サッカーの10番の背番号が持つ意味とは?世界の10番をつけた選手も紹介
サッカーの10番はサッカーが上手な選手がつけるという意味と捉えている方も多いかと思いますが、本当にそれだけでしょうか。調べてみると、他にも意味があることがわかりました。サッカーの10番の背番号が持つ意味を解説し、世界の10番をつけた選手を紹介していきます。
2022.12.31
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サッカー
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背番号の10番の由来に迫る!
なぜ背番号10番はエースナンバーとされたのか?
サッカーの背番号10番をエースナンバーと世界中に示したことに大きな影響を与えたのがサッカーの神様ことペレでした。1958年のワールドカップスウェーデン大会にブラジル代表の控えの一員としてメンバー入りしたペレは、当時17才で10番を背負っていました。
当時のブラジル代表の背番号は、監督が抽選で割り振って決定していたので、ペレが10番を背負ったのは偶然でした。そのペレがワールドカップで最年少得点記録・最年少ハットトリックを記録するなど、通算6得点でチームを優勝に導きました。その後も所属チームで10番をつけて長きにわたり活躍したことが10番がエースナンバーとされたことの由来とされています。
当時のブラジル代表の背番号は、監督が抽選で割り振って決定していたので、ペレが10番を背負ったのは偶然でした。そのペレがワールドカップで最年少得点記録・最年少ハットトリックを記録するなど、通算6得点でチームを優勝に導きました。その後も所属チームで10番をつけて長きにわたり活躍したことが10番がエースナンバーとされたことの由来とされています。
背番号10番がサッカーでもつ意味とは?
チームの中心選手
サッカーの背番号10番を背負った選手は、チームの中心選手と認識されています。そのため、自然と相手チームからのマークも厳しくなる存在ともいえます。技術面においてはエ-スストライカーやディフェンスの要というよりは、司令塔的な役割を担い、チームの精神的支柱のような存在の選手が背番号10番を背負っている傾向にあります。
誰もが憧れる背番号10番ですが、監督やコーチ、チームの誰からも信頼されるキャプテン的な存在が故に、チームが敗戦すれば、周囲からの批判を一身に浴びることが多い背番号ともされています。それだけサッカーにおける背番号10番は、チームの中心的選手であるといえます。
誰もが憧れる背番号10番ですが、監督やコーチ、チームの誰からも信頼されるキャプテン的な存在が故に、チームが敗戦すれば、周囲からの批判を一身に浴びることが多い背番号ともされています。それだけサッカーにおける背番号10番は、チームの中心的選手であるといえます。
ファンタジスタ
サッカーの背番号10番を背負う選手の多くは、ポジションでいうとフォワードに対して1.5列目です。この1.5列目をポジ所とし、シュートやパス、ドリブルなどにおいて、優れた技術と創造性を併せ持つファンタジスタが背番号10番とされています。
ファンタジスタとは、もともとイタリアでアドリブの上手い役者などを評する際に用いられていた言葉ですが、サッカーにおいて、ドリブルやシュートなど技術に優れ、さらに観客を魅了する独創的なプレーをするロベルト・バッジョをファンタジスタと呼んだことが始まりです。
ファンタジスタとは、もともとイタリアでアドリブの上手い役者などを評する際に用いられていた言葉ですが、サッカーにおいて、ドリブルやシュートなど技術に優れ、さらに観客を魅了する独創的なプレーをするロベルト・バッジョをファンタジスタと呼んだことが始まりです。
ブラジルと日本の10番の意味の違いとは?
ブラジルにおける背番号10番の意味
サッカーブラジル代表で背番号10番を背負った選手の代表格はペレ、ジーコ、ロナウド、リバウド、ロナウジーニョなどで、共通している点は、世界的にも優れたスタープレーヤーである点にあります。ブラジルでは貧しい環境にある子供達が、裸足でストリートサッカーで自由に遊ぶという子供文化があります。
そしてジーコやロナウド、現在ではネイマールといったブラジル代表で背番号10番を背負うスタープレーヤーに憧れを抱きながらサッカーをプレーしています。ブラジルにとってサッカーの背番号10番は、子供達の夢や希望といえます。
そしてジーコやロナウド、現在ではネイマールといったブラジル代表で背番号10番を背負うスタープレーヤーに憧れを抱きながらサッカーをプレーしています。ブラジルにとってサッカーの背番号10番は、子供達の夢や希望といえます。
日本における背番号10番の意味
日本のサッカーにおける背番号10番が持つ意味は大きく、チームのエースで中心的プレイヤーのみがつけることを許されています。日本人におけるサッカーの背番号10番のイメージは、キャプテン翼の大空翼とされています。これは多くのサッカー選手がキャプテン翼の影響を受けていることのあらわれです。
日本のJリーグでもこれまで背番号10番をつけていた選手を振り返ると、名古屋グランパスに所属し、当時はピクシーというあだ名で有名なストイコビッチ、清水エスパルスのエースで日本代表でも活躍した澤登正朗、ジュピロ磐田の精神的支柱としてチームを引っ張ってきた藤田俊哉など、大空翼のようなチームの精神的支柱が多くあげられます。
日本のJリーグでもこれまで背番号10番をつけていた選手を振り返ると、名古屋グランパスに所属し、当時はピクシーというあだ名で有名なストイコビッチ、清水エスパルスのエースで日本代表でも活躍した澤登正朗、ジュピロ磐田の精神的支柱としてチームを引っ張ってきた藤田俊哉など、大空翼のようなチームの精神的支柱が多くあげられます。
現在の背番号10番の特徴とは?
