ゴルフの歴史とは?起源・発祥を歴史年表付きで簡単解説
ゴルフの歴史は古くからあり、12~14世紀頃からゴルフの原型となる遊びが行われていました。ゴルフの発祥地は諸説あり、オランダ、スコットランド、フランス、イギリスが有力な説です。日本のゴルフの歴史は1901年から始まりました。ボールやウエアにも歴史があり、進化しています。
2022.12.04
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ゴルフ
ゴルフの歴史とは?
ゴルフの歴史は、12~14世紀頃から始まります。いつから始まったのか明確にはわかっていませんが、ゴルフがスポーツになる前から、長い棒で石ころやボールを打ち穴へ入れる遊びがさまざまな国で行われていました。
1600年代頃からは、木製のボールが使用され今のゴルフに近い形へ変化していきました。発祥地は明確ではありませんが、今も世界中で親しまれるスポーツです。
1600年代頃からは、木製のボールが使用され今のゴルフに近い形へ変化していきました。発祥地は明確ではありませんが、今も世界中で親しまれるスポーツです。
ゴルフの起源・始まり
via unsplash.com
ゴルフの起源は、長い棒で石ころやボールを打ち、穴へ入れる遊びではないかとされています。明確なルールはありませんでしたが、少ない回数で穴へ入れることを競った点が今のゴルフのルールに似ています。
さまざまな国で似たような遊びが行われていた記録があり、ゴルフの原型となりました。手軽にできる遊びだったため、多くの人が行っていたと推察されています。
さまざまな国で似たような遊びが行われていた記録があり、ゴルフの原型となりました。手軽にできる遊びだったため、多くの人が行っていたと推察されています。
ゴルフの語源
ゴルフの語源に定説はありません。ゴルフは英語のgolfからの外来語です。
オランダ語が由来の説では、棒を意味するコルベンがスコットランドへ広がっていく過程で発音が変わり、コルフとなり頭文字にGがつきゴルフになったといわれています。スコットランド語が由来の説では、打つのスコットランド方言Gowfが語源といわれています。
オランダ語が由来の説では、棒を意味するコルベンがスコットランドへ広がっていく過程で発音が変わり、コルフとなり頭文字にGがつきゴルフになったといわれています。スコットランド語が由来の説では、打つのスコットランド方言Gowfが語源といわれています。
ゴルフの発祥国
ゴルフの発祥国で有力な国は、スコットランド、オランダ、フランスです。スコットランドでは、羊飼いが暇つぶしに打った小石が野ウサギやモグラの穴に入ったことから始まったとされ、オランダでは、コルベンと呼ばれる棒でボールを打つゲームが元になったとされています。
フランスではクロスと呼ばれる、今のゴルフのルールに近いゲームが起源です。どの国も棒でボールを打ち、穴へ入れるところが共通点です。
フランスではクロスと呼ばれる、今のゴルフのルールに近いゲームが起源です。どの国も棒でボールを打ち、穴へ入れるところが共通点です。
ゴルフの発祥の地
ゴルフの発祥地は明確ではありません。ゴルフ最古の記録は1457年のスコットランドのゴルフ禁止令です。ゴルフに夢中で鍛錬を怠る貴族たちへゴルフを禁じた法令です。当時はすでに今のゴルフに近いスポーツで、ゴルフ禁止令の記録からスコットランドのセント・アンドリューズがゴルフ発祥地ではないかといわれています。
ゴルフボールの歴史
ゴルフがスポーツと認識される前は、石ころがボールの変わりに使用されていました。1600年代初め頃からは木製のボールが使用され、後に羽毛を皮で包んだボールとなりました。
1840年代になると樹脂製のボールが登場し、1889年には糸巻きボールの原型となるボールに進化しました。1980年代頃からは、今も使われているソリッドボールが使用されるようになりました。
1840年代になると樹脂製のボールが登場し、1889年には糸巻きボールの原型となるボールに進化しました。1980年代頃からは、今も使われているソリッドボールが使用されるようになりました。
初期のゴルフボール
