風速1mはどのくらい?自転車やバイク・スポーツへの影響とは?
風速1mは風速計や風見鶏が動かない強さで、風に意識を向けない限り体感できない程度の微風です。風速1mでは最大瞬間風速も3m程度と軟風で、風の影響を受けやすい自転車やバイクも快適に走行することができます。多くのスポーツも快適にできますが、風の必要なサーフィンやヨットには不向きです。
2023.01.03
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風速1mとは?
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風速1mとは空気が1秒間に1m移動する速さのことで、どれくらいの風が吹いているのか体感しづらいほどの微風です。風速1mは専門用語では至軽風・Light airと呼ばれ、風力計は風力の弱さから反応をしません。
街中のティッシュごみやビニール袋も飛ばずにとどまり、煙はややたなびく程度でまっすぐ上にのぼります。風速1mの環境は海面・湖面もわずかにさざ波が立つ程度で、風を必要としないスポーツやアウトドアに絶好です。
街中のティッシュごみやビニール袋も飛ばずにとどまり、煙はややたなびく程度でまっすぐ上にのぼります。風速1mの環境は海面・湖面もわずかにさざ波が立つ程度で、風を必要としないスポーツやアウトドアに絶好です。
風速1mの定義
風速1mは1秒間に空気が1m移動する強さの風であることを示す気象用語です。
ただし風は強くなったり弱くなったりするため、気象庁は地上10mに設置した風速計で10分間測定した平均値を風速としています。風速の単位はm/sやmで、気象の話題であることが明らかなときには、風速1mを1m/sや1メートルと記します。ただし風速は日本だけが使う気象単位で、国際的には風速1mの風を2ノットと表すことが一般的です。
ただし風は強くなったり弱くなったりするため、気象庁は地上10mに設置した風速計で10分間測定した平均値を風速としています。風速の単位はm/sやmで、気象の話題であることが明らかなときには、風速1mを1m/sや1メートルと記します。ただし風速は日本だけが使う気象単位で、国際的には風速1mの風を2ノットと表すことが一般的です。
風速と最大瞬間風速の違い
風速と最大瞬間風速の違いは、計測した時間の長さにあります。
風速:10分間の風の移動速度の平均値
最大瞬間風速:3秒ごとの風の移動速度の平均値のなかで最大の値
風の測定は0.25秒を1つのサンプルとすることが世界気象機関の基準で、瞬間風速の測定には3秒間=12個のサンプルを用いることが一般的です。最大瞬間風速は風速の3倍程度になることが多く、風速1mの環境下では3m程度の最大瞬間風速が見込めます。
風速:10分間の風の移動速度の平均値
最大瞬間風速:3秒ごとの風の移動速度の平均値のなかで最大の値
風の測定は0.25秒を1つのサンプルとすることが世界気象機関の基準で、瞬間風速の測定には3秒間=12個のサンプルを用いることが一般的です。最大瞬間風速は風速の3倍程度になることが多く、風速1mの環境下では3m程度の最大瞬間風速が見込めます。
風速1mの強さ
風速1mの強さは風速計や風見鶏が反応しないほどわずかで、至軽風やLight airの専門用語が使われます。風速1mの体感はほぼなく、軽量な紙やビニールが飛んだり煙が意図しない方向へ流れてしまったりすることもありません。風速1mのときは、快適にスポーツやアウトドアを楽しむことが可能です。
※メモ
強風注意報は14m/s以上、警報は21m/s以上で発令されます。台風は風速30~50m/sの強さとなることが一般的です。
※メモ
強風注意報は14m/s以上、警報は21m/s以上で発令されます。台風は風速30~50m/sの強さとなることが一般的です。
風速1mと日常生活への影響
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風速1mが日常生活に与える影響はほぼありません。風速1メートルの風は、歩いているときに感じることが難しく、道端に落ちている軽量のゴミや設置状況の悪いポスター・看板も飛ぶことなくとどまります。気温の高い季節には、風速1mに空気の停滞や不快感を感じることもある状況です。
歩く人々
風速1mの風が吹いているとき、歩く人々はあまり風を感じることができません。帽子をかぶっている人やパンフレット類を手に歩く人も、風に飛ばされる心配なく歩くことが可能です。軽量のシフォンスカートもめくれ上がることなく安心して履くことができます。
傘の使用
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風速1mで雨が降っている場合には、傘をまっすぐにさすことが可能です。風速1mの場合、雨は風の影響を受けることなく空から垂直方向に降ります。雨が斜めに吹きつけることがなく、自分の肩幅よりも大きな傘を使用するならば、雨量が多い場合もカバンや上着を濡らさずに済みます。
街路樹
風速1mの風が吹くとき、街路樹の高木は先端の葉がそよそよと微かに揺れる程度で、低い木や生け垣は枝葉や花が揺れることもほぼありません。風速1mの環境下では、散りやすい桜の花や紅葉をゆっくりと楽しむことも可能です。
