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間違ったグリップばかり?ドライバーのグリップの握り方を徹底解説!

間違ったグリップばかり?ドライバーのグリップの握り方を徹底解説!

ゴルフ初心者の方はドライバーのグリップの間違いが原因でスコアを落としているケースが多いです。ドライバーは大きな飛距離を出すことができる一方で小さな間違いでも、大きなミスにつながります。ミスや悩みに合わせてドライバーのグリップを見直し、スコアアップを目指しましょう。

2021.12.16 ゴルフ

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公式ライター
nagg


ドライバーのグリップの握り方のパターン

ドライバーのグリップには右手や左手の握り方にパターンがあり、それらの組み合わされるので十人十色のグリップが出来上がります。握り方のパターンを大きく分けると切り口は以下の5点です。

①左手の角度
②左手のどの位置で握るか
③左手の親指の位置
④左手と右手の組み方
⑤右手の平の向き

それぞれの握り方について図解を交えながら、解説します。

①左手の角度

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ドライバーのグリップは左手の角度によってスクエアグリップ、ストロンググリップ、ウィークグリップの3種類に分けられます。

最もポピュラーなスクエアグリップが基準となり、上からグリップを見たときに左手の拳が2個半ぐらいが見えている状態になります。ストレート系の球打ちやすいグリップです。

ストロンググリップとは、左手がグリップにかぶる形になって拳が3〜4個見える状態の握り方です。ボールのつかまりが良くなり、フックやドロー系のボールが打ちやすいです。

ウィークグリップとは、左手がグリップの下側に回り込む形となり、拳が1〜2個見えている状態の握り方です。フェースを開きやすいので、スライスやフェード系のボールが打ちやすくなります。

②左手の平で握るか?指で握るか?

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ドライバーのグリップは左手のどの位置で握るかによって、パームグリップ、フィンガーグリップ、セミフィンガーグリップの3種類に分けられます。ご自身のグリップがパームグリップか、フィンガーグリップかは、ゆっくりとグリップをほどいたときに、クラブがどの位置を通っているかで見分けることができます。

手首に近い手のひら側を通っていればパームグリップとなります。クラブをギュッと強く握るので、スイングの力をクラブに伝えやすいのが特徴です。ショット精度よりも飛ばしを重視したグリップとなっています。

逆に、手をほどいたときにグリップが指先側を通っていればフィンガーグリップとなります。手に力は入りにくいですが、指でつまむように握ることで手とクラブとのの一体感がでやすくなり、操作性が高まります。飛距離よりも精度重視のテクニカルなショットを打つことが可能です。

パームとフィンガーの間をとったのがセミフィンガーグリップです。パームとフィンガーのメリット・デメリットを打ち消し合うバランス型の握り方となっています。

③左手の親指の位置

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ドライバーのグリップは左手の親指の位置でロングサム、ショートサムの2種類に分けられます。

親指の腹全体でクラブを支える形がロングサムです。ハンドダウンで構えやすいのでドライバーでフック・ドロー系の球が打ちやすいという特徴があります。また、手首のコックを使いやすいのでヘッドが走ります。飛距離を伸ばしたいときにも効果的です。

逆に親指の先でクラブを支える形がショートサムです。ハンドアップの構えになるので、ドライバーのボールのつかまりはイマイチ。スライス・フェード系の球が出やすくなります。また、手首を固定しやすいのでショットの方向性が良くなります。

④左手と右手の組み方

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ドライバーのグリップは右手と左手の組み方によって、オーバーラッピング、インターロッキング、ベースボールグリップ(テンフィンガー)の3種類に分けられます。

【オーバーラッピング】
オーバーラッピングとは左手の人差し指を右手の小指で包むような握り方で、採用するゴルファーが最も多い形です。右手に力が入りにくいので左手主導のスイングがしやすいという特徴があります。再現性が高く、ドライバーショットの方向性が良くなります。

【オーバーラッピング】
インターロッキングとは左手の人差し指と右手の小指を合体させる持ち方です。オーバーラッピングよりも右手の力が使いやすいので、握力に自信がない人でもドライバーを力強く振ることができます。

【オーバーラッピング】
ベースボールグリップとは右手と左手が完全に独立している、文字通り野球のバットを振る持ち方です。3種類の中では最も力が入る握り方ですので、ドライバーのヘッドを走らせることができ飛距離が伸びます。そのぶん、左右のパワーバランスが崩れやすく制御が難しいという欠点をはらんでいます。

⑤右手の平の向き

ドライバーのグリップで右手の平は、横からグリップを支える形で前方を指している状態が理想です。手の平の向きが上や下を向くと、インパクト時のフェースの向きが変わり、ミスショットやクセ球につながります。

右手がかぶっている(手の平が下を向いている)と、インパクト時にフェースが開きやすくなります。スライスやプッシュアウトといったミスが出やすくなりますので、ゴルフ初心者は要チェックです。

