ラグビーの解説者16人！プロ解説者や元日本代表選手などを紹介

ラグビーの解説者のほとんどが元日本代表選手です。大学時代のスター選手が社会人のチームで実績を上げ、引退後は指導者の道を進み、戦力分析や試合の流れを読み取る能力に優れています。

現役時代に培った幅広い人脈とラグビー理論で、選手のエピソードや複雑に絡み合ったサインプレーを分かりやすく解説し、ラグビー中継を面白くさせてくれます。

ラグビーの元日本代表解説者には、現役時代に記憶に残るビックプレーを演じたり、ラグビー普及のためにテレビに出演したりする熱い情熱を持った解説者が多くいます。

15人の組織で戦うラグビーは、各ポジションごとの連携が大切で、チーム一丸となったゲームプランが必要です。一般ラグビーファンには見えていない試合のポイントを的確に指摘する解説者は、ラグビーの奥深さを伝えてくれます。

今泉清は、ゲームの局面で、どのような攻撃のオプションがあるか説明する能力に長けた解説者です。早稲田大学ラグビー部時代は、大舞台で誰も予想しないようなビッグプレーができる選手で、1990年の早明戦で終了間際12点差から同点に導く奇跡的なトライを挙げ、今も語り継がれています。

現役引退後は、母校・早稲田大学ラグビー部やサントリーフーズで指導者の道を歩んでいます。

箕内拓郎は、接点での攻防の優越を切口とし、分かりやすくゲーム分析をする解説者です。現役時代は、相手の攻撃を体を張って止めに行くハードタックラーで、2006年に英国で行われた南アフリカ代表海外遠征100周年記念試合では、世界選抜チームで出場しています。

2003年と2007年のワールドカップでは、2大会連続で日本代表の主将を務め、監督や選手から認められる選手でした。

斉藤祐也は、2019年にラグビーの魅力を発信するチャンネルを開設したYouTuber解説者です。自身のYouTubeチャンネルに多くの有名選手を呼んで、ビックゲームの裏話やラグビーの技術解説を行い、チャンネル登録者も増加中です。

現役時代は、明治大学の1年から試合に出場し、サントリー入社後は2000年度日本選手権優勝、2001年度全国社会人大会優勝、2001年度日本選手権優勝に大きく貢献しています。

伊藤剛臣は、積極的なメディア露出でラグビーの魅力を全国に向けて発信する情熱溢れる解説者です。日本代表キャップ62の実績を誇りますが、46歳までトライアウトを受けてまでも、現役続行にこだわり続けたラグビーを愛する姿勢は、多くのラグビーファンから好感を持たれています。

2016年ラグビー界では初めて、芸能事務所のホリプロと契約し、個性的な解説者へ道を切り開いています。

吉田義人は、合理的な思考を判断基準とし、是々非々のコメントができる解説者です。67年間明治大学ラグビー部監督を務めた北島忠治監督から、将来の日本を背負う逸材と認められ、妥協を許さないキャプテンシーで1990年代の明治黄金時代を築いた、明治史上最高のキャプテンと評価されています。

2017年に矜持(きょうじ)の題名で本を発刊し、ラグビーを通していかに自分が成長できたかを発信しています。

永友洋司は、守備陣の穴を見つけ、どこを攻撃したらよいかを見極める能力が高い解説者です。現役時代はスクラムハーフのポジションで、俊敏な動きで縦横無尽にボールをさばき、テンポある攻撃のリズムを作り出し、チームに勢いを与えていました。

ラグビーを始める前はサッカーをやっていたので、キック力に定評があり、全国社会人ラグビー大会では、勝敗がかかったペナルティキックでも、プレッシャーに負けない強い選手でした。

沢木敬介は、2010年以降、もっとも結果にコミットしている指導者兼解説者です。2015年のラグビーワールドカップ・イングランド大会では、エディー・ジョーンズ日本代表監督を補佐するコーチングコーディネーターで歴史的なワールドカップ3勝に貢献しています。

大舞台で蓄えた観察眼やラグビー理論で、試合の流れを読み、的確なコメントでラグビーの楽しさを語れる逸材です。

岩渕健輔は、2009年から日本ラグビー協会でハイパフォーマンスマネージャー、GM、専務理事を歴任している理論派解説者です。協会役員で多くの選手に接し、選手個々の情報が豊富で、裏話も含めてラグビーのおもしろさを伝えてくれます。

