サッカーのバックパスの定義とは?いまさら聞けないルールを解説
サッカーのルールには様々なファウルや反則があるなかで、バックパス・ルールというものがあります。しかし、どのような場合にバックパスのルールが適用されるのかが曖昧という方も多いかと思います。そこで今回はサッカーのバックパスの定義を確認し、ルール解説をしていきます。
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公式ライター Activel_director
サッカーバックパスとは?
もう一つがディフェンダーからゴールキーパーへのパスで、サッカーではこのフィールドプレーヤーからゴールキーパーへのバックパスにのみ一定のルールが定められています。この2つの行為は同じくサッカーにおいてバックパスですが、後者については一定の制約があることから、バックパス・ルールと呼び、前者と区別して解釈されています。
ディフェンス側へ後ろにパス
ディフェンダーからゴールキーパーへのパス
サッカーバックパス論争
グローブをつけたフィールドプレーヤー
それがかつてサッカーオランダ代表として活躍したヨハン・クライフです。ヨハン・クライフはゴールキーパーに対してグローブをつけたフィールドプレーヤーを求めました。
サッカーに求められる現代型ゴールキーパー
ということは現代型のゴールキーパーとして攻撃に参加する足元技術や能力が求められると考えるのが自然です。ヨハン・クライフはバックパス・ルールが制定される前からこのような考えを持っていたことになります。
サッカーにおける積極的なバックパスと消極的なバックパス
これを積極的なバックパスと評価し、時間稼ぎのようなバックパスを消極的なバックパスとして区別しているわけです。
サッカーバックパス・ルール誕生の理由とは?
①パット・ボナーの時間稼ぎ
アイルランド代表のゴールキーパーとして出場したパット・ボナーは、試合終盤に引き分け狙いのため、ディフェンダーとのパス交換やボールの抱え込みにより、およそ6分間も時間稼ぎしたことが問題視され、バックパス禁止ルールのきっかけとなりました。
つまりバックパス禁止ルールの趣旨は、時間稼ぎによる消極的なプレーを抑制することにあるわけです。
②サッカーFIFAの思惑
しかもこの時代、テレビ放映権料が大きな収入源ともなっていたため、時間稼ぎ行為のような姑息な作戦によるサッカーへのイメージダウンを避けたいという願いが込められていました。そこで1992年欧州選手権の開催に合わせてバックパスルールが制定されたわけです。
サッカーバックパス・ルールの定義とは?
サッカーバックパス・ルールの基本的な定義
※第12条2. 間接フリーキック
競技者が次のな状況でボールを手で触れた場合、間接フリーキックが与えられます。
・ボールが味方競技者によって意図的にゴールキーパーにキックされる。
・味方競技者によってスローインされたボールを直接受ける。
このように、意図的に味方プレーヤーから足でキックされたボールに、ゴールキーパーが手で触れると反則となると定義されています。キックと定義されているので、足以外の部位、たとえば、頭や胸、膝、腿などを使ったボールを手で触ることはキックではないため反則にはなりません。
サッカーにおける反スポーツ的行為と認められる場合
パリ・サンジェルマンのゴールキーパー、ケヴィンがパスを出すと、ボールを受け取ったヴェッラッティは周囲に相手選手がいないのを確認し、何を思ったかピッチにしゃがみ込み、ヘッドでボールをトラップしてゴールキーパーへ返しました。これが反則と判断されたわけです。
サッカーバックパス・ルールの趣旨
審判はヴェッラッティのプレーを、意図的で、バックパス・ルールを逆手にとった反スポーツ的行為と捉えファウルとして警告を与えています。
サッカーバックパスが適用されない場合
つまり、頭や胸などを使って意図的にゴールキーパーにパスを出してそれをゴールキーパーが手でキャッチしても相手チームに間接フリーキックが与えられることがないことを意味します。
サッカーバックパス・ルールによる試合再開方法
柏vs福岡での間接フリーキック
関節フリーキックの再開場所は、ゴールキーパーが手で触れた場所からで、ゴールエリア内の場合には、ゴールラインに平行でボールにもっとも近いゴールエリアライン上からになります。
サッカーのバックパスの定義
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