初期のゴルフボールは、木製のボールが主流でした。1600年以前のことです。1600年代初め頃から、ゴルフがスポーツと認識されはじめ、ボールは羽毛を皮で包んだような形状でした。性能と品質にばらつきがあり、勝敗に影響する信頼できないボールでした。
ゴルフボールの規格
ゴルフが始まった当初は、ゴルフボールの規格は一切存在しませんでした。1900年中盤以降は、品質のよいゴルフボールを製造するための改良が頻繁に行われるようになり、使用するボールで結果に大きな差が出るようになりました。
ボールの違いがプレイに影響しないようにするために、1902年にゴルフボールの重量、大きさ、形状を統一するための規格が導入され、直径4.115㎝以上、重さ45.93g以下と決められました。
ボールの違いがプレイに影響しないようにするために、1902年にゴルフボールの重量、大きさ、形状を統一するための規格が導入され、直径4.115㎝以上、重さ45.93g以下と決められました。
現在のゴルフボール
主流のゴルフボールはソリッドボールです。ソリッドボールは、市場の90%を占めるほど人気で、高分子化合物で作られた高性能のゴルフボールです。従来のゴルフボールと比べて、飛距離、安定性、耐久性に優れているため人気があります。
規格は重さ45.94グラム、直径42.67ミリです。白が一般的ですが、カラーボールのバリエーションも豊富でおしゃれ感覚でボール選びを楽しむことができます。
規格は重さ45.94グラム、直径42.67ミリです。白が一般的ですが、カラーボールのバリエーションも豊富でおしゃれ感覚でボール選びを楽しむことができます。
日本のゴルフの歴史
日本のゴルフの始まりは、1901年といわれています。イギリス人の貿易商人が兵庫県の別荘にコースを作ったことが始まりです。日本最古のゴルフ場で知られている神戸ゴルフ倶楽部です。
1920年には福井覚治さんが日本人初のプロゴルファーとなりました。1924年に日本ゴルフ協会が発足したことで、本格的にゴルフが行われるようになりました。女性のプロゴルファー誕生は、1967年のことです。
1920年には福井覚治さんが日本人初のプロゴルファーとなりました。1924年に日本ゴルフ協会が発足したことで、本格的にゴルフが行われるようになりました。女性のプロゴルファー誕生は、1967年のことです。
日本ゴルフのルーツ
日本のゴルフが始まった1901年以前からゴルフに似た遊びは行われていました。奈良時代に貴族たちの間で、ゴルフクラブのような棒で毬を転がす遊びが行われていた記録が残っています。今のゴルフの形の始まりは、イギリス人が貿易で日本に訪れたときにゴルフ場を作ったことからです。
日本初のゴルフ場
日本初のゴルフ場は、1901年にイギリス人が作った神戸ゴルフ倶楽部です。神戸ゴルフ倶楽部は、今でもゴルフ場の聖地といわれています。当時は、日本人の庶民向けではなく外国人が中心に使用していました。日本人の庶民向けに作られたゴルフ場の中では、東京に作られた東京ゴルフ倶楽部が最初のゴルフ場となります。
女子ゴルフの歴史
女子ゴルフの始まりは1837年から1901年の間ではないかといわれています。女子プロゴルフの誕生は男子ゴルフの40年以上後の1960年ごろで、プロが誕生する以前も女性は趣味でゴルフを行い、1905年には夫人の競技大会も開催されていました。
戦後、日本で男女平等の思想が広まったことで、ゴルフ界に新しい波が押しよせ女子ゴルフも活性化していき、1967年には日本初の、女子プロテストが実施されました。
戦後、日本で男女平等の思想が広まったことで、ゴルフ界に新しい波が押しよせ女子ゴルフも活性化していき、1967年には日本初の、女子プロテストが実施されました。
女子ゴルフウエアの歴史
女性がゴルフをはじめた当初は、ゴルフをするには適していないロングドレスが着用されていました。当時は、女性が人前で二の腕や足をさらけ出すことはよくないとされていました。
1970年頃アメリカでゴルフが盛んになり、女性のゴルフウエアも身軽になりました。日本でも最初は男性用の小さいサイズが着用されていましたが、アメリカで女性のゴルフウエアも作られるようになり日本でも着られるようになりました。
1970年頃アメリカでゴルフが盛んになり、女性のゴルフウエアも身軽になりました。日本でも最初は男性用の小さいサイズが着用されていましたが、アメリカで女性のゴルフウエアも作られるようになり日本でも着られるようになりました。
