股関節の振り上げだけでラボーナを蹴ることができますが、静止した状態では助走がままならないため、ヒザ下を高く振り上げる必要があるためです。
そしてインパクトの瞬間は、流れの中でのラボーナの場合はボールを叩くイメージでしたが、静止した状態の場合は、インパクトの瞬間ヒザを伸ばしてスナップを利用するイメージです。
ラボーナを成功させるための練習方法
ラボーナは蹴り足を軸足の後ろにクロスしてボールを蹴るサッカーテクニックのため、まずは基本となるクロスの動作をスムーズに行うことが必要です。そこで効果を発揮する練習方法がクロスステップです。次に、必要な練習方法が、ボールと足のインパクトポイントを確認することです。特に足のボールに当てる位置であるスウィートスポットを実際に確認することが求められます。以下ではラボーナを成功させるための練習方法を紹介します。
①クロスステップ
クロスステップ
コーンを5メートルから10メートル間隔に離して直線上に置き、一つのコーンからもう一つのコーンへサイドステップで往復します。
②ボールと足のインパクトポイントを確認する
ラボーナの練習法とコツ ストライカーDXで解説します!
味方から受けたパスを、ボールと足のインパクトポイントを意識しながら、ラボーナでまっすぐに狙った場所に向けて蹴られるようになるまで練習します。足のスウィートポイントに当たった場合と、そうでない場合は蹴ったボールの勢いの違いでわかります。
③90度の角度から助走をつけて蹴ってみる
この際、特に力む必要はなく、蹴り足をクロスさせてそのまま振り降ろす蹴り方を意識します。インパクトの瞬間は、通常のインステップキック同様に、足首を固定することでスナップが効いた良いキックをすることができます。
軸足のかかとは、ボールの中心のやや前に置くことも意識します。ポイントはしっかりとボールと足のインパクトポイントを確認することです。
ラボーナを応用したテクニックの練習方法
つまりサッカーにおけるラボーナは無限に進化し続け、さらなる高度で素晴らしいテクニックを生み出す基礎となっているわけです。
以下では、サッカーでラボーナを基礎とした数ある高度なサッカーテクニックの中から、おすすめのサッカーテクニックの練習方法を紹介します。ラボーナをマスターした後に、是非とも自分のモノにしてもらいたいサッカーテクニックです。
①ラボーナフェイント
【サッカー】ラボーナを活かす技【フットサル】
そこでラボーナフェイントが効果的になってきます。このサッカーテクニックはロビーニョが得意としていたサッカーテクニックです。
まず膝関節を折り曲げて大きいモーションでラボーナを打つと見せかけます。この大きなモーションがポイントなので納得いっくまで練習しましょう。そして足の甲の面でしっかりとボールを捉えます。止めたボールをすぐに進行方向へ足裏で出します。
②ラボーナボレーシュート
C・ロナウドもよく使うラボーナでボレーシュートする技
ボールを横方向へ、腰から胸の高さにリフトし、軸足を大きくステップして、ボールがしっか落ちるのをしっかり待ち、おちる寸前でインパクトします。
ポイントはヒザをボールに寄せていき、軸足とボールを重ねる点です。ラボーナボレーができるようになったら、後ろ向きでボールをリフトし、反転しながら練習してみましょう。
ラボーナの蹴り方と練習方法のまとめ
しかし、そんなラボーナは、基本的な動作や感覚を身につければ、ラボーナシュートやラボーナトラップ、ラボーナフェイント、ラボーナエラシコといった様々な応用サッカーテクニックに波及し、サッカーにおけるプレーの幅が広がることになります。失敗のリスクが多いのはどのような技術でも同じです。是非ラボーナの基本を身につけ、プレーの幅を広げてみてはいかがでしょうか。
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