サッカーのボランチとアンカー違いとは?【ポジション解説】
ボランチとアンカーはどちらも語源は中盤の舵取り役を指す役割を示す言葉ですが、日本サッカー界では、ボランチはポジションを指す言葉でアンカーは役割を指す言葉です。そのため、ボランチの中でもアンカーと他のタイプが存在します。最もアンカーの役割を体現できる日本人選手は長谷部誠選手です。
2021.12.16
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サッカー
ボランチとアンカーの違いとは?
サッカーでボランチとアンカーの違いは、ポルトガル語か英語かの語源の違いです。
基本的な役割やポジションの考えは同一です。
基本的な役割やポジションの考えは同一です。
ボランチの意味とは?
ボランチとはポルトガル語で舵取り、ハンドルを意味します。(スペル:Volante)
文字通りチームの舵取りとして中盤で試合を攻守にコントロールする役割です。ポジションは、セントラルミッドフィルダーに該当します。
文字通りチームの舵取りとして中盤で試合を攻守にコントロールする役割です。ポジションは、セントラルミッドフィルダーに該当します。
アンカーの意味とは?
アンカーとは、英語のanchorで錨を意味します。
船と海をつなぎ合わせる錨のように攻撃と守備の間でチームにバランスをもたらしチームを統率する役割です。
ポジションはセントラルミッドフィルダーに該当します。ポルトガル語と英語が語源という点がアンカーとボランチの違いで同じ意味です。
船と海をつなぎ合わせる錨のように攻撃と守備の間でチームにバランスをもたらしチームを統率する役割です。
ポジションはセントラルミッドフィルダーに該当します。ポルトガル語と英語が語源という点がアンカーとボランチの違いで同じ意味です。
日本でアンカーとボランチの意味が派生した理由
日本でアンカーとボランチという本来同じ意味の言葉が、違う意味を持った理由は、日本のサッカー文化が未成熟だったからです。
日本サッカー界でボランチという言葉が使われだしたのは90年代です。
ポジションを表す言葉と役割を表す言葉は本来違うはずですが、混同して広まったしまったことで、ボランチという言葉がポジションと役割のどちらも表す言葉になりました。
そして、サッカー文化が成熟するとボランチに役割が複数存在することを言語化するためにアンカーという言葉が使われました。
日本サッカー界でボランチという言葉が使われだしたのは90年代です。
ポジションを表す言葉と役割を表す言葉は本来違うはずですが、混同して広まったしまったことで、ボランチという言葉がポジションと役割のどちらも表す言葉になりました。
そして、サッカー文化が成熟するとボランチに役割が複数存在することを言語化するためにアンカーという言葉が使われました。
アンカーとボランチのポジションと役割とは?
アンカーとボランチというサッカー用語の使われ方の違いについて説明していきます。
ボランチのポジションと役割
【ボランチのポジション】
守備的な中盤の位置のすべてのポジションを指します。イメージとしては、画像の白く塗ってある範囲がボランチのポジションです。
【ボランチの役割】
守備的な中盤に与えられるすべての役割を指します。ボール奪取やポジションバランスの修正、攻撃の起点など様々なタイプのボランチの役割があります。
守備的な中盤の位置のすべてのポジションを指します。イメージとしては、画像の白く塗ってある範囲がボランチのポジションです。
【ボランチの役割】
守備的な中盤に与えられるすべての役割を指します。ボール奪取やポジションバランスの修正、攻撃の起点など様々なタイプのボランチの役割があります。
アンカーのポジションと役割
【アンカーのポジション】
明確に定義されていませんが、画像の白い丸で囲われたボランチの中でも守備的で中央に近い位置エリアを任されることが多いです。
【アンカーの役割】
中盤の守備的な位置でチームを統率してバランスを取ることです。
・カバーリング
・カウンター阻止
・コーチング
・ビルドアップ
明確に定義されていませんが、画像の白い丸で囲われたボランチの中でも守備的で中央に近い位置エリアを任されることが多いです。
【アンカーの役割】
中盤の守備的な位置でチームを統率してバランスを取ることです。
・カバーリング
・カウンター阻止
・コーチング
・ビルドアップ
アンカー以外のボランチのタイプとは?