ゴルフの歴史年表
1457年 | スコットランドにてゴルフ禁止令が出される |
1754年 | セント・アンドリューズにゴルフクラブができる |
1895年 | 第1回全米オープン選手権が開催 |
1900年 | パリオリンピックにてゴルフ競技が開催 |
1901年 | 神戸市に神戸ゴルフ倶楽部ができる |
1904年 | セントルイスオリンピックにてゴルフ競技が開催 |
1904年 | 横屋ゴルフアソシエーションが誕生 |
1909年 | 日本初の対外競技・インターポート競技が開催 |
1913年 | 駒沢に東京ゴルフ倶楽部ができる |
1916年 | 全米プロゴルフ選手権が開催 |
1920年 | 福井覚治が日本初のプロゴルファーとなる |
1924年 | 日本ゴルフ協会が発足 |
1934年 | 第1回マスターズ・トーナメントが開催 |
1946年 | 第1回全米女子オープン選手権が開催 |
1953年 | 現在のワールドカップであるカナダカップが始まる |
1955年 | 第1回全米女子プロゴルフ選手権が開催 |
1956年 | カナダカップに日本代表が初参加 |
1957年 | 現在のW杯のカナダカップが日本で開催 |
1960年 | 第1回全英オープン選手権が開催 |
1967年 | 日本初の女子プロテスト実施 |
1968年 | 第1回日本女子プロゴルフ選手権大会が開催 |
1976年 | 全英女子オープン創設 |
1985年 | ワールドゴルフランキングが制度化される |
2001年 | EMCワールドカップが開催 |
2005年 | 女子ワールドカップが開催 |
2016年 | リオデジャネイロオリンピックにてゴルフ競技が開催 |
2020年 | 日本のプロゴルファー誕生から100年 |
ゴルフの歴史を記した本
ゴルフの歴史は本を読むことでも知ることができます。本を読むことで、ゴルフの歴史、由来、ルーツを学び、ゴルフの理解が深まり新たな視点が生まれます。
これからゴルフを始める方も、歴史を知ることで理解が深まり、楽しみの幅を広げられるのが本のよいところです。ゴルフ経験者も改めて歴史から学ぶことで、今まで気がつかなかった新たな魅力を感じるきっかけとなります。プレーしない人も、楽しく読める本がたくさんあります。
これからゴルフを始める方も、歴史を知ることで理解が深まり、楽しみの幅を広げられるのが本のよいところです。ゴルフ経験者も改めて歴史から学ぶことで、今まで気がつかなかった新たな魅力を感じるきっかけとなります。プレーしない人も、楽しく読める本がたくさんあります。
ゴルフの歴史
via www.amazon.co.jp
著者名 | 石川洽行 |
出版社 | エムシーアール |
ゴルフの歴史、由来、ルーツを知ってからプレーしたい方におすすめの本です。ゴルフの歴史だけでなく、ゴルフボールやルールの歴史も知ることで、幅広い視点からゴルフを楽しむことができます。さまざまな視点からゴルフを知りたい方は、読んでからプレーするのもおすすめです。
コースが語る世界のゴルフ史
via amzn.to
著者名 | 大塚和徳 |
出版社 | 日本経済新聞出版 |
ゴルフコースの歴史から、ゴルフの歴史を知ることができる本です。貴重な写真も入り536ページと読み応えのある1冊です。日本のコースだけでなく、アメリカやイギリスのコース、世界のコースの歴史も知ることができます。奥深いゴルフの歴史、由来、ルーツを知ることでゴルフを楽しめます。多くのコースの歴史を知ることができ、プレーの上達につながる本です。
ゴルフの歴史を知って理解を深めよう
via unsplash.com
ゴルフの歴史は古く、いつから始まったのかはっきりとわかっていませんが、今も親しまれているスポーツです。男女共に楽しむことができ、プロだけでなく、一般人も男女ともに気軽に楽しむことができるため、多くの国でたくさんの人に愛されています。起源や発祥地は明確ではありませんが、多くの魅力があるゴルフは歴史を知ることで楽しみの幅が広がります。
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