逆に右手がグリップの下側に回り込んでいる(手の平が上を向いている)と、フェースが早く返りやすくなり、引っ掛けやチーピンといったミスの原因となります。

ドライバーのグリップは微調整が必要

ドライバーのグリップのパターンをまとめると以下のとおりです。

①左手の角度×3パターン
②左手の位置×3パターン
③左手の親指の位置×2パターン
④左手と右手の組み方×3パターン
⑤右手の平の向き×3パターン

これらをかけ合わせると3×3×2×3×3で計162通りの握り方があることになります。つまり、正しいグリップ、間違ったグリップの定義は人それぞれで、大事なのは自分のミスに合わせてドライバーのグリップを微調整すること。

ドライバーでスライスやフックといったミスが出たときには、スイングを疑いがちですが、まず疑うべきなのはグリップです。すべてのクラブの中で最も飛距離が出るドライバーは、インパクトの角度がわずかに違うだけでも大きなミスにつながります。

ここからはドライバーのミスや悩みに合わせたグリップの微調整をご提案します。

スライス系のミスが出やすい人のチェックポイント

ドライバーでスライス系のミスが多い人は、フェースが開きやすいまたは、クラブの軌道がアウトサイドインになりやすいという傾向があります。

後者(アウトサイドイン)はグリップでは調整できませんが、前者(フェースの開き)はドライバーのグリップで調整できます。

ドライバーでスライスの改善に効果的なグリップの微調整は以下の4つです。

1.ストロンググリップを試す
2.パームグリップを試す
3.ロングサムを試す
4.右手の平が下を向いていないかチェック

ストロンググリップを試してみよう

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まずは左手の角度です。ご自身のグリップを見直してみて、左手の角度がスクエア、ウィーク、ストロングのどれに該当するかを確認してみましょう。

ドライバーでスライスが出やすい人は左手がグリップの下側に回り込むウィークグリップになりがちです。スクエアグリップやストロンググリップに直してみると、ボールのつかまりが良くなりスライス系の球がストレートやドローに近づくでしょう。

ただし、過度なストロンググリップは引っ掛け系のミスにつながります。スクエアグリップで大きく曲げずに打てることが好ましいことは忘れないでください。

パームグリップを試してみよう

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左手の角度を確認し終えたら、手のどの位置でクラブを握っているのかをチェックしてみましょう。ドライバーでスライス系のミスが出やすい人は、握りをゆっくりと解いたときにグリップが指先側を通るフィンガーグリップになっている可能性が高いです。

グリップが通る位置を手首側にスライドさせ、手のひら側でがっしりと握るパームグリップに変えると、球のつかまりが良くなります。インパクトのときにフェースが返りやすくなりますので、ドライバーのスライスが改善する足がかりになりやすいです。

ただし、パームグリップは力みやすいので要注意です。手や腕に力が入りすぎるとダフリやすくなりますので、パームグリップに変えた後はいつも以上に手をリラックスさせるよう気をつけましょう。

ロングサムを試してみよう

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左手の親指がクラブをどのように支えているかを確認しましょう。ドライバーでスライス系のミスが出やすい人は、親指の先でクラブを支えるショートサムでグリップしている人が多い傾向にあります。

あなたがドライバーのスライスに悩んでいてショートサムで握っているなら、親指の腹全体でグリップを支えるロングサムに変えてみるのがおすすめです。親指をロングサムで握るとハンドダウンで構えやすくなりますので、ドライバーでボールのつかまりが良くなります。

手首も使いやすく、フェースも返りやすいのでスライス系のミスが改善し、ドローやフック系の球筋に近づきます。しかし、コックを使いすぎると手首を返すタイミングがずれたときに大きなミスがでやすいです。コックを効かせるのは諸刃の剣であることは覚えておいてください。

右の手の平が下を向いている?

右の手の平が下を向いている(かぶっていると)、右手に力が入ります。

この時の力みはスイング時の緩みの原因となり、インパクトでフェースが開きやすくなります。その結果、スライスやプッシュアウトといったミスが発生します。

スイングは基本的に左手主導で行うので、右手の平の向きは意外と見落としがちなポイントとなっています。ドライバーでスライスやプッシュアウトのミスが多い初心者の方は、右手の向きが間違っていることも少なくありません。

右手の平は飛球方向に対してスクエアになるように握り、ドライバーを打つときはボールを手の平でひっぱたくイメージを持っておくことがおすすめです。

フック系のミスが出やすい人のチェックポイント

ドライバーでフック系のミスが出やすい人は、インパクト時にフェースが閉じやすい、もしくはスイングの軌道が極端なインサイドアウトになっていることが多いです。

インパクト時のフェースの向きについてはグリップで微調整していくことができます。ドライバーでフックやチーピンといったミスが多い方のチェックポイントは以下の4点です。

1.ウィークグリップを試してみよう
2.フィンガーグリップを試してみよう
3.ショートサムを試してみよう
4.右の手の平が上を向いている?

