サッカーの延長時間とは？延長戦の時間とルールを解説！

サッカーでは、決着がつかなかったときに延長戦を実施することがあります。

サッカーは1試合、前半45分と後半45分、合わせて90分間です。延長戦は、この90分の間に同点のまま試合終了してしまったときに実施されます。

サッカーは、必ず延長戦を行うわけではありません。

サッカーの試合は基本的に、リーグ戦とトーナメント戦の2種類のうちの、どちらか1つの形式を使用します。延長戦を行うかどうかの考え方は、2種類の試合形式の違いによって決められます。

全チームが総当たりで試合をしていくリーグ戦は、延長戦をしなくても勝敗が決まる仕組みになっています。それに対してトーナメント戦は、1対1で戦い、どちらかが勝ち上がるシステムのため、延長戦が行われます。

2004年までは、延長戦の方式にはゴールデンゴール方式とシルバーゴール方式の2種類がありました。

現在は両方のチームに公平になるように、延長戦を行う場合には必ず30分間の延長時間を設けて、その中でより多くの得点を決めたチームが勝ちというルールになっています。

サッカーの試合では、同点のまま試合が終わったら延長戦を必ず実施するというわけではありません。また、基本的に延長戦は前半15分と後半15分の30分間となっていますが、大会によっては延長時間が変わる場合もあります。

国際試合やワールドカップでは、決勝戦のみ延長戦を実施することが多いです。延長戦には前半と後半の間に用意されている休憩時間のハーフタイムがなく、体力の消耗が激しいため、決勝以外で延長戦を行いません。

Jリーグでは、延長戦を実施することはありません。Jリーグは名前にもあるように全チーム総当たりのリーグ戦で試合を進めていくため、引き分けであっても最終的に勝敗が決まる仕組みになっています。

高校サッカーの場合の延長時間は前半10分、後半10分の合計20分となっており、一般的な延長時間よりも短くなっています。

しかし、延長戦があるのは決勝戦のみで、1回戦から準決勝まではペナルティキックで勝敗を決めます。

決勝で延長戦をしても決着がつかなかったときには、ペナルティキックを行います。

サッカーの延長戦のルールを知るためには、知っておきたい3つの用語があります。

・アディショナルタイム
・ロスタイム
・サドンデス

特に耳にすることの多いこの3つの用語のルールを理解しておきましょう。

アディショナルタイムとロスタイムは同じ場面で使用される用語です。アディショナルタイムは日本語に訳すと与えられた時間という意味になり、ロスタイムは失われた時間と訳されます。

ポジティブな言葉を好んで使用する傾向にあるのが近年のサッカー界です。そのため、最近はロスタイムというネガティブな意味ではなく、アディショナルタイムという前向きな意味の言葉を使用する場合が多くなっています。

サドンデスは、試合時間に関わらずどちらかのチームが1点先取した時点で試合終了という、最短時間で勝負を決めるための方式です。

しかし、サドンデスは日本語に訳すと突然死というネガティブな意味になるので、Vゴール方式、またはゴールデンゴールという名前に変更して使用されていました。しかし、現在ではこの方式が廃止されたため、どの名称も使用されなくなりました。

PK戦でのサドンデス
延長戦でも決着がつかなかった場合に行われるのがPK戦です。
PK戦は2チームの選手が交互に行い、先に点を取ったチームが勝利するというルールのため、サドンデスの方式が採用されています。

延長戦で、それまでの試合の流れが大きく変わるのもサッカーの大きな魅力の1つです。まだ○分あると考えるのと、もう○分しかないと考えるのでは、延長戦へのぞむ意識も大きく変わります。

試合終了まで何分であっても、応援する側もプレーする側も最後まで気を抜かずに、延長戦へ挑みましょう。