サッカーのロンドの正しいやり方とは?鳥かごやボール回しと実は違う!
ロンドはプロ・アマ問わずにほとんどのチームが取り入れているサッカーの練習法の1つで、サッカーのすべての要素が詰まっているとも言わるほど奥の深い練習です。手軽に行えて高い効果が期待できる練習だからこそ、正しいやり方や注意するポイントをなどをしっかりと理解して行うことが重要です。
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公式ライター Activel_director
ロンドとは?
決められたエリアの中でディフェンスを囲うようにオフェンス側が立ち、ボールを奪われないようにパスを回します。
日本の「ボール回し」や「鳥かご」に似ていますが、実は鳥かごとロンドは違います。鳥かごはとにかくボールを失わないこと、ボールを回すことが最大の目的です。
しかし、ロンドはディティール(細かい部分)に気を配り、高い集中力やポジショニングセンスなどが求められ、鳥かごよりも戦術的・フィジカル的な負荷がかかる実践的な練習です。
ロンドの正しいやり方
エリアを決める
5m〜6m四方の範囲で行うロンドや、20m以上の広さの中で行うロンドもあります。ロンドを行う際にはどの場面を切り取って行うのか明確にしましょう。
人数を決める
攻撃側の人数を多くして、ボールが回りやすい状況を作り出し、パス回しに必要な技術向上を図ります。
その際、フリーマンと言って常にボールを持っている側の味方をする選手を練習に組み込むことが多くあります。
タッチ制限を決める
タッチ制限は「必ず2タッチ以下でプレーする」「フリーマンは1タッチでプレーする」などがあります。
タッチ制限をすることで難易度を調整して、選手に最適な負荷を与えます。ただし、タッチ制限をすれば、それだけでプレーの幅は制限されるため(ドルブルは必然的に不可となるなど)、設定はよく考えて行わなければなりません。
ロンドの行う時に意識するポイント
ポジショニング
空いてるスペースなどを見ずに、ただ単にボールに寄って行ってしまえば、ディフェンスにプレッシャーを受けやすい状況を自ら作ってしまいます。
また、ディフェンスに隠れてしまうようなポジションをとってしまうとボールを受けることはできません。
ボールホルダーに常にパスコースを提供できるようにポジションの修正を行います。
体の向き
ボールを持っている選手に対して真っ直ぐ体を向けてしまうと、視野が狭くなってしまいますし、ボールを受けた時に選択肢が限られてしまいます。
ボールを持っていない時でも、細かいステップ踏んでボールを持っている選手に対して半身の姿勢を取り続けることで、スムーズにパスを回せるようになります。
パス&コントロールの質
パスは基本的には受け手の遠い足に出します。そうすることで、パスの受け手が次の選択肢を持ちやすくなります。
そのパスも適切な強さで、相手がプレッシャーを受けないようなタイミングで出す必要があります。
コントロールもただ単にボールを止めるので無く、自分が次のプレーをしやすい場所にコントロールしなくてはなりません。何の意図も無くコントロールすると、パスをスムーズに回すことができずにディフェンスにボールを奪われてしまいます。
ロンドの練習メニュー
3 v 1
中のディフェンスの選手はボールを奪うことができれば、外のオフェンスの選手と変わることができます。
攻撃側が圧倒的に優位のため、1タッチで行うというタッチ制限を用いることも少なくありません。
「○本以上回ったら貯金」というルール設定もよく用いられます。
※貯金:貯金は1、2と溜まっていきます。ディフェンスは貯金がゼロの状態でボールを奪わなければ外の選手と変われません。
4 v 2
3v1に比べて難易度も上がるため、2タッチ制限などで行われます。この練習もボールを奪ったディフェンスがオフェンスと交代できます。
貯金のルール設定は本数に加えて、「2人のディフェンスの間を通しても貯金」といったものも多く利用されます。
ロンドにはサッカーのすべてが詰まっている!
試合に勝つためには高度なグループ戦術やテクニックなども大切ですが、サッカー選手としての基礎となる部分をおろそかにしてしまえば、本当の強さを身につけることはできません。
ロンドによってサッカーの本質を理解しサッカー選手としてのベースを高めることで、より選手として大きく成長し、活躍することができます。
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