ラインディフェンスとは?
ラインディフェンスとは、サッカーの守備戦術の一つで、ディフェンスがゴールラインと平行に横一列に並び、ラインを保ちながら上下するディフェンスで、ゾーンディフェンスの1つの戦術とされています。一般的には4バックの際に採用され、中央のセンターバック2人、両サイドバックの計4人が横一列に並んでラインを保ちます。
ディフェンスが横一列にラインを保って乱れることなく上下に動くため、サッカーにおいてはゾーンディフェンスの守備戦術として用いられています。しかし近年ではサイドバックが攻撃参加する機会が増えているため、多少ラインは乱れますが、基本的には4人が一列になって統率されています。
ディフェンスが横一列にラインを保って乱れることなく上下に動くため、サッカーにおいてはゾーンディフェンスの守備戦術として用いられています。しかし近年ではサイドバックが攻撃参加する機会が増えているため、多少ラインは乱れますが、基本的には4人が一列になって統率されています。
ラインディフェンスの意図とは?
ラインディフェンスの意図は、ディフェンスの最終ライン、例えば4バックの場合にはその4バック全員の共通認識、言い換えれば、ラインの統率にあります。これをラインコントロールと呼びますが、4人全員がバラバラな共通認識だとラインコントロールはうまくいかず、とても危険な状況を作り出してしまうことになります。
その理由がサッカーのルールにあるオフサイドと深く関係しています。ラインの統率は各チームによりますが、通常、4バックの場合には中央の2人のセンターバックが統率しています。よくサッカーで、ラインを上げろ!下げろ!という言葉で表現されています。
その理由がサッカーのルールにあるオフサイドと深く関係しています。ラインの統率は各チームによりますが、通常、4バックの場合には中央の2人のセンターバックが統率しています。よくサッカーで、ラインを上げろ!下げろ!という言葉で表現されています。
ラインディフェンスが統率できていない場合の危険
サッカーのディフェンスで、ラインディフェンスを統率できていないとどのような危険があるのでしょうか?
例えば上の図の場合、最終ラインの4人である5番、6番、3番、16番がラインディフェンスになっているところ、6番だけが下がってしまい、ラインに凹凸ができてしまっています。
ラインがきちんと統率されていれば、赤の11番と9番のポジションはオフサイドポジションとなり、プレーエリア外ということになりますが、青の6番が下がってしまっているため、青のチームにとっては一気に危険な状況になってしまいます。
例えば上の図の場合、最終ラインの4人である5番、6番、3番、16番がラインディフェンスになっているところ、6番だけが下がってしまい、ラインに凹凸ができてしまっています。
ラインがきちんと統率されていれば、赤の11番と9番のポジションはオフサイドポジションとなり、プレーエリア外ということになりますが、青の6番が下がってしまっているため、青のチームにとっては一気に危険な状況になってしまいます。
ラインディフェンスの効果
ラインディフェンスの効果は、ラインを上げ下げすることでプレーするスペースを広げたり、狭めたりすることで自チームに有利に展開するようにラインコントロールすることにあります。
たとえば、上の図の場合、赤の4番がボールを保持しており、赤の5番、4番、3番、2番が赤チームのディフェンスラインで、青の5番、6番、3番、16番が青チームのディフェンスラインです。
青チームのディフェンスラインが上がり、赤チームの攻撃スペースを狭めることで攻撃し難くくさせると同時に、青チームのディフェンスラインより後ろにいる赤の10番と11番はオフサイドポジションのため、無意味な存在にさせています。
たとえば、上の図の場合、赤の4番がボールを保持しており、赤の5番、4番、3番、2番が赤チームのディフェンスラインで、青の5番、6番、3番、16番が青チームのディフェンスラインです。
青チームのディフェンスラインが上がり、赤チームの攻撃スペースを狭めることで攻撃し難くくさせると同時に、青チームのディフェンスラインより後ろにいる赤の10番と11番はオフサイドポジションのため、無意味な存在にさせています。
ラインディフェンスの悪い例
では、同じような状況で青チームがディフェンスラインを上げないとどうなるでしょうか?
上の図でもわかるように、赤のディフェンスラインである5番、4番、3番、2番のラインから、青のディフェンスラインである5番、6番、3番、16番のラインまでの間のスペースが広くなっていることがわかります。
つまり赤チームに攻撃スペースを広く与えてしまっており、さらに赤の11番と10番にプレーできるポジションを与えてしまっています。青チームはラインの統率はできていますが、うまく有効活用していないといえます。
上の図でもわかるように、赤のディフェンスラインである5番、4番、3番、2番のラインから、青のディフェンスラインである5番、6番、3番、16番のラインまでの間のスペースが広くなっていることがわかります。
つまり赤チームに攻撃スペースを広く与えてしまっており、さらに赤の11番と10番にプレーできるポジションを与えてしまっています。青チームはラインの統率はできていますが、うまく有効活用していないといえます。
ラインディフェンスで気を付けること
ラインディフェンスは、ディフェンスラインを統率することでラインを上下させ、スペースを消したりスペースを広げたり、ラインコントロールすることで自チームに有利に試合を進めることを意図していますが、そこには当然危険性もあります。
ラインを上手く統率できなければ一気に危険な状況に陥ることは先ほど説明したとおりです。さらに、あまりラインを上げ過ぎると、当然背後には大きなスペースが生まれ、タイミングがずれてしまえばカウンターの危険性もあります。
ディフェンスラインを上げるならば、ゴールキーパーがそのスペースを埋めるなど、とにかくチーム内の意思疎通、連携が非常に重要になります。
ラインを上手く統率できなければ一気に危険な状況に陥ることは先ほど説明したとおりです。さらに、あまりラインを上げ過ぎると、当然背後には大きなスペースが生まれ、タイミングがずれてしまえばカウンターの危険性もあります。
ディフェンスラインを上げるならば、ゴールキーパーがそのスペースを埋めるなど、とにかくチーム内の意思疎通、連携が非常に重要になります。
ラインディフェンスのまとめ
サッカーにおけるラインディフェンスとは、ディフェンスの最終ラインが横一列で統率され、ラインを上げたり下げたりとラインコントロールすることで、スペースを広げたり狭めたりする守備戦術です。
ラインを上げれば相手チームの攻撃スペースを消すことができますが、逆に背後にスペースが生まれるため、相手フォワードの抜け出しに注意を払うことが必要になります。サッカーを見ている側としてみれば、フォワードとディフェンスラインの駆け引きは、ある意味見所といえます。
ラインを上げれば相手チームの攻撃スペースを消すことができますが、逆に背後にスペースが生まれるため、相手フォワードの抜け出しに注意を払うことが必要になります。サッカーを見ている側としてみれば、フォワードとディフェンスラインの駆け引きは、ある意味見所といえます。
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