フットサルのルールの基本!サッカーとの違いを理解しよう【初心者ガイド】
ットサルは、サッカーと似たような競技ですが、ルールはサッカーと異なる点が多いです。コートの大きさや人数といった形式が異なるだけではなく、プレーの方法自体も異なります。フットサルには独自のルールが数多く存在するため、これらの違いを理解することが重要です。
Writer
公式ライター 後藤晃一
- フットサルとサッカーにおける規格に関するルールの違い
- フットサルとサッカーにおける人数に関するルールの違い
- フットサルとサッカーにおける時間に関するルールの違い
- フットサルとサッカーにおけるキックオフに関するルールの違い
- フットサルにおける4秒ルールに関するルール
- フットサルとサッカーにおけるコーナーキックに関するルールの違い
- フットサルとサッカーにおけるバックパスに関するルールの違い
- フットサルとサッカーにおけるファールに関するルールの違い
- フットサルとサッカーにおけるキーパーに関するルールの違い
- フットサルとサッカーにおける退場に関するルールの違い
- フットサルとサッカーにおけるプレーの再開に関するルールの違い
- フットサルとサッカーにおけるオフサイドのルールの違い
- まとめ
フットサルとサッカーにおける規格に関するルールの違い
規格に関するサッカのルール
タッチライン:90m~120m(国際大会の場合:100m~110m)
ゴールライン:45m~90m(国際大会の場合:64m~75m)
8人制の場合
・タッチライン68m
・ゴールライン50m
これに加えてボールの大きさは、中学生からプロまでは5号球で小学生は4号球を使用します。フットサルでは、4号球を使うのでここでは省略しますが、5号球のサイズは下記の通りです。
直径:22cm
周囲:68cm~70cm
重さ:410g~450g
規格に関するフットサルのルール
タッチライン:25m~42m(国際大会の場合:38m~42m)
ゴールライン:16m~25m(国際大会の場合:20m~25m)
これに加えて、ゴールの大きさは、高さ2mで幅が3mと規定されています。これに加えて、フットサルの場合は、4号球を使います。4号球の規格は下記の通りです。
直径:20cm
周囲:62cm~64cm
重さ:400g~440g
加えて子供用のフットサルでは、重さが340g~370gとなります。フットサルにはこのような規格における違いがあります。
フットサルとサッカーにおける人数に関するルールの違い
人数に関するサッカーのルール
登録可能人数
国際大会:23人
Jリーグ:25人
高校サッカー:25人
ベンチ入りできる人数
国際大会:12人
Jリーグ:7人
高校サッカー9人
このように、大会毎によって人数に関するルールは異なりますが、Jリーグなどの国内リーグは、国によって人数が違うこともあります。また、交代可能な選手の数は、基本的に3人で延長戦の場合のみ4人目の交代が可能になるというルールも出来ました。
人数に関するフットサルのルール
国際大会:10人
公式試合:10人
一般的な試合:10人以上の場合もある
これに加えて、交代可能な人数に関してはフットサルの場合制限されません。人数に関するその他のルールとしては、最低競技者数が3人必要であり、2人以下で行う場合は、試合実施ができず、試合放棄という取扱いになります。
このようにサッカーとフットサルでは、ゲームを行う人数だけではなくベンチ入りできる人数や交代要員の人数に違いがあります。
フットサルとサッカーにおける時間に関するルールの違い
時間に関するサッカーのルール
試合時間:前半45分 後半45分(年代によって異なる)
ハーフタイム:15分以内
アディショナルタイム:プレーが止まっている時間
この中でもアディショナルタイムは、プレーをしていない時間をカウントします。例えば、タッチラインを割ってインプレーされるまでの時間や、ゴールを入れて自陣へ戻る時間、ファールでプレーが止まってからプレーが再開するまでの時間などが挙げられます。
時間に関するフットサルのルール
試合時間:前半20分 後半20分
ハーフタイム:10分以内
アディショナルタイム:なし
フットサルのルールでは、アディショナルタイムが無い代わりに4秒ルールというルールが存在します。詳しくは4秒ルールの項目で詳しく解説しますが、基本的にフットサルでは時計が止まることはありません。