アンカー以外のボランチのタイプで呼ばれる言葉3種類紹介します。
【ボックストゥボックス】
自陣ゴール前から敵陣ゴール前までの広いプレーエリアと特徴とするタイプです。
【ボールハンター】
相手からボールを奪うことを得意とするタイプです。
【レジスタ】
中盤の下がり目の位置で攻撃的な司令塔の役割をするタイプです。
【ボックストゥボックス】
自陣ゴール前から敵陣ゴール前までの広いプレーエリアと特徴とするタイプです。
【ボールハンター】
相手からボールを奪うことを得意とするタイプです。
【レジスタ】
中盤の下がり目の位置で攻撃的な司令塔の役割をするタイプです。
アンカーの典型的な選手
中盤の舵取り役でプレーするアンカーの典型的なタイプの選手を紹介します。
戦術眼に優れ、利他的な性格な選手がアンカー向きです。
戦術眼に優れ、利他的な性格な選手がアンカー向きです。
長谷部誠
長谷部誠選手は中盤のポジショニング、後方での攻撃の組み立てに加えて、戦術眼、コミュニケーション能力に優れます。
ブンデスリーガ、日本代表での実績は素晴らしいですし、長谷部誠選手は日本サッカー史上最高のアンカー間違いなしです。
現在は所属のブンデスリーガ・フランクフルトディフェンスラインでリベロと呼ばれる舵取り役を最後尾から行う役割も任せられています。
ブンデスリーガ、日本代表での実績は素晴らしいですし、長谷部誠選手は日本サッカー史上最高のアンカー間違いなしです。
現在は所属のブンデスリーガ・フランクフルトディフェンスラインでリベロと呼ばれる舵取り役を最後尾から行う役割も任せられています。
セルジ・ブスケッツ
ブスケッツ選手はFCバルセロナでアンカーで長年プレーしています。
FCバルセロナは4-3-3で中盤が逆三角形になるので中盤の底のポジションがアンカー役を担いますから、ポジションと役割が一致しているので、セルジ・ブスケッツ選手のFCバルセロナでの役割は典型的なアンカーです。
FCバルセロナは4-3-3で中盤が逆三角形になるので中盤の底のポジションがアンカー役を担いますから、ポジションと役割が一致しているので、セルジ・ブスケッツ選手のFCバルセロナでの役割は典型的なアンカーです。
アンカーではないボランチの典型的な選手
アンカーではないボランチの典型的な選手を紹介していきます。
性格的に全体のバランスよりも自分の判断を重視するタイプはアンカーには向いていません。
性格的に全体のバランスよりも自分の判断を重視するタイプはアンカーには向いていません。
今野泰幸
今野泰幸選手は、ボール奪取能力に優れる元日本代表のボランチで、ボールを奪うためにポジションを放棄して深追いすることもあります。
コンサドーレ札幌でのデビュー時は無名でしたが、現当時キャプテンの野々村芳和氏がアンカー役を務めて、今野泰幸選手を声で動かすコンビでボールを奪っていました。
ガンバ大阪時代も遠藤保仁選手とのコンビも同様で、操るアンカー役の遠藤選手と操られる今野泰幸選手という役割分担でした。
コンサドーレ札幌でのデビュー時は無名でしたが、現当時キャプテンの野々村芳和氏がアンカー役を務めて、今野泰幸選手を声で動かすコンビでボールを奪っていました。
ガンバ大阪時代も遠藤保仁選手とのコンビも同様で、操るアンカー役の遠藤選手と操られる今野泰幸選手という役割分担でした。
澤穂希
2011年女子ワールドカップでなでしこジャパンを世界一に導いた澤穂希選手は、アンカータイプのボランチではありません。
澤穂希選手はボール奪取能力が高く、ボランチの位置からゴール前に飛び出して多くの得点を重ねました。
ダブルボランチを組んだ相方の阪口夢穂選手がアンカーの役割を果しています。
澤穂希選手は苦しい時は私の背中を見なさいとチームメイトに指示するキャプテンですから、人をハンドルのように操るのではなく自分が先頭を切るチームのエンジンのような選手でした。
澤穂希選手はボール奪取能力が高く、ボランチの位置からゴール前に飛び出して多くの得点を重ねました。
ダブルボランチを組んだ相方の阪口夢穂選手がアンカーの役割を果しています。
澤穂希選手は苦しい時は私の背中を見なさいとチームメイトに指示するキャプテンですから、人をハンドルのように操るのではなく自分が先頭を切るチームのエンジンのような選手でした。
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