ウィークグリップを試してみよう

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ドライバーでフック系のミスが多い人は、左手の角度が極端にストロング寄りになっている可能性があります。ご自身のグリップを上から覗いて、拳が3個や4個見えていないかチェックしてみましょう。

確認の結果、ストロンググリップだった場合は、スクエアグリップまたはウィークグリップを試してみるのがおすすめです。ウィークグリップで握るとインパクト時にフェースが開きやすくなり、フックの球筋がストレート系に近づきます。

ウィークグリップで握るとフェースだけでなく体も開きやすくなりますので、今度はスライス系のミスが連発するかもしれませんので注意が必要です。いきなりな極端なウィークグリップを試すのではなく、微調整を繰り返して理想の球筋に近づけていきましょう。

フィンガーグリップを試してみよう

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左手の角度の次に見直すと良いのが握り方です。フック系のミスが多い人は左手でがっしりとグリップするパームグリップが原因である可能性があります。ご自身の左手のグリップをゆっくりとほどいて、クラブがどの位置を通るかを確認してみましょう。

手首に近い側を通っていた場合は、グリップを握る位置を指先側に移動させます。指先でつまむように握るフィンガーグリップになれば、インパクト時にフェースが開くのでフックの癖が改善しやすいです。

フィンガーグリップにも程度がありますので、何度か試打をして打ちやすさや球筋を見ながら微調整するのがおすすめです。

ショートサムを試してみよう

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次は左手の親指の向きです。

ドライバーでフック系のミスが出やすい人は、親指の腹全体でグリップを支えるロングサムになっている可能性があります。ロングサムではハンドダウンの構えになりやすく、インパクト時にフェースが閉じるのでフック系のミスが出てしまいます。

ドライバーのフック系のミスで悩んでいる方でご自身の左手がロングサムなら、ショートサムに変えてみるのがおすすめです。

ボールのつかまりは悪くなり、飛距離は落ちるかもしれませんが、チーピンなどのミスの改善には一役買ってくれます。ショットの方向性が良くなりますので、飛距離が落ちたとしてもスコアがアップするかもしれません。

右の手の平が上を向いている?

ドライバーでフック系のミスが出やすい人は右の手の平が上を向いていないかチェックしてみましょう。右手がグリップの下側に回り込む形になっているとスイングの早い段階でフェースが返ってしまい、フック系の球筋になりやすいです。

右手はショットの方向に対してスクエアになるように握りましょう。ドライバーでは右手が悪さをすることが多いです。まずは向きをスクエアに整え、変な力が入らないようにしておくことが重要となります。

飛距離が伸びない人のチェックポイント

ゴルフ初心者のドライバーの飛距離が伸びないことの原因のほどんどは、ボールをつかまえられていないことです。つまり、インパクト時にフェースが開いてしまい、スイングの力がボールに伝わっていないということ。

グリップによってドライバーの飛距離を伸ばすには、以下の3つのポイントを試してみるのがおすすめです。

1.ストロンググリップ
2.パームグリップ、ロングサム
3.インターロッキング、ベースボールグリップ

ストロンググリップを試してみよう

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ドライバーでボールのつかまりが悪い原因は、インパクト時のフェースの開きです。フェースが開いていると、インパクト時にスイングの力が逃げてしまいボールの初速が下がってしまいます。

飛球方向に対してフェースがスクエアな状態を作ることができれば、クラブの性能を存分に活かして効率よくボールを遠くに運ぶことができます。ご自身のグリップがウィーク気味なのであれば、ストロンググリップに変えてみるとフェースが閉じますので、ドライバーショットのつかまりが良くなります。

パームグリップ、ロングサムを試してみよう

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パームグリップ、ロングサムに変えるのも球をつかまえるために有効です。開きがちだったフェースが返るようになりますので、ボールに対してフェースがスクエアな状態でインパクトできるようになります。

また、パームグリップ、ロングサムで握ると左手のグリップ力が強くなります。腕に力が入りますので、スイングがよりパワフルになります。ですが、力み過ぎにはくれぐれもご注意ください。

インターロッキング、ベースボールグリップを試してみよう

「そもそも力が弱くて…」という方は、右手と左手の組み方をインターロッキングまたはベースボールグリップに変えてみるもの良いでしょう。最も一般的なオーバーラッピングでは左手を包むように右手を握りますので、握力が強くない方にとっては腕の力を使いづらくなります。

左手と右手を合体させるインターロッキング、左右の手が独立しているベースボールグリップであれば、右手の力を有効に使うことができます。パワーがヘッドスピードに反映されやすくなり、飛距離が伸びやすいです。

ドライバーのグリップを見直してスコアアップしよう!

ドライバーを始めとしたゴルフのグリップには、様々なパターンがあり悩みを克服するための解決策は人それぞれです。

グリップの基本を知り、ご自身の悩みに合わせて微調整していくことでスイングを壊すことなく理想の球筋に近づけていくことができます。本記事の内容も参考にしながら、コースでナイスショットを連発できるよう練習してみてください。

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