2021年、トップリーグ再編に伴うプロラグビー新リーグの立ち上げに向けての新リーグ法人準備室長に就任し、50年先を見据えた日本ラグビー界をデザインしています。

坂田正彰は、スクラムの知識が豊富で、スクラムを組んでいるときに、中でどのような攻防が起きているか、見えにくい部分を素人に分かりやすく伝えることができる解説者です。現役時代は、1999年第4回ワールドカップから2大会連続でワールドカップに出場し、日本代表通算キャップ数33を誇っています。

引退後の2013年には、サントリーサンゴリアスのゼネラルマネージャーを務めています。

廣瀬俊朗は、高校、大学、東芝、日本代表のキャプテンを経験し、幅広い人脈で得た選手個々の情報に詳しい解説者です。日本代表監督のエディー・ジョーンズからも自分がラグビー界で経験した中で、ナンバーワンのキャプテンと言われるほど、キャプテンシーに優れています。

2019年にドラマノーサイド・ゲームで俳優デビューし、ザテレビジョンドラマアカデミー賞で、特別賞を受賞しています。

大西将太郎は、グラウンド全体を見渡せる観察眼で、トライの起点となったプレイを嚙み砕いて説明できる解説者です。ランニングスキルが高く、トップリーグでは通算143試合に出場し2007-08年シーズンはベスト15、得点王、ベストキッカー賞の3冠に輝いています。

2007年ワールドカップフランス大会のカナダ戦では終了直前に同点ゴールを決め、日本代表のワールドカップ連敗記録を13で止める活躍をしています。

砂村光信は、U-23日本代表監督やリコーラグビー部副部長を歴任し、局面ごとに揺れ動く選手の心情を、豊富な経験・理論をもとに代弁できる名解説者です。明治大学では、1年と3年次に関東大学対抗戦・大学選手権の2冠を達成し、卒業後はリコーに入り、日本代表に選出されています。

NHKの大学ラグビー放送を中心に分かりやすい言葉で解説し、多くのラグビーファンから信頼されています。

大畑大介は、ゲームの流れを読む能力が高く、フォワードとバックスの連携を切り口とし、局面を説明できる解説者です。現役時代は、トライゲッターで、2006年花園ラグビー場でのジョージア戦で、オーストラリアのデイヴィッド・キャンピージが保持していた64トライの世界記録を更新しています。

日本テレビのスッキリのコメンテーターや自ら司会を務めるラジオ番組があり、ラグビー選手ではマスコミに1番出ている人気者です。

清宮克幸は、現役時代からビックマウスで有名で、人が躊躇するような大胆なことでもズバリ言い切る小気味よい解説者です。座右の銘は有言実行で、2019年に日本ラグビーフットボール協会の副会長に就任し、ラグビーをJリーグ並みに社会の中に取り組もうと奮闘しています。

カリスマ性が高く、高校、大学、社会人と主将に選ばれ、人を巻き込み1つにするリーダーシップはラグビー界だけでなくビジネス界からも注目されています。

ラグビーの知識が豊富なプロ解説者には、ラグビー選手で名声を得た解説者だけでなく、ラグビーを愛してやまないプロの解説者がいます。メディアでラグビーの素晴らしさを文字や言葉で発信する解説者は、一般ラグビーファンには貴重な存在です。

藤島大は、父親が早稲田大学ラグビー部監督を務めた藤島勇一で、親戚にラグビーの有名選手が多いラグビー一家で育ったコーチング理論に詳しい解説者です。自身も高校からラグビーを始め、早稲田大学ラグビー部でコーチを務め、卒業後は、スポーツニッポン新聞社に就職しています。

1992年に独立してからは、執筆活動やワールドカップの取材、ラジオ番組のキャスターと幅広くラグビーの魅力を発信しています。

村上晃一は、ラグビージャーナリストを志し、幅広い知識と豊富な取材をもとに、独自の視点でラグビーを語れる解説者です。BS朝日のラグビーウィークリーのコメンテーターやJSPORTSのラグビー中継で、日本代表を目指す選手たちの素顔や注目試合を解説しています。

自身は日本代表には選ばれていませんが、大阪体育大学ラグビー部で副将を務め、1986年度西日本学生代表で東西学生対抗試合に出場経験があります。

ラグビーの魅力を伝える解説者は、大学や社会人チームでリーダーシップを発揮していた元日本代表選手がほとんどです。2019年ラグビーワールドカップ日本大会では、日本代表が強豪国に勝ち、初の決勝トーナメントに進出して日本中にラグビー旋風を巻き起こし、新しいファンを生み出しています。

解説者には、分かりやすくラグビーの魅力を伝え、高まったラグビー熱を継続させるよう求められています。