このようにフットサルとサッカーの時間に関するルールの違いには、アディショナルタイムの有無があります。
フットサルとサッカーにおけるキックオフに関するルールの違い
キックオフ
キックオフに関するサッカーのルール
キックオフを行うタイミング:前後半開始時及び延長戦前後半開始時
キックオフの権利:コイントスで勝った方が決定権を得て前後半で交代に行う
キックオフによるプレー開始の判定に関しては下記の3つが挙げられます。
・チーム全員が自陣にいる事
・センターサークル内から相手チームが離れている事
・ボールはどの方向に蹴っても良い
キックオフに関するフットサルのルール
唯一違う点としては、ボールをどの方向に蹴っても良いわけではなく、前方に蹴らなければならないというルールであることです。このルールは以前のサッカーで採用されていましたが、この点だけがルール改正によって変化しました。
そのため、現在のサッカーのようにいきなりバックパスから始めるようなことは出来ず、必ずボールを前に動かさなければなりません。
このようにボールを蹴る方向においてのみ、フットサルとサッカーのキックオフに関するルールには違いがあります。
フットサルにおける4秒ルールに関するルール
4秒ルール
4秒ルールに関するフットサルのルール
・キックイン時
・ゴールクリアランス時
・フリーキック時
・コーナーキック時
・キーパーのボール保持時
4秒ルールをカウントするタイミングとしては、相手選手が5m以上離れていない場合、審判が指示を出している場合以外のタイミングでプレーをリスタート出来る状態が整った際にカウントされます。
フットサルとサッカーにおけるコーナーキックに関するルールの違い
フットサルのコーナーキック 映像集(Futsal Corner Kick Collection of pictures)
コーナーキックに関するサッカーのルール
相手選手が離れなければならない距離:9.15m以上
制限時間:特になし
しかしながら制限時間が無いものの、明らかな遅延行為などが認められた場合は、反則とみなされます。
これに加えて、キッカーは他の競技者がボールに触れるまでボールに触れることは出来ません。触れてしまった場合は、相手チームに間接フリーキックが与えられます。
コーナーキックに関するフットサルのルール
相手選手が離れなければならない距離:5m以上
制限時間:4秒
この4秒では、4秒ルールが適用されます。そのため、コーナーキックが出来る準備が整っているにもかかわらず、4秒以内で蹴らなければ反則扱いになります。
このようにサッカーとフットサルでは、相手選手が離れなければならない距離と制限時間において違いがみられます。
フットサルとサッカーにおけるバックパスに関するルールの違い
フットサル大会ビギワン、バックパス可能
バックパスに関するサッカーのルール
しかしながら、このルールは同じチームの選手が足で蹴った場合のみ適用されるルールであるため、ヘディングや胸などで出したパスにおいては、キーパーが手で取り扱う事ができます。
また、故意に出したパスでない場合では、反則にならない事もあります。例えば相手のシュートを阻止しようとして不意に足で触ってしまった場合などが挙げられます。
バックパスに関するフットサルのルール
フットサル大会ビギワン、バックバスNG
・ゴールキーパーが出したボールがハーフウェイラインを越えた後、自陣へ戻ってバックパスを出した場合
・ゴールキーパーが出したボールが相手チームの選手に接触した後にバックパスを出した場合
この2つの条件を満たさずにバックパスを出した場合は、反則扱いとなり相手チームに間接フリーキックの権利を与えてしまいます。
このようにフットサルにおけるバックパスのルールでは、反則になる条件がサッカーと違います。
フットサルとサッカーにおけるファールに関するルールの違い
ファールに関するサッカーのルール
【これは危険すぎる】サッカー悪質ファール&ラフプレー集!
注意は、比較的軽度なファールで危険な行為でない場合に行われます。イエローカードがその試合の間、累積2枚以上出された選手は退場処分となり、レッドカードは即退場になります。
レッドカードが出るケースは、直接ゴールに結びつくようなプレーを阻害した場合や非常に危険かつ悪質なファールを行った場合に出されます。
ファールに関するフットサルのルール
巧みなフリーキック2連発!