ビル・看板
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風速1mでは、ビルや住宅で風音が聞こえたり窓が揺れたりすることがありません。立て看板やのぼりは、飛ばされる心配なく設置することができ、剝がれかけのポスターが風で飛ぶことも稀です。軽量なナプキンやプラスチック製容器を飛ばす心配も少なく、オープンカフェや縁台も快適に使用することができます。
風速1mとスポーツへの影響
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風速1mは風力を必要としない球技や陸上競技に適した環境で、野球やサッカーは天気による有利不利のないフェアな状態でプレーをすることができます。しかし風の力を必要とするウィンドサーフィンやヨット競技は、風速1mの微風では競技がしづらいです。
球技
風速1mで、球技はとてもプレーしやすい状態となります。
野球やサッカー、ゴルフは外的要因に左右されることなく自身の力のみでボールコントロールができ、テニスやバレーボールの屋外コートには、風による陣地の環境差がなくなります。1m/sの風力は軽量のピンポン玉やシャトルに影響を与えることもなく、窓を開けて卓球をしたり、公園でバドミントンをしたりすることも可能です。
野球やサッカー、ゴルフは外的要因に左右されることなく自身の力のみでボールコントロールができ、テニスやバレーボールの屋外コートには、風による陣地の環境差がなくなります。1m/sの風力は軽量のピンポン玉やシャトルに影響を与えることもなく、窓を開けて卓球をしたり、公園でバドミントンをしたりすることも可能です。
陸上
風速が1mである環境は、すべての陸上競技種目の記録測定を可能とする絶好の陸上日和です。
陸上競技は風の影響を受けやすく、特に影響の大きい短距離や走り幅跳びは、風速が2.1m以下の環境下で競技した場合のみ公式記録認定がされます。陸上選手は風の影響をどれくらい受けるかまで日々の練習で考慮しますが、大会が風速1mでできたならば風に左右されることなく真の実力を発揮することが可能です。
陸上競技は風の影響を受けやすく、特に影響の大きい短距離や走り幅跳びは、風速が2.1m以下の環境下で競技した場合のみ公式記録認定がされます。陸上選手は風の影響をどれくらい受けるかまで日々の練習で考慮しますが、大会が風速1mでできたならば風に左右されることなく真の実力を発揮することが可能です。
マリンスポーツ
風速1m下のマリンスポーツは、モーターの有無で受ける影響が変わります。
自然の風の力を利用するヨット競技やウィンドサーフィンは、風速4m以上の風の強さがないと十分な推進力を得ることが出来ずプレーできません。風速1mでは波が立たず海が穏やかで、サーフィンやボディボードもやりづらさを感じます。一方、モーターを使うジェットスキーやバナナボートは風力による危険がなく最適に楽しめます。
自然の風の力を利用するヨット競技やウィンドサーフィンは、風速4m以上の風の強さがないと十分な推進力を得ることが出来ずプレーできません。風速1mでは波が立たず海が穏やかで、サーフィンやボディボードもやりづらさを感じます。一方、モーターを使うジェットスキーやバナナボートは風力による危険がなく最適に楽しめます。
風速1mと乗り物への影響
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風速1mのとき、乗り物は風の影響を受けません。風力を直に体で受ける自転車やバイクも、快適に運転することができます。停車した二輪車が風で倒れる心配や車のドアが意図せず開閉する心配もなく、子供やお年寄りも安全に乗り物を使用することが可能です。
自転車
風速1mは、自転車の走行にとても適した環境です。
風速1mのとき、自転車は漕ぎづらい向かい風やよろめく原因となる横風の影響を受けず、自身が漕いだ分だけ進みます。風の影響を受けやすい田んぼ道や高架橋も自転車でスイスイ走ることが可能です。自転車を停めるときも、風で倒れる心配はありません。
風速1mのとき、自転車は漕ぎづらい向かい風やよろめく原因となる横風の影響を受けず、自身が漕いだ分だけ進みます。風の影響を受けやすい田んぼ道や高架橋も自転車でスイスイ走ることが可能です。自転車を停めるときも、風で倒れる心配はありません。
バイク
バイクは風速1メートルの環境下で快適に使用できます。
車同様の速度で走るバイクは車同様の風を直接体に受けるため、風速5mを超えると風にあおられたり操作ミスを起こしそうになったりします。風速1mの環境下では、風の強い高台を走行したり最大瞬間風速となる突風が吹いたりした場合も、転倒の心配なく安全な走行が可能です。ツーリング途中の停車時も、風によるバイクの転倒・破損の心配はありません。
車同様の速度で走るバイクは車同様の風を直接体に受けるため、風速5mを超えると風にあおられたり操作ミスを起こしそうになったりします。風速1mの環境下では、風の強い高台を走行したり最大瞬間風速となる突風が吹いたりした場合も、転倒の心配なく安全な走行が可能です。ツーリング途中の停車時も、風によるバイクの転倒・破損の心配はありません。