しかし現代のサッカーにおいて、これまでのトップ下のポジションで司令塔的な役割を担う背番号10番は減少傾向にあります。その理由は、日々遷り変わる現代サッカーの花形的なポジションはトップ下からサイドに変わった点があげられます。サイドのポジションはドリブルを得意とする選手が多いのが特徴です。
今現在活躍している選手はバルセロナのメッシやユベントスのクリスチャーノ・ロナウド、パリ・サンジェルマンのネイマールやエムバペ、レアル・マドリードのアザールなど、彼らは全てサイドのポジションに位置しています。そのため、現代サッカーにおいての背番号10番は、1.5列目に関わらず、サイドの選手に変わりつつあります。
今現在活躍している選手はバルセロナのメッシやユベントスのクリスチャーノ・ロナウド、パリ・サンジェルマンのネイマールやエムバペ、レアル・マドリードのアザールなど、彼らは全てサイドのポジションに位置しています。そのため、現代サッカーにおいての背番号10番は、1.5列目に関わらず、サイドの選手に変わりつつあります。
世界の背番号10番を背負った選手
ペレ
国籍 | ブラジル | ||
生年月日 | 1940年10月23日 | ||
身長/体重 | 171cm/73kg | ||
クラブ通算成績 | 502試合出場 511得点 | ||
代表通算成績 | 92試合出場 77得点 |
サッカーの神様と呼ばれるペレは、サッカーにおける背番号10番の元祖ともいうべき人物です。1958年ワールドカップで、監督によって適当に10番を割り当てられたペレは当時17才という若さにもかかわらず、大会6ゴールという活躍でブラジルにワールドカップ初優勝をもたらしました。
まさにペレが10番を特別な番号、エースナンバーとしたといっても過言ではありません。そしてクラブでは通算502試合で511得点という驚異的なゴール率を残し、代表では92試合出場で77得点をあげ、ワールドカップでブラジルを計3度の優勝に導きました。それ以来、ブラジル代表の10番はエースナンバーとして受け継がれています。
まさにペレが10番を特別な番号、エースナンバーとしたといっても過言ではありません。そしてクラブでは通算502試合で511得点という驚異的なゴール率を残し、代表では92試合出場で77得点をあげ、ワールドカップでブラジルを計3度の優勝に導きました。それ以来、ブラジル代表の10番はエースナンバーとして受け継がれています。
ディエゴ・マラドーナ
国籍 | アルゼンチン | ||
生年月日 | 1960年10月30日 | ||
身長 | 165cm | ||
クラブ通算成績 | 491試合出場 259得点 | ||
代表通算成績 | 91試合出場 34得点 |
サッカーにおいて背番号10番といえばマラドーナを思い出す方も多いかと思います。それもそのはず、ナポリではマラドーナがつけていた10番が永久欠番とされています。また、ナポリの前所属チームのバルセロナでも10番、ナポリの次の移籍先セビージャでも10番をつけていました。
アルゼンチン代表では1982年のワールドカップスペイン大会から1994年のワールドカップアメリカ大会まで4大会連続で背番号10番を背負い、1986年のメキシコ大会では伝説の5人抜きで世界を驚かせ、アルゼンチンを優勝に導きました。クラブ通算491試合で259得点、代表通算92試合で77得点と、記憶にも記録にも残る背番号10番でした。
アルゼンチン代表では1982年のワールドカップスペイン大会から1994年のワールドカップアメリカ大会まで4大会連続で背番号10番を背負い、1986年のメキシコ大会では伝説の5人抜きで世界を驚かせ、アルゼンチンを優勝に導きました。クラブ通算491試合で259得点、代表通算92試合で77得点と、記憶にも記録にも残る背番号10番でした。
ロベルト・バッジョ
国籍 | イタリア | ||
生年月日 | 1967年2月18日 | ||
身長/体重 | 174cm/73kg | ||
クラブ通算成績 | 488試合出場 218得点 | ||
代表通算成績 | 56試合出場 27得点 |
イタリアの背番号10番といえばロベルト・バッジョです。セリエAでは史上5人目の通算200ゴールを達成し、1994年には欧州年間最優秀選手とFIFA年間最優秀選手をダブル受賞するなど、数々の功績を残してきました。ユベントス時代には5シーズンで141試合に出場し、78ゴールをあげ、チームをUEFA杯優勝に導き、自身もFIFA最優秀選手とバロンドールをW受賞しています。
