インテンシティの意味とは?誰にでもわかるように解説【サッカー用語】
インテンシティとは、プレーの強さや激しさを表す言葉です。このインテンシティには、フィジカル的な意味合いと頭の良さに関わる2つの要素や概念があります。インテンシティをいかに高めるか、それが現代サッカーでは非常に重要視されています。
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公式ライター Activel_director
インテンシティの意味とは?
インテンシティという言葉を日本で用いたのは、元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ監督です。ザッケローニ監督が日本代表の会見でインテンシティと言う言葉を発して以降、日本で定着しました。
しかし何の強さを表現しているかは、明確に定義されているわけではありません。人によって捉え方が異なる曖昧な言葉でもあります。
フィジカル的なインテンシティの意味合い
日本人選手はフィジカル的なインテンシティが不足していると考えられています。そのような背景からもインテンシティを上げる=フィジカルを上げると想像することも少なくありません。
球際の強さ
こぼれ球などのルーズボールに対して体を強くぶつけて相手を弾きとばし、マイボールにできるかどうかは試合に流れに大きく左右します。
また、ドリブル中に相手のタックルを受けてよろけてしまい、プレー精度が落ちてしまうようではいけません。相手の激しいプレッシャーを受けてもコンタクト負けすることなく、クオリティーの高いプレーを行うことが求められます。
動きの速さ
長い距離を力強く加速しながら走ることができるか、短い距離をクイックを効かせて鋭く動き回ることができるか。そのような速さは現代サッカーではますます求められるようになってきました。
特に日本人選手はゴールに向かって長い距離を走る速さや回数が不足しているというデータもあります。
チャンスだと感じたら一気にゴール前まで駆け上がり、逆にピンチの時は全力でゴールまで戻る高いインテンシティが必要です。
動きの連続性
動きに力強さや、スピード感があったとしてもそれを連続して行うことができなければ、インテンシティが高いとは言えません。単発で迫力のあるプレーをするだけでは不十分です。
サッカーは90分通して高いパフォーマンスを発揮することが求められます。その90分間に相手にとって脅威となるべく、強く・鋭い動きを何度も行うことができる選手がインテンシティの高い選手です。
頭のインテンシティの意味合い
常にあらゆる状況に対応することができるように、頭の中を動かし続けることがとても重要です。現代サッカーでは頭のインテンシティの重要性がより注目されるようになってきました。
フィジカル的に高いインテンシティがあっても、発揮するための思考力=頭のインテンシティがなければそのフィジカル能力も宝の持ちぐされとなってしまいます。
認知の速さ
サッカーの試合は、基本的には止まることなく、常にゲームが動き続けています。目まぐるしく状況が変わる試合中では、素早く状況を認知しなければ効果的なプレーを行うことができません。
この認知のスピードに関しても、一瞬の間に1個の情報しか入れることができない選手もいれば、10個の情報を入れることができる選手もいます。インテンシティを高めるためには瞬間的により多くの情報を入れる必要があります。
思考の連続性
ワンプレー終わるたびに頭を休めていては、ゲーム展開についていくことができず、試合から消えてしまいます。
ワンプレー終われば、次に何をすべきか頭を働かせて瞬時に考えなくてはいけません。味方にパスを出せば次のサポートのために最適なポジションを探して移動すること。DF時には絶えず声を掛け合い、相手の攻撃を防ぐ術を考え続けることが求められます。1試合通して、考えることを止めない思考の連続性が必要です。
メンタル的な強さ
サッカーでは不確定な要素が非常に多く、その度に気持ちが不安定になってしまうようではいけません。
自身のプレーがうまくいかない時や、審判の予想外のジャッジがあったりしたときでも、動揺することなくぶれずにプレーしなくてはいけません。また、試合の規模が大きくなればなるほど、観客の歓声は多くなり、さらに多くのプレッシャーがかかります。そのような状況に耐えるためにも、メンタルの強さが必要となるのです。
インテンシティでサッカーはより強度が求められる時代へ!
日本だけではなく、海外でもインテンシティを求める傾向はますます強まり、活躍するためには必要不可欠な要素となっています。
今後のサッカーを語る上で欠かせない用語、それがインテンシティです。
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