自動車
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風速1mの風は自動車の運転に全く影響を及ぼさず、オープンカーのルーフを開けた走行も快適です。
車高の高い自動車に乗っている場合、20m/s程度の風の強さでハンドルを取られたり横転したりする可能性があります。しかし風速1mでは、強風が吹きやすいトンネルの出口や高架橋で瞬間的な強風を受けても運転に支障はありません。開けた車のドアが風に煽られる心配もなく、子供やお年寄りも安心して乗り降りができます。
車高の高い自動車に乗っている場合、20m/s程度の風の強さでハンドルを取られたり横転したりする可能性があります。しかし風速1mでは、強風が吹きやすいトンネルの出口や高架橋で瞬間的な強風を受けても運転に支障はありません。開けた車のドアが風に煽られる心配もなく、子供やお年寄りも安心して乗り降りができます。
飛行機
飛行機は、風速1mの環境下で安全な離着陸をすることができます。
飛行機の離着陸は追い風や向かい風に弱く、追い風8m/s程度で離着陸が禁止となります。風速1mでは瞬間的にどのくらいの強風が吹いても離着陸が困難になることは稀です。離着陸の前後も風で機体が揺れることはなく、快適な空の旅が過ごせます。
飛行機の離着陸は追い風や向かい風に弱く、追い風8m/s程度で離着陸が禁止となります。風速1mでは瞬間的にどのくらいの強風が吹いても離着陸が困難になることは稀です。離着陸の前後も風で機体が揺れることはなく、快適な空の旅が過ごせます。
風速1mとアウトドアへの影響
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風速1mがアウトドアに及ぼす影響はありません。ただしアウトドアでは、スタート場所と移動場所の風の強さが違ったり時間の経過で風の強さが大きく変わったりする場合も多く、常にどのくらいの風が吹いているかを気にかけながら楽しむことが大切です。
登山
登山は、風速1mで危険なく実行できます。
ただし山は高さやまわりの環境で風速が大きく変わり、尾根や山頂付近では風の強い傾向があります。安全な登山の基準は風速10m以下で、登山道の入り口で風を感じない場合も、風の状況が大きく変わる森林限界付近や頂上がどれくらいの風速かを確認してから決行することが大切です。
ただし山は高さやまわりの環境で風速が大きく変わり、尾根や山頂付近では風の強い傾向があります。安全な登山の基準は風速10m以下で、登山道の入り口で風を感じない場合も、風の状況が大きく変わる森林限界付近や頂上がどれくらいの風速かを確認してから決行することが大切です。
キャンプ
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キャンプは、風速1mで安全に楽しむことが可能です。
簡易テントは風速5m以下、タープを頑丈に張った大型のテントは風速15~20m以下が安全な設営の目安となります。風速1mは風対策に注力せずともテントを安全に設営でき、バーベキューコンロや折りたたみテーブル・チェアが飛ぶ心配も少ない環境です。風速1mでは煙もまっすぐにのぼり、焚火や料理も快適にに楽しむことができます。
簡易テントは風速5m以下、タープを頑丈に張った大型のテントは風速15~20m以下が安全な設営の目安となります。風速1mは風対策に注力せずともテントを安全に設営でき、バーベキューコンロや折りたたみテーブル・チェアが飛ぶ心配も少ない環境です。風速1mでは煙もまっすぐにのぼり、焚火や料理も快適にに楽しむことができます。
釣り
風速1mが釣りに及ぼす影響はありません。
風速1mでは風を体で感じることもほぼなく、ごくわずかなさざ波が立つ程度の海面で思い通りに糸を垂らして釣りを楽しむことができます。安全に釣りを楽しめる目安は3m/s以下で、6m/sを超えると荷物が飛んでしまったり海に転落したりし危険です。海辺や河川の周辺は街中より強風が吹きやすいため、釣りをするときにはどのくらいの風が吹いているか気に留める必要があります。
風速1mでは風を体で感じることもほぼなく、ごくわずかなさざ波が立つ程度の海面で思い通りに糸を垂らして釣りを楽しむことができます。安全に釣りを楽しめる目安は3m/s以下で、6m/sを超えると荷物が飛んでしまったり海に転落したりし危険です。海辺や河川の周辺は街中より強風が吹きやすいため、釣りをするときにはどのくらいの風が吹いているか気に留める必要があります。
風速1mは体感できない微風
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風速1mは、どれくらい風が吹いているかほとんど体感できないほどの微風です。風速1mの環境下では、年中強風が吹くビルの谷間も安全に通過することができ、海山のレジャーや屋外スポーツも存分に楽めます。ただし天候に急変の可能性があることを考慮し、外出のときにはどのくらいの風が吹いているのか、どれくらい天候の急変が見込める場所であるのかを念頭に置いての行動がおすすめです。
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