・守備側のチームは壁を作ることが出来ない
・フリーキックは直接得点を狙うものでなければならない
・フリーキックで出された球はゴールキーパーに触れるか、ポストやバーに当たらない限り守備側の選手が触ることが出来ない
このようにサッカーとフットサルにおけるルールの違いでは、チーム全体でファールがカウントされることです。
フットサルとサッカーにおけるキーパーに関するルールの違い
キーパーに関するサッカーのルール
デンマーク代表 カスパー・シュマイケルのゴールキック - BIH vs DEN KIRIN CUP 2016.6.3
・味方選手のキックによるパスを手で扱った場合
・味方選手のスローインを手で触れた場合
・6秒以上ボールを保持した場合
このボール保持時間に関してはルールの改正が行われ、以前はキーパーがボールを4秒以上保持してはいけないことや、ボールを保持した状態で4歩以上歩いてはいけないというルールが存在しました。しかしながら、現在では6秒以上保持することが反則となります。
キーパーに関するフットサルのルール
ゴールクリアランスをキックで再開する
・ゴールキックので足を使って蹴る行為
・ハンドキックなどキーパーが足で蹴る行為
・4秒以上ボールを保持する行為
この中でも注意点としては、ハンドキックやゴールキックなどキーパーが足で蹴った場合は、やり直しになるという点です。この際には4秒ルールのカウントは止まらないままやり直しとなり、4秒を超えた時点で相手チームの間接フリーキックになります。
フットサルとサッカーにおける退場に関するルールの違い
退場に関するサッカーのルール
レッドカードは直接得点に結びつくようなプレーを妨げた場合に出されるケースが多いです。またイエローカードはが2枚出された場合も他場処分となりますが、フットサルとの大きな違いは交代要員を補充出来ないという点にあります。
サッカーの場合は、退場処分となって欠員がでた選手を新たに補充することができないため、1人退場処分となった場合は10人でゲームを続行しなければなりません。
退場に関するフットサルのルール
・同じチームの選手が退場した後相手チームがゴールした場合
・同じチームの選手が退場した後2分経過した場合
このような条件を満たすまでは、フットサルのゲームを4人で行わなければなりませんが、条件を満たすことによって5人に人数を補充することが出来ます。この点がフットサルにおけるルールの違いです。
フットサルとサッカーにおけるプレーの再開に関するルールの違い
プレーの再開に関するサッカーのルール
コーナーキック:守備側のチームの選手がボールに触れてゴールラインを越えた場合
ゴールキック:攻撃側のチームの選手がボールに触れてゴールラインを越えた場合
スローイン:相手チームの選手がボールに触れてタッチラインを越えた場合
フリーキック:ペナルティーエリア外で反則行為を行った場合
ペナルティーキック:ペナルティーエリア内で守備側のチームの選手が反則行為を行った場合(間接フリーキックの場合は除く)
プレーの再開に関するフットサルのルール
キックイン 2014
ゴールキック:すべてゴールクリアランスとして取り扱われるため、ゴールキーパーが手で投げる
スローイン:すべてキックインで行う
この2つのルールに関してフットサルでは、4秒ルールが適用されます。これに加えてキックインでは、軸足がラインを踏み越してはならないことや、直接のゴールは得点にならないことがルールとして定められています。
このようにフットサルでは、キックインとゴールクリアランスという手法を用いるという違いがあります。
フットサルとサッカーにおけるオフサイドのルールの違い
フットサルにオフサイドはないのだよ(76)
しかしながら、フットサルのではオフサイドが存在しないため、相手のゴール付近で待ち伏せしてパスを受けるということが可能です。
このようにオフサイドがないというルールはフットサル独自の規定であり、サッカーのルールとの違いでもあります。
まとめ
またその他にも退場した場合の取り扱い方やプレーの再開方法、オフサイドの存在などもフットサルにおいては違いがあります。
このようにフットサルではルールに違いがあるため、フットサルをこれから始めようとする人は、覚えてプレーを楽しんでください。
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