そんなロベルト・バッジョを世界はファンタジスタと称賛し、10番が最も似合う選手と称えられました。また、ケガに泣かされてきましたが、そんなケガにも負けず、必ず復活して活躍することもファンタジスタと呼ばれるゆえんの一つとされました。
そんなロベルト・バッジョを世界はファンタジスタと称賛し、10番が最も似合う選手と称えられました。また、ケガに泣かされてきましたが、そんなケガにも負けず、必ず復活して活躍することもファンタジスタと呼ばれるゆえんの一つとされました。
日本の背番号10番を背負った歴代選手
ラモス瑠偉
生年月日 | 1957年2月9日 | ||
身長/体重 | 181cm/71kg | ||
クラブ通算成績 | 361試合出場 83得点 | ||
代表通算成績 | 32試合出場 1得点 |
ラモス瑠偉は闘将という愛称で日本代表の10番を背負い、未だワールドカップ出場経験の無かった時代の日本代表の中心選手として活躍した元サッカープレイヤーです。本人は背番号10番に非常に強いこだわりを持っており、1991年から日本代表ユニフォームで10番をつけてゲームメーカーとして活躍し、ラモスの代名詞ともいえる背番号となりました。
ブラジルから日本へ帰化した選手にもかかわらず、日の丸への愛着と強い思いは日本人以上で、試合前にユニフォームに施された日の丸に口づけをするシーンは印象的で、日本代表チームの精神的支柱としても存在感を発揮した背番号10番でした。
ブラジルから日本へ帰化した選手にもかかわらず、日の丸への愛着と強い思いは日本人以上で、試合前にユニフォームに施された日の丸に口づけをするシーンは印象的で、日本代表チームの精神的支柱としても存在感を発揮した背番号10番でした。
中村俊輔
生年月日 | 1978年6月24日 | ||
身長/体重 | 178cm/71kg | ||
クラブ通算成績 | 608試合出場 113得点 | ||
代表通算成績 | 98試合出場 24得点 |
セリエAのレッジーナ、スコットランドのセルティック、リーガ・エスパニョールのエスパニョールでも活躍した中村俊輔は、その美しく類まれなサッカーセンスから元祖ファンタジスタのロベルト・バッジョ2世と呼ばれたサッカー選手で、2003年から2010年まで日本代表ユニフォームで背番号10番を背負いました。
優れたキックを持っており、フリーキックの名手とも称えられ、ファンタジスタらしく1.5列目にポジションをとり、シュートからパス、ドリブルまで全てにおいて美しいプレーでファンを魅了してきました。闘将と呼ばれたラモス瑠偉とはまた違った存在感を放った日本の背番号10番です。
優れたキックを持っており、フリーキックの名手とも称えられ、ファンタジスタらしく1.5列目にポジションをとり、シュートからパス、ドリブルまで全てにおいて美しいプレーでファンを魅了してきました。闘将と呼ばれたラモス瑠偉とはまた違った存在感を放った日本の背番号10番です。
香川真司
生年月日 | 1989年3月17日 | ||
身長/体重 | 175cm/68kg | ||
クラブ通算成績 | 330試合出場 108得点 | ||
代表通算成績 | 97試合出場 31得点 |
日本人で初めてプレミアリーグの名門クラブであるマンチェスター・ユナイテッドに所属した香川真司は、中村俊輔から背番号10番を受け継いだ日本の中心選手です。香川真司はトップまたはトップ下でプレーする選手で、細かいステップからのドリブルや繊細なタッチのシュート、そして広い視野を活かした創造性あふれるパスなど、高い攻撃能力を備えたサッカー選手です。
リーダーシップも兼ね備え、攻撃の起点ともなり、常にチームの中心的人物として背番号10番に相応しいサッカー選手といえます。
リーダーシップも兼ね備え、攻撃の起点ともなり、常にチームの中心的人物として背番号10番に相応しいサッカー選手といえます。
サッカーの背番号10番のもつ意味!
サッカーをする選手にとっては永遠のエースナンバーである背番号10番は、誰もが憧れる背番号です。その背番号10番は、チームの誰からも信頼されるような中心人物的な要素、そしてエースと呼ばれるような攻撃能力を持ち、誰からも認められた選手にのみつけることが許される背番号といえます。
サッカーにおいて背番号10番が持つ意味とは、チームにとっては精神的支柱であり、ひとつひとつのプレーが周囲へ与える影響は大きく、また、子供達にとっては憧れであり、夢や希望でもあります。
サッカーにおいて背番号10番が持つ意味とは、チームにとっては精神的支柱であり、ひとつひとつのプレーが周囲へ与える影響は大きく、また、子供達にとっては憧れであり、夢や希望でもあります。
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